デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

享保十四年、象、江戸へゆく

2015-12-19 10:27:30 | 買った本・読んだ本
書名「享保十四年、象、江戸へゆく」
著者 和田実 出版社 岩田書院 出版年 2015

象の旅にはかなり興味がある。「脱走山脈」とかロシア映画の「象」とか見ているせいなのかもしれない。自分のサーカス体験の中でもやはり象と一緒の時のことはいまだに鮮烈な印象として残っている。移動、えさ、公演前のリハ、とにかく他の動物とはまったくスケールが違う難題の連続だった。そうそう糞の始末も大変だった。
なのでこの吉宗のたっての希望でベトナムの象が長崎に着いて、そこから江戸まで旅した記録をまとめたこの本を他人ごとのようには読めなかった。自分の経験を重ね合わせて読んでいた。それにしてもよくもこんな細かにみんな記録していたものである。それだけ珍しいということもあったとおもうが、通過する土地土地でいろいろ手配しなくてはならないことがあったということもあるようだ。とにかくみんな問題などおこらないようにということで、細心の注意を払っていたということだ。旅のピークは京都での天皇家の観覧、ふたつの大きな川を船橋をならべて渡ったというあたりだろう。象にすれば旅はある意味、みんな気をつかってくれたから楽だったのかもしれないが、江戸に到着し吉宗の謁見が終わったあとの方が大変だったのではないだろうか。「サーカス学誕生」でも触れたが、民間に払い下げられたあとは、見世物としての使命を終え、やっかいものになってしまったのだから・・・
見世物としての象の宿命を一心にかぶることになった象と言えるかもしれない。

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桑野塾

2015-12-19 10:14:09 | お休み日記
昨日一日休んだので体調はすっかり元に戻る。今日は日の出にあわせてベイサイドへ行く。日の出前のちょっと赤富士もくっきりと見えた。今シーズン初めて日の出ドラマを見る。雲から顔を出してからぐいぐいと昇っていくところは迫力があるし、元気がもらえる。
昨日無事「石巻学」入稿という連絡を荒蝦夷からもらう。18日入稿で26日発行という年末とは思えないスケジュールにも驚いたが、昨日の入稿までもすごかった。さすがプロの仕事である。ゲラを見たが、いいものに仕上がったと思う。マスコミ用の献本リストを作成して荒蝦夷に送る。
LLBeanで頼んだジャケットとパンツが届いたのはいいが、関税を3500円払わせられた。これじゃちっともメリットないよな、しかもパンツは冬用じゃないし・・・
11時過ぎに家を出る。今日はえぞ菊で味噌ラーメン。図書館に寄って本を返却、その後16号館教室へ。
今日の桑野塾は大野がいないので受付業務とかは武隈君と宮本さんに担当してもらう。前回はパソコンの設定などで手間取ったが、今回は簡単なもの。
今日はスタニスラフスキイと日本人サーカス芸人について自分が発表。これは結論はでていないのだが、かなり時間をかけて調べた件。いいところまではいっているような気がしているのだが・・・
前座のあとの斎藤さんのロシアバレエにおけるジャポニズムの発表は実に内容が濃かった。世紀末と今世紀初頭に演じられた三つのバレエ作品でとりあげられたジャポニズムをいろいろな角度から分析。いままでにないような手法での切り口だったのと、三つのバレエ作品のことでさえ知らないことばかりだったので、まさに沼辺さんが言っていたが膨大な情報となって我々の前に立ち現れた。今日は斎藤さんの発表の内容がジャポニズム、そしてバレエということもあり、初めて桑野塾という方が10人以上もいた。これもこれでたいしたことである。
いい会になった。ただ懇親会には10人のみの参加ということで金の鈴はちょっとがっかりモード。
23時前に帰宅。山道をのしのしライオン君が歩いているのに遭遇。暗がりででかいのが歩いているからちょっとどっきり。向かいから歩いてきたからしゃがんで手をさしのべて待っていたら、「ニャーン」と一声ないて通りすぎていく、つまり軽く無視されてしまった。

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