書道家Syuunの忘れ物

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小説「坂の上の雲」を読み直す・その5 詳細1

2009-12-31 07:15:21 | 映画、書評など
小説「坂の上の雲」を読み直す・その5 詳細1

反日プロパガンダと化したNHKスペシャルドラマ

12月27日(日)放映第5回、留学生

第5回では、第4回の後半の続きとして第2巻「須磨の灯」の冒頭語から始まっている。それは、
「子規の従軍は、結局こどものあそびのようなものにおわった。」と言うものだが、
その次は
「こういう時期、軍艦『筑紫』が、呉のみなとに帰ってきた。塗料が剥げ、艦橋のあたりに弾痕が残っていて、いかにも戦場がえりといったすさまじい形相を示していた。」

日本軍の負の部分を強調するのナレーションは原文を使うというNHKの汚いやり方である。
このNHKスペシャルドラマでは、小説の「須磨の灯」の部分のあちこちから抜粋したりと、つまみ食いでどうも小説の流れにのっていない。
従って、あちこちの書かれている事を探すのが面倒である。
ここで、問題の部分について検討してみる。
子規は真之に戦争の詳細を聞き出すところで小説には
「ところでいくさのあいだどおしていたぞ、やったか、ときいた。」とある。
NHK版ではいきなり飛んで、この部分になる。

子規「日本軍は強かったのう」(方言込みだがほぼ原文通り)
真之「相手が弱すぎただけじゃ」(方言込みだがほぼ原文通り)
‥‥小説では会話中抜け
子規「清国兵はそんなに弱かったんか」(方言込みだがほぼ原文通り)
以下はも全て小説の表現を使っていない。‥‥‥‥
真之「まあ、今回は相手が負けてくれたようなもんぞえ」
    「なるほど、日本海軍の勇戦ぶりは見事じゃったが」
    「その技量はまだまだ劣悪じゃ」
子規「秋山真之の毒舌に掛かっては、日本海軍もかたなしじゃのう」
    身を乗り出して
    「どんな風なっとんじゃ」
    「淳さんの武勇伝をきかせいくれ」
    「敵の砲弾はくらったのか」
真之「一度だけじゃ」(方言込みだがほぼ原文通り)
    「乗っとたのは小さな砲艦でな、いつも後方をかけまわっていた
    ○原文では、砲艦ではなく巡洋艦、巡洋艦筑紫。
    ○この部分では、前ページの戻り変な構成になっている。
    「じゃがの一度だけ敵の砲台を攻撃する機会があったのじゃ」
子規「はあ」
真之「その時、巨弾が飛んできた」(小説の文章としてほぼある。)
    「弾は爆発せずに我が艦の左舷から中甲板をつらぬいて右舷側に飛び出し、そのまま海に落ちた」(小説の文章としてほぼある。)
着弾映像(小説に合わせた簡素な映像)以下NHK版だけの創作描写で小説にはない。
真之「わしの命令で、かわいがっとった部下を死なせてしもた」
    「あのとき坊主になろうと思った」
ここはNHK版の嘘、小説では「いおうとして、だまった」で発言していない
    「それ以来ずっと考えとる」
    「まだ答えはでとらんがのう」
子規「淳さんには時間があるんじゃけん、ずっと考えたらいいぞな」
    「わしも軍に従って旅順にいっとったが、いくさは見ることができんかった」
    「見たのは風じゃ」
    ○従軍映像
    ○俳句(本文中にない)
    「栄華を誇った支那も黄土の砂塵とともに滅びろうとしている」

    「一歩間違えば、日本も支那と同じようになるんじゃ」
    ○俳句(本文中にない)

こうしてみると、子規と真之の会話というのは湿りきった反戦一辺倒である。

しかし、小説「坂の上の雲」にこんなシーンはない。
小説では、勝ち戦で沸き立つ世論を背景に、子規が真之に戦争の様子を興奮して聞き、真之は、勝って兜の緒を締めよとばかり海軍の欠点を批評する具合。
なんと言っても、こんなしんみりした会話など当時の風景として似つかわしくない。
そして、NHK版では凱旋してきた真之を「少尉」と紹介しているが、中尉の誤りであることは「坂の上の雲」にしっかり書いてある。
直ぐ後に出で来るように、いきなり大尉に昇進するわけはないのである。
そして、小説では逢わなかった夏目漱石と真之が出会ってしまい、温泉につかるなどはどう考えても蛇足。
多分、脚本家は「坂の上の雲」の戦争の話は書きたくなかった、という感じがありありなのである。
そして、小説にない部分が延々と続く。
ここでは「二番町の家」という夏目漱石の借りている家の一階に子規は間借りしている。
子規は従軍後直ぐそのまま神戸の病院に入り、須磨の保養院で転地療養、そしてここで一人で居候をしていたのである。
NHK版では、小説に出で来ない妹の律が出てきて妙なことを言い出す。
当然、小説には記載がないNHKの創作。
律 「なんで結婚せんのですか」
真之「わしは軍人じゃ、お国に命をあづけちょる」
    「結婚はせん」
 「うちも同じじゃ」
    「うちは正岡子規の妹じゃけん」
    「兄さんが治るまで、結婚はせん」
    「子もつくらん」
延々とどうでも良いことに、なんとここまで17分51秒も掛かっている。
子規の妹律は、1回結婚して離縁され、前の4回のNHK版では又結婚をしたとあった。
そして、結婚していても子規のところに看病に来るとあった。
これは矛盾だ。
そして、真之自身「独身主義」とは書いていないし、本人も言っていない。
書いてあるのは、独身主義と兄の秋山好古が常々言っていたから同じと思われていたと言う事である。
しかし、その好古自身、日清戦争直前に結婚しているから律と真之の会話というのは整合性がない。
そして、このシーンが終わると突然、伊藤博文、陸奥宗光、井上馨が出てきて何やら深刻な話をするのだが、こんな部分は小説のどこにあったのか文脈の筋としては、「ト書き」で書かれているような部分で良く分からない。
ところが、突然に小説に記載がなく流れとして関係のない「閔妃暗殺」というものが写真入りで出で来る。
それが結構詳しいし、続いて抗日運動の旗と続く。
李朝がロシアと結ぶという状況を解説しているが、それが日露戦争の原因になったわけではない。
この部分を特に入れたのは、司馬遼太郎の「坂の上の雲」には、朝鮮の抗日運動が書かれていないと批判する人達に配慮したかNHK版の本心だろう。
日本の悪辣さを強調し、日清日露戦争から日本は「侵略」を繰り返した「侵略戦争だった」とNHK版では思わせたい状況がありありなのである。

