書道家Syuunの忘れ物

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CETEC JAPAN 2011 COSMOSOUND 驚異のEX-B1

2011-10-06 20:42:53 | 映画鑑賞関係
CETEC JAPAN 2011   COSMOSOUND  驚異のEX-B1

●COSMOSOUND  EX-B1、毎年どこかの展示場で鳴っているスピーカーセットというのはこれなので知っている人は知っていると言うもの。
売っているのは、株式会社コスモサウンドというVictor特約店。要するにVictor EX-B1と言うカスタムモデルを売っている会社。
(2010年10月発売・日本ビクター製造の一体型オーディオシステム『EX-B1』の販売開始)
Victorでは「EX-AR9」というネット販売のみの製品を発売しているのだがこちらは「WEB販売価格129,800円(税込)123,619円(税抜)」


●ビクターのウッドコーンオーディオシステムは、EX-BR3と言うものを持っているというのは今までエントリーで述べたとおり。
このEX-BR3でもBELDEN スピーカーケーブル 8470 を使ってなるべく原音に近いようにして楽しんでいたのだが、EX-B1は別物。
EX-B1に比べれば、ラジカセ程度というものかも知れない。


●VictorのEX-AR9について聞いてみると、事業部が違うので「うふふ‥‥」と一般市販向けのものとは大違いと強調していた。
確かに、EX-AR9を約13万円で買うのだとしたらEX-B1を約28万円(税込)で買った方がより楽しめると言うものである。しかも、ネット販売のEX-AR9という大量生産品は、エージングに1ヶ月以上掛かるというのはEX-BR3で経験済み。
だから例え13万円もしたEX-AR9でも部屋やその他の環境と共に追い込んで行かないとろくな音が出ない。
聞くところによると、音量を上げないと低音が出ないそうでVolume30くらいは出さないと本格的には鳴らないそうだ。
小生のEX-BR3では、始めはVolume21ぐらい出さないとまともな音が出なかった。そしてエージングを繰り返すことによって、Volume17くらいでもそこそこ聞こえる音まで追い込んでいる。
幕張メッセのざわついた会場では、Volume30~40くらいで鳴らしていたようなのだが、音によって30~33くらいになっているようだ。




当日は、4台の成約があったと掲示されていたが、28万円のものを即決で出せる勇気というものは小生にはない。
そして、オーディオというのは聞く環境にもよって高級品が鳴らせない宝の持ち腐れと言うこともある。






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NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」を再考する

2009-12-08 18:47:16 | 映画鑑賞関係
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」を再考する

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」、12月6日(日)放映の第2回「青雲」
第1回「少年の国」を見た後、どうも知っている原作と違うのではないかと思ってしまって原作をもう一度読み直してみた。
すると、第1回と第2回とは第一巻で第1回で描かれているものというのは本来ならばナレーションで済むような部分を映像化している。
NHK版の「坂の上の雲」の主人公は秋山真之とはいうものの、小説の冒頭で書かれている秋山好古の士官学校に入学する経緯がばっさりと切られているのは解せない。
そして、種々の幼年時代というものはどう考えても読み飛ばしてしまう部分ではないだろうか。簡単に言えば、長大な小説の中で本当の枝葉末節の部分である。
その枝葉末節の部分で本来なら述べておく必要がある部分は逆に無視されてしまうという部分もある。
それは、秋山真之という人物を本木雅弘という174㎝の身長のある俳優がやっていることである。なぜなら、秋山真之というのは原作ではっきり述べられているとおり色黒な小男だと言うことである。
そして、小説を読んでゆくと登場人物のうちの主人公のもう一人、正岡子規の部分は小説としては枝葉の部分であると理解するが、この部分をNHK版のように大きく扱うと別の話になる。
その他妙な部分というのは、原作では女性がほとんど出てこないし、子規の妹の律も大きく扱われていないし、真之が兵学校の休暇で帰ってきたときも会うシーンがない。
そして、好古自身が独身主義を主張し真之もそれに従っていたから、律の再婚には関わらなかったことが小説にはある。
この軍人の独身主義というか、晩婚主義というのは日清戦争から第一次大戦までの間では割合と多かった様に思える。
第一次大戦の塹壕戦を描いた、小説「鬼将軍」(The General・1936年・セシル・スコット・フォレスター(Cecil Scott Forester)の主人公も晩婚主義者で40歳前後で結婚している。
それにしても、小説で将来の好古の妻となる「多美」14歳の登場部分で馬に乗ってくるというのは変であるし、第2回で「鯛」を差し入れするというのも原作にはなく違和感がありすぎる。
なぜなら、明治維新後の旗本御家人というのは一番生活が苦しかった筈で、非常に経費のかかる馬など持ってといるはずもなく尾頭付きの鯛を食べる筈もない。その困窮からそのお姫(おひい)様のうちの数多くは芸者になって家計を支えた。
関ヶ原の戦い後、西軍のお姫様が生活のために花魁になった話は良く知られているところである。ちなみに、明治の元勲の夫人にはこの芸者上がりのお姫様が多かったと記憶している。
そして第2回「青雲」になってくると第1回と違って、割合と原作に忠実になって生きていると思いきや、海軍兵学校や陸軍大学の部分なると原作と違いすぎる。
まず、秋山好古は士官学校第3期生で、陸軍大学では第一期生であることはNHKスペシャルドラマでは述べられているが、入校生は10人と小説にある。
日本の陸軍大学というのは、確かドイツでは参謀学校でドラマではなんと約40人もいるのである。
第1期卒業 明治18年 10名
第2期卒業 明治19年 9名
第3期卒業 明治20年 7名
第4期卒業 明治21年 13名
第5期卒業 明治22年 10名
第6期卒業 明治23年 12名

