書道家Syuunの忘れ物

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いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ ・古森義久 (著)を読み、安倍首相の靖国参拝を読み解く。

2013-12-31 22:48:47 | 映画、書評など


「いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ」と古森氏がアメリカのオバマ政権に対して警告する。古森氏と言えば、米国在住で「アメポチ」として米国を非難しないので有名だった。
しかし、ここでこの古森氏が米国に対して「注意を促す」というのは余程のことであろう。
この著書では、民主党政権のオバマ大統領のリベラル姿勢が、二期目に入って上院議員時代に逆戻りしはじめていると警告している。
米国のリベラルと日本のリベラルとの違いは、米国のリベラルというのが「大きな政府」、「社会主義化傾向」を示すものである。
「社会主義化傾向」であるから当然従来の事柄に対して種々の規制を行うのに対して、「同性愛」や「避妊中絶」には自由を主張する。
そして、オバマ政権では高所得層への増税を主張している。これで年間所得25万ドル以上の世帯への所得税を33%から38%・・・と引き上げる措置を就任早々の2009年1月に予算案に盛り込んだという。
年間所得25万ドルというのは、日本では大会社の社長でも年収数億円ということは希であるから高いように思われる。
しかし、日産のゴーン社長やSONYの元外人社長など軽く億単位の年収をもらっていることから見れば、米国での成功者の年間所得25万ドルは安いかもしれない。
米国の場合、元々「アメリカン・ドリーム」という思想があって、成功すれば高額な所得と豊かな暮らしが保証された。

「オバマケア」という国民皆保険制度やおよそ年収2500万円の収入に対する所得税などは、日本から見れば、既に行われている。(日本1,800万円超-40%)
すると日本というのは既に米国から見れば「社会主義国」なみと言うわけである。

こういうリベラルという面に対して、米国の古き良き時代「アメリカン・ドリーム」や「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」と小さな政府、規制のない社会を標榜するのが保守派である。
そして、保守派というのは共和党系であって、既に米国下院では共和党に過半を占められてしまっている。(2011年の中間選挙)
第二期目の選挙では、民主党と共和党とは得票率で実は僅差で、小生の考えでは既に拮抗していると思われる。

要するに米国では、オバマ大統領の政策は米国民の半分が指示していないか無関心であることであろう。

ここで表題の「いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ」というのは、オバマ政権というのが完全に内向きになっていると言うことである。
そしてその影響は軍事費の削減に現れていて、海外展開している米軍の規模を縮小している。
(4年間で800億ドル国防予算削減)
これによって、日本の防衛や安全保障は米国に任せておけば良いという時代は曲がり角に来ていると主張する。
オバマ大統領の「アメリカらしさ」の放棄はこういう安全保障にまで波及している。
(第3章 日米同盟が変わる)

こういうことで、オバマ大統領は直接には言及していないけれど、尖閣諸島で軍事衝突が起きても米国は手出しをしないというスタンスを取っていると思われる。
それは、中国寄りとも言えるし「パンダハガー」という、中国に米国製品を買ってもらうという市場としての価値を求めている。

こんなことから見ると「太平洋戦争」前夜のルーズベルト大統領の民主党、今の米国民主党とは全く変わっていないと言うことがよく分かる。

そうであるならば、未だに先の戦争の戦後体制と日本は「悪い国」という概念の固定を押しつけてくることは間違いない。
ところが日米同盟を強固にして、尖閣諸島防衛もしっかり守ると言うものでないことが弱いところでもある。

米国が守ってくれないのに、米国の言うことを逐次聞いていては国が守れないというのは当たり前のことで、先の「安倍首相の靖国参拝」と言うことが絡んでくる。


いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ (幻冬舎新書)
************
こういうふうにオバマ政権というのは、米国の意見の半分を代弁しているというだけ。
それでいて、日本の防衛に関しては及び腰であるなら日本としてもそれなりの立場を取らなければならない。
そして、小生が考えるところに寄れば「安倍首相の靖国参拝」は、米国政府に関する踏み絵だったのではないかと思う。

米国大使にキャロライン・ケネディ氏を任命して、ついこの前まで新聞雑誌、テレビなどが人気を煽っていたりしていた。
中には「ケネディ・ファション」が流行るかもしれないと「アメポチ」ぶりを表すマスコミもあった。
しかし、公式行事でのドレスコードも守れないだけでなく「靖国問題」での無能さを露呈してしまった。

その一方で、この「いつまでもアメリカが守ってくれると思うなよ (幻冬舎新書) 」に見るマスコミ問題を見ると、米国は間違いなく日本国民の民意を見誤ったのではないかと思う。
それは、駐日アメリカ合衆国大使館のFacebookが抗議で炎上していると言うことからも明らかである。
そして、日本のマスコミは、米国の報道機関などを引用したりしているのだが、この米マスコミは、完全に民主党寄りで米国の実情を伝えていない。

こんなふうにして、米国が核の傘どころか日本そのものも守ってくれないのではないかと言う疑惑を警告したと言うのが、この「安倍首相の靖国参拝」の意義なのではないかと思われる。

★米国は、日本の国民世論を読み違えたことに気づいて、既に「靖国問題」での報道を修正している。
それと共に、日本は有力な同盟国であると言うことも再度強調している。
(2014/01/01現在)


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第64回群馬県書道展・第3期陳列完了・柊雲作品公開

2013-12-10 19:59:26 | 映画、書評など


第64回群馬県書道展も平成25年12月10日陳列終了を以(もっ)て第3期に入った。(11日より15日まで)
柊雲作品は、運営委員でも当番審査員でもないので、通期陳列になっていない。
それでほんの短い間の陳列になる。



県立美術館の陳列というのは、いつも言うように美術館が「遠い、道が細くて車が渋滞する」という場所にあって難渋する。
近年こういう場所に美術館を建てるという傾向になっていないのだが、30年以上前は郊外に建てるというのが普通だったようだ。
それは先日訪れた、いわき市の「草野心平記念文学館」が山の上にあったことからどこの県も同じような感覚だったことが分かる。
今回、荒井柊雲作はまたもや「聖」という作品。
墨を5月に作ったのは良かったが、毎日展に使ったままそのままにしておいたら滲(にじ)みが消えてしまったというもの。