それに相対するのが司馬史観の「坂の上の雲」で、反日又は、酷い国日本の情景として使える部分は司馬の小説を文章を使う。
又、上り調子に国力を増していった日本というものは否定し続けている。
伊藤博文、陸奥宗光、井上馨のシーンも暗い陰気な部屋で、「臥薪嘗胆」などと言わせて「暗い明治時代」を想定させるなど全くいやらしい。
NHKは都合の良いところの小説のつまみ食いばかりをして、司馬史観とは全く対極にある思想のものは何回も言うとおり「坂の上の雲」ではない。

急成長、上り坂だった明治時代の背景と、明治人という今では想像も付かない活力のある人々を司馬遼太郎時代より後の現代の自虐史観の視点で描く。

NHK版「坂の上の雲」というのは、見ていて本当にやるせない、時としてチャンネルを切り替えたくなるほどの自虐に満ちたものであった。

次は、留学生。

ハソコンを壊してしまった

2009-12-30 18:52:49 | PC・ハード・ソフト関係綴り
ここのところ少々暇になったのが悪かった。
それでBIOSのアップテートと言う事で、ASUSのHPから最新のバイオスをダウンロ-ドした。
アップデート方法は、今やFDデイスクではBIOSの大きすぎて入らないから、ASUS EZ Flash 2を使うべきだっのだが、ASUSにはアップデートユーティリティというソフトがあってそれを使用してしまった。
それで、最新版にアップデートしたら起動しない。
それで今度は、ASUS EZ Flash 2を使って色々試したがだめ。
バージョンを落としてもダメ。

BIOSは認識されているので、それなら、「Load Setup Defaultsを利用する初期化」を試みるもダメ。
それなら「CMOSクリア」。
ボードには〔CLRTC〕 〔CLRTC1〕 〔CLR_CMOS〕 〔CLR_RTC〕 〔CLRCMOS1〕と言うようなものは中々見つからない。
ニュアルで大体の位置を確認する‥‥そうだ見つけた。
マザーボード上の丸いボタン電池を抜く 。
3ピンの場合→ショートする場所を変えてあげることでショート状態に‥‥
さて起動。
Windows立ち上がらす。
何か最初の起動デスクがない状態。
起動ディスクが壊れた。
困ったものだ。
再度明日挑戦と言うところだが、ダメの可能性が強い。
修理?
3年保証だか、こう言うのは有償なのでしょうね。
結局買い換え???それにしても面倒な事だ。

小説「坂の上の雲」を読み直す・その4概論

2009-12-29 19:14:22 | 映画、書評など
小説「坂の上の雲」を読み直す・その4概論

反日プロパガンダと化したNHKスペシャルドラマ

12月27日(日)放映第5回、留学生

第5回では、第4回の後半の続きとして第2巻「須磨の灯」の冒頭語から始まっている。それは、
「子規の従軍は、結局こどものあそびのようなものにおわった。」である。
文字通り取ると第4回でNHKが描写する「住民とのトラブルの騒ぎ、反戦じいさんの反感など」住民とのトラブルの騒ぎはなかったわけで全く矛盾する。
そもそも第4回で、反日の清朝の民が出てくるところで矛盾している。
それは、柳樹屯で秋山好古に酒を売るときに旅順要塞の清国兵(よそ者の傭兵)の悪口を言っていたのに、子規が柳樹屯へ来るときはあたかも旅順要塞を守っていた兵が柳樹屯の村民の様な口ぶりだった。
清朝の兵隊というのは、徴兵制を敷く当時の日本とは全く違うというのは常識である。
事実、満州事変の頃でさえ軍閥という私兵を擁した軍隊が存在しているくらいである。
そして、李鴻章の北洋艦隊でさえ李鴻章の(事実上の)私兵であると昔の学校の教科書には書いてあった。
そんなわけで、子規は正に物見遊山のように大した軍隊の護衛もなしにぐるりと回ってきたと言うところである。
当時の日本は初めて諸外国に遠征して勝利した。あの眠れる獅子と言われた大国清朝に勝った。
日本中が勝ち戦で浮かれ、その勝ち戦の戦争中のエピソードを聞きたがっているというシーンが「須磨の灯」である。
小説では、無理して従軍をしてしまったために病状か悪化した様子が書かれているのだが、その後秋山真之が帰ってきての話である。
NHKでは、そこでわざわざ小説の部分をつまみ食いして文章を読み上げている。
「こういう時期、軍艦『筑紫』が、呉のみなとに帰ってきた。塗料が剥げ、艦橋のあたりに弾痕が残っていて、いかにも戦場がえりといったすさまじい形相を示していた。」

日本軍の負の部分のナレーションは原文を使うというNHKの汚いやり方である。
それでいて、高揚する部分は一切書かないからNHK「坂の上の雲」というのは別物である。
ここで、子規は真之に戦争の詳細を聞き出す小説には
「ところでいくさのあいだどおしていたぞ、やったか、ときいた。」と聞き出す。
そこでいろいろな裏話が出るのだが、そこで第4回の「巨弾がとんできた。」という部分でNHK版はねつ造の大損害。
真之は雑談でも話せる程度の損害を子規に話す。
余程深刻であるならば、人というものはあまり話さないものなのである。
そうして、小説では「坊主になろうとおもった」‥‥として「だまった。」と書いている(言わなかった)のに反戦、反日のNHK版では言わなかったことを言ってしまう。
すなわち、「坊主になろうとおもった」と言うのである。
あとは、小説の内容無視で反戦一辺倒に進み辻褄の合わないものになっている。

第5回は、留学生と言うことで、広瀬大尉と秋山大尉がロシアと米国に留学する。
実際、日露戦争の趨勢に全く関係なかった広瀬大尉に関してはほんの1ページ少々。
ここで、ロシア留学時代の広瀬大尉を大々的に描いてしまう。
これが大笑いの時代考証無視の部分で後で再度検証するものの、元々の司馬遼太郎氏自身がロシア貴族に関して無知同然の感覚だから仕方がないと言えばそうでもある。
しかし、小説に記載がなく流れとして関係のない「閔妃暗殺」というのを入れて、日本の悪辣さを強調するくせに妙な部分は小説通りとは‥‥
NHKは小説のつまみ食いばかりを強いてると言うことになる。

以下、その5細部検証へ

Graphicボードの換装 H467QS1GH

2009-12-28 19:24:51 | PC・ハード・ソフト関係綴り

HIS RADEON HD4670 IceQ DDR3 1GB H467QS1GH
今回、Graphicボード換装を換装することにした。
PCの構成はDscf0460

