書道家Syuunの忘れ物

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全国最下位・路線価 前橋市

2007-08-02 19:49:17 | 読み解けば‥‥

全国最下位・路線価 前橋市

今日の朝の小倉智昭の「とくダネ」は、東京の銀座で1平方メートル当たり2496万円とインタビューを入れて散々アピールしていたが、とうとう同じ関東の全国一安い前橋市の路線価については言わず仕舞いだった。さすが、コメンテーターが言及したが写真はおろか、何も局側の情報としては出なかった。
ハブル期は、この様な報道が数多くなされ、やっかみと、ヒステリーそれに共産主義者的な思想の、土地所有者は貴族‥‥打倒すべき存在‥と言う思想の元に不動産取引攻撃が行われた。
しかし、今は逆に毎年路線価が下がっている地域があって、ひとくくりに土地上昇とは言えない展開だ。
小生の地元である前橋では、最高路線価は、同市本町2丁目本町通の18万5000円で、前年よりマイナス9.8%で全国最下位だ。
実を言えば、やっと4-5年前の時勢価格に近づいたと言うのが実態であって、実は未だ高いのである。

東京都の最高路線価の動きなどは、話題にはなっても実は問題ではない。
路線価が下がって、低迷している都市の分析こそすべきなのだろう。
一般に言われている地方都市のシャッター通りは、元々の店の経営者が自宅を郊外に作って住まなくなったところへ来て、近くに大型店舗が出来ようとすると進出反対。
都市中心部に進出できなくなったから、郊外にショッピングセンターが出来て中心部が空洞化。
経営者は、老齢化して、しかも郊外に住むために後継者は育たず、貸店舗、空地になる。大方こんな状況だ。しかもそれだけではなくて実際は行政とも大きく絡む。
例えば、前橋の場合の特徴的なのは、石井市長が20年(後半は事実上の官僚政治)、その後藤井、藤島と元助役の官僚政治が18年続き、萩原市長8年は、旧城南村の郊外の整備に力を入れて市内中心部を無視した政策をとった。
これでは、前橋市の中心部が活性化するはずがない。
戦争時の前橋市の戦火というのは、北関東最大でっあった。
何故かと言えば、前橋に本土決戦司令部が置かれていたからである。
しかし、実際の本隊、その他資料は渋川にあったのだが、前橋大空襲によって市部のほとんどが焦土と化した。
その復興を担って活躍したのが弁護士出身の石井市長でその焦土と化した前橋の復興はめざましかったのである。しかし、その後の多選によって、官僚化してしまった。
そして、官僚化は精々現状維持であり、時代の趨勢に取り残されてしまった。
その上実際は、中心部を活性化させるのではなく、前橋市の中心を郊外に持ってゆく政策を立案して実行していたと言うのが実態である。
だから、市街地にあった学校は校外に移転、当然中心部にあった公共施設、官庁も校外に移転という具合である。実は、県も同様に考え方から市街地から脱出していったと言うのが実態である。

一方、双子都市の高崎市は、官僚市長は現れず、前橋を見習って、市街地の活性化を図った。
それが、現在の前橋と高崎の路線価の違いである。
前橋の本町2丁目本町通というのは、実は西武デパートがあった前である。
以前、西友として進出してあまりに業績が良かったので、西武とした。
その途端閑古鳥が鳴き、2-3年前に撤退した。
実は、前橋市は、あのヤマダ電気の発祥の地、高崎は、ビックカメラ、伊勢崎はベイシアである。
いずれにせよ、「安売り」を旗印にして業績を伸ばした企業だ。
要するに、前橋で持ちこたえて企業展開できれば、全国どこへ行っても怖いものはない。
前橋というのは、安売り激戦区なのである。

ドン・キホーテやマツモトキヨシが群馬・高崎・前橋地域に進出するが、東京では安売りで成立するかも知れないが、前橋なら高い方だ。
昔から、製品の善し悪しを決めるのは、北関東の購買動向というが、前橋はそれに安さが加わると言うことだろう。