HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

LOVE

2012年01月22日 | FoZZtone
今日は私の好きなアーティストたちが福島県に集まっていた。
福島にはシンペイさんが率いるアナサニとFoZZtone
磐城にはthe HIATUS

どのライブもきっと素晴しい夜を多くの人と
分かち合えたのだろうね。

大雪が降っている街で
いろんな事を抱えている街で
音楽は明日を信じさせてくれたのかな?

私は本当にいつも東北の人のことを考えると
申し訳ない気がする。放射能のことや原発のことを
話していたとしても現地にいる人たちの
恐怖心や不安からすれば
想像の域を超えていないわけで。

もし、私にまだ小さな子どもがいたとしたら
いろんな事が頭をよぎり、
いろんな事が心配で心配でたまらなくなり
脅迫概念の中で毎日過ごしているかもしれない。
そういう方達がまだまだほとんどだと思うその地に
リアルな音楽を届けているアーティストたち。

今朝NHKの課外授業は石井竜也氏が
茨城県の被災地の小学校へ行き授業をするものだった。
彼自身の生まれ育った街でもあるんだよね。

彼はそこで子どもたちが抱えている
いろいろな思いや苦しみを吐き出させてあげようと
最初はダルマから作る顔玉をそれぞれに作らせるのだけれど
それには彼が思うほど子どもの心が表現されているようには
思えなく、またそれだけで子どもの心にあるものを
発散させれたようにも感じられなかったようだ。
それで、今度は子どもたちに震災後の恐怖や悲しみなどを
もし書けるならノートに書いてもらい、それを
歌にしていこうと考えた。
そして、ひとりひとりとそのノートを見ながら
話す彼。中にはなにも書けなかった子もいたけれど
話すといろいろ言葉が流れ出た。

そのひとりひとりとの話が終わった時に
石井氏は重くて歌が作れないと言って
その日は結局歌はできなかった。

それから一ヶ月後に彼は子ども達の言葉を
つなげてひとつの歌を作り、さらに
その場で曲の2番をいっしょに作った。
1番は前に書いてもらったそれぞれの悲しみや
恐怖を綴ったものだったけれど
その場で作った2番は明日や未来への思いや
震災で学んだ事を子どもたちに発言してもらって
それを歌に繋げて行った。

そして最後にタイトルをつけるという時に
ノートに綴る事はできなかったけれど
いろいろお話はしてくれた女の子が
「世界の絆」と手をあげて答え、
別の子は「命にありがとう」と言った。

それでその歌のタイトルは
「世界の絆~命にありがとう」

となった。

家が全壊してしまった子や
震災後になかなかお母さんが迎えにきてくれなくて
一番最後に来てくれた時に本当にうれしかったという子
ずっと練習していたピアノが壊れてしまったけれど
そのピアノが忘れられないという子など
いろんな思いを抱いている子たちが
そこで学んだ事は

「家族や友達の大切さ」
「当たり前にあるものの大切さ」
だったりした。

私はここに出ていた子ども達を見て
もしかしたら子どもって大人より強いのかもしれないと
思った。大人は子どもは自分たちより弱いものと
思っているけれど、彼らは自分で戦える力を持っていて
大人がわからないだけで勇ましい精神の持ち主なんだね。
だからこそ、思いをなかなか吐き出さないんだけれど
それを出させてあげなくちゃいけないんだ。

そんな子ども達にも音楽っていうのは
やっぱり心をほぐす力をもっているのが
この授業を見ていて思った。

みんなで歌うことで
心にためていたものが
流れ出て行き、
浄化されていくような
そんな感覚を見ていて思った。


石井氏は今までもポンキッキーズとかで
子ども番組に曲を提供しているからか
子どもが歌いやすいメロディを作るセンスが素晴しかった。
子どもの心を感じ取れるというか。
もちろん、彼自身もお父さんだからだろうけれど
この歌はどこかぽかぽか太陽が照らしている
冬の日のような感じのするメロディで
包まれていた。

この子どもたちのこれからの人生に
この歌が寄り添って、そして
幸せな賢い世界(石井氏が言っていた)を
子ども達が作って行ってほしいと
私も思った。

子ども達それぞれに無限の可能性があるのは確かなんだから。

FoZZtoneの新曲に「LOVE」という曲がある。
4月に出るミニアルバムに収録されるし、アルバムタイトルにもなっている。
2月にはiTunesでダウンロードもできるのだけれど
この曲は本当に彼らの名曲のひとつになると思っている。

Have a happy birthday. I'm glad to see you.

この言葉はフォズの「LOVE」の中の一節だけれど
これをすべての子ども達に捧げたい。

今日々いろんな困難にも立ち向かおうとしている子ども達にも
これからこの世に誕生してくる子ども達にも

♪生まれ変わろうとした日々は
僕を愛せない日々だった
体は前を向いて生まれ変わり続けてた
歌を信じるように明日を信じてもいいんだ♪
           (「LOVE」より)


この言葉たちは強く強く心に響く。
私自身もまさにそうだった。
自分を今を愛せなくてどうなんだって。
そして人は知らぬ間に自分を脱いで脱いで脱いで
また新しくなっていってるんだね。

だから私も素晴しいアーティストたちの歌を信じて
言葉をそばに置いて、明日を信じて行こうって思う。

朝目覚まし時計が鳴って、
音を止めたあとに
最近この「LOVE」が頭の中で鳴り出すんだ。
そんなに聴いたわけでもないのに
とっても耳に残るメロディと言葉。

一度是非聴いてみてください。
FoZZtoneのHPからでも少しだけ聞くことができますから。
http://www.fozztone.com/

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