CPU : Intel Core2Quad Q6600
[2.40GHz/L2 8MB/QuadCore/FSB1066]
MOTHER   : ASUS P5Q-E
VGA : 【PCI-E】GeForce8600GT 256MB Leadtek製
と言うようなもので、WinVistaの時は快調に動いていたもの。
それがWin7にバージョンアップ。Monitorも1920×1080にしたところでいろいろと問題が出た。
どうも調子が良くないのが、Graphicボード

Photo
LeadtekWinFast PX8600GT
エクスペリエンスインデックスでは、エアロで5.6、3Dゲームで6.3とそこそこのはずなのだが、時としてモニターを認識しない。2009_12_27index
その上、何か爆音を響かせるようになった。
それでどんなものに換装するかというのだが、別に3Dゲームをしないが1920×1080に完全対応とネイティブなHDMI。
HDMIも7.1chに対応し‥‥そして特に安定性。
で先ずは選んだのがWinFast GT220 1024MB DDR3 Low Profile。
しかし、同じLeadtek WinFastで相性が悪かったし、GT220というのはあまり性能が芳しくない。
それで値段つられてHIS RADEON HD4670 IceQ DDR3 1GB H467QS1GHにしてみた。

Dscf0457

これは、結構強力なファンを搭載していて、何やら激安になっているボードである。

どちらかと言えばあまり3Dゲームをやらない向けというのだが、GeForce9600GSより性能が良くて9800の下ぐらいなもの。

しかし、昨年はGeForce9600GSあたりはかなり値段も高く、電源もバカ食いだったので8600となったがようやくというか、仕方なく換装である。

Dscf0458 換装はあっけいないものだが、換装する前にGeForceのGraphicボードのドライバーを抜いておかない面倒なことになる。

実は、これがWin7だと結構お節介であれと言うことがあるが実害はない。

CDのドライバーは古いのでネットから最新のドライバーを落として入れ替えたらエクスペリエンスインデックスが0.1下がると言うことがあった。

2009_12_28_radeon_hd4670

多分、安定性を考えて下げることもあるのかと思う。

2009_12_28_info Dscf0463

換装結果は、音は静かになったし、モニターの認識も問題なし。

Dscf0464

タダHDMIでつなぐと一回り画像が小さくなるが、これはモニターの調整次第。

いろいろあったが良い買い物だった。


それにしてもLeadtekWinFast PX8600GTの時はD-subと変わらない感じだったが、DVI接続だとくっきりしている。PX8600GTとは余程相性が悪かった。

又、RADEONだとHDMI接続でアンダースキャンの設定になっているので、モニター側で調整が必要である。


理念なき民主党・日本列島には日本人は住むな

2009-12-26 21:02:14 | 日記
理念なき民主党・日本列島には日本人は住むな

「高齢者の遺産に課税を 仙谷氏、相続税と別に」とは、産経新聞Webに載ったことだが、「仙谷由人行政刷新担当相は26日の読売テレビ番組で、将来的な財源確保に向け、高齢者が死亡した後に残した資産に対し、相続税とは別の課税を検討すべきだとの考えを示した。」という。

これを見たら小金持ちのお年寄りは、将来は一家で海外移住でもしなければと考えてしまうのではないか。
そうでなくとも多少儲かっている中小企業の社長は、何とかして子供に事業を継がせることに腐心している。
実のところ今老齢になっている経営者は、すでに相続対策は終わって後は順調に経営の安定を待つと言うとき、冗談じゃないよと言うのが本心だろう。
相続税対策というのは、何十年もかけて毎年息子、娘に会社の株を買わせて税金を払わせた成果である。その分消費も押さえやりたいことも我慢してのくらし。
だから国への信頼感などは、まるっきりないと言うのが本当である。なぜなら、国は国民を守ってくれるのではなく、国民から税金という形で搾取する圧制者であると言うことである。
元々水と安全は「タダ」と言われてことがあったが、これは昔からの日本人が自らを律して来たことである。それが戦後、郷土に尽くしてきたある程度の成功者たちには重税をかけて破産させ、同じく地域の安全と安定を保ってきた農村の地主をも破産させて農村の安全弁を外してしまった。
その分すべて国家が保証すると言うことになったが、本来そんな金はあるはずがない。
いわゆる生活に困った人を助けるには、金持ちからぶんどるしかないのが今の世の中である。
しかし、デフレ社会では金持ち、小金持ちは「限りなくゼロ金利政策」だから持っている金は目減りして、元本のまで手をつけて徐々に消滅。
そして今では「金も死んで持ってゆくものではないから」と多少自暴自棄になっているお年寄りもで始めている。
よくよく考えてみれば、十分な年金暮らしや生活保護、子ども手当、その他諸々というのは国が儲かっているときに国民に支払ってやれるものである。
国が儲かると言うことは、儲からない国もあると言うのが昔は流行った「ゼロサム社会」というものだったはず。
その儲からない国というのがつい最近まで米国であったのだが、もう借金漬けは無理となればどこから金を稼げばよいのかと言うものだろう。

民主党政権の人たちが理想とするような北欧の小国は、何回も言うように死の商人・武器輸出によって儲け自国社会保障を支えている。
そんなことが出来ない日本としては、実は社会保障そのものを再転換する必要がある。
金持ちから何度も取ってしまえ、そして相続税強化。相続税プラスの相続税というのは実は社会主義でも何でもない。
端的に言えば、持っていそうなところからとれ‥‥それは共産主義的ヒステリーである。
その証拠に、社会主義先進国の北欧では相続税がないか極めて低い。

日本政府・「竹島」を放棄か?

2009-12-25 19:53:03 | 日記

日本政府・「竹島」を放棄か?


「高校地理解説書、「竹島」明記見送る…文科省」と言う記事が載った。
これは、高校の2013年度からの新学習指導要領の「地理歴史編」の日本の領土問題に関する記述で、竹島問題の明記を見送ったという。
これは10年に一度というから事実上竹島を日本領と子供に教えない、すなわち領土問題としての意識を持たせないということを示している。
それは、将来にわたって国民には竹島問題というものを忘れさせ、結局「竹島」という領土は放棄されたものと同じ意味を持たせるものである。
領土問題でこんな姿勢を見せるというのは多分日本だけだろう。
実際のところは、昨年の自民党政権下では「竹島問題は昨年7月公表した中学校社会科の解説書で、『我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れる』と記述した」とあるように民主党になって「竹島」を放棄する意志を示したものと取って良い。
報道によれば「政府関係者によると、今回の記述は文科相や外相、官房長官ら関係閣僚が協議を重ね、最終的には鳩山首相の判断に委ねられたという。」と首相の指揮権によって新学習指導要領の解説書が書き換えられたことが明らかになっている。
「日本列島は日本人だけの所有物ではない」と公言する鳩山総理の面目躍如ではないか。
同じ理論ならば、「韓国の領土は韓国人だけ所有物ではない」といえるかといえば絶対に言えまい。
少なくとも「竹島は韓国の領土ではない」とはっきり言えるはずだ。
しかし、「言わない」というのが民主党というもの、鳩山政権の実態である。
今の民主党は軍事音痴で、とても自国の領土も守れそうもないというのは、普天間移設問題を見ても明らかでいずれこのままでは、尖閣諸島どころではなく、対馬も日本の領土でなくなる可能性が大きい。
「対馬も日本の領土でなくなる可能性」、それは「永住外国人への地方参政権の付与」によって簡単に韓国の領土になる。
そして日本政府が文句を言ったら、韓国軍隊を1大隊(1中隊でも可)でも呼び込めば終わりで日本政府は手も足も出ない。

