デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ゾウを消せ!

2006-04-18 14:08:20 | 買った本・読んだ本
書名「ゾウを消せ! 天才マジシャンたちの黄金時代」
著者 ジム・ステイメイヤー 訳 飯泉恵美子  出版社 河出書房新社 出発年 2006年

マジシャンの舞台裏を面白おかしく書いた本かと思ったら、これがなかなか本格的なマジック発展史であり、19世紀末から今世紀にかけてマジック界をリードしたマジシャンたちのすぐれた評伝にもなっている、むしろ専門書といってもいいような本であった。著者は自らもマジックをやり、さらにはマジックショーのコーディネイトのようなこともしている人で、こうした彼自身のキャリアが随所に生かされている。さまざまなトリックの変遷を説明するために、いわゆる「タネ」明かしもされている。
マジックの世界というのは、やはりトリックをパクッたりとか、売ったりとか、きれいごとではすまない世界であることもわかる。ただこの著者が一貫して主張しているのは、あくまでもマジックはそれを演じる人の見せ方にこそ魅力があるということである。なるほどなあと思う。かつてネタバラシを売り物にしたマスクマジシャンの仕事を手伝ったことがあったが、結局あっという間に消えてしまった。それはテレビという力に頼り、自分なりの見せ方(ネタバラシもひとつの見せ方なのではあろうが)を確立できなかったからだろう。彼はいまラスベカスにいられず、ブラジルあたりを巡業しているという話しだ。
あくまでもマジックは、トリックであっても人を単純に驚かせる、楽しませること、そこが一番大事なのだろう。
満足度 3



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愛犬王 平岩米吉伝

2006-04-18 13:53:18 | 買った本・読んだ本
書名 「愛犬王平岩米吉伝」
著者 片野ゆか   出版社 小学館  発行年 2006年 定価 1680円(税込み)

いま追いかけている長谷川濬は、戦前から「動物文学」の同人となり、ここにエッセイや、翻訳ものを投稿しつづけていた。特に晩年は、動物誌や紀行ものの翻訳をここに意欲的に投稿している。この動物文学を主宰していたのが、平岩米吉であった。その本格的な伝記、しかも小学館ノンフィクション大賞を受賞した作品だということで、かなりの期待をもって読んだのだが、完全にはぐらかされてしまった。これではただの愛犬家の一代記であって、それ以上のものではない。あまりにも平板な内容になっている。忠実にその生涯を追っているのだろうが、軸となるものが、愛犬家にとってという視点だけでは、やはりもの足りなさを感じてしまう。
例えば戦前・戦後を通じて彼は自宅の庭に、犬だけでなく、狼までも飼っていたわけだが、それを支えていた経済的な基盤については、ほとんど書かれていないのは片手落ちといっていいだろう。
晩年の長谷川の日記を読むと、平岩だけが、長谷川に自由に投稿させていたように思える。しかも原稿料も払っていたようだ。お金持ちだからこそできる道楽だったのだろうか、それとも長谷川の文学に理解を寄せていたのだろうか。それを知る手がかりにでもなればと思ったのだが、それはどうやらないものねだりだったようだ。

満足度 2


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プレゼン資料作成

2006-04-18 10:45:53 | お仕事日誌
10時出社。まずは昨日モスクワから届いたDVDを見る。かなり気合の入った内容になっている。とりあえずダビングして、演目紹介リストを作成し、クライアントさんに発送するところまでやってしまう。モスクワには内容に関していくつか質問をまとめてFAXを送る。
明日別なクライアントさんが来るので、そのための資料を作成する。
夏のイベントで依頼を受けていることに関して、パフォーマーさんとスケジュールの調整。
18時半ころ会社を出て、神楽坂へ。1月に一緒にインドに行ったKと久しぶりに会う。自分はデリーだけだったのだが、そのあとKが行ったカルカッタでの話しなどをいろいろ聞かせてもらう。今度インドに行く時は、カルカッタはいかないといけないなあ。一緒にデリーで見たサーカスに出演していたウズベクの女の子が今度日本に来ると言ったらびっくりしていた。
24時帰宅。

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