第12期卒業 明治31年 17名
第13期卒業 明治32年 41名
陸大卒業者は明治後半から増大してくるが、草創期は少ないしはっきり分かっているのだから約40名というのはおかしい。

その陸軍大学でのメッケル(ドイツ参謀少佐)の授業で連隊の行進長さを聞くシーンがあるが、小説のどこかに書かれているかもしれないがこの部分で小説には書かれていない。
書かれているのは
「戦いは、出鼻で勝たなければならぬ」
「宣戦布告のあとで軍隊を動員するような愚はするな」である。
続けて、メッケルは、
「宣戦したときにもう敵を叩いている、というふうにせよ」
それと参謀旅行という実践に即したものをやったとある。
今で言えば模擬演習というものだろう。
一方、海軍兵学校の方のシーンでは、カッター競技になっているのだが、小説では「分隊単位の競争でマラソンをするという催し」とある。
この教育方針は英国のダートマス海軍兵学校の教育法そのままだったとある。
真之の足の速さ、敏捷さを書いている。
又、秋山真之は、2年次から首席のクラスヘッドで「秋山真之クラス」と小説にある。

第3回、国家鳴動12月13日(日)は、多分この続きだろうがどういうことになるのか、陸軍大学や兵学校のシーンで小説で書かれていることを取り入れていないからどうなることか。
第1回で入っていなかったシーンとして、秋山好古が小学校教員の検定試験を受けて、「五等助教」になって、月給7円。
すぐに本教員の検定試験を受けて月給9円。(17歳)
そして、年齢を2歳ごまかして、大阪師範学校(全国に7校)に入学し1年で卒業する。(三等訓導)
月給30円。愛知県立名古屋師範学校附属小学校奉職。
この頃、師範学校出だと普通の小学校の校長にいきなりなったと書かれている。
ちなみに、当時の30円というのは今の小学校の校長ぐらいの年俸以上だと考えられる。
その給料の高さについて説明書きが小説にあって、「明治25年、26歳で日本新聞社に入社したときの(正岡子規)給料が15円であった。」とある。

余談だか、陸大第1期首席卒業に東条英教中将(1855年11月8日に陸奥の盛岡藩士東條英俊の嫡男)というのがあった。
あの東条大将の父親である。
日露戦争での「抗命問題」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「知識理論ともに当時日本軍人の最高レベルであったが、本来学究向きで実戦向きではなく、それに融通の聞かない彼の性格も有り不幸にも「実兵指揮能力不足」という最低の評価が下された。」
そして、第一期生、二期生を含めて大将になったのは秋山好古一人であった。

