世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

雨のデイオフ

2012年02月06日 | 生活
季節外れの温かい雨が降っている。



デイオフの日。





マッタリ過ごすには、



実にいい日だ。






いつものように


ワインを持ってお風呂に入る。





露店風呂の


猫足のバスタブに



半身を沈めて、



グラスにワインを注ぐ。








この時期



いつもなら刺すような



ホホをなでる空気が



どこか生ぬるい。







雨音を聞きながら



ゆっくりとワイングラスを傾ける。







こぼれた赤ワインが



一滴


ゆっくりとお湯に溶けていくのを



ボーッと眺めていると、







なぜか



涙がこぼれた。






いや


顔にあたった雨かもしれない。







こんな感傷的な日は



雨がよく似合う。






好きな人の顔が脳裏に浮かぶ。





思わず



下半身に



手が伸びる。







いつもより


ワインが進んだ。






飲むたびに



すきっ腹に


熱いものがジワーッと染み渡る。






いつもになく


長風呂になってしまった。

2012年02月06日 | 
をしている。






叶わぬ




届かぬ




と分かっていても








胸がときめく。






まるで



17歳の


少年のように。







彼女は



ボクの気持ちを知りながら、




あざ笑うかのように



ボクを遠ざける。







それが一層



恋心を募らせる。







お互いを想えば思うほど



距離は開く。






これ以上踏み込めば




お互い傷つくことは




分かっている。







それでも



自分の気持ちを抑えることなど



できない。









冷静に考えれば



いけないかもしれない。






だけど




冷静な



なんか



この世にあるのだろうか。






いっそ


狂おうか。







狂おしいほど



しいから。










好きになっては



いけない女(ひと)。









メールの



何気ない言葉が



気にかかる。








ああでもない



こうでもないと




気をもみながら







相手の真意を探る。







もしも



彼女が



ボクの気持ちを受け入れたなら


破滅の道を歩むだろう。







賢明な女(ひと)なのだ。





それを知って



ボクから離れていく。







それでいいのだ。





それがいいのだ、と




自分に言い聞かせる。











だが



言葉と裏腹に






結ばれないほど




激しく燃え上がる。







それが



というものだ。






それが



の定めなら、







燃えた後の残り火を




いつまでも絶やさぬよう





そっと包(くる)んで



抱きしめていたい。