HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

What a wonderful world in KANSAIで感じたこと

2011年05月17日 | 細美武士/the HIATUS
イベント自体はよかったと思っているし
あのマークも好き。
カメラワークも素敵で
キャスティングもよかったのではないかと思っている。

ただ、おそらく細美さんの中には
いろんな温度差があったんじゃないかと
あくまで私の推測ではあるけれど
感じてしまった。

イベントの最後にステージにゲストが
みんな上がって来た時の彼の表情。
きっと、楽屋裏のそれぞれの
アーティストの温度差を感じたのだろうなって。

あるいは芸能人と音楽人との違いとか。

おそらく、芸能界でドラマに出たり
いろんな歌番組に出たりしている人たちと
細美さんはちょっと違う世界にいると思う。

きっと彼のことを知らないアーティストたちも
いたんじゃないかな。

おそらく、細美さんから声をかけることは
ないだろうし、あのメンツだとマネージャーとか
取り巻きがいっぱいいて、話す雰囲気もなかっただろう。

細美さんはきっと単独で行ってたと思うし。

芸能界に長い事いる人はおそらく
一般大衆のふつうの生活すら想像できないし
明日からすぐに庶民と同じ生活を送れと言われても
おそらく無理だろう。電車なんかにも乗れない人もいると
聞く。そういう人がその庶民すら想像できない被災地の
人たちのことを心から憂うことができるのだろうかと
申し訳ないけれど思ってしまうんだ。

細美さんはどんな時でも私たちと同じ目線に立っている
人だと思う。もちろん、彼のミュージシャンとしての
ポジションはかなり高いところにあるのだろうけれど
それでも、私たちと同じ感覚を忘れずにいられる人だと
思う。それは彼の言葉の端々やその行動から
感じられる。

中には「細美さんを崇拝しすぎだよ。」って
反論する人もいるだろう。

私は何も崇拝はしてないけれど、
前にも書いたけれど、彼は私のもうひとつの
心臓のような存在だ。それは何かを讃えるというより
むしろ自分の中にあるものに寄り添う存在なんだ。

痛い時に痛いと感じる
辛い時に辛いと感じる
楽しい時に楽しいと感じる

そんな歌を私の中に届けてくれる人なんだ。

彼は基本的に「チャリティー」と言われるイベントに
誘われれば行くという方針でいたけれど、
少し考えようかなっていうようなことをブログで
書いていた。

実は今、私は彼がブログで読んでいると言っていた
「The Science of Giving」を読み始めている。

正直、自分がチャリティー研究の本なんかを
読むなんてこの年まで想像できなかった。

でも、細美さんが「目からウロコ」っていうのが
すごくよくわかる本なんだ。

「へぇ~」っていうところがたくさんある。

まだまだイントロと第一章あたりを読んでいるだけなんだけど

なにせ、日々仕事に追われていて読書する時間が
もてない。一週間のうちほんの数時間だけ立ち番というか
イスはあるので座り番というかの仕事が回ってくるので
その時だけは本が読めるんだ。で、その時に読んでいるから
なかなか進まない。

でも、そんなに読み進んでなくても
「目からウロコ」な事が書かれているんだ。

人はどうして寄付をするのか?
自分が何かをしてあげたいという決意はどこから来るのか?
寄付金の値段はどのように決めて行くのか?
災害によって集まる寄付金の額に差が出るのはなぜか?

12月が一年で一番寄付が多い月なのはなぜか?
Decemberという言葉の中にdecentという言葉と重なる文字を
含んでいるからか、みたいな事が書かれている。
decentは「道徳にかなった」「寛大な」という意味が
あるからだ。

というような心の考察をして
自分はどのようにそのチャリティーに参加していけばいいのか
とかいろいろなヒントを
読み進んでいくにつれ、もらえるような気がする。

チャリティーをこういう角度から考える人たちが
いるんだというのにも驚いたし、そういう研究もあったのも
今回初めて知った。

こういう本を読もうと思ったのも
東日本大震災があったからで
これは尊い命が多数失われたからこそ
これから自分たちが何をすべきか
その人たちのくやしい思いをどのように
これからの東北の光に変えていくのか

勉強しながら考えて行かないとだめだと思っている。

本当に今、初めて考えることがあったり、
初めて勉強しようと思うこともある。

原発の事も
発電の事も
いろいろ記事を読んだり
いろんな人の意見を読ませてもらったりしている。

たまたまだけれど
アジカンのゴッチはあの震災の数日前に
原発について自分が実際に見に行って
その感想というか、自分の考えを書いていた。

音楽活動をしながら、
そういう場所へあえて自分で赴き
自分の目で見たもの
身体で感じた事を
率直に書いている彼もまた
素晴らしい人だと思った。

ミュージシャンというくくりを
超えているなって。

やっぱり人はいろいろ考えなくちゃならないし
やっぱり勉強しなくっちゃならないと思う。

今回ほど勉強ってものが
実は人の命を守るためにあるんだってことを
思い知らされたことはない。

受験やいい会社に入るためでなく
自分や大事な人を守る為のものだってこと。

ゴッチと彼が私にある意味紹介してくれた
(ラジオではあったけれども)ELLEGARDENという
バンドの細美武士氏がなんだか

「何をすべき」の見本になってくれている気がする。




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