実はそんな危ない鳩山政権を問答無用で擁護しているマスコミがある。
それは、この秘書が逮捕されても居直っている鳩山首相に対して、「自民党政権時代のように短期で首相が替わっては対外的に変に思われる」とは、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」で大竹まこと氏が言わされたことである。
大竹まこと氏が言う発言など、放送作家がそれなりに局の意向に沿って作られたものだからそのまま文化放送の姿勢というものだ。
鳩山首相などすでに世界中から「変な」首相と思われているのは、就任当初の論文(英文の寄稿文)からで今更始まったことではあるまい。
「2020(平成32)年までに1990年比で25パーセント削減する」と国連で表明した国際公約など初めにエースを切ってしまったために何の効果もなく各国では、陰で嘲笑されているなど常識ではないか。
その証拠に、国連気候変動枠組み条約第15階締約国会議(COP15)のコペンハーゲン協定では、鳩山国連発言は何の効果もなかったことでよく分かろうというものだ。
そして、文化放送で極論の言論人の意見を引いて鳩山首相の偽装献金を擁護する。
それたるや「誰にも迷惑をかけていない、自分の家の金を使った」と言うようなこと。
ところが、文化放送に登場してるコメンテーター森永卓郎氏は「相続廃止・禁止」論者であって、文化放送のとしては少なくとも相続税増税賛成派である。
そこで、鳩山総理の偽装献金というのは事実上の相続対策を「可」とするならダブルスタンダードということになる。
そんなことを言うのならば、いっそのこと相続税廃止にでもなれば相続税対策などいらぬではないか。
その上しらばっくれているのは、今度「贈与とした」ことである。
生前贈与というのは、最終的に87歳の母親に対する最終的に相続税に絡むことになる。
なぁに、贈与税を払っても相続税対策になるとは不思議とだれもいっていない。

反日プロパガンダと化したNHKスペシャルドラマ第4回日清開戦

2009-12-24 12:21:21 | 映画、書評など
小説「坂の上の雲」を読み直す・その3
反日プロパガンダと化したNHKスペシャルドラマ第4回日清開戦

NHKスペシャルドラマ第4回日清開戦に関するブログを読むと、原作を読んでいる人と読んでいない人の差というものが如実に現れている。
原作を読んでいる人は100%NHKスペシャルドラマに憤慨しているが、読んでいない人はそのまま受け止めている人が多いようである。
そのまま受け止めているというのは、NHKの自虐史観に違和感を持たない洗脳されたような人達で、この作戦というものはNHKとしてはうまくいったのかも知れない。
一方、《NHK「坂の上の雲」批判》、として検索してみると《NHK版は司馬史観と違う》というものは出で来なくて、朝鮮問題を扱っていない司馬遼太郎の「坂の上の雲」はけしからぬというものばかり。
しかし、司馬遼太郎氏が戦前に於いて知っていた日本国の一部だった朝鮮と、戦後の朝鮮というものは180度違っているだけでなく、日清戦争時代の朝鮮というものは又大きく違う。
彼ら「日本が朝鮮に何をしたか語らず、抗日運動にも触れてない」と言うようなことを主張する人達というのは、過去の価値観を現在の価値観で批判するという歴史を考察する時本来あるまじき考え方の人達である。
不思議なことに、彼らは平均的日本人より高学歴、そしてかなりの(親方日の丸)高収入で安定した生活の人たち。だから下劣で、残虐で、無節操で、嘘つきの無学な日本人に自らが裁判官になったつもりで教えてやるというもの。
しかし、その裏には何やらチラチラ見えるものがあったりして不遜なものである。

元の小説「坂の上の雲」。
この小説における作者司馬遼太郎氏の意図と言うものは、歴史上の史実は史実として確実に伝え、文献に書いていない事や解釈は司馬遼太郎自身の経験で書くと言う事である。
一方、史実があっても日清日露戦争では重要人物だった森林太郎(軍医総監)など書かれていないかったり、司馬史観と呼ばれる昭和軍隊の感覚で断罪したり、評価する事への批判もある。
しかし、それは別の問題で司馬遼太郎原作「坂の上の雲」とする以上、史実を曲げると言う事は原作者の意図を挫き許されない筈なのである。

そして、この第4回日清開戦の放映を見る限り、NHK側の意図というものが推測されるのである。
第4回冒頭は、第3回の最後に続いての豊島沖海戦の筈なのだが、大砲の発射の映像にあわせて申し訳のような30秒のナレーション。それで豊島沖海戦が終わってしまっている。
その中に、「宣戦布告前の7月25日、日本海軍の第一遊撃隊、巡洋艦・吉野・秋津洲・浪速が豊島沖で、清国海軍の済遠、広乙と遭遇。3,000mのところから済遠が実弾発射。戦闘が開始される。」という様なナレーションはない。
あまりに短いナレーションのために、最初の攻撃は巡洋艦浪速の東郷艦長による商船撃沈と思えてしまう策略がある。
実際、原作を読んでいない人はそのように解釈したらしいことが散逸されるし、実は筆者もそう取った。
実に悪辣な工作ではないか。
そのナレーションを再現し見ると
「宣戦布告はまだ行われていない。」
「しかし海上では最初の砲煙が上がった」
‥‥砲弾の海中着弾
「この日早朝、朝鮮西岸の豊島沖で日本艦隊は清国艦隊と遭遇し戦闘の火蓋が切られた」
(ここまで30秒で豊島沖海戦は終わり)
「さらに午前10時、敵艦を追いかけていた巡洋艦浪速は別の目標を発見した。」
(原作と同じ)
「大型汽船であった」(原作と同じ)
‥‥イギリス国旗の拡大
「マストに英国旗を掲げているが、清国陸軍の将兵を満載していることが分かった。」
(ほぼ原作と同じ)
「浪速はこの英国汽船高陞(こうしょう)号にたいし本艦に続いて来たれと命じた」
「ところが事態は容易には進まなかった」
「浪速の艦長は、(大佐)東郷平八郎であった。」(ほぼ原作と同じ)
「浪速からボートが出、士官が派遣された。」(原作と同じ)