紙は、1990年製のものだが余り調子が良いというものでもない。
単に幾分か新しい紙・・・といっても20年以上経つが・・を使っているだけである。



真ん中の半切額いっぱいなのが柊雲作品。
(審査)委員なので、説明書きの補足が付く。

★名票の色は、委員がピンク、委嘱作家が黄色、会友(無鑑査)、公募が白である。



カメラメーカー: SONY
カメラモデル: ILCE-7
レンズ: FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
焦点距離: 49mm (35mm 換算焦点距離: 49mm)
絞り値: f/4.5
露出時間: 0.017 秒 (1/60)
ISO 感度: 500
露出補正値: +0.70 EV
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
フラッシュ使用: いいえ (強制)
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.3 (Windows)







カメラメーカー: FUJIFILM
カメラモデル: X10
撮影日時: 2013-12-10
焦点距離: 7.1mm
絞り値: f/2.0
露出時間: 0.0059 秒 (1/170)
ISO 感度: 200
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
フラッシュ使用: はい (オート, リターン検出)
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.0 (Windows)







カメラメーカー: FUJIFILM
カメラモデル: X10
撮影日時: 2013-12-10
焦点距離: 7.1mm
絞り値: f/2.0
露出時間: 0.0067 秒 (1/150)
ISO 感度: 800
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
フラッシュ使用: いいえ (強制)
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.0 (Windows)


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「知っていますか、任那日本府」(韓国がけっして教えない歴史)を読む

2013-11-19 12:16:51 | 映画、書評など


任那日本府という歴史の史実は、ベビーブーマーの頃には義務教育の教科書にも載っていた。しかし、その後の反日歴史教科書になって今の30代くらいの人たちは知らないというらしい。

本書は、その任那日本府についての概略と滅亡、その後の新羅、百済、任那の調という朝貢までを現地調査までして記している。
従って、任那日本府に関しては知りうるにはそれなりの資料となりうると思われる。
筆者が言っているように日本書紀にハッキリと任那という記述があるのに歴史書から抹殺されているのは実に不思議なことである。

本書では、任那だけに限定しているためにその後の6-7世紀の大和朝廷の不思議というものは書かれていない。
しかし、この任那、任那日本府の影響は聖徳太子などの政策に非常に大きく影響しているように思える。

************************
この任那日本府が滅亡した後の百済救援、奪回の白村江(ハクスキノエ)の戦いはなぜか「ハクソンコウ」と呼ばれるようになっている。
★この部分は、既に任那日本府は滅亡し、任那の調も大化2年(646年)に終了しているので本書では書かれていない。
但し、この白村江の戦いだけで本が書けると思われるのでしかたがない。
*****白村江が「ハクスキノエ」と呼ばれるのは、日本書紀にふりがなが振ってあるからで、最近の歴史文献で「ハクソンコウ」と呼ばれるのはなぜかわからない。*******

「広開土王碑」の碑文は、教科書に写真とその説明の載っていたと記憶する。
その解釈及び歴史説明は「序章」に述べられている。

この「広開土王碑」の碑文については、「日韓がタブーにする半島の歴史 (新潮新書) (室谷克実 著)」や「日本書紀の虚構と史実 (歴史新書y) (遠山美都男 著)」などの著書を補完するところがある。

室谷克実 著の「広開土王碑」の碑文について室谷克実氏が推測している部分は明確に述べられている。
たとえばこんなところ
○新羅救援の高句麗の広開土王軍は、倭軍を「任那加羅」に向けて敗走させる。
(ここで倭軍は、半島から追い落とされそうになる)ときに、「安羅の軍」に攻撃され安羅軍が慶州(新羅の首都)を占領してしまった。(要約・概略)
****************
ここで室谷氏は、「安羅」を[倭人の国]と述べている。
この詳細が書かれ、任那(安羅、加羅)としているのが本書でもある。
この本の地図による「安羅」は任那の中心的な位置にある。


日本書紀の虚構と史実 (歴史新書y)
日韓がタブーにする半島の歴史 (新潮新書)
知っていますか、任那日本府
******************************
当時の大陸の中国、朝鮮半島は都市国家である。
そして任那も安羅や加羅、多羅、多々羅・・・などの都市国家の集合体でその都市国家の中心的役割が任那日本府であると言ってよいだろう。
倭人は、3世紀から朝鮮半島に進出して百済も新羅も元々も倭人系の国家であったと「日韓がタブーにする半島の歴史」には書かれている。
その中で、百済はより倭人国家の意味合いが強く、筑紫(九州政権と思われる・筆者)から百済に関する指示が出ている。

任那というのは、今で言う合衆国(連邦)のようなもので、「倭人系(今で言う日系)人」の国家全体を統括する中心が日本府であった。
この任那日本府が滅亡してしまう原因というのが百済に大和政権が配慮しすぎて、連合政権の任那のバランスを崩してしまうという外交的失敗であった。

任那日本府が滅亡後は、百済、新羅に日本に朝貢させ、その中で任那の調という任那分も負担させていた。
7世紀まで極東アジアでは倭軍(筑紫、大和政権)の軍隊は最強で、本書には書かれていないが「白村江の戦い」の前哨戦である陸戦では唐軍も歯が立たなかった。
しかし、ここでは百済救援で城外に対陣して城を守っていた倭軍に対して、城内の百済を裏切らせ唐軍につかせたために全滅する。(663年天智2年3月に「百済の都、州柔(つぬ)城」の陸戦(8月27日~9月7日))
***************************
<白村江の戦いの前哨戦>(以前のエントリーから抜粋)
第二派:2万7千人。軍主力。
指揮官は上毛野君稚子、巨勢神前臣譯語、阿倍比羅夫(阿倍引田比羅夫)。662年3月出発。(Wikipediaより)
(日本書紀・天智紀)
正確には
前将軍
上毛野君稚子(かみつけのきみ わかこ)
間人連大蓋(はしのひとのむらじおほふた)

