HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

Summersonic 2013 大阪 8月11日(日)パート2

2013年08月13日 | 細美武士/the HIATUS
去年は豪雨が降ると言われたのに
私が行った日はなぜか舞洲だけ避けてくれて
濡れることなく見れたthe HIATUSのライブでした。

そして、今年は炎天下真っただ中の
午後2時台に彼らのステージがMountain Stageでありました。
私にとってthe HIATUSは今年初ステージです。
去年年末のRADIO CRAZY以来の約7ヶ月ぶりの細美武士さんです!
どれだけ彼の歌が生で聴きたかったことか。

私には我が家みたいなバンドや
生きるための酸素のようなバンドや
なくてはならないバンドがいくつかいます。
しかし、この細美武士というアーティストについては
自分の心の奥の奥の自分がこの世にいる意味を知る核のような所を
唯一開けられるこの世にたったひとつの鍵ような
言ってしまえば魂の一部のような存在だと最近本当に感じます。

彼においては他になにもなくていい
彼の体と声と歌とギターがそこで音楽を放ってくれるだけでいいのです。
それがすべてなのです。それで安心なのです。
それで自分が救われるのです。

ファンがどうのこうの
プライベートがどうのこうの
酔っぱらってどうのこうの
タトゥーがどうのこうの
そんなことはいいのです。

そこにあなたがいて歌ってくれれば
私の今そして明日の生きる活力を得るのです。
悲しいことには泣けて
楽しいことには笑えて
くやしいことには怒れるのです。

さて、この日はいつものようにリハの時から
細美さんたちがステージに出て来て
そしてまた2曲も歌ってくれました。
笑顔で登場してアコギのストラップをさらりと
体にかけてギターを持つ感じがほんと細美武士だ~って
感じでワクワクします。
ステージに置いてあったペットボトルを会場に投げて
ファンに水分を補給してって感じで渡す細美さんでしたが
そのたびに後ろではスタッフさんがまた新しいのを置いてました(笑)

1曲目はStand by me (ジョンレノンとかがカバーしている名曲)
2曲目はSouls
これはMasaさんがいっしょに歌ってくれました。
MasaさんはRIJで鎖骨だったか骨折されていて
サポーターをしてらしたけれど、痛みとか大変そうな
そぶりは一切見せずにいつもの笑顔で演奏してくれました。
さすがプロでありロックギタリストです。
髪の色は真っ青でギターと同じ色でした。

今回運良く最前に来ることができました。
フェスならではのラッキーチャンスですよね。
単独ライブとかでは絶対に無理な。
もちろん、ステージからの距離はふつうよりはあるので
最前といってもかなり間はあいてましたが、
横のバックステージというのかもちらりと見れて、そこで
待機して本番が始まる前に円陣を組むメンバーを見ることができました。

この日は給水車もあって、ステージでセッティングしている間に放水をしてくれてて
それが心地よかったです。ほんとじゅ~って感じで暑いのですが
こんなに暑くても大好きな音楽を聴いている時はそういうのも忘れちゃうんだなって
驚きました。

以前と立ち位置も代わり、真ん中に細美さんでステージに向かって左がウエノさんで
右がMASAさんで細美さんの後ろがドラムの柏倉さんでその横が一葉さんのキーボードという
ポジションでした。

<セットリスト>

The Flare
Monkeys
Deerhounds
Bittersweet/Hatching May flies
Superblock
Horse Riding
Shimmer
Waiting for the Sun
Insomnia
ペテルギウスの灯

1曲目がThe Flareっていうのも
この日にぴったりな気がしました。

flareっていう単語には「(太陽が)ギラギラ輝く、照りつける。」という
意味があるからです。この時の細美さんの歌い方が昔から好きなので
またこれを聴くことができてほんとうれしいです。
野外でこの歌が空の高い高い位置まで突き抜けて行くような感覚が大好きです。
Masaさんの笑顔も大好きです。
そしてこの曲の柏倉さんのドラムと一葉さんのキーボードの音がオーケストラの音のように
聴こえる感じも大好きです。
そして、これを聴かないライブはないなっていう「Monkeys」
これははずせない曲なのですね。
この時のウエノさんの動きもかっこいいですね。やっぱり。

