HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

FoZZtone「Return to Earth」TOUR『+追加公演!新世界より後』at梅田Shangri-La

2015年03月01日 | FoZZtone
梅田Shangri-Laにて

2015年2月26日(木)雨のち曇り

1年3ヶ月ぶりのFoZZtoneのライブ
でも、これがしばらくのお別れとなるライブなんて。

1年前10周年を祝うイベントがたくさんあって
セカイイチともいっしょにやって
いつもみんな笑って、はしゃいでいて
これからもよろしくというような感じであったのが
本当は喜ぶべきだったのでしょうがなんかその明るさが不安で
実は私を混乱させていました。

そして、その状況とは裏腹になんか渡會さんのツイートが
荒れていたり、言動が辛辣だったりするのは
なぜなのだろうっていつも思っていました。

何かある、何かあるのだろう。

漠然とでしたが、思っていました。

同じ事務所のACIDMANが独立して
この事務所は大丈夫なのだろうかとも
内心不安でした。

そして、やっぱりと思ったフォズの事務所の移籍。

その経緯はどのようなものであったか想像するしかありませんが
この日のライブで渡會さんが話してくれました。

すごく不安だったと。

Reach to MarsからStomp the Earthを出して、Reeturn to Earthへと行く間に
その苦しく不安な時期があったのだと。

そんな苦しい時代を唯一支え続けたのがFoZZheadsといわれるファンの方たちなのでしょう。
彼女や彼らは本当に一生懸命にフォズを愛して支えて来てました。
それはライブハウスのスタッフや他のバンドメンバーから見ても一目瞭然です。
私はそんなファンの方達が眩しく、うらやましくも思えました。
私ももちろんファンのひとりです。でも、なんかそこに入りきれない
まあFoZZbacksって感じでしょうか。後ろでただ見てるだけしかできないような。

それでも自分自身では満足してたのですけどね。

私は彼らと出会った頃に、どうしてこのバンドがもっと世に広がらないのかと
自分に何かできないかと、なんかわかりませんがブログにいっぱい彼らの事を
書いていました。それを読んでファンになって下さった方もいて
それだけでもすごくうれしかったです。

ただ、人員を増やすっていうのではなくて、私はただ彼らの曲を
もっともっと聞いて欲しかっただけなのでした。

この大阪でのラストの日は平日だったので
仕事があり、結構バタバタしていました。
運良く外に出ないと行けない大事な仕事が前日だったので
この日は早めに出ることができ、無事最初から見れました。

あとでツイッターとか見たら、みなさんでフラッグを作成されていたようですね。
FoZZheadsらしいというか、何かしたいという気持ちが溢れていました。
私は参加はしてませんが、というかあとで知ったわけですけど。

でも、一応ロックキッズとして育ち大人になってもいまだにロックにこだわる
めんどくさい人間である自分はそういう寄せ書きは書かないのだろうなと思います。

まあ、職場では今の時期にはいやほど寄せ書き書いてますが。
で、渡會さんの言葉をちょっと拝借したりして。

「体はどんなに苦しくても生きることを選択し続けるんだ」って。

それにしても、自分で言うのもなんですが、やっぱり晴れ女なのかなと
どんなに雨の日でも自分がライブを見る時は会場への行き帰りは
雨止んでいて傘が結局いらないという。

さて、ロードストーンから始まったこの日のライブ。
大好きなロードストーンから入って
「ああ、そうか、新世界より後の日だものね」って
そこで納得するという状況の中
このロードストーンに対する自分の思いの強さが
心をぎゅっとしていきました。

この日はブランケットは結局やってくれませんでしたが
かつてこの同じ場所でブランケットを聞いた時の事を
思い出しながら、「あれ、こんなにもステージと
近かったのか。」と少し驚きました。

思い出の中ではなんかすごく遠くに渡會さんを
見ていた気がしたからです。

MCで彼が
「アルバムが完成して発売迄3ヶ月とかあると
あれもっと上手くできたんじゃないかとかいろいろ
考えて、気持ちが上がったり下がったりして不安になるんだけど、
新世界からいっしょに作っているエンジニアさんが真夜中に
メールをくれて

「これ凄くいい。神曲だよ。俺天才だ。そしてそれを
作った君も天才だ。」と

興奮気味の内容で、なんだあなたの自慢ですかって
笑いながら思いつつも、落ちていた気持ちがそのメールで
元気になって、救われました。

その曲をやります。」

というような(そのままの言葉ではありません、そんな感じだったという)
事を言ったあとにやってくれた

『口笛男』

もう涙で前が霞むのをどうにか阻止しながら
全身全霊で聞きました。

私の大好きな曲。

彼らとの蜜月の頃の曲。

彼らの苦しさをいっしょに共有したいと願った曲。

この曲がもっともっと多くの人に届くにはどうしたらいいのだろう?
それは今も思います。こんなに素晴しい曲があまねく日本中に届くには。

これは彼らが活動休止したって、ずっとずっと考え続けます。

この日の竹尾さんは本当にキッスのジーンシモンズみたいに髪の毛を
回してギターをかきならしてました。

頭大丈夫?っていうぐらいに。

久しぶりに彼を見るせいか、なんか前より余計顔が小さくなったように見えました。
彼が地元大阪を愛してくれているのが彼の表情や言葉から伝わってきて
大阪出身ではないですが、幼少時に大阪で育った私はうれしかったです。