中将軍
巨勢神前臣譯語(こせのかむさきのおみをさ)
三輪君根麻呂

後将軍
阿倍引田比羅夫(あべひけたおみひらふ)
大宅臣鎌柄(おほやけのおみかまつか)
この総司令官は「明日香皇子」(筑紫の君)と考えられている。

※上毛野君稚子とは、上州・群馬県の蝦夷討伐軍の最精鋭軍の強兵を率いた。

***************************
当時の倭軍は、直接対決では圧倒的に強かったらしいが策略や作戦という部分では唐軍に全く歯が立たなかった。

この飛鳥時代前後から壬申の乱後までが、古代史ファンの間では謎が多い。

朝鮮半島を中心に任那を運営してた「継体天皇」の系列は任那日本府滅亡後、推古天皇を最後にして絶え、ここで事実上の王朝交代がおきて舒明天皇になる。
(聖徳太子系統も山背大兄王が攻められて滅亡。)

そして、その継体天皇系に深く入り込んだ蘇我氏を蘇我氏系統に育てられた中大兄皇子が討つという不思議さ。(大化の改新・乙巳(いっし)の変645)

そして、中大兄皇子よりも4歳年上ではないかという「弟」の大海人皇子と壬申(じんしん)の乱。
この辺は、日本書紀が何かを隠していると言われ万葉集から解析している文献が多い。

*********************
壬申の乱はそのうちにまた考えてみよう。



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国難の正体――日本が生き残るための「世界史」馬渕睦夫・著を読む

2013-08-30 00:05:13 | 映画、書評など


「国難の正体」の本は、昨年の12月発刊のものである。この本がなかなか買えなくてやっと買ったら3刷になっていた。
この著者の馬渕睦夫氏は元外交官で、その外交官経験と公開されている書簡、回顧録というものを読み解いて本書を書いているという。
従って、
第一章・戦後「世界史」の正体

第二章・超大国「アメリカ」の正体


のここまでは秀逸で、
○冷戦、○中華人民共和国建国の謎、○朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争等の裏というものを当時の為政者の回顧録などから明らかにしている。
特に中華人民共和国建国の謎などを読むと憤懣もので、中共がよくも蒋介石軍に勝って建国したと言うものである。

日本が降伏したあと、米国のマーシャル参謀総長が蒋介石軍に武器援助をせず停戦させ、八路軍(共産党軍)が満州に攻め込んで立て直すまで待たせた。
そこに米国が武器援助して蒋介石軍が負けたのだという。
朝鮮戦争にしても、当時国務長官だったマーシャル元参謀総長は、マッカーサーが連隊長にするのにも使い物にならなくてお払い箱にした大佐だったという。
それが何十人抜きで参謀総長、元帥にまでなった。

歴史(朝鮮戦争の映画も)を見て制空権を握っているのに、勝てないというのはおかしなものだったと思っていた。
この「国難の正体」を見れば、なるほどと納得するものがある。
それはベトナム戦争もそうである。北ベトナム軍が降伏する寸前まで追い込まれてあと一息と言うところで、米軍が撤退したというのはよく覚えていることである。
これにも当然裏があったと読み解いている。


国難の正体――日本が生き残るための「世界史」

こんなふうにして、第1章、2章は本を置くことができないくらい面白い。
しかし、第三章の「日本」の国難の正体に来ると何だか徐々に論点がぼけてくる。
日本人には「回顧録」を書くという習慣がないからだろうか。
この回顧録を書くというのは、後年になって歴史の闇を明らかにしておく為政者の義務であるという。
だから、あのマリーアントワネットの首飾り事件でさえ、首謀者の一人である伯爵夫人は回顧録を書いて英国で出版しているほどである。

それで日本では戦後の闇というのがなかなか分からない。
そのときの為政者が回顧録を書いて、戦後政治の闇を明らかにしておけば今大分違ったろうが、あの英国人のようだった白洲次郎にしても回顧録を残したという話は聞いていない。


それで第三章の<「日本」の国難の正体> は歯切れが悪い。

そうであるならばどこから「国難の正体」を引くかといえば、西尾幹二著の「憂国のリアリズム 」のほうであろう。

この「国難の正体」では、日本国難の正体の一部として、日本の戦後利得者を示している。
この戦後利得者は、いわゆる言論検閲を行った人達であった。
これが戦争直後の日給で1,000円、月給に直すと30,000円という途方もない給与で5,000人もいたという。しかもすべて国民からの税金でまかなっていた。
(馬渕氏によると、月額1,000万円に相当するという・・・1年で億万長者)
この人たちが日本の中枢に入り込んで、独立後も戦後体制を維持したという。

昔の欧州の映画を見ると、占領されてそのときの占領軍に協力した人達というのはフランスのビシー政権のように独立後は徹底的に排除された。
ところが日本では、そういうことが全くなかったと言うのが不思議だと子供の頃に歴史教科書を読んで思っていた。

考えてみれば、占領憲法である日本国憲法をそのままに、占領体制を維持してきたと言うのが戦後利得者であった。

要するに国民を延々と騙し続けてきたのが彼らだということである。
この部分は、本書「国難の正体」でも田母神問題として馬脚を現したと書かれている。
以前に映画「マトリックス」を見て、全く日本そっくりだと驚いたことがあった。
主人公「ネオ」が覚醒したのと同じように国民はネット情報によって、覚醒しつつある。
もう後戻りはできないが、このことから日本の「国難の正体」とは日本の政府官僚機構、政界、マスコミという日本人そのものになってしまっていることが分かる。

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この残酷な世界で日本経済だけがなぜ復活できるのか/渡邉哲也(著)を読む

2013-08-23 19:58:06 | 映画、書評など


渡邉氏の著書は、「儲(もうけ)」、「新聞の経済記事は読むな、バカになる」(共著)、「これからすごいことになる日本経済」という本を読んでいた。
本の中身は、渡邉氏の話を聞いていると大体話したことが多く書かれている。但し、話したことと文章になっていることとでは話している「毒」が違うのは当たり前である。

今、NHKなどのTV、新聞という報道があまり信用できないということが分かってきた。それは全てのメディアが一次資料をそのまま報道するというのではなく、ある種のフィルターをかけて報道しているということである。
時には、話の文章を切り貼りして報道したり、重要な前提を省いたりその報道機関の趣旨にそって一次資料がねじ曲げられるということも分かってきた。
その分かってきたというのは、今や情報というのは報道機関の独占ではないということである。
従って、新聞などの報道でつじつまが合わないような内容は、一次資料によって直ぐに論破される時代になった。
かって情報を独占していた時代は、NHKや新聞社などが、自分たちに都合の良い世論を作ることが出来た。しかし、今はその報道しないという不誠実も含めて、信用できないと思われている。
従って、この著書に書かれていることは100%新聞には書かれないことである。

