世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

点と線

2014年09月26日 | ライフスタイル
松本清張の小説の題ではない。


人の動きはさまざまである。


自分ではわからない癖のような一定の法則がある。

人から見るとよくわかる。

もちろん、ボクの生活リズムも自分で思っているのと人から見たのでは解釈にずれがあるはずだ。


誰しも、良かれと思って行動している。

あるいは、良かれと思って動こうとしない。



情報過多社会である。

イベント、セミナー、パーティが目白押しでもある。

その割にコミュニケーション能力には不足がちである。


本当に毎日に退屈しないという意味では良き社会なのかもしれない。

だが、半面、疲れる。

休む時がない。

眠らない生活が続く。

ストレスも半端ない。


情報のインプットに追われ、アウトプットをしない。

ハウツーものは学んでいるが、行動に移そうとはしない。


こうした生き方を

不連続症候群と呼ぶことにした。


行動が断片的で、一貫性や繋がりがない。

いかにも忙しそうで、時間がないとこぼす。

その割に成果が上がらない。


人のふり見てわが身を振り返りつつ反省をする。

日々の行動は取捨選択と決断とで出来上がる。


残り少ない人生をのんびり過ごそうと考えるか、

一瞬たりとも無駄にせず合理的に生きるかで雲泥の差ができる。


どう生きるかの考えの下、日々の行動が決まり、

一週間、一か月、一年と時間は否応なく過ぎていく。


一日の点と次の日、また次の日の点同士の連続性がなければ

いわゆるその日ぐらしになってしまう。


長期的展望に立って今を生きる必要がある。

毎日の点が線でつながり、面となって広がるよう生き方を考えてみたい。



【付録】


ジョージ・カーリンの言葉をここにも載せておこう。



ビルは空高くなったが 
人の気は短くなり
高速道路は広くなったが 
視野は狭くなり
お金を使ってはいるが 
得る物は少なく
たくさん物を買っているが 
楽しみは少なくなっている

家は大きくなったが 
家庭は小さくなり
より便利になったが 
時間は前よりもない

たくさんの学位を持っても 
センスはなく
知識は増えたが 
決断することは少ない

専門家は大勢いるが 
問題は増えている
薬も増えたが 
健康状態は悪くなっている

飲み過ぎ吸い過ぎ浪費し 
笑うことは少なく
猛スピードで運転し 
すぐ怒り
夜更かしをしすぎて 
起きたときは疲れすぎている

読むことは稀で 
テレビは長く見るが 
祈ることはとても稀である

持ち物は増えているが 
自分の価値は下がっている

喋りすぎるが 
愛することは稀であるどころか憎むことが多すぎる

生計のたてかたは学んだが 
人生を学んではいない
長生きするようになったが 
長らく今を生きていない

月まで行き来できるのに 
近所同士の争いは絶えない

世界は支配したが 
内世界はどうなのか

前より大きい規模のことはなしえたが 
より良いことはなしえていない

空気を浄化し 
魂を汚し
原子核を分裂させられるが 
偏見は取り去ることができない

急ぐことは学んだが 
待つことは覚えず

計画は増えたが 
成し遂げられていない

たくさん書いているが 
学びはせず
情報を手に入れ 
多くのコンピューターを用意しているのに
コミュニケーションはどんどん減っている

ファーストフードで消化は遅く
体は大きいが 
人格は小さく
利益に没頭し 
人間関係は軽薄になっている

世界平和の時代と言われるのに
家族の争いはたえず

レジャーは増えても 
楽しみは少なく
たくさんの食べ物に恵まれても
栄養は少ない

夫婦でかせいでも 
離婚も増え
家は良くなったが 
家庭は壊れている

忘れないでほしい 
愛するものと過ごす時間を
それは永遠には続かないのだ

忘れないでほしい 
すぐそばにいる人を抱きしめることを
あなたが与えることができるこの唯一の宝物には 
1円たりともかからない

忘れないでほしい
あなたのパートナーや愛する者に
「愛している」と言うことを
心を込めて

あなたの心からのキスと抱擁は
傷をいやしてくれるだろう

忘れないでほしい
もう逢えないかもしれない人の手を握り 
その時間を慈しむことを

愛し  話し 
あなたの心の中にある
かけがえのない思いを
分かち合おう

人生はどれだけ
呼吸をし続けるかで
決まるのではない

どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ

ジョージ・カーリン