第4回、日清開戦12月20日(日)
第5回、留学生  12月27日(日)
第2部
第6回、日英同盟
第7回、子規、逝く
第8回、日露開戦
第9回、広瀬、死す

NHK的解釈・海軍善という「坂の上の雲」を見た

2009-11-29 23:12:10 | 映画鑑賞関係
NHK的解釈・海軍善という「坂の上の雲」を見た

NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第1回「少年の国」。
小説「坂の上の雲」で秋山兄弟の幼年期など書いてあったかなと思う。
簡単に紹介されていた程度だと記憶しているが、NHKのドラマでは大げさに幼児期の物語を創作していた。
第一髙橋是清など小説では出てこなかったはず、多分いきなり東大の予備門に行っている秋山真之が出て来たかも知れない。
これから3年間も続く巨大に大河ドラマなのだが、1回目の幼児期など必要なかったのではないかと思う。
逆に言えば、小説に書いてある秋山好古の士官学校に関するエピソードが全く省かれているというのはどういう事か。
東京へ出で来る真之に対して、いきなり好古が陸大へ行っているなど話が飛びすぎる。
陸軍大学へ進学するためには陸軍大尉になっていなければならず、それまでの好古の経緯が一切ない。
陸軍大尉というのは、少なくとも中隊長だから今では想像がつかないくらい偉い。
この辺のところは、どう考えてもNHKの海軍善、陸軍悪の思想が満ちているように感じる。
小説「坂の上の雲」では秋山好古が全般に亘って主人公なのだが、NHK版では秋山真之が主人公となっていて、要するに話が違うではないかと言う事なのである。
12月6日(日)放映の第2回「青雲」になると一挙に「好古は、フランスの陸軍士官学校に留学する。」とあるから益々の飛躍だ。
その後、
第3回、国家鳴動12月13日(日)
第4回、日清開戦12月20日(日)
第5回、留学生     12月27日(日)
第2部
第6回、日英同盟
第7回、子規、逝く
第8回、日露開戦
第9回、広瀬、死す
第3部
第10回、旅順総攻撃
第11回、二〇三高地
第12回、敵艦見ゆ
第13回、日本海海戦
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」をはっきり認識して来なかったが、司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」を忠実に追うのではなくやはりNHK流の解釈のつまみ食いと言うところだろう。
第5回の留学生では、「ロシアのサントペテルブルクのエルミタージュ宮殿を貸し切りにして広瀬中佐とロシア娘のダンスシーンを撮影したため、100億円が消えたという。(正論1月号・NHKウオッチング)」
あれれ、広瀬中佐‥‥留学したのは大尉の筈だし、駐在武官だった筈なんだけどな。
そして、広瀬中佐のロシア時代というのは小説にあったか?
早い話、枝葉末節な事は書かれていないはずだ。
書かれていたのは、広瀬中佐はロシア貴族の随一の名花と言われた貴族の美女によるハニートラップ疑惑であって、帰国後海軍では干されていたと言う事である。
だから無理にでも閉塞船を志願した筈。
こんな風に考えて行くと、NHKの考える「坂の上の雲」というのは何やら嫌な感じでしかないかもしれないことである。
結果は、司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」ではなく、NHKの解釈による海軍善、陸軍悪の日清、日露戦争スペシャルドラマ「坂の上の雲」と言う事になるかもしれない。

名将の采配「アウステルリッツの戦い」

2009-07-26 22:53:25 | 映画鑑賞関係
名将の采配「アウステルリッツの戦い」

(第5回 アウステルリッツの戦い2009/07/21 NHK総合 24:10~24:39)

第5回は、Napoleonのアウステルリッツ(Austerlitz)の三帝会戦。

NHKの名将の采配「アウステルリッツの戦い」は、例によってジオラマによって説明するのだが、そのジオラマの粗雑さはどう見てもアウステルリッツ東方の戦闘地図を描き出しているとは思えない。
番組では、大筋として兵力約8万の同盟軍に対して、ナポレオン軍7万。
アウステルリッツ村西方にナポレオン軍が南翼を手薄にして展開しているのを確認して、同盟軍が仕掛けた。
後は、大方史実に基づいた筋道なのだが誰もが違和感を覚えたのは、あまりに単純すぎる上に攻め手の同盟軍が「お馬鹿」に見えてしまうことではないだろうか。
前回「名将の采配・第4回 真田昌幸“懐の深さ”が勝利のカギ」でも述べたように対戦する相手の将軍などは決して凡庸ではない。
従って、アウステルリッツ(Austerlitz)の三帝会戦も同盟軍はいわゆる正攻法を行ったに過ぎないと言う事なのである。

