世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

豊かさの再考

2022年06月01日 | ライフスタイル


今日から6月。

庭の紫陽花もだいぶ色づいてきた。







覚えているだろうか?


2020年、コロナの入口で

これからは、

「風の時代」になると言われたことを。


これまでの物質的・金銭的価値観から

精神が重んじられる時代へと。


いよいよそれが本格化する時がやってくる。

乗り遅れると大変なことになる。



つまり、

お金だけに執着してきた人が

バカを見る時代なのだ。


インフレが加速し、

世界的リセッションになる。


日本はスタグフレーションの様相を呈してきている。


食品からエネルギーまで、

ありとあらゆる生活必需品の供給が不安定になり、

税金などの社会保障負担も上がり、

我々の日常生活を脅かしている。


年金制度や医療/介護制度は、

まず間違いなく今のままの姿では持続可能性がないことを

誰しもうすうす気づいている。



そんな中、

パンデミックや戦争など

まるで20世紀のはじまりにタイムスリップしてしまったかのような、

奇妙な感覚で不確かな毎日を過ごすことになってしまった。


ますます閉塞感漂う息の詰まる、

生き辛い世の中になっている。



とどまることを知らない経済的悪化状況のなかで、

多くの人が「自衛」を意識するようになり、

全体的に「余裕」をなくしていく。



そして、

荒涼とした「自衛」の時代の果てに、

カネだけをひたすらに防衛することに

人生を費やしてきたことへの虚しさがやってくる。



バブル崩壊、リーマンショックと、

未曽有の長期不況下で生まれ育ち、

気候変動、パンデミック、戦争に追い打ちされている

ミレニアム世代(1981年から1996年生まれ)と

Z世代(1997年から2012年生まれ)は、

可哀そうかな、今や夢はおろか、

働く意欲さえ失いつつある。



今の生活や収入にこだわる考えを変えて、

もっと小さな幸せについて向き合い、

お金のかかることを諦めるしか術がなくなってきている。



将来の夢や可能性を捨てることは、

自らの首を絞めるようなものだ。



持つ者と持たざる者の格差が広まり、

激しい嫌悪感や懲罰意識が生まれ、

ネット上でも「炎上」が続発し、

結果、

知らず知らずのうちに心をささくれ立たせ、

世の中が全体的にギスギスしていっている。




これらはすべて、

「風の時代」という

精神社会へ移行する痛みと言えよう。



その先には、

本当の意味で「多様な幸福を見つけ出すこと」が

求められる時代が待っている。



何のために生まれ、生きるのか!?


本当の意味で「多様な生き方(多様性)」

問われる時代になる。



否応なく、これからは

精神的な豊かさの方が大事だ!」という、

いわゆる「脱成長論」が跋扈(ばっこ)することになるだろう。