団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★ゴールド vs ビットコイン、近未来の勝者はどちら?よ

2024年04月07日 | マネーゲーム

 

ビットコインはもう終わったのかと思ってたが、どうやらしぶとく生き残っているようです。
  それどころか、金と争っているそうです。

  宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、ビットコインが生き残っているのには驚きです。
  どちらにしても、金の亡者達がやっていることでしょう。これもマネーゲームの一環なのでしょう。醜い争いです。  

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)4月4日(金曜日)弐
 通巻第8202号 

 ゴールド vs ビットコイン、近未来の勝者はどちら?
    ともに史上最高値を更新中。アメリカ人投資家は平行買い

 IT革命のおり、さかんに言われたことは「技術格差」だった。
 インターネット時代がAIによってさらに進むと、投資にもデジタル派とアナログ派に分かれた。ビットコインなどの暗号通貨投機か、金投資かである。

 金価格は史上初の2300ドルを突破した。2024年4月3日、1オンス=2308ドル80セント。おなじくビットコインは66807ドルを記録した。
 投資家は不動産投資を引き上げ、株式に平行して昨今は債券投資に絡めた通貨投機である。外国為替市場場での異変は通貨が『商品』として扱われるようになったからだ。

 日米金利差は4・5%もある。1%金利差が拡大すると8円の円安になる数式がある。異常な円安は日本の輸出業者(メーカーを含む)が裨益し、他方で資源輸入代金が高騰するからインフレを招く。

 日本はエネルギー自給ができないから石油、ガス、鉱物資源、そして食糧を輸入している。ということは現在の円安は行きすぎであり、円高にもどす政策を日 銀、財務省は取るべきだが、利上げ観測があるのみ。金利の安い日本円を買ってドルに換える。この「円キャリー・トレード」でファンド筋がしこたま儲け、円 安によって流れ出したカネの多くが中国へ流入している。だから破産している中国経済がまだゾンビ状態を継続出来るのだ。

 さて近未来、はたして投資の勝者はビットコインなどの暗号通貨か、それとも伝統的なゴールドか?
ゴールドに利点は歴史開闢以来、人々のあいだで富の象徴、最後の通貨としてひろく認識されていることである。くわえて耐久性、市場流動性、プライバシー保護、認知度でビットコインに優る。運搬手段だけ、ボタン一つの暗号通貨とは異なる。

 ビットコインは希少性と数式の難解さ、検証の確かさに加えて利益率が高いという点でゴールドに優るが、認知度、普及度がまだ乏しく、また電力消費が著しい。しょせん、庶民とは無縁だ。
デジタル派はビットコインを好み、アナログ派はゴールドを志向するというわけである。
 暗号通貨の市場規模は金額変動のため枚数換算となるが、ビットコインが1960万枚、イーサリムが1億2018万枚。そのほか暗号通貨はおよそ100種類。

 しかし政治が絡んできたため、状況は複雑である。
米国議会はビットコイン推進派と禁止派が対立してい、反対派は「犯罪集団、テロリスト、ごろつき国家、ハッカー部隊が送金ならびに決済手段に多用しているから禁止せよ」と訴えているが、トランプ、デサンティスら共和党に加えRKJも暗号通貨擁護派である。。
  
  マネーゲームを禁止してくれると期待していたトランプさんがビットコイン用語はというのはがっかりです。
  所詮、人類は金の亡者から脱却することは出来ないのでしょう。憐れですね。


★モスクワの次は米国だ、IS─Kは既にメキシコ国境からもぐり込んだ」

2024年03月28日 | マネーゲーム

 

モスクワのテロのIS─Kが次はアメリカを狙っているようです。本当でしょうか。と言うか、ありそうなだけに恐ろしい。

  宮崎さんが取り上げてくれています。やはり、テロが終わることは無いのでしょうか。世界はますますテロの時代になるのでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)3月25日(月曜日)
 通巻第8189号  

 モスクワの惨劇、IS─Kはタジキスタンの偽造パスポートで入国か
  犠牲者の大半は火事による窒息死。イランにおける一月の自爆テロと関連

 クロカスシティ・ホールはコンサート会場、となりには五千人収容の劇場、数万収容のスタジアムが立ち並ぶ一大アミューズメント・コンプレックスで、アゼルバイジャンの大金持ちが建てた。
2013年の「ミスユニバース大会」もここで開催され、主催者は誰あろう、ドナルド・トランプだった。

 3月22日に起きたコンサートホール襲撃はIS─K(イスラム国ホラサン派)のテロ集団が機関銃を乱射し、ガソリンか、なにかの液体を撒いて火を放ったため トイレに隠れていた市民が窒息死したのが犠牲の大半だという。
 プーチンはウクライナとの関連を示唆したが、どうやら背景にウクライナの謀略機関は関与していないようだ。

