HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

音楽を信じて

2008年06月16日 | 邦楽
最近、大きな事件が多すぎて、心は感情の領域を振り切ってしまって、どういう位置に自分を置いていいのか、わからなくなっている。

大地震に大犯罪。

多くの人の命が奪われた。


昨日まで、ついさっきまで、笑っていた人が・・・

と思うだけで、どうしていいかわからない感情が渦巻いていく。


災害に遭われた方やそのご家族の方には本当にどういう言葉をかけていいのかわからないし、彼らを元気付けるなんてことは私の力ではできやしない。

でも、とにかく明日の光を信じて欲しいと願うだけです。


そして、あの無差別な事件。


何度ニュースを見ても泣けてくる。


どうしてこんな目に遭わないといけないんだ。


怒りがこみあげてくる。


私はこのニュースを最初に知ったとき、あまりにも想像を超えていたので、何が起こったのか理解ができなかった。

だんだん真相が明らかになっていくうちに、少しづつ犯人像が見えてきた。


私は家族につぶやいた。

「この人、きっと音楽を聴いてなかったんだ。」


私は子供の頃から音楽をいつも聴いていた。それは親に強要されたわけでもなく、親がポップスとかロックを聴いているわけでもなかった。たまたまテレビでやっていたビートルズの映画を見たのが小学生の低学年のときで、それがおもしろくて、そのバックに流れていたビートルズの曲がなんかいいなって思ったのが、今思えばきっかけだったのかもしれない。

リアルタイムでビートルズが存在してなかった10代の多感な時期に私を救ってくれたのはTHE CLASHだった。彼らの社会への怒りやら、自分たちに対して嫌がらせをするやつらへの怒りやらを歌った曲を聴いて、「こんなかっこいい人たちもそんな思いをするんだ」って自分だけじゃないんだと自分自身が作り上げた孤独からの脱出ができた。

別にジョーが声をかけてくれたわけではないし、私の存在すら知らないわけだ。


でも、彼は私を初め、世界中の何人、何千人、いや何十万人をも孤独から救ってくれていたのかもしれない。


音楽ってそういう力をもっている。


音楽で世界の飢餓を無くすことはできないけれど、そのことに関心をみんなが持てるように、そして飢餓で命をおとす人を一人でも減らすきっかけをつくる力をもっている。

音楽で戦争は無くすことはできないけれど、平和を求める気持ちを広めることはできる。

音楽を聴けば、怒りを音に吸い取ってもらえることがあるし、悲しみを包み込んでもらえることもある。

うつむき加減な気持ちを上向きにしてくれたり、どうしようと思っている背中をポンと押してくれたりする。


一人なのに一人じゃないと思わせてくれる音楽
みんなでいっしょに楽しめる音楽
みんなが心をひとつにできる音楽


そういう音楽を聴いていたら、犯罪を犯すことを留まるんじゃないかな。


そんなことを考えてたら

FoZZtoneの渡會さんも日記に私が感じたのと同じような音楽への思いを綴られていた。

少しだけ抜粋させてもらっていいですか?(ってもし、万が一渡會さんがご覧になることがあれば、許してください)



『怒りや孤独を、ライブで吐き出して暴れる事が出来る奴は絶対に、「負の衝動」を踏みとどまれる筈だ。

「彼」の心にギターヒーローやスーパースターが居て、ライブ(LIVE)に身を委ねる事が出来ていたら、結果は確実に変わったと確信している。』


ほんと、そうだと私も思います。


ライブっていうのは、ある意味孤独の洞穴みたいなもんで、いろんな感情を持った人間がそれを浄化しにくる場所であり、それはもしかしたら、ステージ上のミュージシャンたちも同様なのかもしれない。