菅野さんはグッズの紹介の時、いろいろ回りから言われようとも動じず
自分のペースで紹介していて、なんか初期の頃よりドンと落ちついて
より男らしくなられたな~って思いました。

武並さんはこの日はあまりしっかり見れませんでしたが、クールな
感じでした。渋いといった方がいいのかしら。
彼はこれからGLIM SPANKYで忙しくなられるかもしれませんね。
CMのジャニスの歌。あれまさか彼女が歌ってるなんて思いませんでしたから。
すごいボーカリストですよね。

さて1983で渡會さんが会場に降りてこられて、きっと後ろの方まで行こうと
されたのでしょうが、あまりにファンの方たちの彼に押し寄せる波に押し返されて
すぐにステージへ戻られました。

今回久しぶりに行ったせいか、以前と違うイメージの会場の雰囲気でした。
新しいファンの方もたくさんいらっしゃったようで
男性の方たちもすごく盛り上がってたし、本当に「大好きだ!」という思いが
以前に増して会場にぐるぐる回っているようでした。

Return to Earthのアルバムの中の曲をもちろんメインで
やってくれたのですが、私はどれも生で聴くのは初めてなので
「ああ、初めてで、暫くはもう聞けないんだな。」と
思うと本当に切なかったです。
そして、CDよりやっぱりライブで聴くほうが数倍も
分厚く素晴しくなるなと改めて感じました。


もちろん新世界の曲たちも当分生で聞けないんだと
思うと、ほんとうに自分の血となれ肉となれ的な
感じで聞いてました。
体の細胞に覚えさせて、絶対に忘れないぞって。


今回のツアーグッズは鯨がモチーフになったものが
あって、それがすごく愛おしいです。

「白鯨」「溺れる鯨」と鯨の曲がフォズには
二曲もあって、鯨というのはいろいろな文学作品の
モチーフにもなっていて、そして、自分の幼少から
今までの人生にも大事な時に鯨が登場してきました。
だからこそ、こんなにも多くの生物がこの地球にいるのに
フォズが「鯨」を選んだのかが奇跡であり、私がフォズと
出会うゆえんだったのかしらと思う訳です。


いろんな作家が鯨を登場させる小説を書いていますが、
日本では柴崎友香さんの「きょうのできごと 」が
関西が舞台なので印象に残っています。

日常の鯨。

なんなのでしょう。鯨を観に行くことって。


アンコールは「LOVE」で始まりました。
会場がクラップしてフォズへの感情が
押し寄せる中、それぞれが思いを放っていました。
この日の「LOVE」は今まで私が聞いた中で
一番大好きな「LOVE」でした。
なんかすごく真っすぐに心に体に届きました。

体はいつも生きたいんだって本当に
この歌から強く感じるようになりました。

辛くてもお腹はすく。
髪の毛は伸びる。
ヒゲもはえる。

生きたい!

体はそういつも答えているのですよね。

この梅田シャングリラでできたという
「Shangri-La」がラストでした。

もちろん、そうなりますよね。

このライブハウスだから生まれた曲ですから。
みんなで渡會さんのフリをまねしてやるところ。
本当に笑顔、笑顔、笑顔のお花畑のようでした。
笑うはそもそもお花が咲くというところから来てますものね。

そして、これでもう終わりなのかと思ったら、

ラストのラストにもう一度高速バージョンの
「Shangri-La」をやってくれました。

高速なので、フリも高速。
ほんとうにおかしいやら、楽しいやらで
涙もふっとんでました。

終わった後に、みんなが口笛男を合唱してました。

最終日2月28日(土)の東京の赤坂ブリッツにはもちろん行けませんでしたが
素敵な時間になったことと想像します。


お休みに入ってしまいましたが、
毎日を忙しく生きていたら、
案外早く戻って来てくれたと思うかもしれません。

私はFoZZtoneが大好きです。

だけど、音楽というものが何よりも大好きです。

だから、私は新しい音楽を見つける旅を相変わらず続けて行きます。
フォズがお休みしててもしなくても、これは私の性分です。
好きな音楽と出会えば、体が熱くなり、そのライブを見たいと思います。
それが音楽バカの症状です


活動休止中で私が待っているバンドは3つになりました。

ELLEGARDEN
ABSTRACT MASH
そして
FoZZtoneです。

どのバンドが最初に復活するのかしら。

その間も私は音楽とともにいつもいる所存です。

Stay with Music!

一頭の鯨が世界を一周してきた頃にお会いしましょう!



<Set list>
ロードストーン<south>
MOTHER ROCK
開きっぱなしの扉か俺は
Anomaly
Master of Tie Breaker
Stone in the black boots
Fish,Chips,Cigarettes
1983
溺れる鯨
青い炎
風によろしく
Cry for the moon
世界の始まりに
Keller Water
GO WAY GO WAY
Gloria
口笛男
Fortune kiss

En)
LOVE
Stairway to you
Shangri-La
Shangri-La(高速ver.)

P.S. フォズのアナログ盤絶対に欲しいと思っていたので
買えて本当にうれしいです。

そして、25年ぐらい前に買ったKENWOODのステレオのカバーを
十数年ぶりぐらい開けて、果たして動くのかと思いつつ
そおっと電源いれてplayボタンを押したら、ゆっくりと
針がレコードに着地して、その音を聞かせてくれました。
ステレオなのですごく迫力があって、ドンドンと
ベースやドラムが響いて、まるで目の前で演奏してくれてるように
感じました。同時にレコードらしいノイズもたまに聞こえて
それが温かい気持ちにさせてくれました。


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