石仏散歩

現代人の多くに無視される石仏たち。その石仏を愛でる少数派の、これは独り言です。

136 目黒不動の石造物 21 本堂右側の二宮尊徳像、虚空蔵菩薩

2018-11-18 09:14:17 | 寺院

本堂とさつまいも畑の間にあるのが、二宮尊徳像。

真新しいようだが、造立年は不明。

銅像の背後に看板が立っていて、「二宮尊徳先生の教え『万象具徳』」。

どんな ものにも よさがある
どんな ひとにも よさがある
よさが それぞれ みなちがう
よさが いっぱい かくれてる
どこか とりえが あるものだ
ものの とりえを ひきだそう
ひとの しりえを そだてよう
じぶんの とりえを ささげよう
とりえ とりえが むすばれて
このよは たのしい ふえせかい 

どこか、SMAPの「世界にひとつだけの花」に通じるところがある。

でも、なんで、今、二宮尊徳さんなのか。

どうやら、尊徳先生、熱烈な不動尊信仰者で、江戸在住期間は、不動尊参詣を欠かさなかったと云われています。

参詣先は、住まいに近い蔵前不動尊が多く、次いで愛宕下不動尊。

目黒不動尊には、計3回参詣しているが、うち2回は、息子が代参、本人が参詣したのは、わずか1回でした。

本来はもっと参拝したかったのでしょうが、家から目黒不動まで、丸一日の行程となるので、仕方なかったのでしょう。

尊徳日記は、45年間の行動が毎日克明に記録されている。

下は、目黒不動尊に参詣した弘化2年(1845)9月1日の日記です。

弘化二年九月一日
 天気極上風少々、目黒不動尊参り、村田与平治、大嶋助、倅弥太郎、数右衛門等四人召し連れ、上下五人今朝五つ半頃出宅、三田町西蔵院小路氏廟所へ参り、夫より大久保彦左衛門様墓所へ参詣した後、富岡町ひくに方相訪ね、夫より三古坂宇津様屋敷志村忠兵衛宅へ立ち寄り、さらに古川通り目黒へまかり越し参詣、昼、同所にて食事をし、夫より向こう地通り出穂、入方見分けし、御殿山を通り大町通り又々西蔵院へ参り候。小路石灯籠此方にて誂へのため石屋に相頼み、夜七つ時、道中の橋通り西久保へ罷り帰り候。」

延命地蔵の後方には、ピカピカの虚空蔵菩薩。

台石裏に「平成丙甲年」とあるから、平成28年造立と判る。

新しく虚空蔵菩薩をなぜここに造立したのだろうか。

虚空蔵菩薩の周囲には、かなり太めの石柱が何本も立っている。

仏教的意味合いはなくて、単なるオブジェだろうが、それにしても妙な雰囲気。

もしかしたら山門前に架かっていた石橋の再利用かなと思ったが、社務所では、「違う」との返事。

では、新しい石材を使って何を意図して建てられたものか、そのことについては、何の説明もないので、不明のままです。

 

 

 

 

 

 

 

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