原作では、臨検のために停戦命令で
「ただちにとまれ。ただちに投錨せよ」と書かれている。
以下延々と高陞(こうしょう)号のことを描き、撃沈するところで終わる。
原作では単行本の1ページ少々。

その後NHKでは、東郷平八郎を海軍省へ召還したシーンがある。
しかし、召還されたとは小説に書ないし、宣戦布告直前の戦時下において特別不祥事でもないのに、巡洋艦の艦長を召還する海軍は考えられない。
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にも記載なし。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B3%B6%E6%B2%96%E6%B5%B7%E6%88%A6
又、召還されて山本権兵衛が‥‥「高陞号」がイギリス船籍でイギリスの旗を掲げていたことを問題視しているが記載もないし国際法上関係もない。
同じく、山本権兵衛が1,000名の清国兵を救助しなかった事を非難したシーンも嘘。
実際は、実情をよく知らない伝聞をもって、英国海軍のフリーマンター中将が批判したもの。
但し、20世紀においては米英の戦闘機は、撃沈され波間に浮かぶ日本の輸送船の乗組員に機銃掃射を繰り返したことは歴史として残っている。

この様に見ると、NHKでは東郷平八郎を「悪の権化」の様に描いていることが分かる。
東郷神社という神社も出来て神様になった東郷平八郎をである。

この第4話を見て分かることは、先に述べたとおりNHKの自虐史観というのが透けて見える。
それは、日本が非常に鮮やかな戦争をして戦争に勝つと言うような史実、戦争賛美と取られそうな小説「坂の上の雲」の部分を排除する。
その代わり、日本が負けるシーン、勝っても戦争は悲惨であると描かれる「負」の部分のみ強調する。そのうえ「鉄のような強靱な神経を持つ」明治人を現代のひ弱な人間、ヒューマニズムで描く。
一方、中国(清朝)賛美を強調して事実を無視し、元々小説「坂の上の雲」で書かれている当時の清国実情を無視。

別の言い方をすれば、日清戦争で日本軍が勇敢に戦ったところは描かず、一見卑怯の様に見えるところは、海軍省の山本権兵衛まで出して批判。
当然、秋山好古も負け戦、威海衛海戦で1発(戦死3名)しか当たらなかった巡洋艦筑紫は、大損害と描き、弱虫の秋山真之は「軍人をやめたいとわめく」。
その上不思議にも最下級の少尉分隊士なのに、艦長のように演説したり、砲術長のまねごとをしたり、航海長の様に指示したりどう考えても逸脱。
海軍は「善」というNHKの思い込みか、戦時下に水兵が持ち場を離れて集まって雑談。
これではクラブ活動並の海軍で、月月火水木金金と訓練に励んだ明治海軍の面影なし。
それと砲撃中に水兵、将校が生身をさらしているという不思議さ。
普通なら爆風で飛ばされるはず。
勝ち戦の旅順要塞陥落では、只荒涼とした戦場を見せるだけ。
都合良いところは、小説「坂の上の雲」の原文で批判。

又、主人公の秋山真之は、軍艦の艦上で緊張すると豆をかじってこぼすような、だらしのない、弱虫。その上「かっぱえびせん」の様にいつも「豆」を食っている軟弱な士官として描かれている。(考えられない設定だか)
柳樹屯での日本軍の強制徴用シーンで日本軍の悪辣さをこれでもかと執拗に描く。
勝ち戦の原作で約14-5ページもある黄海海戦は都合が悪いのでパス。
これから今後予想されるのは、日本軍が活躍した「義和団事件・北清事変」はなし。
失敗した旅順口閉塞作戦は描く予定にはいっている。
旅順要塞攻撃、203高地攻撃は悲惨さを強調。
そして日本海海戦は、戦艦三笠以下回頭したところで続く戦艦に散々砲弾が当たると言うところを描くのだろう。
ここでは、三笠では吹きさらしの艦橋にいた東郷、加藤参謀長、安保砲術長、秋山参謀などは無事で、装甲に囲まれた司令塔で飯田参謀少佐、水雷長  管野少佐、副長松村中佐外は負傷なのである。
殿(しんがり)艦、6番艦日進では、前部主砲が吹き飛び松井参謀中佐戦死、その他17名死傷。司令官三須中将、航海長負傷‥‥‥と初期には散々だったのが日本海海戦である。
多分そんなシーンで終わると予測されるのが日本海海戦だろう。
その他妙なこととあげれば、
「真之が部下の花田(須田邦裕)に掲げ直すよう命じた直後『筑紫』は再び砲弾を浴び、花田は柱の下敷きとなって命を落とす。」という時の水兵花田。
明治23年の帆走蒸気海防艦「比叡」から秋山真之の分隊というのもおかしい。
詳細は、秋山真之の年譜のあるが、下士官水兵というのは余程のことがない限り軍艦を変わらない。
広瀬は、日清戦争中は「扶桑」という今で言う掃海艇に乗っていて、旅順口を掃海。
秋山真之とは横須賀水雷団第2水雷隊付になるまで会っていないし、同じ戦闘艦にも乗ってない。
後の広瀬中佐が、日清戦争中旅順口の掃海をやっていたと言う事から、旅順口閉塞作戦に関わる下地になる。
最後のシーンで海軍省で広瀬は大尉なにの、秋山は少尉のママ。
東郷平八郎が少将に昇進しているので秋山は既に大尉のはず。


秋山真之年譜
明治23年(1890年)、7月少尉候補生
帆走蒸気海防艦「比叡」(2,284t)乗り組み。
同年10月、同型練習艦「金剛」とともにオスマン帝国軍艦の生存者(エルトゥールル号遭難事件)をトルコへ送還。(11月1日シンガポール)

‥‥明治24年7月、 北洋艦隊司令官・丁汝唱提督が世界最強の戦艦・定遠、鎮遠(7,335t)他4隻、全6隻をもって来航。長崎、神戸、横浜。
‥‥東郷平八郎・1890(明治23)年5月13日~1891(明治24)年12月13日呉鎮守府参謀長

