日中国交35年と言うが、この35年間は中国に譲歩し金をせびられる年月だった。
毎日新聞は社説では、「この間に中国は貧困国から急成長をとげた。中国が経済成長を始める手助けをしたのは日本の対中円借款だった。」と言うが、本当にそうかと誰でも思う。
対中円借款はインフラ、医療、学校建設に投資されたが実際に経済が上がったのは、世界の工場としての対中投資だ。一方、円借款によって本来中国がすべき事を軍事費、有人宇宙船、宇宙兵器などに投入し、しかもまだ化学兵器の処理費として日本からカネを分捕ろうとしている。
要するに、日本は中国でもキャッシュデイスペンサーだった。バブル時代の言い方をすれば「みつぐ君」。
ここで、気がつくのは「みつぐ君」にされているのは中国だけではない、米国もそうであると言うことだ。だから、日本には宗主国として米国と中国があると言って間違いない。
首相が替わると、前の安倍首相も同じようにまず、中国へ「引き物」をもって「ご挨拶」。次に、米国へ又「引き物」もってご挨拶と言うのが恒例になっている。
一歩引いて考えると、首相が替わったからと言って「代わりました」と供物を持って参上するのが今後どうなのかと考える。
よくよく見れば、中国も米国も日本のように行くときに「カネ(極秘・援助)」や「米国への規制緩和(結局カネ)」などの供物を持って行くことはない。
しかし、日本の場合、「カネ」だけではなく日本の根幹とする政策や思想までも「約束」させられるという、宗主国からの「お達し」はなぜなのだろうかと疑問に思う。
要するに、占領下の思想・「長いものには巻かれろ」、「事なかれ主義」は福田首相などの60年安保世代の思想の根幹をなしている。
この様な老人の考え方は、東洋の老人支配の国には通用するが、戦後世代には通用しない。戦争をしただろうといっても、戦後世代にとって日本は世界で戦争をしたことがない希有な国だ。
いつも戦争をしていた、又している米国を中心とする欧米諸国、中国、東南アジア、ロシアそして中東、中南米。戦争と関わりのないところなど数えるばかりだろう。
さて、新聞では中国が早く訪中せよと「御命令」を下している。今や中国ポチの経済界、日中経済協会(会長・張富士夫トヨタ自動車会長)などかキチンとその「御命令」もらってきたようだ。
そして、中国に訪問して何を協議するのか‥‥何もない。早い話、貢ぎ物を持って日本は中国を裏切りませんと誓いに行くだけだ。
拉致問題その他‥‥これは実務者会議でと言うのか落ちで首相など関係ないのだ。
その実態が分かってしまえば、その様な考えは、多分いまの若い世代にはあまりないだろう。
しかし、ジジィになればなるほど、早く中国へ行けとなる。実は、ジジィの集まりで、中国大好きの官僚、マスコミは率先指揮をする。
そこでいつまで中国行きを伸ばせるかがジジィの指標と言うことだ。
そして、変な言質や貢ぎ物をしないことも重要なことだろう。