書道家Syuunの忘れ物

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官僚・旧勢力の自民党への警告

2007-08-01 17:55:46 | 世の中妙な??事ばかり

官僚・旧勢力の自民党への警告

今回の参議院選挙の前に、群馬では知事選があった。
結果は、5選を目指す小寺知事(292,553)が敗れ、 <wbr>自民党公認の大沢知事(305,354)が誕生した。その差は、12,801票で僅差だと言っても良いかも知れない。
実際は、山本龍(190,651)氏が1年も前から選挙運動(官僚知事から感動知事へ)をしていたために小寺批判票が山本氏へ行き票が伸びなかったのではないかと思うのである。
事実としては、山本氏は前橋高校出身とは言え、草津を元々選挙地盤に、又大沢氏は太田市周辺を選挙地盤にしていたところが大きい。
逆に言えば、山本氏が前橋出身ならば、小寺批判票が山本氏へも流れて、大沢、山本共倒れの可能性もあった。
兎にも角にも、結果は元自治省官僚の知事は県民から支持されず34.2%しか票が取れなかった。批判票として、大沢、山本氏を合計すると57.7%で約6割の県民が小寺県政を否定した。
しかも、小寺支持には、県商工会議所、市長会、建設業界、建築士会、歯科医師会、医師会その他多くの既存団体が支持した。
時の傾向は、役人臭を嫌うことなのであろう。
参議院選は、選挙区は山本一太だから無風状態。
比例区は、地元の上野氏(元建設省官僚)、尾身氏(尾身氏の二世)が落選で、前橋女子校出身の中山元参与が当選。
最も、地元では、上野、尾身氏が1-2位で得票が多かったが、反映されなかった。

さて、この様に、色々な選挙を見てくると、見えてくるのは元官僚、官僚政治というものに関して相当にアレルギーが出てきたのではないかと思う。
特に、自民党の左派系の議員が安倍おろしを始めるなどというのは、55年体制から抜け切れていない時代錯誤の議員が自民党の内部に多くいるという証拠であろう。
1989年に・宇野宗佑首相が自民党36議席の惨敗を受けて退陣。
1998年に・橋本龍太郎首相が自民党44議席で辞任と言うが、元々政策的な失敗などを重ねての退陣であった。
しかも、「55年体制」の元、野党と政権交代をする時代ではなく、単に官僚任せの政治をしてきたから、首相が交代しても政策は基本的に変わらなかった。
この様な、昔の夢を見ている官僚出身と思われる議員は、昔ながらに首相を退陣させて早い話、官僚の上にまたがった名誉職に就こうとしている。
あの「何せ始めてのことで」の村山元総理が首相に成れたのだから誰でもなれるというものである。
しかし、官僚臭漂う、谷垣禎一氏や元現在の安倍政権の閣僚などは、自民党が依然と変わらないという印象を大きく持った。
この様に、自民党政権は誰が総理になっても変わらない、という国民の意識がある又は、未だに持たせていると言うことは自民党にとってはかなりマイナスである。
実は、既に従来の官僚政治というものが破綻をし始めていると言うことに国民は気づき始めているはずである。
しかし、現実として実感していないか、実感させていないところに現在の自民党の問題がある。
今、民主党は「天下り根絶法案」(退職後5年間は原則、天下り禁止とし、政府による再就職あっせんや、定年前の早期勧奨退職を禁止)や「年金保険料流用禁止法案」を提出して民主党こそ改革政党であるとアピールしたいようである。
しかし、よく見れば現状あまり効果がないと見られるか、抜け道だらけであるのは問題だろう。

ここでいっそのこと、安倍総理は、古いしがらみを断ち切って思ったことをすべきかも知れない。
次の衆議院選挙は、間違いなく現状維持ではあり得ない。
現有勢力が減り、与野党逆転の恐れもある。
そうすれば、衆議院参議院民主党が政権を握る事になるが、そうなったときにどの様になるのか想像もつかないことである。
いずれにせよ、回り始めた歴史の歯車は止まることはないはずだ。
未来は、予測がつかないのである。