そして、ゲストの森永卓郎、松嶋尚美にナポレオンの作戦を答(とう)のだがあまりに前提が粗雑だと答えようがない感じがする。
一節には「お間抜けぶりも堂にいって」ともあるがそうではあるまい。
その様に、実際はNHKの名将の采配「アウステルリッツの戦い」はかえって会戦をわかりにくくする。
1805年11月ナポレオン軍は兵力5万を背後連絡線の防衛に残して、主力約15万をもってオーストリアへ侵攻した。ウィーン占領。
クトゥーゾフ大将(Mikhail I.Kutuzov)(アウステルリッツ(Austerlitz)の三帝会戦の事実上の総指揮)のロシア軍は、決戦を回避して退却。
1805年11月15日ナポレオン軍は、ウィーンに兵力2万を残しロシア軍に対処するためにウィーン北方約112キロのブリュン(Brunn)に結集。
ナポレオン軍兵力約6万5000。
NHKの名将の采配でもナポレオン軍の進撃速度が速いと指摘されていたのだが、実際10月4日から11月19日までの46日間に約800キロを進撃した。‥‥17キロ/日。
このために、実際戦闘に参加できる兵力は約三分の一に減少すると共に、ナポレオン軍は相当に疲れていると言う事が同盟軍(兵力約9万)に知れ渡っていた。


ナポレオン軍はプラッツエン(Pratzen)高地を一旦確保するが、同盟軍が進出してくるとあっけなく放棄して、ナポレオン軍はアウステルリッツ村西方3.2キロの地点に1個師団がが布陣。主力をブリュン東側、南翼を薄くして展開。

プラッツエン(Pratzen)高地を確保した同盟軍は、斥候による報告によって南翼を攻撃することに決定。これは、正攻法である。
要するに、直ぐにプラッツエン(Pratzen)高地を明け渡してしまったナポレオン軍の戦意は少ないと判断し、急に撤退したナポレオン軍の陣形の意図を読み取れなかった。

NHKの名将の采配では一切述べてないのだが、この地方特有の気象現象がある。
それは、朝方靄(モヤ)、霧かが掛かると言うことである。
その朝靄を利用して同盟軍は、夜明けと共にフランス軍南翼にブックスヘウデン軍の主力を投入。
ナポレオン軍は、残存兵力をこのモヤを利用してダヴー元帥(Louis N.Davout)軍を配置。
スルト元帥(Nicolas J.Sout)旗下・第四軍団のルグラン師団軍8,500、ダヴー元帥軍8,000。合計16,500で攻撃を食い止める。
朝9時までに同盟軍の約三分の一の兵力が投入され、更に多くの部隊がフランス軍陣地前を横切り南下。

実際、このフランス軍南翼が崩壊すれば、ブリュンへの背後連絡線が遮断されナポレオン軍は包囲される。
それで無理にでもフランス軍南翼を攻撃して、大量の軍隊を投入した理由が分かる。
ここで、ナポレオンが普通の名将であれば、スルト元帥の中央主力からフランス軍南翼へ兵力が逐次投入されて、フランス軍南翼の防衛にあたることになる。
結果、数に優る同盟軍に押されてフランス軍の壊滅。
正攻法で見れば、同盟軍の完全勝利である。

そこで、ナポレオンは同盟軍の主力がフランス軍南翼に投入されたのを見て、同盟軍の分断作戦を開始する。
ナポレオン軍中央、スルトの第四軍団17,500がプラッツエン高地を目指して、クトゥーゾフ隊16,000に突撃。
クトゥーゾフ隊は、プラッツエン高地を下りて反撃、同様にバグラチオン隊18,000、リヒテンシュタイン公ヨハン4,500の騎兵隊が、街道側よりそれぞれランヌ元帥の第五軍団13,000、ミュラ元帥の騎兵隊5,500を攻撃。

午前十時ごろ、スルトはプラッツエン高地を占領。
高地奪還のために同盟軍は、コンスタンティン・パーヴロヴィッチ大公旗下ロシア近衛兵8,500を投入。
フランス軍は、スルト軍団に続行していたベルナドット(Jean Baptise J.Bernadotte)元帥旗下第一軍団10,000などが遮断。そのまま同盟軍の間隙から真東に攻撃して、バグラチオン隊を包囲攻撃。
ブリュン~オルミュッツ街道に展開していたランヌ軍団は、進んで同盟軍の退路を遮断。

午後1時すぎ連合軍中央と右翼は退却を開始する。
フランス軍南翼を攻撃していた左翼のブックスヘウデン軍は取り残され形となり孤立。
既に残存同盟軍を撃破したフランス軍と、プラッツエン高地からの砲撃によりブックスヘウデン軍は降伏。一部は氷ったテルニッツ湖から脱出しようとし、数多くのロシア兵が、フランス軍の砲撃で氷を割られ数多く溺死。

孫子の兵法に「山の上に陣を置いてはいけない」「陣は山を背にして敷け」と言うのがあったかどうかよく覚えていない。
只、三国志で諸葛孔明が馬謖に軍を任せる時、山の上に陣を置いてはいけないと厳命したのにもかかわらず陣を置いて全滅したということがあった。
何故なら、山の上に陣を敷いても戦う時には山を下りなければならず、不利だと言うのかも知れない。