このあと細美さんがアコギにエレキをかけかえるのですが
その時だったかな?英語で会場の話しかけました。

全部をしっかり聞き取れたわけじゃないのですが、

「ここから見てると日本人の人たちに混じって海外からの人たちも
いらっしゃるみたいですが、このステージを選んで見に来て下さって
ほんとうにありがとうございます。このサマソニのあとも
日本にいてもらって自身で日本はこういう国だと判断してもらえたら
と思います。暑いのにほんとにありがとうございます。」

というような事を言ってたように思います。
ところどころ違うかもしれませんが。
appreciateという言葉とstayという言葉が結構印象的でした。

彼の英語はほんとうにネイティブの人が言ってるようで
聴いていてきれいで違和感ないし、やっぱり細美武士だな~っていう
言い回しをするし、英語でも日本語でも単語を選ぶ感じが
いっしょというか素敵なんですよね。

きっと彼は日本の東北のことを暗に言ってるのかなって
思ったり。

あと、東北ライブ大作戦の事にも触れ、腕のゴムのバンドを
見せながら、これをどこかで見つけたら買ってください。
これが東北の復興に役立ちます。これはファッションじゃないからね。
ちゃんと考えてほしいんだ。っていうような事もMCで言われてました。

どの曲だったかすぐ記憶があいまいになるのですが
細美さんは着てたTシャツを脱ぎ、上半身裸になりました。
彼の胸のタトゥーとか生では見たことがなかったのだけれど
どうしてあのタトゥーを胸にしたのかな~なんて
ふと思いました。なんのタトゥーかはファンの方に
教えていただき、つばめということ。

つばめで連想するのは
文学小説「幸福の王子」(オスカーワイルド)
だったり
映画「スワロウテイル」だったり。

でもなんとなく「幸福の王子」の中で言うと
きっと細美さんはつばめではなく、
王子の立場に立つんだろうなって。
困っている人に自分についているありとあらゆる
宝石をつばめに運ばせる王子。
最後には自分の瞳の宝石もあげてしまって
王子は何も見えなくなってしまう。
でも、肩に止まるつばめの声だけを聴いて幸せに思う王子。

ステージに話を戻すと
「Superblock」を演奏し終わる頃になんかギターの
調子がおかしい感じでスタッフさんが来てギターを
チェックしてました。

細美さんが「ギターが死んだみたい」
シールドをマイクに近づけても「いつもならジジジって音するんだけど何もしない」
ってシールドがだめなのかなっていうような感じでスタッフに話しかけてました。
その間にMasaさんがアコギを「チープトリックの人に借りたら?」って笑顔で
言って細美さんが「そんなのできるわけないでしょ。」って言いつつ
きっと裏の控え室みたいな小屋というかプレハブ小屋のところかで
チープトリックのメンバーとお話したのかな?って思いました。
細美さんなら一度は子どもの頃チープトリックの音楽聴いていると思うから。

背の高いスタッフさんが違うシールドを持って来て繋げてもどうもだめみたいで
「急遽、エレキでやります。で、この背の高いラージ君はKenさんのところでも
よく見かけると思うのでラージ君いやビッグ君だったね。見かけたら声を
かけてあげてください。」って笑顔で細美さんが言いました。
ラージとビッグを間違えたのはlargeもbigも英語では大きいっていう意味で
マクドナルドでのコーラのLっていうのはlargeのLなわけでああいうイメージ
を細美さんは感じたのかな?ってビッグマックのbigじゃなくてね(笑)

そしてエレキでやる超レアな新曲「Horse Riding」
この曲は本当に唯一無二の彼らだけの曲だなってCDを最初に聴いた時に思いました。
そして、生で聴いて、ほんとうに素晴しい曲だなって鳥肌が立つぐらいに感じました。
次のステップにほんと行ったんだなって強く感じた曲です。
世界中でたった1つだけの曲です。

さらに「Shimmer」がこの夏に聴けたのはほんとうによかったです。

♪summer songs ring out in my ears in young hearts
summer songs plays on all the same