明治25年(1892年)、5月少尉任官。軍艦竜驤(りゅうじょう)分隊士。
明治26年5月、軍艦松島分隊士。
明治26年6月、巡洋艦吉野(4,160t)回航委員・分隊士・英国滞在。10月5日英国出発。
明治27年3月6日広島呉軍港着。
‥‥‥‥明治27年7月25日豊島沖海戦。日清戦争(宣戦布告8月1日)
明治27年、巡洋艦筑紫(1,350t)26サンチ砲2門。航海士。
日清戦争中は韓国牙山港入港で黄海海戦(9月17日)等参加せず。
‥‥‥‥明治27年11月21日第2軍旅順攻撃。日本軍戦死者・将校1名、下士官、兵卒229名。
明治28年1月、威海衛の戦い、秋山真之、決死隊の陸戦隊参加。白鉢巻き、白だすき。(中止)
明治28年2月、巡洋艦筑紫一回だけ砲撃を食らう。下士官1、兵2戦死、将校2、兵3が負傷。(海軍中尉?)
‥‥‥明治28年4月17日下関条約
明治28年、戦艦和泉分隊士
明治29年(1896年)1月、海軍水雷術練習所(海軍水雷学校)の学生(海軍大尉)
明治29年5月11日、横須賀水雷団第2水雷隊付(広瀬大尉先任着任・初)
(広瀬大尉は、日清戦争中は、掃海艇「扶桑」にて、旅順港口の掃海に従事。)
明治29年7月、報知艦「八重山」分隊長。(広瀬大尉・「盤城」航海長)
明治29年11月、軍令部出仕(勤務)
………広瀬大尉、明治30年3月盤城航海長より軍令部出仕(勤務)
明治30年6月26日米国留学と発令
明治33年5月20日帰朝命令
‥‥‥明治33年6月義和団事件・北清事変

鳩山総理は「嘘つき総理」と呼ぼう

2009-12-22 15:56:38 | 日記
鳩山総理は「嘘つき総理」と呼ぼう

鳩山政権の問題は、3Kと呼ばれていた。
基地、献金、景気の3Kだが、基地問題は「Trust me」と首脳会談で言って結局先延ばし、結局信じてくれと言って平気でオバマ大統領に嘘をついた。
18日、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に参加した首相は、クリントン米国務長官に普天間飛行場移設問題を先送りする方針を説明(産経新聞)」したとき首相は理解を得たと思ったといっていた。
(首相は18日になって「(長官に)十分に理解いただいた」と記者団に述べていた。読売新聞)
しかし、そんなことも嘘だったことは、
「米国務長官、藤崎大使呼び異例の会談(読売新聞)
「藤崎大使によると、21日朝、長官側から急きょ連絡があり、会談が決まった。長官は藤崎大使に「(自分の)考えを改めて伝えたい」と会談の趣旨を述べたといい、コペンハーゲンでの首相の説明を米政府として了承していないことを伝えた模様だ。」
と言うことで明らかになった。
要するに、鳩山首相は米国にも日本国民にも嘘をついたわけだ。
そして、献金問題でも
「上申書では資金管理などを元秘書に任せていたとし、虚偽記載や実母からの資金提供を知らなかったとしているとみられる。」(産経新聞)と知らなかったと言っているが、知らないはずはないのは当たり前だろう。
そして、知らなかったのならどう考えても異常としか思えないし、嘘であることは民主党発足当時に民主党に億単位の金を貸していることから明らかだ。
あの細川政権の時のように、自宅を担保に2億円を(新進党に)貸し付けているわけでないのである。
その上、細川氏は政党がなくなってしまったために貸した2億円は貸し倒れになったが、鳩山氏は、政党助成金でしっかり一括返済を受けているという。
次のKは、とりもなおさず景気問題。
景気対策は何をしたのと聞かれて実は何も思い浮かんでこない。
「国土交通省が現状の500万円の非課税枠を2千万円に拡充する」というもの何やら制限付きだったも不明確。
景気対策の具体案がないというのは、麻生政権がやった訳の分からぬ景気対策と言うことなのだろうか。
そうして、3Kには含まれなかったが民主党のマニフェスト。
「子ども手当」、「公立高校の無償化」、「農業の戸別所得保証」、「暫定税率の廃止」、「高速道路の無料化」、「雇用対策」などなど。
このうち実施されないことになったのが「暫定税率の廃止」。
批判が多かった「高速道路の無料化」は一部になったが、金を配る方の「子ども手当」、「公立高校の無償化」、「農業の戸別所得保証」はほぼ満額実施。
ならば、それで景気対策になるのか有効なのかと言えば疑問に思わざる終えない。
「農業の戸別所得保証」は、いわゆる兼業農家を支援して集約化を押し戻すものであるし、
「子ども手当」などもほとんど預金になって何の効果もないと言うことはいわれている。
「子ども手当」、「公立高校の無償化」などはなくして、旧国立大学の授業料を無料にすれば大学の首都圏一極集中はなくなるし、大学に行けなかった人だってゆけるようになる。
実際、高度成長期の昭和47年までは年額12,000円(入学金3,500円)だった。
当時の学生の家庭教師の1ヶ月のバイト代が8,000円くらいだったから、事実上無料のようなものだった。それは、奨学金をもらえば充分大学へ行けたのが現実だ。
それが平成14年の時点では、授業料496,800円入学金282,000円。
NHKでやっているスペシャルドラマ「坂の上の雲」を見れば、秋山兄弟というのは授業料が無料だった陸軍士官学校(好古は、その他師範学校)と兵学校へいっている。
いずれにせよ、ばらまきに近い「子ども手当」、「公立高校の無償化」、「農業の戸別所得保証」は何の景気対策にもならない。
それはなぜかと言えば、消費をしないからである。
内需拡大、景気対策というのはいかに国民に金を使わせるのだか、多少の金をばらまいても消費の回らないのはさんざん実験したとおり。
鳩山総理は、「子どもを社会全体で育てる」とはいうが、子供は親がきちんと育てるのが筋である。
その上、子供の教育は中学生で終わるわけでもない、高卒で終わるわけでもない。
なぜなら、今の雇用情勢を見ても高卒では就職など出来はしないからである。
結局、大学なり専門学校なりで資格を取らせて、とも考えて親は子育てをするのである。
そうでなかったらあのお受験などの喧噪はあり得ない。
幼稚園から、小学校から、中学受験と今や高校受験が最初の受験ではない。
ここまで考えて、今は子供を産む。
鳩山総理の様に何も苦労しなかった人物には思いもつかないのだろう。
幸運にして、金にも、学力という頭脳にも苦労しなかった人物だから宇宙人と言うことだろう。
そういう景気対策にもならないバラマキを決め、「暫定税率の廃止」して同額の別の税金とするというのは、これまた詭弁というか国民に嘘をついた。
別の税金というのは何なのかは明らかにされていないが、元々道路特定財源だ。
この道路特定財源というものは、道路を造ると補助金で地方に交付されるものでいわゆる土建事業の典型的なもの。
「コンクリートではなく人を大事にする政策」から逆戻りして、自民党時代の土建行政、兼業農家の過剰保護政策に戻ったと誰でも思う。
伝達した民主党の小沢幹事長は、元々「ミニ角栄」と称された田中派土建行政の親玉。
何やらどこかで馬脚がチラチラと見えたりして。
ガソリンや車検、登録時の払う「暫定税率」というのは、常に「消費行為」と言うことにつきる。直接的にはガソリンを買ったり、車の車検を通したり、買ったりしないとその恩恵は受けられない。
間接的には、物流に影響するし観光バスだって影響するはず。
要するに、「暫定税率の廃止」というのは景気対策でもあった。

