ウクライナ戦争の裏が見えてきたようです。何とゼレンスキー大統領婦人が米国議会で演説だそうです。
宮崎さんが取り上げてくれていますが、日本を大東亜戦争に追い込んだ蔣介石の武人の演説を思い浮かべたようです。
同じ手口でロシアも罠に嵌ったのでしょうか。やはり、どちらが悪いとは単純に判断しない方が良さそうです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)7月28日(木曜日)
通巻第7416号 <前日発行>
ゼレンスキー大統領夫人が米国議会で演説
80年前の宋美齢のアジテーション演説を彷彿させた
1943年2月18日、宋美齢が米国議会で演説するというチャンスを与えられた。宋美齢は日本軍を「侵略者」と見立て、支 援を要請した。
宋美齢は政治宣伝戦争で、米国議会をいかにたらし込むかを心得ていた。蒋介石も、宋美齢にしたがってキリスト教に改宗した と偽っていた。
宋美齢は「1937年に日本が中国に全面戦争を仕掛けたとき、各国の軍事専門家は中国にチャンスの幽霊すら与えなかった」 と歴史をねじ曲げた見解を述べた。日本はPKO(平和維持軍)で北京に軍を派遣していたが、中国共産党の仕掛けた謀略的発砲 事件で、戦争に巻き込まれた。
およそ八十年後、2022年7月20日、ウクライナ大統領夫人のオレーナ・ゼレンスカは「ウクライナへの支持拡大を訴え、 プーチンの侵略軍が「私たちの人々を破壊している」と警告した。
米国は情勢判断を誤り、中国を支援するために数十億ドルを援助したが、1941年から1951年の間に31億ドル(今日の お金で約500億ドル)の援助をなした。
2月24日から現在までに米国は540億ドルのウクライナへの援助を承認した。それでもウクライナは「足りない。金をく れ、武器を呉れ」と獅子吼している。
米国議会は、ゼレンスキー大統領夫人の演説直後に、追加で30基のハイマース供与を決めた。ロシアはハイマースの設置場所 や保管場所を索敵し、長距離ミサイルで破壊している。戦争は泥沼に這入り込んだ。
▲ウクライナ、ルトワックやランド・ポール議員を「ロシアの代理人」
ゼレンスキー政権は著名な外国人等を「ロシアの代理人」と規定し、ブラックリストに乗せた。当該の人たちはツィッター、 フェイスブックなどでウクライナ政府批判を展開している。
シカゴ大学教授で地政学の大家ミアシャイマー教授、国防戦略アナリストとして日本で有名なルトワック、米連邦上院議員でウ クライナへの武器供与に反対するランド・ポール、フランスでは国民戦線のルペンもブラックリスト入りである。
なかでも注目はバイデン政権に近い前下院議員のトゥルシー・ギャバードだ。彼女はサモア生まれでヒンズー教徒、志願兵とし てイラクでも戦った退役少佐でもあり、TPP反対論者。2020年には最年少で大統領選挙にも立候補した。
彼女がなぜブラックリスト入りか、全米メディアが注目した。
まさに腹黒い奴等の泥沼戦争です。お人好しの日本人にはとうていかなわない奴等かも。