HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

ダブルVすなわちW

2007年03月03日 | インディーズ
Velevt Mellowの前に出演したのがソロアーティストのvanillamanさん。彼は独りだけど、コンピューターの打ち込み等を駆使して、あるいは映像も自分で作られて、大きな世界を作り出すアーティストだ。

出会った頃は歌が入っている曲をやっていた彼だけれど、最近は歌無しの曲が多い。それはその出来上がった曲に言葉は必要ないと判断した場合にそうしていらっしゃるようだけど、その世界観は彼にしか出せない。

ジャンルを分けるのはむずかしいけれど、そして彼の意図するところではないけれども、あえてたとえるならケミカルブラザーズやNIN的な音楽風景というのかな・・・壮大で過激な世界だ。意志がそこにかなり強く存在していて、音によって感情が表現されている。

彼自身は今回のライブは自分の描いていたものとはちょっと違ったようで満足いかなかったようだけど、私にはすごい世界に感じられた。

きっと彼はかなりハイレベルに基準を置いて音楽を作り上げているんだと思う。彼の掲げるハードルはかなり高い。だからこそ、いい音楽を・・・と常に前に進んで行けるんだと思う。おそらく、これからも彼はなかなか自分のライブに満足できないだろう。でも、それが彼のエネルギーの素になるんだよね。それがどんどんいいものをつくりあげていく糧になる。

見る側からすると毎回「すごいな~」を感じて、次にそれよりがっかりすることはないわけだ。毎回前進しているわけだから。

とにかく、頭の中に回路がいくつあるんだろう?って思うぐらい、音が並べられていて、それをステージで表現する彼を私は「音のアーティスト」と呼びたい。

音そのものを組み合わせ、レゴのように上に積み上げたり横にならべたり、ぎっしり埋め尽くしたり、隙間を空けて繋げてみたり・・・

たまに穴が開いていて、そこからのぞいてみると向こう側に違う音がいっぱい並んでいたり・・・みたいなそんな音の世界を作る人だ。

映像も彼が撮って、作り上げているんだけど、それもまた素敵なんだよね。もちろん彼が作るので彼の音楽と映像は一体化していて、違和感はないんだ。


芸術というのは見る側と作る側の意図は時としてずれる。
それが芸術というものだと私は思う。

だから、作り手が満足いかなくても見る側がそれを見ていて、あるいは聞いていて何かを心に持ち帰れたなら、それでその作品は成功なんじゃないのかな?


私も毎回、何かを持ち帰らせてもらっているので、ここで言わせてもらいます。


いつもありがとうございます。


*********


ダブルVというのはvanillamanのvとVelvet Mellowのvを合わせたわけで・・・

Vサインが2つということで、ビクトリーはやがて君たちのもとへ・・・


********

余談ですが、O.K.って何から来ているってご存知ですか?
マイケミカルロマンス(また登場・笑)の曲で「I'm Not O.K.」って曲ありますが・・・

これはall correct(すべて正しい・・・会話では「よろしい」)をケネディさんがわざとかほんとか知らないけれど、スペルミスしてoll korrectってしたところから、それを省略してO.K.となったそうです。


ということで、私の好きなバンドやアーティストさんが音楽をずっと続けてくれたなら、私は「I'm not O.K.」じゃなくなります。よろしく!
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あなたに刻んで

2007年03月03日 | インディーズ
京都で活動しているVelvet Mellowはすごくいいバンドだ。女性ボーカルでここまでグラマラスであり、それでいてすっきりしたロックをやるバンドはそう見つけられるもんじゃない。東京や大阪、神戸なんかでもライブをやっていて、京都のFM局からもご推薦のバンドだ。

今年の1月5日にツアーファイナルですっごく熱いライブをしてくれて、インディーズのバンドであんな感動をくれるライブはなかなか出会えないな~って、あらためて存在感を認識したわけだけど・・・・

残念なことに今月末の東京のライブを最後にメンバーが2人脱退する。でも、これは音楽の食い違いとか喧嘩別れとかではなく、メンバーの個々のプライベートな事情で、これだけはどうしようもないことだった。音楽が続けられなくなってしまったんだ。

でも、私がもし音楽会社の人と出会えるチャンスがあるならば

自信を持って紹介できる女性ボーカリストのアヤさんと
ひたむきにパンクにハードに・・・で実は繊細な弾き方をするベーシストのハイドくん(昔の名にしてみました・笑)

はそのままのバンド名で音楽活動を続けると宣言!


救われた。よかった。ファンの私を見捨てないでくれて・・・


今は新たなメンバーを見つけて、新生Velvet Mellowとして動き始めるのを待つだけだ。



そんな彼らの今のメンバーでの京都でのラストライブを見てきた。まあ、いつものように自然体で始まって、いつものように盛りあがる曲『クラブ・モラトリアム』で終わったライブだったけど、このステージをこの心にしっかりと刻んできた。


ギターのジュンくん。いいギターの音色だったな~。雰囲気も独特で・・・
ドラムのあつしくん。笑顔が素敵なパワー全開のドラマーさん。東京でもがんばってくれい!君が住むっていう場所は最近どこかで誰かが住む(あるいは住んでいる)って言ってた場所だけど、誰が言っていたか今は思い出せない・・・音楽系だったか・・・


このライブの時に彼らが出しているCDの中にも収録されている「夕暮れと残骸」という曲をやってくれたんだけど、この曲の時にボーカルのアヤさんと脱退するギターのジュンくんがお互いを見つめあいながら歌うあたり・・・泣けてきた。もう心がいっぱいになった。ほんとだよ。

なんか胸が苦しくて、とにかく満タンなんだよ。何かで・・・

きっともう永遠にこのシーンを見れないんだという喪失感だろう。

ごめん。そう思っている人はいっぱいいるし、それをこうして強調してはいけないんだろうけど。でも、そうだったんだから、あえて自分の日記だから書かせてもらうね。


これでもう終わりなんだ。この4人のカラーは。しっかりと刻むんだ。その終わりを・・・


終わりを強調するのはつらいことかもしれない。でも、終わりをしっかり刻まないと次には進めないんだよね。恋愛だってそうだよね?しっかりと別れて無いと、だらだらと過去を振り向いてしまう。好きなバンドの解散だってそうだ。しっかり解散ライブしてないと、だらだらファンは思いを残してしまう。


しっかり最後を見極めることで、新しい世界へ羽ばたける。

そう私は思うから、こうしてここで「終わり」を感じようとしている。


マイケミカルロマンスの『THE END』のように

「終わり」から生きることが始まっていくんだ。未来が始まっていくんだ。
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