mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

デジタル難民のうへえ~

2024-10-09 05:21:41 | 日記
 ポリープを取って一週間、お酒も飲まず、食物繊維の少ない野菜を食して過ごし、やっと昨日の午後から解禁。キャベツたっぷりの回鍋肉をいただき、日本酒を飲んで、ひと山超したことを祝いました。
 でも考えてみると、身体が悪かったわけでもなく、「歩く寝る食う飲む排泄する」生命体五原則を堅持しているのですから、一週間の養生くらい何でもありません。
 古くからの友人、Kさんと浦和パルコの9階で落ち合い、30分くらい近況を交わし、お昼を一緒に摂って、二週間後の奥日光紅葉をめずる山行計画を話しました。これは、KさんがLINEをはじめたことで、18歳も若いKさんのファン、カネさんとつながり、紅葉見物の企画がまとまった。もちろん運転は、若いカネさんがやってくれる。
 Kさんからの知らせを受けて、カネさんからメールが来た。
「連れて行ってくれると聞きました。ありがとうございます」
 と御礼も記されている。
 えっ、私の車で行くの? 話が違うよと、行き違いの返信をする。
 むろんすぐに了解の返事が来た。やれやれ。こちらは八十路爺。運転が危ないことは日々マスメディアを通じて喧伝されている。Kさんは私よりひとつ上。八十路爺の伝言ゲームは、すぐに行き違ってしまう。そう、ヒトの交わす言葉って、そういうものなのと、当人たちはすっかり承知して鷹揚に構えている。だが、果たして若い人にまでそれが通用するかどうかはわからない。
 でもまあ、よかった。若い人も、年寄りってそういうものだと、腑に落としてくれる。だって高齢化社会だもの、若い人といっても還暦を過ぎているのだから、それくらい承知の助よと応じてくれる。うん、いい世の中になったものだ。
 そうだ、Kさんと話していて、ひとつ意気投合したことがあった。私たちアナログ世代は、本当に世の中の市場社会からも埒外扱いされているということ。スーパーの支払いも、機械を前に、え~っと、あっ、支払いカードって何だ、あっ、このお店のカードか。ほほう、ここを通すのね。あれ? うまく行かないぞ、なんでだ?
 向こうからやってきた店員が、カードの裏側をみせて、ほらっ、ここに矢印とバーコードがあるでしょっ、これを向こうからこっちへ、そうそう、そうやってもってくるの。あっいや、そうじゃない。ゆっくりでもいいから、しっかり溝に沿わせてこっちへひっぱるんですよ。そうそう、そうです。
 やったぞ。画面が変わった。で? どうするんだ?
 またぞろスタッフが画面を見て、ほらっそこの「精算」というところを押して、そうそう、あっ、そのレシートを取って下さいね。
あ、ははは。やっと終わったけど、これって、機械にする方がいいのかねえ。手間暇を考えると、これまでの方がよかったんじゃないの? と思う。
 が、馴れてくれれば、ほらっ、人手がかからないでしょ。その分、お店に品もお安くなりますから。と店員の声が追いかけてくるように思った。
 そうなんだよねえ。わたしらデジタル難民が右往左往しているのも、向こうさんは「教育」しているくらいに思ってるんだろうね。
 そういえば、と気になったことがあった。正月の宿を予約した。娘と孫も合流して、二部屋を取り、支払いも済ませた。ところが、スキー用具を送るのにホテルの住所を知らせて欲しいと「コメント」に書き込んだのに、応答にメールがきた。メールアドレスとパスワードを書き込みアクセスするとあったから、それを書き込んだのだが、反応がない。なんとホテルと遣り取りする間に、紹介サイトが入っていて、そこがパスワードを発行する仕組みになっている。それを使って、これなら 大丈夫だろうとやって、紹介サイトからメールが来たが、全文英語。いうまでもなくホテルは日本。時差もあってか、「無効」になってしまう。これって、ひょっとして、振り込み詐欺に引っかかったのかなと思って、ホテルのホームページを調べると、電話と住所が表示されている。
 ここに電話をして、予約ができているかどうかなども確かめなければならない。これも、八十路爺のデジタル難民現象である。参ったなあ。
 そんなことを思っていたら、図書館の借り請けカウンターにこんな「しおり」が置いてあった。
《スマホひとつで本を借りられるようになりました。「さいたま市みんなのアプリ」》
 うへえ~!