書名 「男たちは北へ」
著者 風間一樹 出版年 1989年 出版社 早川書房
ライターの山川徹が「仙台学」最新号でこの書のことをちらっと紹介していたときから気になって購入した。まずタイトルに惹かれた。最近北を目指した人々のことがとても気になっている。しかも東京から青森まで国道4号線を自転車で中年のおやじが走破するあいだに事件に巻き込まれなんていう魅惑的な筋立て。これが読まずにいられようかという感じで買ったわけだが、案の定いい小説であった。久しぶりに次がどうなるのか気になり、一気に読むことになった。最後には涙も。ストーリーについては触れないでおく。
ただ北を目指す人々の熱い思いがまぶしかったし、自転車で国道4号線を北上し走破するために自分の身体を痛めながら、走る男の姿に励まされた。これだけ勇気や力を与えてもらったのも久しぶりのことだった。
いい本であった。これを書いた風間一樹は大の自転車好き、これを書くにあたって実際に東京-青森間を走ったという。そうでなければかけなかったろう道中のビビットな描写が、すいぶん効いていた。終着地の青森駅の描写が、かつて青函連絡船が走っていたときに訪れたあの駅のことを懐かしく思い出させてくれた。風間はずいぶん前に亡くなっている。いい作家だったのに、残念。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=deracinetuush-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4150305226" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
著者 風間一樹 出版年 1989年 出版社 早川書房
ライターの山川徹が「仙台学」最新号でこの書のことをちらっと紹介していたときから気になって購入した。まずタイトルに惹かれた。最近北を目指した人々のことがとても気になっている。しかも東京から青森まで国道4号線を自転車で中年のおやじが走破するあいだに事件に巻き込まれなんていう魅惑的な筋立て。これが読まずにいられようかという感じで買ったわけだが、案の定いい小説であった。久しぶりに次がどうなるのか気になり、一気に読むことになった。最後には涙も。ストーリーについては触れないでおく。
ただ北を目指す人々の熱い思いがまぶしかったし、自転車で国道4号線を北上し走破するために自分の身体を痛めながら、走る男の姿に励まされた。これだけ勇気や力を与えてもらったのも久しぶりのことだった。
いい本であった。これを書いた風間一樹は大の自転車好き、これを書くにあたって実際に東京-青森間を走ったという。そうでなければかけなかったろう道中のビビットな描写が、すいぶん効いていた。終着地の青森駅の描写が、かつて青函連絡船が走っていたときに訪れたあの駅のことを懐かしく思い出させてくれた。風間はずいぶん前に亡くなっている。いい作家だったのに、残念。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=deracinetuush-22&o=9&p=8&l=as1&m=amazon&f=ifr&md=1X69VDGQCMF7Z30FM082&asins=4150305226" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>