いずれせよ、アウステルリッツ(Austerlitz)の三帝会戦では、ナポレオン軍がある程度戦意を喪失しているという前提の元になされている上に、実際ナポレオン軍は先制攻撃を控えている。

アウステルリッツの三帝会戦というのは、心理作戦を導入した近代戦だったと言う事だ。NHKの名将の采配では、ここまで読み取れなかった気がする。

DVD映画・俺たちは天使じゃない(1989)を見て

2009-01-26 23:58:46 | 映画鑑賞関係
映画・俺たちは天使じゃない(1989)を見て

「俺たちは天使じゃない(1989)」と言う映画を思い出して見てみた。
確かVHSで撮っておいたはずだが、探すのも面倒だったのでDVDを借りてみた。
‥‥と見ると内容が違う。
どうも日本公開版と初めから出だしで違う。
刑務所のシーンというのは記憶にない。
取りあえずDVDを見終わった後でよくよく考えてみると、キリスト教圏とそうでないところで編集を変えて別の映画にした感じがある。
実際DVD版になると意図的に再編集される場合が多い、たとえば「パットン大戦車軍」では、主人公パットン将軍は強烈な「反共主義者」であった状況とそれによって、一時左遷された状況がカットされている。
朝鮮戦争の野戦病院を背景にした「マッシュ MASH」では、多数の手術のシーンや韓国人の手伝いの青年の徴兵検査を逃れるシーン。笑えるフットボールの練習のシーンなど多数。
「戦争と平和」では、Natasha(ナターシャ)役のオードリー・ヘップバーンが自殺未遂シーン、アンドレイ(公爵)の領地がNapoleonに占領され破産するシーン。ナポレオンのモスクワ占領の大幅カット。ナポレオンのモスクワ占領の大幅カット。フランス贔屓のロシア貴族たちと大歓迎会などと、ロシア貴族の逃走シーン。アニタ・エバーグ扮するエレン伯爵夫人(主人公ピエール(伯爵)の夫人)の凍死シーンなど。
どういう理由なのか分からないが、実に不思議なものなのである。
さて、この「俺たちは天使じゃない(1989)」の場合は、そう言うカットではなく全く違う話に作り替えられていると言う事だ。
だから、日本で公開された映画で辻褄が逢わない部分が多くあり、DVD版の方も妙なところがある。
ここで、少しずつ思い出しながら違いとストーリーを思い出してみよう。
最初に出で来るのは脱走した後からで、一方町の方は見捨てられ、うらぶれた何の変哲もない町。
そこにあるのは修道院なのだが、隣町に有名な修道士二人が立ち寄ったらしいという噂を院長は聞く。それで院長は町の発展のために隣町まで迎えに行くという。
その有名な修道士は数ヶ月前から放浪の旅に出て、神出鬼没かつ奇跡も起こすとの評判だった。一方の修道士は「説教の名人」もう一人は「宗教理論の権威」と言う人物。
しかし、誰も顔は知らない。時は1935年、昭和10年の背景だ。
写真を撮るというのは今ほど簡単ではない。修道士が写真館などに行くのかと言うものだ。
DVDでは著書に二人の顔写真が印刷してあったが、宗教理論書に顔写真があるというのもおかしな話で、日本公開版にはなし。
その脱獄囚は、町に入って服を盗むのだが、適当なものが無くて干してあった修道士の服を盗む。それに洗濯ハサミが付いたままだった。
DVDでは、普通の服で修道院で着替える。
そして、修道院の服は黒。
DVDでは、修道士が一貫して白い修道服だったのに、脱獄囚が一貫して黒い修道服だったのは不自然だった。
日本語版では、修道院長が不在になったのに、院長風の人物や違った服を着ていた僧がいたのは不自然だっが、DVDでは「修道院長」と「司教」と言う組み合わせになっている。

いずれにせよ、脱獄囚は修道服を着て町に突然現れ、修道士に見つけられ間違われた。
‥‥この方が現実味がある。
そして、DVDの中に出で来る「男色」の修道士は、日本公開版では勉強熱心な修道士。
ジム(ショーン・ペン)扮するブラウン修道士は、「説教の名人」と言う事で説教に選ばれる。
但し、普段からろくな説教を聞かされていないので観衆は疎ら。
それであの有名な「説教」をする。
そこで、町の住民は驚いて聞き入るという感じ。
後の展開は、ほぼ同じだが最後のシーンは、二人で国境を越えて逃亡してしまうと言う事。
そして逃亡した後、修道院長は町に二人の修道士が来て、その後南に戻った噂に聞いて驚いて戻ってくる。
それで、あの修道士が説明するというもの。
そして、町にはあの有名な修道士が来たという噂で、辺境の町に多くの人達が見物に来て大賑わいのシーンで終わり。

