HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

空にはしごをかける

2006年01月26日 | 音楽・映画・本
ふたたび『東京タワー』だけど、読んで初めてわかったのがあれが巨大なテレビ塔だということ。この年にしてわかるとは・・・。それでもって、今の時代にはもう要をなさないようで、それゆえ取り壊しの計画があるとは・・・嫌だ!嫌だ!嫌だ!絶対に嫌だ!と私は心で叫ぶ。

実際のところ、まだ一度しか昇ったことがない。しかも幼稚園児の時以来一度もない。ゆえになんかすごく行きたくなった。昇りたくなった。昔見た景色とは違うかもしれないけど、もう一度東京を見渡したいと思った。

リリーフランキーは東京タワーから見た東京は墓場みたいだと本の中で言っていた。その表現を読んで、昔大学で勉強したジョセフ・コンラッドの小説を思い出した。『闇の奥』(原題『Heart of darkness』)というその作品で彼はベルギーの首都のブリュッセル(なぜか日本語訳ではパリになってしまっているけど)を墓場のような街というように表現していた。すっかり忘れていたのに『東京タワー』を読んで思い出した。それでもって、久々に洋書の方も岩波文庫の方も本棚から出してきた。開くといっぱいラインが引かれていた。そうそう、この言葉やフレーズが気にいったんだ・・・

この『闇の奥』を原作にして現代のベトナム戦争に置き換えて映画化したのがフランシス・コッポラ監督の『地獄の黙示録』だ。深く、深くジャングルに入っていく・・・そこには人間のエゴやどろどろした欲望が渦巻いている・・・そんな感じの映画であり、原作もアフリカが舞台だけど、不法な象牙取り(すなわちゾウを殺すわけだ)をモチーフにした、人間の心の闇を描くすごい作品だった。これを読むだけで、私がもしミュージシャンならイマジネーションがかなり刺激されて、1曲ぐらいできてしまいそうだ(笑)

私はコンラッドの小説が好きだった。自然を人間の心と重ね合わせていくその表現の仕方が深くて好きだった。読み終えた時、きっと何かを感じて、何かを得たそんな気がするだろう。是非、一度は読んでほしいな。

話がどんどん展開していってしまって、何を言いたいのかわからないと思われる人もいるでしょうが、許してください。

それで話はもどるけど、東京タワーはちょっと見たら、りりーさんも言ってるけど空にかかる「はしご」みたいに見える。今の時代ではそんなに高い建物ではないけど、あれに昇ったら、空にすごく近づく気がする。

聖書の中にバべルの塔という章というか、エピソードがある。それは人間が神に近づきたくて、高い高い天まで届く塔を建てようとした。しかし、それが神の怒りにあって、崩され、それまで共通の言語をもっていた人間たちに話が通じないようにいろんな言葉をしゃべらせるようにした。ゆえに英語やら日本語やらイタリア語やらができたという、そんな話だったように記憶している。

高校がカトリック系だったので、聖書の時間があったので、聖書は全部ではないけど、ちらちら読んだ。結構、おもしろいんだよね。英文学を勉強すると、どうしても聖書のエピソードはいろいろな場面で比喩として出て来るので参考文献の1つとして大事になる。

あっ、また話がそれた。

私にとって、青空のもとにそびえる東京タワーの印象はやっぱり楽しいサーカスのはしごのイメージだな~。

あ~行きたいな、空にかかるはしごを見に・・・

コメント (2)
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ちょっと修正

2006年01月26日 | Weblog
昨日書いたブログの一部をちょっとだけ修正した。なんか悪くない人を責めているような書き方をしてしまっているのに気付いたから。そう、何も悪くない。私の自己満足の世界なのにね。ごめんね。って・・・ここを読んではないと思うけど。とにかく、ごめん。
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