本を読むとき、その中から何か一つでも「はっと思いつくこと」があれば良いと考えている。
渡邉氏の過去の著書からでは、ポジショントークである。
アベノミックスが始まる前のいわゆる経済評論家やエコノミストは、全てポジショントークで日本経済を論じていたということが分かると本当に馬鹿馬鹿しくなるものである。
要するに、そういうことの意見を聞いている方がお人良しであった。
証券マンエコノミストは、○○証券という看板を背負って、その証券会社が儲かる方向でしか話をしない。
株安になるとポジショントークして株が売られれば、その安くなった株を買って儲けるという次第である。

それでこの人は、どういう立場でこういうことを言っているのかという背景が分かると、面白いように言葉の真意が分かったりするようになるから不思議である。

要するに、ものごとの裏読みが出来るようになる。
そして、当然新聞者もNHKを含めた放送局も全てポジショントークであって、そのバックに何があるのかと思う(ほとんどばれている)と末恐ろしくなる。
その新聞その他の裏読みには、本書が非常に寄与する。

「新聞の経済記事は読むな、バカになる」日下公人・渡邉哲也を読む
http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?entry_id=4790066


「これからすごいことになる日本経済」渡邉哲也著を読む
http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?entry_id=4771949



この残酷な世界で日本経済だけがなぜ復活できるのか: グローバルマネーの大逆流が始まる (一般書)

この本の第一章では、これから世界の状況がどう変わるのかということを示唆している。
「世界金融の大変化が始まった」
ここで「アメリカの出口戦略」ということが書かれている。
この出口戦略とは、アメリカがリーマン・ショック以降大量にドル札を刷ってきた量的緩和の縮小に向かうということである。(2014年半ばに終了)
この出口戦略の話は少し前に報道されたことがあり、一時期株価が大幅に下がったことがある。
そしてそのドルの引き上げというのは、世界中に投資されているたとえば50倍にもレバレッジ(てこの原理で仮想的にふくれあがる)されたドルがなくなると言うことである。
単純に言えば、新興国(自国通貨が国際通貨でない)からドルが消えてなくなることである。

こんなことを見れば、今景気減速で危ない中国、韓国などは間違いなくクラッシュすることが明白である。中国のハードランディングはグローバル金融資本が困るというので潰さないようだが、韓国はわからない。
それでアベノミックスで東南アジア諸国を歴訪して、日本が債務を保証(通貨スワップなど)しようという政策に出ていることは報道されているとおり。
こういう視点から考えると、種々の政策というものの良否が分かってくる。

それは、当然中国に投資したり、韓国と合弁事業を行うというのは火中の栗を拾うどころか火だるまになる。
渡邉氏はいう。
いくら中国が発展するからと言って、中国に工場を作り中国製の日本車を売っても誰も買わない。---という。
なぜなら雇用が増えないからである。車というのは現地生産である。

ここで面白い項目がある。
「『中国に内需がある』という嘘をつき続ける理由」P180
それは、先に述べたように「中国から先進国への輸出が激減した」からだという。
車にしても、現在ナンバープレートは登録制限になっていて、車が欲しくてもナンバープレートがないという。(渡邉氏などの話)
考えてみれば、少し前に悪さをした中国での話。高級車に乗った若者の犯罪だったがナンバープレートは付いていなかったと報道されていた。

最後の章の5章は、日本の経済評論家の内弁慶を笑う。
日本円は「1ドル50円になる」とか「日本は破綻する」という議論は、日本のうちだけに向けて主張されていて、決して国際社会には発信されない。

そして、もしそういう発信をしたならば、国際金融社会では相手にされなくなるであろうという。それでいて、「海外ではこう言っている」と言うべきでないだろうと述べる。

実際には、「海外ではこう言っている」と言いながら、歪曲した報道や発信をしているワケである。

日頃ネットを見ていると、物事の裏読みができてそれこそ自己防衛ができる。
そして、この本もそういうネット言論を多少まとめたものであり、ネットを見ていなくともこの本だけで何となく現状が見えてくると言うものである。

韓流時代劇と朝鮮史の真実 朝鮮半島をめぐる歴史歪曲の舞台裏

ソフマップ・ドットコム

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日本は、未だにGHQの統制下?と「ポジショントーク」

2013-07-05 00:37:31 | 映画、書評など


久々週刊誌を買った。
それは、「あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ 」の本に書かれている、「安倍晋三夫人・昭恵夫人」の側にいる京劇関係者の後追い記事があったからである。
週刊誌では、本より突っ込んだ記事でこの「京劇役者の呉汝俊」が音楽家、演奏者と書かれている。それだけでなく、それこそ本の題名通りというのはよく書かれたものであった。週刊文春によると、この京劇の音楽家は鳩山元首相の方により近く、一緒に写真に写り込んでいる。だから民主党時代というのは、政権内部はスパイだらけだったというパールバーハーバー前夜のどこかの国のようである。

それにしても、これだけ大きく週刊誌に取り上げられ中吊り広告や新聞広告に載ったから、もう迂闊には動けないだろうと思われる。
しかし、昭恵夫人や鳩山元首相の方は迂闊な人物なのでよく分からない。

こういうことであるから、昭恵夫人の「反原発」とかいうのも、所詮物事を吹き込む人物が近くにいる証拠であろう。

}

あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ

http://pub.ne.jp/Indianinkworld/?entry_id=4889219


最近ネット生活をしていると、ものごとの裏を読むことに慣れてしまった。

儲(もうけ) ・渡邉哲也(著)という本を発売と同時に買って読んだ。この中で種々のものごとの裏が紹介されている。
そうであるが、今まで一番印象に残ったのは「ポジショントーク」である。
証券会社のアナリストが日本経済を分析したり評価したりという新聞記事が載っていて、過去に変なことを書くなと思っていたことがある。
今になれば、その解説というものが全く当たっていない。
何故シロウトが読んでもおかしいと思うことを高給取りの「専門家・アナリスト」が結果として、間違ったことをいうのかと不思議に思っていた。
これが「ポジショントーク」と言うことで、その証券会社が儲かると言う立場で解説をしていると考えれば納得が行く。
穿った見方をすれば「もう日本経済は駄目、株が下がる」と言って、その言葉を信じて個人投資家が株を売ったら、それを安値で買ってあがったところで売るなんて考えたりもする。
特にヘッジファンドの○○という肩書きがついたら、間違いなくそうであろう。

