HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

ロートレック展

2007年09月24日 | スポーツ/芸術/コラム
昨日は久しぶりに大阪へ出かけた。
弟子Aが小学生のときの卒業研究(そんなのが小学校であるのが驚きだったけど)で選んだフランスの画家「ロートレック」の展覧会が天保山のサントリーミュージアムで11月の初めまでやっているということで、彼女に連れて行ってくれと頼まれていくことになった。

もちろん私もロートレックは知っていた。実際、フランスに行ったときもいろんな美術館で彼の絵というかリトグラフをたくさん見たし、彼が活動していた時代の歓楽街であったモンマルトルにあるムーランルージュの前も通ったことがある。

ムーランルージュといえば、映画にもなっていて、イアン・マクレガーと二コール・キッドマンのミュージカル仕立て(しかも流れる曲はエルトン・ジョンの曲だったりして現代テイストだ)のが記憶に新しい。この映画にもロートレックは登場している。

ロートレックは貴族の家の出身なのでお坊ちゃんではあったのだけれど、病気のために足が成長せずに背丈はかなり低かったよう。そんな彼が歓楽街で描いたのが娼婦たちやステージに出る歌手や俳優たち。あるいはサーカスの道化師たち。

彼のリトグラフのメインはポスターであったようだ。

今でいうライブ告知のポスターやアーティスト写真の代わりに彼が女優たちの歌っている姿なんかを絵にしたんだね。


この展覧会には晩年の10年の作品が展示されていたんだけれど、その作品群の間に実写のフィルムが放映されていて、それが結構新鮮に感じた。


モノクロというかセピアがかった映像に二人のコメディアンが映っていたんだけど、その一人が床に背中をひっつけてくるくる回るんだ。そう、まさにブレイクダンス。今でもダンス系アーティストがやっているそのパフォーマンスを100年以上前にすでにやっている人がいたんだっていうことが新鮮だった。

あるいはある女優がスマパンのアルバム「アドア」のジャケットのような衣装を着て花や蝶を表現している踊りをするのがやっぱり新鮮だった。




新しいものは案外歴史の彼方から発掘されるものなのかもしれない。


ロートレックの名前を知らない人でもきっと彼の絵は見たことがあるはず。


たとえばどこかのカフェだったり、いろんな場所に飾られやすい絵だから。





展覧会を見たあと、ほんの少しサントリーミュージアムのバルコニーというのかなそういう場所に出て、海を見た。

右側の方には舞洲が見えて、あの玉ねぎ頭の塔のような建物のごみ処理施設がキラキラと輝いていた。


あ~あそこでサマソニがあったんだな~


左側の方にはWTCが見える。


あ~あそこで去年のサマソニがあったんだな~


風の音しか聞こえないそのバルコニーで


あの夏のロックサウンドがステレオとなって私の耳に聞こえてくる気がした。





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