それにしても、物事の優先順位を決められないというのは余程苦労知らずである。
我々など、学校の勉強でも全部いっぺんには出来ないから常に「優先順位」を決めて一つ一つ解決してゆく。
そんな「優先順位」を決めなくともすべて出来るというのは学校秀才には良くとも、一端壁に打ち当たったら跳ね返されて、右往左往では一国の首相としては困りものなのである。

小説「坂の上の雲」を読み直す・その2

2009-12-21 12:56:30 | 映画、書評など

小説「坂の上の雲」を読み直す・その2

侵略者を強調、反日プロパガンダと化したNHKスペシャルドラマ第4回日清開戦

NHKスペシャルドラマ第4回日清開戦12月20日(日)放映
日清戦争のシーンになったらどういう事になるのか見てみたが、秋山好古が登場するまでは、まあそんなものだろうという感じがした。
秋山大隊(騎兵少佐)の戦闘シーンは、旅順に向かう「双台溝から山間堡」の地点で一個旅団以上の敵と遭遇したと言うシーン。
大方小説通りであるが大隊が酒を買うようなシーンは出で来ない。
ここで、酒を売る老人に何やらいやみを言わせているのはNHKの論理だろう。
金を払わないのなら酒など持ってくる筈もなく、文句も言うはずはないのである。
パールバックの大地を読んでも分かるように、中国人というのは征服者が来ればどこかに逃げてしまうというのは大昔からの常識。
NHKの感覚というのは、中国と日本を同じと思っている浅はかさがある。
一方、海軍の開戦となると
豊島沖海戦(小説から抜粋)
宣戦布告前の7月25日、日本海軍の第一遊撃隊、巡洋艦・吉野・秋津洲・浪速が豊島沖で、清国海軍の済遠、広乙と遭遇。3,000mのところから済遠が実弾発射。戦闘が開始される。
済遠は逃走、広乙は座礁降伏し、済遠を追いかけていた浪速が、清国陸軍将兵が満載された大型汽船を発見した。
ここからが、第3回の最後と第4回の冒頭にあたる。
詳細をナレーションででも入れたらどうか、清国と砲火を交えたのは東郷平八郎が最初ではない。
NHKとしては、日本人は好戦的と印象を持たせるつもりかとと言うことは、後半に証明される。
黄海海戦
日本側は一艦も沈まず、清国艦隊は12隻のうち4隻が撃沈。残る7隻は旅順に向かって逃走。
威海衛の戦い(海戦?)
‥‥清国海軍の巨大戦艦、定遠、鎮遠が威海衛に逃げ込んでそれを攻撃するために、水雷艇による魚雷攻撃を仕掛けた戦いである。

秋山真之が登場するのは、この威海衛である。
だから、秋山真之(少尉・航海士)は、巡洋艦筑紫1,350トンという砲艦並みの軍艦乗り組みとなり、黄海海戦などにも参加していない。
小説にあるのは、思い出話に子規に語ったことで、
「(巡洋艦筑紫)威海衛の港口にあって港内を砲撃していたとき、巨弾が飛んできた。」
「その巨弾は爆発せぬままに筑紫の左舷から中甲板をつらぬいて右舷側へとびだし。そのまま海中に落ちた。いわば串刺しの目に遭ったが、このとき、下士官1、兵2遭わせて3人が即死し、将校2、兵3が負傷した。『甲板は血だらけになった』」
この様に見ると、NHKスペシャルドラマのシーンが多少違和感がある。
なぜなら軍艦に弾が当たりすぎる。そして、敵の軍艦の砲撃で多数兵士が死んだように描かれているのは大分違う。
その後のシーンとして軍人を止めようか、とかのところがあるが小説にはない。
その巡洋艦筑紫軍艦の艦上で広瀬少尉(番組では)に
「広瀬さん」‥‥軍人にこういう言い方はしない。
「わしは軍人には向いとらん」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「いくさは恐ろしい、さっきまで隣にいたやつが、一瞬にして死んでしまう」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「儂(わし)はあのとき命令をださなかったらあいつは死んどらん」

当然こんな部分は、小説にはなく当時の秋山真之が言うはずもない。
要するに、NHKの主張解釈ということである。

しかし、以下のことは不思議なことに全く入れられていない。
一方、「双台溝から山間堡」の時の苦戦している戦闘で、秋山好古が部下の伝令に
「河野(第一中隊長)にそう伝えよ。貴官は第一中隊をひきい、乗馬をもって敵の砲兵陣地を攻撃、これを撃滅すべし」‥‥…
河野大尉は死を決意し、好古の前で刀の礼をし、
「これでお別れします」と言い、駆けて行った。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
実際、この突撃は情勢の変化で中止になり
「河野大尉にいえ。命令中止」と言って退却になる。
砲兵陣地を騎兵隊が突撃するというのは場合よっては難しく、この戦闘の場合クリミヤ(Crimea)戦争(1854-56)での「バラクラバの戦闘」に見られるように全滅するのは必到なのである。
司馬遼太郎は、「アノトキ秋山サンハ酔ッパラッテイタノダ。」と言うことで逃げているが事実ではないだろう。

司馬遼太郎は秋山真之の心境として‥‥
「人の死からうける衝撃が人一倍深刻であるという自分を知ったのもあのときからであった。」とあるのだが、少し小説から離れると本当にそうだろうかと思う。
多分、これは司馬遼太郎本人の感じたことではないかと思うのである。
そして、実際、事実として秋山真之の言葉としては書かれていない。
なぜなら、小説「坂の上の雲」の司馬史観では、旅順攻撃の乃木大将を無策、無能の将軍として罵倒している。
しかし、実際はその乃木大将は、日露戦争後男爵になり後に伯爵になった。又、参謀長の伊地知幸介少将は、同期トップで中将に昇格(ウィキペディアWikipedia))後に、男爵になった。
この事実は何なのだろうか。
戦争で軍人などが大量に戦死するのを忌避するというのは、色々な書物を見る限り第一次大戦末期からである。
それは、Evil(イープル)という塹壕戦による大量の戦死者を出してから考えられ、第二次イープル戦と言われた戦いでは、50万人という被害が出た後は今の感覚に近くなっているのである。
それで、第二次大戦で、まだ第一次大戦の感覚が抜けなかったHitlerや米国のPatton将軍など戦死者多量に出ても勝てばよいという感覚は批判されるようになった。