こんなことを考えると、新聞社も放送局の発言には「ポジショントーク」があると思ってよいかもしれない。その一方で週刊誌はそのほかに「売れてなんぼ」で売れるネタというものがある。
そう考えると、NHKの「ポジション」とは何だろうかと思う。
それで思いつくのは「真相箱」(真相はかうだ)というGHQの占領政策である。
この「真相箱」は小生の生まれる前なので聞いたことはない。
しかし、この真相箱に続く番組というのを、独立後も延々と昭和30年代半ばまでやっていたことを思い出す。
それは、「太平洋戦争史」の一部を取り上げたもので、一回だけ聞いたことがある。
それが戦争の悲惨さを一生懸命に説明するような妙な番組で、女性のナレーターが悲しそうに話すものだった。
それを父が「そんなものは聞くな」と一喝されたのを記憶しているほど、変なラジオ番組であった。

それでも戦争に行った世代が現役だったときは、(独立後GHQはなくなっても)またGHQのお先棒を担いでいるとの感覚が強くて問題にならなかったようである。

それにしても最近、そのGHQ統制下の日本というのが未だに残っていると言うことが気づかされるものである。


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真実の満洲史【1894-1956】と映画に見る歴史

2013-06-30 00:30:08 | 映画、書評など


月末になって、購読しているパソコン専門誌が送られてきた。新CPU・Haswellの特集である、しかし、思ったより痒いところに手が届かないというか、そんなことが書いてあってもどうするのか、と言う記述が多かったりする。
自作のデスクトップ型パソコンで、オンボードグラフィックスを使うなどあり得ないのでこの部分は多少書いておいた、ということにはなっている。
この新CPU・Haswellももう既にノート型パソコンでは前掲のように試している。ところが使っているのが事実上Intel Graphics4600ではなく、Optimus技術にはなっているとはいえNVIDIA GeForce GTX7xxM。
Haswellというありがたみも余り感じない。

最近妙に歴史問題と言うことが改めてクローズアップしている。それでその歴史問題に関しての最近の本を読んでみた。
真実の満洲史【1894-1956】  [単行本]宮脇淳子 (著), 岡田英弘 (監修)
嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書) [新書]倉山満 (著)
嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書) [新書]倉山満 (著)
こちらは、昨年。
真実の中国史【1840-1949】 [単行本]宮脇淳子 (著), 岡田英弘 (監修)
(参考エントリー・「真実の中国史【1840-1949】宮脇淳子・著を読む」2012.5.21)

「真実の満洲史」は、「真実の中国史」の続編と言うことになっているが、「満州史」は倉山満氏が構成を誘導しているので本の形式が全く違っている。
逆に「真実の満洲史」がどうしても「嘘だらけの日中近現代史」に多少にてくる感じがある。
この「嘘だらけの日米近現代史」は、結構辛口の毒が一杯入っている。
ところがそこまで書くのなら、感謝祭(Thanksgiving Day)はNativeアメリカン(インディアン) 虐殺の歴史(猿谷要 他・インディアンにとっての感謝祭)を入れるべきだったりする。
もう一つは、映画になったリンカーン。奴隷解放とは、南部の奴隷解放で北部州の奴隷解放は後の話だったこと。
そして、南北戦争というのは戦争が膠着状態だった時に、この黒人義勇軍部隊が何十万人も誕生して南軍を圧倒したのが勝利の元だったことなど。(映画「グローリー」1989)

それはともかく、書道の先生は漢字の本場は中国だとか、墨絵の本場も中国だとかいう。今の共産中国は、中国5千年の歴史と言っているが、この「真実の中国史や満州史」を読まなくとも冷静に考えれば精々60年である。
しかし、この冷静に考えるというのが分かっていても思いつかない「コロンブスの卵」である。
中国では「漢民族」というが民族がつくと別の意味になるので「漢族」というのだそうな。
ここでは、紛らわしいので漢民族としておくが、この漢民族は三国志で有名な後漢の後の三国時代には絶滅したと書かれている。
(参考エントリー・「真実の中国史【1840-1949】宮脇淳子・著を読む」2012.5.21)

漢の成立時代に楚の項羽は、人民を殺しまくったのは有名だし、後漢の光武帝は反対勢力の掃討戦に10年を要し、戦乱のために人口が激減したのは有名である。
それで今は、古代から続く漢民族ではなく、漢族というのは漢字を使う人と言うことらしい。
日本の音訓のうちの「音」というのは古代中国の発音そのままで、中国では異民族国家が続いたためにその後変化したとも書いてある。
この話は以前に漢詩に関して聞いたことがあり、日本というのは古代中国の文化がそのまま「パッケージ」として残っている。
遣隋使、遣唐使で仏教を日本に伝えたと言うのも、唐時代というのは仏経典を持ち出すのは禁止であって、見る、写すのにも許可が必要で通常は何も出来なかったという。
これは映画「空海」(北大路欣也・昭和59年)のシーンでも中々経典が見られなくてというシーンがある。
だから仏経典は、懇願して内緒で幾日か借りてそれを留学生が集まって写してしまったという。

いろいろと歴史で断片的に教えられたことというのは、よく租借しないと全く分からないこともあるものである。


カメラメーカー: NIKON CORPORATION
カメラモデル: NIKON 1 V1
レンズ: 1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6
焦点距離: 11mm (35mm 換算焦点距離: 29mm)
絞り値: f/4.0
露出時間: 0.0010 秒 (1/1000)
ISO 感度: 100
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.0 (Windows)


