HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

パイロットフィッシュ

2005年06月23日 | 音楽・映画・本
これは大崎善生の小説。たまたま時間つぶしにふらっと書店に入って、何となくタイトルとか帯に書かれている文に惹かれて買った本だ。といっても、もう随分前に読んだのだけど、心に残る小説だった。ピュアな心ってこんなものなのかな~って。

この小説は「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない」というのが根底にあり、忘れてしまっているかのように思えていることがある時ふと記憶の湖の底からふわりと浮かんで来ることがあると語る。そして、その時まで忘れていた痛みやときめきが再び自分に訪れる時、人はどう対処するのか・・・

あるメジャーバンドの人が日記に「忘れていた記憶が最近どっと思い出される」というようなことを書いていた。懐かしい学生時代の思い出を交えながら。きっとこの一年、ものすごく気を張り詰めて、精神的にかなり疲れていたんだね。日記とか最近の彼の書いたものによく登場するのが優しい瞳。きっと笑っているのに目は少しも笑っていない、そういう人と仕事の上で接してきたんだね。メジャーの世界はそういうものでもあるのかな。でも、会った時の君の瞳はまだそんな世界に全く濁らされていない透明でとっても暖かい穏やかな瞳だったよ。君の大ファンの男の子に対して、すごく優しく接してくれて、その子は君のようなミュージシャンになりたいって思ったみたいだ。でも、無理にかっこなんてつけなくてもいいと思うな。君の音楽がすべてを語るから。ほんとにダイヤモンドみたいな音楽だから。自然にそのままでいいと思う。今はメンバーが一人減って大変な時なんだろう。でも、たとえこれからいっしょに音楽をしなくても、一度そこにいた人はすでにそこにあるべき音楽に溶け込んでしまっているわけで、永久にいっしょなんだって思うんだけど、どうなんだろう?3人でやるのか、新たにメンバーを加えるのかわからないけど、ずっと応援していきたいなって思っている。君は次の曲でまたどんなストーリーを展開させてくれるのかな?それがすごく待ち遠しいな。
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