今は私も年を重ね、ジョーはいない。

でも、音楽は相変わらず、いつも側にいてくれる。

もうだめだ~って何度絶望の底に横たわっても

音楽はあちこちから手を差し伸べてくれる。


昔はイギリスやアメリカからしか私を救ってくれる音楽はなかったけど、今は違う。

日本にはこんなにもいっぱい手を差し伸べて救ってくれるバンドやアーティストがいる。

私はある時はFoZZtoneの「黒点」に救われ、
ある時はNICO touches the Wallsの「夜の果て」にボロボロな自分に振り絞って前に進む力を呼び覚ましてもらい、
Grapevineの「君を待つ間」には心に光をもらった。

ストレイテナーの「TRAVELING GARGOYLE」を聴くと泣けてきて、でも元気が出る。
スピッツの「正夢」を聴くと、せつないけど、昔の思い出を少し痛む心はあってもやさしくなれる。
レミオロメンの「粉雪」を聴くと、あの日の君のライブを思い出すよ。すごくいいライブで、すごく思い出深いライブだった。

イエローモンキーの「球根」を聴くと「命」をすごく感じるし、ROSSOの「シャロン」を聴いてたら、なんだか走りたくなるし、the pillowsの「マイフット」を聴くと自分はこれでいいんだって思う。

Bump of Chickenの「かさぶたぶたぶ」聴くと癒されるし、Salyuの「風に乗る船」は心をきれいに洗濯してくれる。

START FROM SCRATCHの「SUNNY DAY」は心が曇りの日でも必ず太陽を連れ来てくれるし、Abstract Mash「1mmタール」は気持ちを引っ張り上げてくれる。

BINECKSの「GLORY DAYS」やSIAM SHADEの「DREAMS」を聴くと、心が爽快になる。


そして

ELLEGARDEN

あなたたちの曲はどんな時でも、絶対に裏切らない。どんな状況でも絶対に離れずに側にいて「そんなもんだよ」「それでいいんだよ」「自分のままでいろよ」「わからないやつなんてほっておけ」「いっしょにがんばろうぜ」そんな風に言い続けてくれる。


だから、だから少し休んだら、この世界のキッズのためにも、私のようなかつてのキッズのためにも必ず戻ってきてください。


そして、そして

もうひとつ。
私にとっていつもいつも日常の隙間までその音を届けてくれて、もったいないぐらいの極上の言葉を送ってくれるバンドがいます。

JET LILY STAR

あなたたちの音や言葉が来月、この世界にまたひとつ幸せの扉を作ってくれるんだと思うと今とっても心が穏やかになります。

あなた達のアルバムが多くの人に届いて、多くの人を幸せにできることを願うとともに信じてます。



すべての音楽家の皆様

どんな武器よりも強いものをあなたたちは持ってる。
音楽を信じる力は命を育む。

だから、有名無名にかかわらず、音楽をやっていることを誇りに思ってくださいね☆





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2 コメント

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POWER OF MUSIC (KON)
2008-06-19 10:07:39
本当にニュースを見るとつらいことばかりです。

秋葉原の事件は犯人の身勝手さに憤りを感じますが、
ちょっとしたものの掛け違いというか、
決して彼は犯罪者になどならずに幸せをつかめた人だろう、と残念でなりません。

音楽の力もそのひとつ。

小学生の甥っ子が、GReeeeN聴きながら「ええ歌や~」と言って目を潤ませていたりするのを見ると、音楽は人を幸せにするんだと思う。
世界中、いろんな楽器があって、ラジオもテレビもCDもない所でも音楽は生活に密接していて大切なものです。

ところでミムラ姉さんとはありがとうございます。
夢みがちなところやぼーっとしているところは似ているかも?!
私は甘えん坊で、子供の頃から社会人になっても同じ評価が「気が強い」です。

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Unknown (FB17)
2008-06-27 15:51:06
KONさんは気が強いんですか?でも、そういう人に限って、何気ない優しさに弱かったりしませんか?私もそういう傾向にあるので、「泣いたっていいんだよ」なんて優しく言われた時には、ザザ降りになります。GReeeenはいいですよね。新しいアルバム買いました。
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