その昔、学校から帰ってきてテレビを付けると毎日やっていたのが、勝新太郎が二等兵になって演じた「兵隊やくざ」1965年(田村高廣とが主役)。
ウィキぺディアを見ると「昭和18年ソ満国境を舞台」とあったが、それは余りよく分からなかった。
この映画では、実は戦闘シーンというのはない。八路軍が攻めてきたと出動すると、逃げてしまってそのまま帰ってくる。
そうでなければ、偵察での定期出動でも敵兵を一人も見なかったりという、のんびりとした人間模様が描かれていた。
この昭和40年というのは、戦争に行った世代がまだ現役で仕事をやっていた時代。
昭和42年まで教わった数学の教師は中国戦線で元陸軍大尉だったし、英語教師は中尉だった。高校の現代国語の教師は元陸軍少尉で、南方の島に駐屯していたと話した。
海軍特攻隊(多分・回天-人間魚雷)の生き残りが小学校の教師にいた。

今から思えば、この映画「兵隊やくざ」の映画のシーンというのはかなり実相に近いと言うことがよく分かってくるものであった。


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「あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ」を読む・進行中?の女性版ハニートラップ

2013-05-14 23:59:13 | 映画、書評など


中国と呼べば「書道」を連想するというのが書道界である。それでこの書道関係について書かれているかと言えば全く書かれていない。
しかし、「あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ」と書かれているとおり、著者鳴霞氏自身も中国に帰国したときに10年前の私的な言動を問われたという。
要するに海外の中国人は常に監視の対象であり、その生活費を保証された監視役が誰だかも分からないということである。
この著者鳴霞氏というのは、満州族出身で日本に帰化した人物である。そして知らないうちに要危険人物としてマークされて『月刊中国』を立ち上げたらしい。

この著書では新聞で時々見られる単純な事件や週刊誌のゴシップ記事に見られる中国関連の記事などを挙げてその実態に迫る。
従って、新聞報道された表題「中国人スパイの暗躍を世に知らしめた民主党政権と李春光」などは、氷山の一角であることを示している。
そして今現在進行中の尖閣問題、沖縄は中国領と言い出す中国のプロパガンダ闘争。
こういうことを考えると本を読めば読むほど背筋が寒くなり、余りに無防備で「ノーテンキ」な日本人というものに唖然とする。
考えれば、研修生という名の中国人労働者の導入は止めるべきであることが分かる。それどころか、日本の国費で留学させる中国人学生なども北京オリンピックの長野聖火ランナーを見るように、完全に中国政府に監視されてコントロールされている様が分かる。

書道に関して言えば「中共と中国を混同する日本人」という項目がある。
これは王朝が変われば価値観が変わり、唐王朝時代から延々と価値観が変わらないと思うのが大間違いのもとと言う。
そもそも世界ではチャイナ(China)と呼ばれ、かっては日本は「支那(シナ)」と呼んでいた。「日本だけが『中国』としているが、世界に『セントラル・ネイション』などと呼んでいる国はどこにもないのである。(p105)」
確かに書道家には、中国は書の元祖だと言ったり、水墨画も中国が本家などと言っている人がいる。しかし、「中共と中国を混同する日本人」というように現代共産中国は、漢や唐の時代を引き継いでいない。
元朝では、第1言語はモンゴル語、第2言語は満州語、第3言語が漢文であり、公式文書は第1、第2言語で書かれた。
あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ

この著書では、世界中に住んでいる中国人によってもたらされる問題点を指摘して、日本でも起こりうる想定を喚起している。
今の沖縄や離島の状況を見ると刻々と中国の間接侵略が行われていることに気づかされる。
そういう問題点の他に指摘されているのが「ハニートラップ」である。
このハニートラップは、あのナポレオンにも仕掛けられたポーランド貴族「マリア・ヴァレフスカ伯爵夫人」の件が有名だが、成功していない。
その一方で、中国でのハニートラップは裁判沙汰で週刊誌にすっぱ抜かれ、公になってしまってあの橋本元総理の件が有名である。
しかし、問題なのは現在も進行中であるかもしれない「女性版ハニートラップ」である。

この「女性版ハニートラップ」の件の一つとして、元首相夫人の鳩山幸氏は、「イ・ソジンという俳優(北朝鮮系)が大の贔屓で、ホテルまで面会に行き抱擁写真まで公開している。p86」

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★現総理大臣安倍晋三夫人・昭恵夫人の女性版ハニートラップ(p82-83)


2006年5月。安倍晋三氏が「自民党幹事長、官房長官としてさまざまな意思決定を行っていた時期・・中略・・夫人である昭恵氏は個人的に訪中していた。」
「昭恵夫人が京劇役者の呉汝俊のファンだったのを知った王駐日大使(当時)が呉の舞台に招待して紹介、・・中略・・その呉に昭恵夫人が北京に招待されたもの。」
この招待では「国賓並みの歓待を受けた」と書かれており、中国外務省が手配したもの。
「・・昼は市内観光、夜は要人との会食をセットし、小泉後の日中関係回復を昭恵夫人に託したのです。安部氏と違って酒豪の昭恵夫人は大モテだったようです。(記者)」

このハニートラップは成功したらしいと「北海道新聞記事」をあげて説明している。
それは不自然な「中国へのODAの凍結解除」という記事であり、当時の中川農水相は不満を述べ、小泉氏は「様々な意見がある」とかばい、自民党内からも不満が出たという内容であった。

2007年4月24日、(内閣総理大臣)安倍晋三「首相が、昭恵夫人同席という異例の形でCNNテレビのインタビューに応じた。」
このときのシーンが日本のマスコミで大きく報道された。
「CNN」
「記者が昭恵夫人に『あなたのご主人は、従軍慰安婦で強制の証拠はないと言っているが』という質問をしたのに対して、『そんなことを言ったんですか?』と、夫人が首相に対して発言したシーン・・・『ちなみにCNNは中国資本が入って以降、親中になったと噂されている。』」
*******************************************
そう言われれば、昭恵夫人は原発事故以降「反原発」に傾いたりしたことが週刊誌で随分と報道されていた。

最近確認された記事は、歴史通 2013年 05月号 [雑誌] 」「アッキーのスマイル対談・『原発-怖いものにフタでいいのですか?』」。
この冒頭に「安部昭恵」氏の意見として「反原発」について書かれている。