今度VHSを探してもう一度確認しようと思う。

綾瀬はるか・主演映画「僕の彼女はサイボーグ」

2008-12-31 23:43:49 | 映画鑑賞関係
綾瀬はるか主演映画「僕の彼女はサイボーグ」

この年末、綾瀬はるか主演映画の「僕の彼女はサイボーグ」のDVDを見た。
この映画に興味を持ったののは、紀伊國屋書店のDVDコーナーでデモを見ていたからなのだが、どうも初めのシーンしかなかったようだ。
ストーリーは韓国映画のリメイク版という事で、あまり期待せず事実見てみてると粗雑というか、日本人的な叙情が少ない直接的な部分が多いTV映画のようだ。
DVDの初めにやはり「綾瀬はるか」主演の「ICHI」という女座頭市(瞽女)の予告シーンがあった。
最近の座頭市の映画としては北野武監督の「座頭市」(2003年ヴェネチア国際映画祭・監督賞他多数)がまだ記憶に新しく、何やら設定が妙ながする。
「綾瀬はるか」主演の「ICHI」は「瞽女(ごぜ)を扱った物語」という事なのだが、映画公開中という事で見ていない。
さて、「僕の彼女はサイボーグ」では、綾瀬はるかの胸が高いモデル体型がサイボーグというか人造人間体型に合って中々であった。
映画は、綾瀬はるかのための映画のようで、多くの映画評の通り綾瀬はるかが驚くほど綺麗に見えたという事は、間違いない。
しかし、以前フジテレビ系の「はねるのとびら」の「ほぼ100円ショップ」(5月28日放送)に、ゲストとして(映画『僕の彼女はサイボーグ』)キャンペーンを兼ねて綾瀬はるか・小出恵介した。
CFでは度々見ていたが、こういうTV出演だと妙な映像トリックを使わないので結構素顔やらその体型が分かる。
そこでの印象は、映画ではその大柄なモデル体型というのはあまり分からないが、実物を見たら違った印象なのだなと思うことしきりだった。
何故なら、身長は165cmと公表しているがヒールを履けば170cmを越える。
驚くほど顔が小さくて、座高が低いから座れば小柄に見えるが立ったらビックリという感じ。
実社会にいたら、どうかなと言う気がする。
その昔、TVCMなどに出ていたモデルさんや女優さんを近くで見た事があった。
実際見ると、TV映像とのギャップに驚かせるものがあり、あまり垢抜けなくてパットしない女優さんなどが実際は驚くほど綺麗だったりする。

映画は、最後に多少どんでん返しがあるのだが、唐突に綾瀬はるかの二役の別の女性が出現してしまうのには誰もが違和感があるようだ。
「時にかける少女」のTV版でも、過去の次元に知り合った、又深い関係にあった人物が10年20年後に、別人として現れるというラストシーンがある。
その続編を思わせるシーンだが、日本映画だとこういう風に終わる。
少なくとも、この韓国映画風の直接的な表現では物語は終わらない。
恋愛映画だけでなく、こういう映画というものは今後どうなるのだ、と思わせるシーンで終わるというのがハリウッド映画を含めて一般的なのではないか。
そんなところが無かったのがこの映画を駄作、B級映画にしてしまった気がする。
映画というのは、ある意味ラストシーンで決まるということもある。
あの『シェーン』(Shane)アラン・ラッド主演「1953年、パラマウント映画製作」のラストシーンは、「シェーン! カムバック~」
永遠に残るラストシーンではないか。

再度言うようだが、この映画では普通誰も着ないような、そして着ても似合わないような綺麗な衣装を着て、魅力的で可愛い綾瀬はるかが出演する映画であるという事だ。

まだ覚えている・あの御巣鷹山の事故

2008-07-26 22:50:42 | 映画鑑賞関係
映画「クライマーズハイ」という映画が公開されて、忘れかけた御巣鷹山の事故を思い出す。
映画の新聞社のロケは、あの潰れてしまった「山一証券」ビルの跡、街は前橋の昭和で取り残されてしまったようなところ。
東急インが撤退した後のホテルから、スタッフは向かいの今では貸しビルのロケ現場へ向かったとか。

