石仏散歩

現代人の多くに無視される石仏たち。その石仏を愛でる少数派の、これは独り言です。

118スリランカの仏教遺跡巡り(7)コロンボ(ガンガーラーマ寺院)

2016-02-22 06:36:30 | 遺跡巡り

年明けからこれまで、このブログの目的は、スリランカの仏教遺跡世界遺産5か所のリポートでした。

アヌラーダブラ、ボロンナルワ、シーギリヤ、ダンブッラ、キャンディと5か所の報告を終え目的を達したが、旅行最終日にコロンボの仏教寺院に寄ったので、世界遺産でも仏教遺跡でもないが、おまけとして付け加えておきます。

訪れたのは、ガンガー(河の)ラーマ(寺院)。

コロンボ市内中央のベイレ湖の近くにあります。

コロンボ最大のお寺というのですが、博物館のようでもあり、ガラクタの集積所のようでもある。

 

本堂入口の横には、中国の武将。

その背後には、なんともなまめかしい裸婦像が。

仏教寺院にあるまじき像容だが、多分、ヒンズー教の神でしょう。

スリランカの仏教寺院にヒンズーの神々が混在しているのは、ごく自然なこと。

しかもこのお寺は18世紀に建てられてからというもの、アジア各国から仏教文化財を集め続けてきたということで、境内には、ヒンズー教以外の、謂れの分からない文化財がごろごろあるのです。

本堂入口では、ゾウと女神のお出迎え。

通路には、ガネーシャ神。

その隣には、まるでキリスト教関係のものかと思われる像が鹿の背に座しているが、頭に化仏らしきものが見えるので、観音像かもしれない。

地味な外観に似合わず、本堂内部はめくるめく色彩溢れた世界。

巨大な仏陀像に圧倒される。

その前方には、未来仏が。

日本では弥勒菩薩と云われるが、その像容の余りの違いにあきれるばかり。

本堂の天井と壁は、絵画で埋まっています。

絵画のテーマは全部仏教神話。

下の6人は、神話ではなく、仏教史とスリランカ史の登場人物。

 左から、パラークラマ・バーフ1世王(ポロンナルワ)
     デーワナンピャ・ティッサ王(アヌラーダブラ)
    ドゥッタガーマニー王の息子サーリャ王子(恋人の像の主人公)
    アネーピド(釈迦の師)
    ビンビサーラ王(釈迦を保護したマガタ国王)
    シュッドウダナ(釈迦の父)

中庭へ。

スリランカの仏教寺院として、必ずなければならないストゥーパ(仏塔)と菩提樹は勿論ある。

 

菩提樹は、アヌラーダブラのスリーマハー菩提樹からの分け木。

ボロンナルワの仏陀座像の模像もある。

階段式仏壇には、仏陀像がずらり。

こうした数に物を云わす信仰は、千体仏などがその表れだが、この棚に並ぶ千体仏はどこの国もものだろうか。

仁王がいれば、

布袋もいる。

楽しいと云えば楽しいが、説明があるともっといいのに。

 

ガンガーラーマ寺院は急成長、急拡大して大寺院となった。

寺の周囲の環境も目を見張るほど整備されてきた。

こうした現象は、しかし、政財界の大物が檀徒であることと無関係ではないとの批判もあるという。

確証ある話しではない ので、これ以上、触れはしないが・・・


    

 



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