「私は放射能が怖くて『反原発』を口にしているのではなくて、代替エルネギーがあれば替えたほうがいいのかナ、と・・・」

総理夫人としては、「反原発」というのは不用意な発言で何か例の「ハニートラップ」疑惑を思い起こさせる感じがする。

ごく最近に記事になったことは、2013年5月11日、朝日新聞電子版にこんな記事があった。

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「韓流」舞台鑑賞に批判殺到 首相夫人「仲良くしたい」
「夫人の韓流行動を苦々しく思っている日本人がいる」「軽率だ」――。安倍晋三首相の妻の昭恵さんが韓国のミュージカルを鑑賞したとフェイスブック(FB)に投稿したところ、批判的なコメントが殺到した。

 昭恵さんは9日、東京・六本木の劇場で公開中のミュージカル「カフェ・イン」を鑑賞したとFBで紹介。
韓国が竹島問題や首相の歴史認識などで対日姿勢を強めていることもあってか、批判的な投稿が相次いだが、昭恵さんは10日、「甘いと批判されようが、すべての人や国と仲良くしたいというのが私の思い」と再投稿。
賛意を示す「いいね!」は同日午後7時現在で約1900件に上る。
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J-castニュースでは
「総理の邪魔するな!」「文化交流は必要!」首相夫人・アッキー「韓国ミュージカル観劇」に賛否

・・・・中略・・・・
「昭恵氏は『冬のソナタ』から韓流ドラマにハマり、韓国語でブログを書くなど韓国の文化に傾倒していた時期があった。しかし12年9月、安倍晋三氏の自民党総裁就任直後、週刊誌『女性自身』の取材に対し『韓流ドラマは、最近は見ていないですね』『韓流ドラマ専門チャンネルのKNTVにも入っていてよく見ていましたけど、やめちゃいました』と話していた。
  こうした経緯があり、今回のミュージカル観劇は嫌韓派にとって『裏切られた』という思いもあったのかもしれない。」
・・・・以下略・・・

*******************************
こんなふうに一端「ハニートラップ」疑惑にかかれば、余り信用されないと言うのが普通かもしれない。
それだけでなく「反原発」から始まって、ここのところ韓国との軋轢が多くなっているところから見て、やはり昭恵氏周辺に間接的に関わる人物がいると言うのが間違いないようだ。

あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ」という本は、総理大臣安倍晋三氏のアキレス腱が夫人の昭恵氏であることは間違いないことを示しているようである。

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「新聞の経済記事は読むな、バカになる」日下公人・渡邉哲也を読む

2013-03-04 23:42:48 | 映画、書評など


この本は、日下公人氏と渡邉哲也氏の対談集なのだが、表題通りのことは書いていない。
日下公人氏というのは、日本人が当然と思っていることが「外国人から見て当然ではなかった」という「コロンブスの卵」の様なことを言う人で、それを冒頭爆発させている。

序章・日下公人「ガラクタ評論家を総入れ替えせよ」の中に、「アメリカ26州が親日ならアメリカを日本のために動かせる」という項目がある。
これは日本が延々と文句を言う人物や場所に「金や工場誘致」などを繰り返して懐柔しようとして失敗していることが述べられている。
日本は、「チャーチという反日で鳴らした上院議員がいた。」・・・「(当時の)通産省はこの議員の地盤である州に日本企業の工場を懸命になって押し込んだが、・・・・・・」
「そのお陰でチャーチはまた当選した・・・」
「放っておけば、彼は落選したのに、日本は反日の国会議員を増やすようなことをした(米国上院議員の苦情)」
・・・・・・・・・・・
これというのは、昔の自民党田中派のやり口だなと思う。以前にあの橋本龍太郎氏は文句が出ると「金をやれば良いのだろう」と言っていたことを思い出す。
このことは、橋本龍太郎氏のハニートラップにも関連して、中国に当時の日本にもなかった様な60億円ぐらいの超豪華な病院を無意味に作った週刊誌記事をも思い出す。

この「文句、苦情を言えば金を出す」というのは、考えてみればその後に多くの問題点がで出来てしまっている。
その一つは沖縄問題で、以前に日本の防衛問題に理解がある住民は何も文句を言わなかったら何一つ保証も出ない。その一方で難癖を付ければ湯水の様な「金が出た」という記事もあった。
それは韓国、中国でもそうで日本に文句を言えば、日本は「事なかれ主義で」ODAの無償供与やよく分からない保証金が---日本国民の知らないうちにいくらでも出た。
それで国が困れば日本になん癖を付けて金をせびるという「道楽息子」の様になってしまったのかもしれない。
それが戦後レジュームからの脱却で、「金が出なくなれば」道楽息子がやることは決まっている。
まさに考えされるものである。
・・・・・・・・・・・
この「序章・日下公人」の「コロンブスの卵」の最たるものは、表題の「○○○○ガラクタ評論家を総入れ替えせよ」の「ギブ・ミー・チョコレート」の逸話に代表される。

この「ギブ・ミー・チョコレート」とは、終戦直後ジープに乗ってやってきた米兵がガムやチョコレートを配り、それに対して日本の子供たちは「ギブ・ミー・チョコレート」と言って群がったという話。
このシーンは、今では見ることはないがその昔の日本映画には良く出て来た映像である。
ここで、この「ギブ・ミー・チョコレート」という子供たちをどういうふうに解釈するかが問題でもあり、「コロンブスの卵」である。

ここで昭和二桁以降の評論家たちは、「私はもらわなかった」とか言う。
ここで日下公人氏などの昭和一桁から見ればどう見るのか、という視点はなるほどと思わせる。
要するに、物事を捉えるのに必ず相手の視点に立って考えるということであろう。
こういう行動を取ったときに、相手はどういうことに出るのか相手の立場にとって考える。
そうすれば物事、余り間違いなく納められると言うことである。
・・・・・・・・・・・・

だから外交も日本人の思い込みによって、日本人の思考回路と同じと外国人を見るというのは「愚の骨頂」ということが思い知らされるわけである。
考えてみれば、例の尖閣諸島で中国漁船が日本の巡視船に体当たりして船長が逮捕されたとき。
日本のある建設会社が、車でノコノコと危険区域まで出かけて拘束されるという失態。
こんなのはどう見たって今から思っても「ノーテンキ」としか見えない。