昭和60年、バブル経済が始まる直前の不動産不況の頃のこと。建築もダメ、不動産も売れずの金詰まり。
但し、不動産神話は生きていた時代。
8月12日の夕刻、小生の妻‥‥まだ結婚するずっと前‥‥は、低く飛ぶ飛行機の爆音を聞いたとか。
なぜ、あんな爆音がしたのだろうと‥‥
ニュースは、日航機行方不明というテロップだが、長野県側か群馬県側かということで問題になった。
そこでいち早く駆けつけたのが自衛隊。
そう、群馬には相馬が原の自衛隊基地がある。
そして、誰も山の名前など知らなかったところは、車一台がすれ違えないような道路状況の良くないところ。
聞くところによると、警察車両が駆けつけると、既に車が置ける場所は自衛隊の車両でいっぱいだったとか。
当時の群馬県警もこんな歴史に残る大事故だとは気づかず、県下から非番の警察官を動員する。
そして、警視庁が特殊車両を出動、高速道路を走ってきたと言うが時速30㎞。
だから到着したのは夜が明けてからだった様だが、どうだったのかは不明。

作家の安倍譲二氏は、その不可解な事故の分析をしていた。
しかし、今となっては真相は分からない。

遺体の検視に当たった、前橋医師会の会長、前橋歯科医師会の会長は、不思議なことに伴にその後直ぐ癌でなくなった。
本当に痛ましい、嫌な事故だった。

原書HalleyPotter&the deathly hallows「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読んで

2008-07-23 00:17:47 | 映画鑑賞関係
HalleyPotter&the deathly hallowsの原書版を読んで思うことがあった。
‥‥但し、ネタバレなし。
ハリー・ポッターと死の秘宝」は、巻の最終章に相応しい。
だから今まで、何の説明もなく突然出てきた事柄の説明をしている。
当然、Halley・Potterについても多少の素性も明らかになる。
なんと言っても、第1巻「賢者の石」のグリンゴッツ銀行に多額の預金があるというのが不思議ではなかったか?
そして、「名前を言ってはいけないあの人」は、なぜ名前を言ってはいけないのかなど。

こんな風に見てゆくと、第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」という題名の「賢者」というのがおかしいにに気づく。
当然、原題には「賢者」などと言う表現は使っていないし、解決編第7巻から読み取れることからも、誤訳に近い。
又第5巻ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団Harry Potter and the Order of the Phoenixの訳もおかしいし、 第6巻ハリー・ポッターと謎のプリンスHarry Potter and the Half-Blood Princeでは、重要な意味合いが薄れてしまう。
第7巻ハリー・ポッターと死の秘宝 Harry Potter and the Deathly Hallowsの題名の訳も直訳に近く、やはり変だ。

第7巻では、Order of the Phoenixが当然活躍するが、決して騎士団ではないことが分かる。
もし、騎士団だとするとダンブルドアは国王又は、それに準じる人物になってしまう。
事実、Orderというのは日本語になじまない階級社会から来る言葉で、日本語で言えば「結社」ぐらいなもの。
正確には、「レジスタンス」だ。

 <wbr>この様に、原文に当たると色々な疑問がわき上がる。
それにしても、各種のブログに第7巻のネタバレ「あらすじ」が書かれている。
しかし、この訳に誤訳が多いのには驚かされた。
どうしてそんな訳になるのか、後半重要な部分に関連することなのになぜという部分が多々あった。

「あらすじ」のブラフでと言うこともあるが、結構「原書」に書いていない事も「飛躍して」書かれるというのは、驚きであった。
だから、そんなあらすじを読んでから、そんなことが書いてあったのか確かめる様なこともあった。

実際、訳本が出版されてしまうので、途中から日本語訳をせずそのまま読んだために、実際結構読みミスと言うところもあるものだと思うが‥‥
あらすじを書く以上ね。
今日朝8時に、宅配便で「ハリー・ポッターと死の秘宝」(静山社刊)が届くことになっている。

自分が読んだ原文とどのくらい違った訳になっているか、そのうちボチボチと読もうと考える。
しかし、原書と何やら散漫な訳本とは、基本的に違う物である考えるものではある。

EdMax フリーv2.86.2Fのリリース

2008-06-11 23:37:33 | 映画鑑賞関係


EdMax フリー版v2.86.2Fがリリースされた。
公開されたのは6月10日だが、窓の杜では11日Newsとして登場した。
EdMax(エドマックス)は、以前しばらく使っていたことがある。
この時は、HTMLメールが受信出来ない頃のもので、最近ダイレクトメールにHTMLを多用するところもあったので使いづらかった。
実際今でもHTMLのメールを送ってくる御仁もいるから、メインのものとしてはなのであった。
今のバージュンではそんなことはなくなってきている筈だが、HTMLメールは作れないから不明。

