mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

雨男のかたはら

2016-09-04 08:27:40 | 日記
 
 今日から岐阜へ出かける。長良川の鵜飼いを見に行くという、今年初めころからの計画。名古屋在住のOさんに「香魚アユの話」をしてもらったSeminarで、鵜飼いの面白いのは9月から10月と聴き、案内してもらうことにした。
 
 だが私は、ついていないというか、いつも雨がついてまわる。鳥海山へ行くときは、台風9号の襲来が前日にあって、危うく躱した。今回は台風10号が、やはり直前に発生して、当初北へ向かうとみられたのに、九州に上陸した後、やおら東へ進路を変え、本州を横断する。その直前に長良川に身を置くことになる。さて、どうなることやら。
 
 ただ一緒に参加するFさんから「お天気が心配ですが、晴れ女の私です。快晴とまではいかないでしょうが……」とメールが来た。ひたすらそちらの「晴れ大明神」にすがるばかりと思っていたが、あいにく今朝は朝から雨が落ちている。でも私は、まだ台風が岐阜を襲う前に行って帰ることになりそう。だが岡山から参加する人もいる。その人たちは、台風を逃れてやってきて、台風に向かって帰ることになる。もう、雨男・雨女というほどの余裕はない。嵐を呼ぶ男・女とでもいって笑い飛ばすか。
 
 だが実は、私は雨が嫌いではない。雨の中を歩くのも、さすがに土砂降りは勘弁してもらいたいが、そぼ降る雨であれば、かえって風情さえ感じる。気の持ちようというか、これも自然に身を浸すと思えば、こんなものかえってよと思って過ごせる。山を歩いているときの雨は、外からのお湿りと内側からの汗とで、どうせ濡れる。冷えさえしなければ、清々しささえ感じたことがある。そうか、ちょうど竹内好が真珠湾攻撃に感じたように、支那事変の侵略に鬱勃としていた気分が、じつは大東亜を欧米植民地から解放するという大義を見つけたような「さわやかさ」の感じかもしれない。ちょっと飛躍が過ぎるか。そういう感触を私は、「ちょっと危うい」と言ったばかりだ。
 
 長良川の鵜飼いは、宮内庁式部職・鵜匠という役職の方であるらしい。そちらの方への関心よりも、アユが香魚と言われ、国魚とまで呼ばれるようになった由来に思いをはせて、味わいをみて来ようと思っている。そうだOさんは、いろんな食べ方があると言っていた。そのアユ尽くしを、存分に味わってこよう。いまのところ、かたはらも痛くない。

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