HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

どこまでも

2006年01月18日 | 邦楽
どこまでも寄り添って夢を語り尽くせるなら
どんなに急な坂道もへこたれずに登れそうさ

降り出した雨に傘も差さずに「すぐに晴れるよ」と微笑んだ

・・・・・・・・

探している生きている意味とその理由を
少しづつ君が伝えて行くよ

       by 今村栄喜(SIAM SHADE)FROM 「Tears I Cried」


もし今、この地球のどこかで夢を追いかけている人、あるいは自分が何をしたいのかわからない人がいたら、この歌を贈りたいな。

たとえば、音楽を生涯続けていきたいと思っている人。あなたの作り出す曲は知らないうちに人を助けているかもしれない。あなたの弾くギターの音がある人の張り詰めた心の結び目をやさしくほどき、涙で潤してくれているかもしれない。そのドラムの音が、何かに迷っている人の背中を強く押してくれているかもしれない。雨が心に降っても「すぐに晴れるよ」って・・・そういう歌を歌ってくれているかもしれない。・・・信じよう、自分を。

大学生とかで今就職活動している人で、いったい何をしたいのかわからない人。別にすぐにそれを見つけだす必要なんてないんだよね。いろんな事を嫌な事も含めて経験していけば、おのずと何が好きで、何をしたいかが浮き上がってくるんだから。生きている意味や理由はこの歌みたいに自分が自分に教えてくれるものなのかもしれないね。そして、自分が出会った人やできごとが、永遠という意味を解く糸口になるのかもしれない。もちろん、私も今もその意味を探し続けている。

そして、あきらめない。自分の生きている意味を見つけるまで・・・
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あの頃

2006年01月18日 | 邦楽
映画『タイタニック』が大ヒットしていた頃。1998年1月23日。初めてSIAM SHADEのアルバムを買った日。「1/3の純情な感情」が入っている通算4枚目のアルバム・・・でもタイトルは『ZERO』・・・すばらしいアルバムだった。

なぜ、今日SIAM SHADEなのか・・・ふとその頃知り合って、でもすっかり音信不通になってしまっているある人のHPを久しぶりに見にいった。まだ、あるのかな~って思ったら、ちゃんとあって、しかも子どもさんも生まれて、かわいい写真がいっぱいあった。彼女もお母さんなんだな~って、元気そうな彼女の日記を読んでいくうちに、あの頃が急に大波になって押し寄せてきた。

洋楽ばかり聴いていた私にここまで邦楽のロックを好きにさせたバンド。あのスケール感。技術力。男らしさと優しさ。彼らはやっぱり私にとってスペシャルなバンドだ。彼らが解散した後には彼らのようなバンドは出て来ない。当たり前だけど、悲しい。でも、その生のステージを何度も見れたことは一生の宝だ。

なぜか、私の知り合うファンの方は東京の方ばかりで、関西のライブを観に来られた時に待ち合わせて会ったり、あるいは一度も会ったことないのに手紙でやりとりしたり・・・そんな中に彼女もいて、私にいろんなものを送ってくださった。もちろん、私から何かを頼んだりしたことはない。でも、彼女は私に送りたいと思ったと手紙に綴ってくれた。なんて幸せなことだろう。日常に思い出してもらえるなんて・・・こんな私なんかのために、会ったことのない私のために・・・

彼女はバンドでドラムを叩いていた人だった。

忙しさにかまけて、SIAM SHADEが解散した後は少しづつ、距離ができて、いつの間にか途絶えてしまった。

覚えてくれているかな~。また彼女のHPに書き込んでみようかな~。

そんな感じだったので、久々にSIAM SHADEの曲を聴いてみた。私はセカンドアルバムに入っている「大きな木の下で」という曲がすごく好きなんだけど、それとは違う意味で5枚目のアルバムに入っている「Tears I Cried」は心に沁みる曲だ。ピアノのイントロで始まる曲・・・これは確かボーカルの栄喜さんが自分の体験したルーマニアのエイズにかかった子供達との交流をベースにして生まれた曲だったように記憶している。

毎年12月1日は世界エイズデーでいろんなチャリティライブが行われる。栄喜さんはそんな中、自分で費用を出して、ルーマニアで政府の悪政のためにエイズに感染した子供達の施設を訪問して、彼らと触れあい、彼らに何が必要かを考えてきた。決して、売名行為ではなく、むしろSIAM SHADEの栄喜さんがそんなことをしていたことなんて知らない人の方が多いだろう。実際、SIAM SHADEのライブにいくと、ぽつりと募金箱が置かれていた。でもファンは栄喜さんの純粋な心を知っていたので、各自自分なりの募金をしていた。彼のHPからリンクしているルーマニアの子供達を支援する団体のHPにいくと、彼といっしょに笑顔で写っている天使のような子供達の写真が掲載されていて、その笑顔がいまだに印象的に心に焼き付いている。

彼は言っていた。元気をもらったり、励ましてもらったのは自分の方だった・・・と。

ライブで一度だけこの「Tears I Cried 」をやってくれたのを観たことがある。その時バックにはそんな世界中の貧しさや病気と闘うこどもたちの写真が映しだされた。

栄喜さんは強面の雰囲気から喧嘩っぱやい雰囲気があっただろうけど、ほんとに純粋で感動屋さんでどれだけ涙をこぼしただろう・・・

最近はソロで活動しているけど、私はあまり聴いていない。別に嫌いになったわけではなくて、なんていうんだろう。あの頃の彼がすごく強く心に刻まれてしまっていて、あの強烈な輝きを忘れたくないからだ。

でっかくて、繊細で、男らしい涙の似合うやつ・・・今村栄喜さんに今夜は乾杯!
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