元々、シェアウェア版のダウンサイジングのものだから、フリーと行っても少し前の形のものになってバージョンが上がることによって使い勝手が良くなる。
とはいうものの、所詮フリーだと言うことを考慮する必要がある。


窓の杜で改変点について書かれている。

「EdMaxフリー版」は、シェアウェアの多機能メールソフト「EdMax」から機能を削減したフリーソフト版。削減されている機能は主にスペルチェックやHTMLメール作成、IMAPアクセスといった高度な機能で、フリー版でも一般的なPOPメーラーとしては必要十分な機能を備えている。さらに、Web掲示板の読み書きやマクロによる操作の自動化といったユニークな機能も利用可能。

ユニークと言えば、掲示板やニュースを取り込む機能がある。
但し、設定して上手く行くかはやってみないと解らない。
更新履歴は以下(HPより転記)
Ver2.86.2F(2008/06/10)

  • 起動時に表示されるGet Edcom Info画面は、表示しないようにしました。
  • ヘルプメニューにお知らせコマンドを追加しました。お知らせコマンドを選択すると、Edcomサイトにアクセスして、従来のGet Edcom Info画面に相当するお知らせページが表示されます。なお、お知らせページが更新されているか否かを、チェックするため、起動時にEdcomサイトへのアクセスが発生します。
  • クエリー検索中に、検索結果ダイアログを閉じると、落ちるバグを修正しました。

    「EdMaxフリー版」
    (【著作権者】(有)エドコム)
    http://www.edcom.jp/
    ダウンロード(1,821,519 bytes, emf2862f.exe)。  2008/06/10
しかし、シェアウェア 4,500円(税込み)版がこの価格。
性能的には、JustsystemのShuriken Proに及びもつかない。
それでいて、Shurikenの方が安いし、最近の統合ソフトには附属でついてくる。

Shuriken 2008 通常版 [DL] だと希望小売価格: 3,675円(税込)。
 それでは、「EdMax」を買う気も失せるというものだ。

無断撮影・肖像権無視を決め込む「靖国 YASUKUNI」

2008-05-14 18:28:21 | 映画鑑賞関係

映画「靖国 YASUKUNI」は、新聞紙社マスコミが宣伝してくれたお陰で随分と儲かったようだ。
広告費としては50億円ぐらいの効果があったろう。
普通なら誰も見ないで、単に消えて行く映画だ。実際、中国で「南京大虐殺」のプロパガンダ映画を公開したが、精々1週間程度で止めてしまった。
理由は、誰もそんな「嘘」映画など見ないと言うことだ。
いわゆる南京大虐殺の真実など現地の中国人は、よく知っていると言うことだ。
だから、日本の国民の税金を貰って作って、お陰にマスコミによるタダ「宣伝」までしていただく、というのはやはり中国人は商売が上手い。

しかしである、靖国神社から「遊就館」などの撮影許可について異議を全面的に無視したのは、やはり「中国人」というのは「権利義務」に甘い人達だと改めて思う。
自国、中国を見てみればよい。
大した所でもないのに、直ぐに撮影禁止だ。
そこは日本では中国のように強権を持って、排除すると言うことはしない。
ところが、商業目的となると個人が映像を撮影したり、写真を撮ったりする時は必ず「許可」がいる。

それを靖国神社からの抗議に対して制作会社「龍影」は、13日

1.遊就館の撮影許諾が必要との指摘は事前になかった。
2.社務所、遊就館の全映像で肖像権に関する法的問題はない。


と回答した。

こんな事を言われると誰でも苦笑するのではないだろうか。
「撮影許諾」が必要か否かは常識問題であって、中国の官憲が来るように「ダメ」と直接言わなければと言うものではない。
「許諾」を取るのが前提で、実際撮影許諾の事を聞きに行っていたと報道されている。
その上、「靖国神社」の話なら撮影した映画を見せて、再度確認する必要がある。

要するに隠し撮りをしたと言うことだろう。
その上、参拝している自衛官。
我々のブログでも関係のない人が写ってしまっている時は、分からないようにする。
そこを制服から顔まで映画に登場させるというのは、どういう事だろう。

要するに、日本の言論の自由を履き違えている。

やはり、中国人は「言論」というものの「微妙さに」に甘すぎると言うものだろう。
その上、同様なことを中国でしたら確実に「反逆罪」で刑務所行きだ。