デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

サンクト編2 フェスティバル開幕

2010-09-16 14:28:26 | お仕事日誌
当然時差もあるのだろう、現地時間の3時ぐらいに目が覚める。近くのカフェで朝飯を食べる。ネットのコード番号を聞き、ネットを開通。メールのチェックそして返信。今日は昼間は自由行動ということなので、天気もよさそうだし、市内を散策することにする。サンクトは何度も来ているので、だいだい方角はわかる。ネフスキイ通りに出て、ネバを目指す。ずいぶん観光都市として洗練されたような気がする。あちこちにガイドの案内。どのくらい歩いたのだろう、たぶん10分ほどでネバ川沿いに出る。以前来たときと比べて車の量が半端でなく増えている。まずは青銅の騎士像の写真撮影。朝は天気が良かったのだが、雲が出てどうしても暗くなってしまう。英国海岸通りを歩き続け、旧ルミリャンツェフ邸の写真撮影。以前も撮影しているのだが、いずれなにかの役に立つかもということである。ネフスキイ通りにある本屋を何軒か見学、やはりドームクニーガが充実している。カタログで読みたいと思っていたサーカスの本が見事に揃っている。マカロフさんの本も4冊あった。両替して、水と寝酒用のコニャックを買って、昼飯。まる一日ぶりでまともな食事。部屋で少し休んでいると、サーカスから電話。19時からフェスティバル開幕なので、18時ぐらいに待機してくれとのこと。今日が開幕だったのかといま気づく。
18時迎えにボリスがやってくる。車にはマカロフさんも。20日のシンポジウムで司会をするようだ。「アートタイムス」のサーカス学誕生をプレゼントしたら大喜び。スラフスキイの写真やクズネッツォーフの写真を見て、ずいぶん親しみを感じたようだ。
サーカス場に到着。自分が今回どんな立場でここに招待されているかわからなかったが、行ってびっくり。完全な特別ゲスト、VIP扱いであった。ドイツのサーカス雑誌を発行している人を紹介してもらう。知っている顔がいないなあと思っていたら、やっと顔なじみのカザフのハデルハーン・ディレクターがやってくる。びっくりしたのはトランポブラザーズのリーダーのパーシャの奥さんのエレーナが来ていたこと。はじめは誰かわからなかった。向こうも自分が来ているのでびっくりしていた。
開演前にVIP用のレセプションルームへ。フェスティバルを記念したプログラム、記念品、そしてゲストの顔ぶれ。かなり気合が入ったフェスティバルであることがわかる。プログラムはAとBのふたつ、カナダ、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシア、カザフから30組近くのアーティストか出演している。今日はA。開演前にセレモニー、自分も特別ゲストということで名前をコールされた。演目の間には、映像や写真でサーカスの演出についての歴史や演出家たちが紹介されるという趣向。プログラムには演者の名前だけでなく、演出家の名前が記載されている。また詳しく別に観覧レポートを書きたいと思っているが、ウクライナから来たクラウンたちがかなり変わっていた。おそらくサーカスのクラウンではないと思うが、えぐいのが多かった。
コンテスト形式になっているらしく審査員は、サーカス関係者はひとりもおらず、俳優や作家といった人たちがつとめているのも面白い仕掛けだといえよう。
カザフでも見たダスバトゥイリョフの娘アーラのストラップとフラフープをミックスした「ブッタ」がかなり受けていた。
22時終演。サンクトサーカスのディレクターの誘いで、またレセプションルームで飲み直し。アルマトゥイで自分のことを見事なウォッカ飲みと評したガラフコ翁も来ていた。ボリスの車でホテルまで送ってもらう。まずは第一目終了。





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