mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

道北西部の旅に、いざ

2024-06-23 05:12:06 | 日記
 師匠の鳥友のお誘いに便乗し、北海道の天売島へ行くことになった。その北にある利尻島や礼文島には山登りで行ったことがある。だが、少し南の焼尻島や天売島は初見の地。鳥友は皆さん練達の士。私だけ門前の小僧である。師匠のお付きとして、いつもお誘いを受けるとホイホイと飛び出していく。焼尻島をヤキジリ・トウと読むことも、初めて知った。
 これまで何度も北海道には脚を運んだ。しかし今回は、新千歳空港と帰りの旭川空港意外は、すべて初見の土地ばかり。新千歳から砂川市に立ち寄って森林性の鳥を探る。その後、留萌から羽幌港へ向かうが、果たしてどんな風情の町であるか。ルモイ、ハボロと聞いただけで、心躍る。
 北海道の地名は、音の響きに異国情調がある。いや、そう言うとアイヌを差別しているといわれるかも知れない。が、事実、アイヌの地名はヤマトの音と異なる響きをもつ。すぐに善し悪しでモノゴトを判断する人にとっては、差異を意識させることは、「サベツ的」と言うかもしれない。だが、そうじゃない。差異を意識して、なおかつ、その違いに分け入ることは、伝承されてきた文化の微細な違いに着眼し、その由来を辿る意味では、大切な振る舞いである。差異を知らないことこそ、差別の温床と直観的には思っている。
 翌日羽幌港から天売島に渡ってウトウやオロロン鳥などの海鳥を観察する。翌日とって返し、金浦原生花園を巡って、朱鞠内湖を探鳥する。これらは、平原や湿原の野鳥をとらえる絶好の場となる。その後にキトウシ森林公園とかを経巡って、旭川空港から帰ってこようという。全部企画者にお任せの旅。
 たぶん私が一番の年寄りかな。足腰がしっかりしていないと、先ず皆さんに迷惑を掛ける。私は鳥観の専門家たちの振る舞いを逐一拝見させていただく、門前の小僧。卑下しているのではない。一歩、ステップアウトして、鳥観の人たちを眺める立ち位置の違いを意識している。とはいえ、探鳥ということに関しては、とうてい力の及ばない方々。卑下ではなく、ワタシは卑小だと意識している。
 教わるという立場でもない。教わるということになると、教える側としては、導かねばならない責任関係を取り結ぶようになる。それが、門前の小僧には無用なのだ。放っておく/おかれる。勝手に、身辺を飛び回って五月蠅いと感じるかもしれない。そうなるのは、門前の小僧の不徳の致すところ。それさえもないように、静かに気配を消して、にもかかわらず、しっかりと居並ぶ達者たちの振る舞いを視界にとらえている。真似る、学ぶと、絵を描けば、なかなか格好の良い門前の小僧に見えるかもしれない。決してそんなことは、ない。学んだことも右から左へ抜けて言ってしまう。姿、気配を消すようにして、皆さんにぴったりくっ付いていることができれば、達者たちの探鳥会を観る門前の小僧という立ち位置が生じる。最上のできである。
 北海道の北部とはいえ、旭川と稚内との間の地、原野から南へ寄った名寄市の西辺りをうろうろと鳥を探して立ち回る。行程を地図で確認しながらワクワクしている。
 ま、そんなこんなで、またしばらく、このブログもお休みします。面白い土産話を書けるように、オモシロイ光景に出喰わしますように、祈りつつ。
 では、行って参ります。


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