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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

富国強兵

2015年08月05日 | 100の力
富国強兵 ふこくきょうへい

何と懐かしい響きだろう。

富国強兵とは、

欧米列強の東アジアへの進出という国際環境,すなわち「万国対峙」という状況のなかで

急速な資本主義化と近代的軍事力創設を目指した明治政府のスローガンである。

殖産興業による資本主義化を「富国」ととらえ,

それを基礎とする近代的軍事力の創設を国家の根本政策とみなしたことをさす。



今に置き換えてみよう。


日中対峙という状況中で、経済発展を富国ととらえ、

それを基盤とする軍事力増強を国家の根本政策とする。


安倍自民・公明政権の基本的政策である。

時計の針を明治へと急速に逆回転させている。

軍靴の足音さえも聞こえてくる。


このグローバル、IT社会において時代錯誤も甚だしい。


政権を維持するには、景気浮揚が最も重要で効果的である。

オリンピックを誘致し、軍需産業を復興させることでその目的はある程度叶うだろう。

軍事目的であればロボット開発にも加速がつく。


集団的自衛権、武器輸出により武器を大幅に増産させることができる。


原発の再稼働は、電力供給でなく、核武装への布石に他ならない。

電力は現状で足りているのだから。


それに、軍事で中国に対抗するなら、

いくら軍備費を上げても核武装しなければ焼け石に水で全く効果がないことくらいバカでも分かる。


すでに日本は、47・8トン(昨年末時点)の核分裂性物質プルトニウムを国内外に保有している。

プルトニウムは約8キロあれば原爆ができるとされ、

日本の保有量は計算上、「核兵器約6千発分に匹敵する」(米核専門家)と指摘されている。

日本は技術的にはいつでも核武装できる体制にあるのだ。


日本では原発の「安全性」や「経済性」に焦点があたっている。

しかし、北東アジアという枠から見れば、

それは、長期的には地域の核拡散にもつながりかねない「核問題」だと見られていることに気づくべきだろう。


日本は、金もあり、技術もあり、膨大な量のプルトニウムもありながら、

国際社会からいかなる制裁も受けていないことをかさに、着々と核武装への道を築き上げているのだ。


軍備増強は行きつくところ、核武装である。

いや、それしかない。


しかも、間違った教育を受けた自民党の若手議員からの発言から、基本的人権の抹殺もうかがい知ることができる。


戦争への道は、軍事バランスもさることながら仮想敵国を作ることにある。

中国を敵とみなせば事は簡単だ。

攻めてくる、乗っ取られる、と騒げば良いだけだから。

またそれに乗せられる軽薄無知な輩のいることよ。


それは、外交力、交渉力のなさ(つまり無能さ)を露呈しているにすぎない。



【追記】


これから日本が進む一連のシナリオ。


安保法案可決 → 施行 → 海外派兵 → 核武装 → 基本的人権の抹殺

→ 核戦争 → 日本(世界)の滅亡


【つぶやき】

戦争に行きたくないのは決して利己的ではない。

人を殺し殺されたくないのは本能である。


行かなくたって、日本にいたっていずれ巻き込まれるのだ。

戦争したくない、戦争に巻き込まれたくない。

これが本音では。


安倍は気楽だよね。

子供いないから。

自分のことだけ(名誉と財産)考えていればいいのだし。

これって、究極の利己的じゃない?

日本を守るとか言って、実際、日本を滅ぼしにかかっている。


ボクは、子供を、孫を、子孫を守らなければならない。

親として、人間として。

人類を破滅させることでなく、人類の役に立つことをしてもらいたいから。



㊟ 例によって、異論・反論等、ご意見は賜ります。

ただし、この場での議論は差し控えさせて頂きます。

直接お話しすることはやぶさかではありません。