ほんとに若い頃に聴いていた歌も今の歌もこの日のサマソニでは
同じように耳と心に届いたな~って。

そして「flare」という単語と「Shimmer」という単語は
なんか対照的だなって。ギラギラな光とほのかな光。
でも、どちらも夏の光。

このあとに新曲の「Waiting For The Sun」
これは踊れる曲です、今度の新曲には踊れる曲が結構ありますというような
事を細美さんは言ってました。
これをCDで聴いた時はこんなにあっけらかんとした踊る曲なんだって想像してなくって
ライブでこうして聴くとほんと踊る曲だ!っていうこの新鮮さはなんなんでしょう。
細美さんがハンドマイクで歌うわけです。リズム取りながらステップ踏みながら。

で、この歌をやる前にスタッフにこの踊っている時に放水ってできないの?って
細美さんがステージ下にいた人たちに声をかけるのです。
一瞬、みなさん口を閉じたままでどうしたらいいんだろうって顔をされていて
「ね、誰か答えてよ。なんか言って。
怒られるんなら、俺がやったって言って俺が怒られればいいから、できない?
サマソニやってくれないかな?」みたいな事を言うとセキュリティーのリーダー
みたいな人がヘッドマイクで何かを伝えて、その後で細美さんにもうすぐ来ますと
伝えて、その放水する技術を持つスタッフ(海外の方でしたが)が来て、放水
してくれました。細美さんは「ありがとう!」ってすごく喜んでくれてましたが
それは会場のみんなの事を考えてのこと。暑過ぎて倒れないように
それで水をかけてあげてという思いからだったのだと誰もが感じたと思います。

それで最高に楽しいひとときをみんなで共有し、
そのあと、放水が終わり
「insomnia」も終わって
ラストの「ペテルギウスの灯」が始まるともう会場は
夏の太陽の下でひとつになっていたと思います。
細美さんも観客席に飛び込んできて、みんなに支えられながら
その上で歌ってくれました。そしてまた走ってステージに戻る彼の姿は
ほんとうに少年のようでした。
ギターを弾いている時もこの人はずっと少年だなって思うぐらい
その姿がいつもいつも愛おしいです。

細美さんに何をしてくれとかそういうのはなくて
ただ、ただいつも目の前で歌っていてほしいと願います。

♪あの草原で出会えた君のその手を

私は絶対に忘れない。

あの田舎のちっぽけなライブハウスで出会えた君のその手を
絶対に忘れないし、この日のsummersonicの全身で笑ってくれて
全身で楽しんでくれて歌ってくれていた君のことを絶対に
この胸に抱いていく!


こんな風にして私のまた夏は終わりを迎えるのです。
もちろんまだ夏は続くのですが、大きな大きな私の夏は
終わるのです。

そしてもうすぐ24日には私の誕生日がやってくるわけです。
そしてまた年を重ねていくわけです。

洋邦問わず、the HIATUSのステージは最高です!









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2 コメント

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ありがとうございます (ポン酢)
2013-08-14 19:41:02
素敵なサマソニレポありがとうございます。
パート1含め、すごく楽しく読ませてもらいました。
パート2ではまるで細美さんがそこにいるかのような愛と臨場感のこもったレポで大変素敵でした。サマソニ参加できなかった僕として本当にこんな素敵な文章を通して夏フェスの細美武士を垣間見ることができて嬉しいです。

それにしてもThe Flareから始まるセットリストは思わず笑ってしまいました。笑
ちなみに僕はカラオケに行くと必ずといっていいほどThe Flare、Silver Birch、Little Odysseyの3曲を歌います。Siver Birchに至っては好きすぎるのでライブver(これで伝わりますか?笑)で歌う始末です(笑)

最後の方、本当に駄文で申し訳ないです。

こちらはまだ京都大作戦のレポを書けていない情けない状況です…
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遅くなりましたが (FB17)
2013-08-26 00:19:55
ポン酢さん☆
コメントありがとうございます。

なんか愛が入り過ぎて、引かれそうな感じもしますが、仕方がありません。大好きなのですから。

Silver Birchは私も大好きで、多くの人に聴かせています(笑)

最近、いろいろ追われて自分のHPも見れてないのでポン酢さんところにもいけてませんが、大作戦のレポ楽しみにしていますね!
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