HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

日本語の歌詞

2005年05月27日 | JET KELLY
私が洋楽ばかり聴いていた頃、日本のロックの歌詞はとにかく聴くに耐えないものが多かった。もちろんサザンとかは別だったけど、ほとんどは心に入る前に砕け散るような詩だった。ポリシーがないというか、平凡というか・・・まだ英語詩を自分なりに解釈するほうが心に響いた。ところが最近はすばらしい詩を書くミュージシャンが出てきている。とにかく私が驚いたのはレミオロメンの藤巻さんの書く詩だ。まるで短編小説を読んでいるような気にさせる詩。しかも彼が作曲もしているからかメロディと詩が実に自然に解け合っていて、不自然さがない。ちょっとした短編映画を見ているような気にすらなる。私の中では日本のミュージシャンではとりわけすばらしい作詞家として彼は位置する。そんななか、最近もう一人「すごい」とうなってしまう詩を書くミュージシャンに出会った。それはJET KELLYの真田さんだ。まだ知名度は藤巻くんには及ばないかもしれないけど、彼の詩にはなんども驚かされた。難しい言葉を使うことはないのにすごく個性的な切り口で言葉をつなげる。彼の詩も短編小説のようであり、映像の浮かぶものも多い。でも、やはり彼が作曲もするからか、言葉はメロディの上を自然にすべっていく。彼らはこの4月にメジャーで初めてのアルバムを出した。でも、実際はインディーズでもアルバムを出している。私はそのうちの2枚をなんとか手に入れたのだけど、そのアルバムの収録曲の歌詞もメロディもへたなメジャーバンドのより数倍すばらしかった。「これでインディーズ?」って感じ。まあ、最近はインディーズといってもELLEGARDENもそうであるようにメジャーバンドを食ってしまうような実力のあるバンドがいっぱいいるからね。JET KELLYもそんなバンドの1つなんだろうね。

とにかく皆に聴いてほしいな~。なんというのだろうね。村上春樹風というのだろうか。いや彼より自然な感じがするな~。若いからなのだろうか。歌詞が新鮮さを保っている。わかりやすい言葉をあのように繋げて心に深く入らせてしまうのだから、ほんと表現者なんだなって思う。たまに難しい言葉を歌詞にいっぱい入れて自己陶酔してしまうミュージシャンもいるけど、それはそれで好きになる人もいるんだろうし、私もそういうのが好きな時もある。でも、ふだんは自分になんか力をくれる、すんなり理解できる言葉で編み込まれた歌詞が欲しいと思う。あるいは心を干したいって思う時にゆったり広げさせてくれるような歌詞を求める。そう私は歌詞に寄りかかりたいんだ。

藤巻さんも真田さんもそういう寄りかかれる詩を書ける人なんだと思う。それにしても二人ともいっぱい本とか読むのかな~。
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