・・・・・・・・・・・・
その後の第1章以下「ユーロ危機で解る世界経済の実相」という対談部分は、欧州の内輪の話。
その欧州というのが未だに「王族」、「貴族階級」、「超富裕層」が上部の実権を握っているという話。そして、その王族、貴族というのには「国、国籍」も関係ないという実態。
又、その中で「ヨーロッパのように爵位を日本も高齢者に売って税収にせよ」というのには実に面白い。
考えてみれば、日本は立憲君主国だから爵位を持つ貴族がいないというのは実に不自然である。これはそもそも占領軍(進駐軍GHQ)のニューディーラーが廃止したわけで、「戦後レジュームからの脱却」ならばGHQがやったことは廃止しても良いかもしれない。

フランスのアンシャンレジーム時代は、貴族の爵位は簡単に買えたから偽貴族ばっかりで紳士に石を投げれば伯爵に当たるというほど貴族が多かった。
ルイ15世の公式愛人のデュ・バリュー伯爵夫人も元高級娼婦上がりの偽貴族だったことは有名であろう。
ナポレオンの帝国貴族はもっと多かった様な気がする。

・・・・・・
第4章「公共事業で地域は復活するか?」の部分になるともの日下公人氏の暴走老人発言ばかりであった。

「完全雇用に近いので、どこに行っても仕事があります」というのは実態にそぐわないし、「地方のインフラは整備せず、すべて都会に住め」というのは東京などの都会人の感覚という違和感があるものだった。

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「これからすごいことになる日本経済」渡邉哲也著を読む

2013-02-20 20:29:19 | 映画、書評など


アベノミックスが進化して、株価が上がり平成25年の就職戦線では銀行、証券会社などでは採用を増やすという報道がある。そして円安のおかげで大企業の三月決算では、赤字予想から黒字に転換したか、黒字幅を上昇修正するという。
しかし、安倍政権が誕生してまだ3か月に満たず、円安になってじわりと種々の輸入品の値段が上がってきている。そうかと言って現状収入が上がっているわけではなく、逆に消費の落ち込みとともに企業では今頃になって「縮小均衡」という悪循環に進んでいる部分がある。
物が売れないのに、その物の値段が上がれば誰も買わない。それで従来の物の値段は据え置きか微増になっている感じがする。その物の値段が現実に反映するのが4月以降になるかもしれない。だから新たに登場する新製品は、名前が変わるとか多少の品番(品番のあとにAがつくとか)が違うだけで、中身が変わらなくとも値段が大幅に上がる可能性がある。
だから今のうちに何か買っておくというのも技術の進歩を考えれば、技術の陳腐化との絡みから中々買えるものではないこともある。

この円安に関しては安倍政権が誕生した昨年末、読売新聞報道によるエコノミスト評は、米ドル/円は今年の3月くらいまでに86円くらいまで下がるという予測が多かった。
しかし、今現在(2013/02/20)米ドル/円94円前後で推移して、株価は8,928円(2012/10)から11,400円程度に上昇している。
こういうことからエコノミストの予測が大幅に外れたと思えるのだが、
「世界で最も著名なヘッジファンドのジョージ・ソロス氏のグループが昨年11月以降、円の下落に賭けた取引で約10億ドル(約940億円)の利益を得た」(ウォールストリート・ジャーナル)という報道があった。

要するに昨年のエコノミストという証券会社の言いぐさは、自分たちが儲けるための「ポジショントーク」であったことがよく分かる。
そして、「株が安ければよい」「株価を安くしたい」というのも株が安ければ安く株が買えるという思惑だと言われている。

それで円安で米国もG20でも大して日本を非難していないという理由の一端が分かるような気がする。
要するに、円安で投資ファンドが大儲けしたことで、何らかの形で利益があったのではないかと穿った見方をしている。

小生は、動画を撮って編集をしてその動画をHDフルハイビジョンDVD(BD)にして送ったりしている。
たとえばの話で、そこで貴重な画像をDVDにして送ってもらったお礼にと「3,000円の歳暮の余り」を回してきたら、文句は言わないもののそんな価値しかないのか「材料費も出ない」と思う。
これがお歳暮3個だったら「材料費が出た」と思うし、もっと多ければ日当が出たと思う。

諸外国でも事情は同じで自国に不利益になれば必ず文句を言うが、そうでなければ黙認するということである。



これからすごいことになる日本経済
Amazonの書評を参考に****

さて、この本の前置きが長くなった。
この「これからすごいことになる日本経済」という題名だが、書かれているのが年末年始の頃である。従ってまだ、日本経済そのものを論じている部分は少なく、日本とその取り巻く世界という視点で書かれている。
日本経済、日本円というのは、今や日本国内で論じても全く意味をなさない。そして昨年まで週刊誌や冊子で「日本は財政破綻する」ということの嘘をわかりやすく論破している。「日本はギリシャを超える借金大国だ。もうすぐ財政破綻する」という経済評論家。
この論に対して、「国には通貨発行権があり、自国通貨建ての国債がデフォルト(返済不可能)になることは事実上、ありえない」と述べる。
最近では、さすが「財政破綻する」という嘘は聞かれなくなった。
小生がその理由を考えれば、10月、11月の時点で「米ドルや日本株」を大量に購入していれば、今頃大儲けだったはずだからである。そして、今や「株」が上がっているから言う必要もないわけだ。

その他日本国債を格付けする格付け機関の嘘とその理由などを述べている。

こんなふうにして、日本を取り巻く世界と日本国内の経済的な嘘と喧伝に対してデーターを示してわかりやすく解説している。
内容は、三橋貴明「本」にも共通しているところがあって、ネット上で語られている日本経済や世界というものを分かりやすく、纏めたものと言えるかもしれない。

そして、この本の通りに日本経済はその後推移しているのだが、これから先の不透明なことはあまり書かれていない。
しかし、少なくとも民主党時代に言われた経済の話がほとんど眉唾物で、将にどこかの手先がマスコミなどを使って「日本ダメ論」を言っていたという様に思える。

考えてみれば、民主党時代では碌(ろく)なことがなく、やることなすことが全てブラックユーモアであったように今にして思える。


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