この日露戦争というのは1904年勃発。第一次大戦まで10年もある。
19世紀末期というのは、日本では西南戦争を経験して、多少の血を見たり大量の戦死者など今の感覚では計り知れないものがある。

いずれにせよこの問題は後日の談としてさておくとして‥‥
NHKスペシャルドラマでは、子規が従軍記者として決まった部分で変なシーンが出てくる。
これも小説にはなく当時の雰囲気が書かれている小説の中身から見て異質である。
当然嘘で、NHKの言い分という解釈である
子規が従軍記者に決まった、大阪師団とともに支那へゆくと大喜び。
そこで、母親が
「随分親しかったお国と戦っているのじゃな」
「見てごらん、掛け軸は漢詩」‥‥
妹が
「漢字も支那のものじゃからな」‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥母

「支那は夢のようなお国で誰も憎い敵じゃとは思わなんだ」
この部分は、NHKとしては現在の中国にたいして釈明しているのではないかと思わせる。
そして、それを上回る変な部分が次に出でくる。
それは、子規が戦地を廻った部分が映像化されていた部分で、この部分は小説には記載がない。(「須磨の灯」)
そのシーンは、占領軍として柳樹屯、金州城、旅順などのシーンで日本軍が略奪をしている風なところがあることである。
ここに、秋山好古に酒を売った老人が出で来る。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
子規などの従軍記者が歩いてゆくと
「日本人だ」‥‥と言って中国人が逃げ回る。‥…あり得ない風景。
「やめてくれ、持って行かないでくれ」
「それを持って行かれたら」
「もう村には何もない、すべてあんたらが持っていった」
「わしらは一体何を食って、飢えをしのげと言うんじゃ」

取りすがろうとするこの老人を警護の軍人が銃床で蹴る。
ここで子規が飛び出て、「○○、酷(むご)いことやめんかね」

「この子の親はお前らに殺された」
「いつかきっとこの子が親の敵を討つ」
子規は通訳を曹長に頼むが、まともに通訳をしない曹長に子規が食ってかかるという次第。
シーンは移っても子規は強圧的な曹長に小言を言われ続ける。

このシーンはどう見ても酷(ひど)い。

多分、NHKの主張として日清戦争からは「侵略戦争だった」という刷り込みをしたいように思えてならない。
そしてどう考えても反日プロパガンダそのままなのである。
小説にないところでNHKスペシャルドラマでは、またまた反日反戦的なNHKの思想を入れ、反日を煽るのは感心しない。
1900年北清事変(義和団事件)という義和団を中心とした事件があったが、日本軍の規律の厳しさは日英同盟につながったという歴史は有名なのである。
そして、不思議なことに医官の森林太郎(森鴎外)に会って歓談する。
小説「坂の上の雲」では絶対に出で来なかった森鴎外である

柳樹屯のシーンでおかしいのは、住民がキチンといるのに「略奪」などがありそうに表現しているシーンであることである。
日本軍が略奪をしているようなシーンなのだが、NHKは日本軍が金を払って現地調達しているシーンだと強弁するだろう。
しかし、それにしては発言がおかしい。
そして、そういう発言をするというなら、逃げた住民などは戻ってこないと言うのが常識であって、住民がいると言うのは治安が保たれている証拠でつじつまが合わない。

そして、最後に小説には全くない事、海軍省において秋山真之にもう一度東郷平八郎に会わせてしまうことである。
その上、酒を飲んだり、女々しい悩みを打ち明けたりビリャードをしてしまうなどあまりに酷すぎる。
最後に秋山真之が東郷平八郎に質問する。
「よき指揮官とはなんでしょうか?」
「ご自分が出した命令を後悔したことはありませんか?」


元々そんな邂逅はなかったから、そんな質問はないはず。
何やらNHK風のいやな女々しい秋山真之というのは小説「坂の上の雲」の真之とは別人としか思えない。
何と言っても、本来5尺の気が強い小男の筈なのである。


なぜかゲップが出る藤原紀香

2009-12-20 10:31:50 | 雑感・どうでも良いこと

なぜかゲップが出る藤原紀香

2009/12/19昼間、主演ミュージカルの宣伝のためか藤原紀香がTVに出ていた。舞台メイクをしていたのか何かやつれたような感じは、CM、CFとは別人の雰囲気がある。
散々騒がれたのは、確か2年も前かと思ったら丸々3年前だった。
過去のエントリーには「藤原紀香の結納返し「パネライ」の時計」2006.12.12などがあった。
過去をよく見てみれば、結婚を期に仕事も益々入れて、CM、CFばかりでこの人は何を考えているのかと思った。結果、予想通り子供も出来ずに離婚。その後は?今と同じ。
他方同時期に結婚した吉岡美穂。
こちらは確認したら「でき婚」だった。
今年の12月の週末にIZAMがTVに出でかかあ天下風を宣伝していた。
以前、占ったら「主婦となると超一流の部類」と言うのと「噂によると、料理名人」というのは、TVに映ったらそのままだったし、容姿も全然変わっていない。
しかし、女性というのは主婦・母親になると「余裕」というか、自信というか気張らない何かを感じる。
シングルマザーの竹内結子は、TVに出てきた時見ると子供は親が見ているからか、どう見ても母親の感じしないし、未だに娘気分が抜けない「気持ちが悪い」ところがある。
それはそれで何か使いようがあるから良いのかも知れないが、藤原紀香というのはどういうものだろうか。
はっきり言えば、もう見飽きた。
いつも全く変わらない藤原紀香は見飽きたと言う気がするのである。

別に何か色気が特別にあるというのではなく、そして結婚したからと言ってもTVなどに出まくって生活感のない人物。
女優、モデルというのは、その姿、存在だけが商品で、感情を持たない決まった役柄の中で動いてるというのは、撮影現場を見れば納得するところである。
しかし、その「女優、モデル」の枠を破って私生活を売ってしまうと、「役」と「実像」との区別が難しい事がある。
だから、女優にしろ、俳優にしろ自分の私生活は明かさないことがある。
良い例があの寅さんで有名だった渥美清。
渥美清の素顔なんて誰も知らなかったはず。
亡くなった時、少し素性が明らかになったがそれも一瞬だった。
役者にしろ、女優にしろ自分の私生活と女優生命というのは結構リンクしていて、プラスにもマイナスにも働く。
だから、藤原紀香の結婚はどうしてしたのか不思議な限りなのだが、結果仕事の変化も生活の変化も切り替えられなかった人物は、どう見ても「もういい」と思ってしまう気がする。