 さてIS─Kである。シリア、イラクを拠点にアサド体制に戦いを挑み、一時はシリアの半分近くを占領していた。ロシア、ならびにイランによって撤退を余儀なくされたIS─Kはロシアとイランを敵視するようになった。

 かれらが格好の避難場所として選んだのはアフガニスタンだった。
 治安の乱れ、無法地帯と化していたアフガニスンに潜入し、当時の反政府組織タリバンと連携し、秘密基地をアフガニスタンに構築した。
アフガニスタン首都のカブールの教育施設で2020年5月に自爆テロで24名が死に、11月にはカブール大學で、イランに関するイベントが開催されたと き、IS─Kが襲撃し、教師と学生22名が犠牲となった。カブール大學は2018年にも同様なテロが起こり警戒を強めていた。

 いずれも米国撤退前のテロで、米国傀儡のガニ政権への反乱。タリバンは関連を否定していた。

 2024年1月3日、イランのケルマンで開催されていたイラン革命防衛隊のソレーマン司令官(米軍がイラクでドローンより殺害)の追悼会にIS─Kは自爆テロを敢行し、84名の死者と287名の負傷がでた。1979年のイラン・イスラム革命以来、最大の惨事となった。
ロシアと同様にイランはIS─Kを敵視している。

 今回のテロリストはタジキスタンの偽造パスポートで入国した可能性がある。タジキスタンはソ連のアフガニスタン侵略のときにはソ連の前線基地。いまも数百 のロシア兵が駐屯している。この国も治安はなきに等しく、くわえて中国がプロジェクトを請け負い、多数の中国人がウイグル独立運の地下組織を瞠っている。
タジキスタン政府はパスポート照合の結果、無関係と発表した。

 米国は偵察衛星やネットの監察などで秘密通信を解読していたと見られ、モスクワ襲撃でも、事前に在留アメリカ人に警告を発していた。

  アメリカが知っていたというのも恐ろしいことです。それだけに次はアメリカと言うのも間違いないのかも。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和六年(2024)3月26日(火曜日)弐 通巻第8191号

 「モスクワの次は米国だ、IS─Kは既にメキシコ国境からもぐり込んだ」
    マルコ・ルビオ上院議員:『バイデンの無様なアフガン撤退が元凶』

 「モスクワの悲劇、次は米国の何処かが標的となるだろう」とマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)はABCテレビの「ジス・ウィーク」(3月24日)に出演して吠えた。
「メキシコ国境から不法移民の波に紛れ込んで、米国内にテロリストが潜入した可能性がある。不法移民無策により昨年だけでも900万人が米国に這入り込んだのだ」
 ルビオ議員は共和党内タカ派、トランプ候補の有力な副大統領候補としても名前が取り沙汰されている。

 2021年8月に米軍はアフガニスタンを去った。
 あまりに無様な撤退に多くの非難があった。しかも多くの最新兵器は、それまで供与してきた米傀儡のガニ政権の『正規軍』を経て、タリバンにわたったと考えられる。『アフガニスタン政府軍』はたちまち蒸発した。給与を当てにした雑兵が殆どだった。

 米軍基地などに残した大量の兵器・弾薬や武装ヘリコプターなどは破壊して撤退したと米軍の公式見解だが、ガニ『大統領』なんぞは真っ先に逃亡してしまった。
米国務省にあって撤退の指揮を取ったのはジョン・パス(現国務次官。ヌーランド退任後、国務次官の職域にヌーランド分も代行中。だからウクライナ戦争からの撤退準備人事といわれる)。

 ジョン・バス国務次官はシラキース大学卒、クリントン政権下で国務副長官だったタルボットの首席補佐官を務めた。バスはネオコン人脈で、札付きの問題児、 ひょっとしてヌーランドより『悪質』かもしれない。グルジア大使(2009~12)の時はサアカシビリ大統領(当時)が仕掛けたオセチアとの戦争で、ロシ アとの対決を煽り、結果的にはしごを外した。サアカシビルはウクライナへ逃げた。

 トルコ大使時代はエルドアン追放の軍事クーデター側に立ったため、エルドアン大統領から追放され、コソボ独立では、そのシナリオを描いた。とくにジョン・バスのトルコ大使時代が問題なのだ。
2016年7月、軍事クーデター未遂事件では、背後にアメリカがいたと大半のトルコ人は信じている。なぜならクーデターを扇動したとされるギュラン師は米国亡命中であり、トルコ軍の動きをエルドアンの静養先に通報し危機を救ったのはロシアだった。
通信網を傍受しているアメリカはエルドアンに動きを知らせなかった。オバマ大統領(当時)はエルドアン政権の転覆が好ましいと考えていたフシがあり、エルドアン大統領はジョン・バス大使を「このましからざる外交官」と非難した。バスはトルコを去った。
以後、米土関係はドナルド・トランプの登場により友好関係が戻った。

 2017年から2020年、バスはアフガニスタン大使となった。これはトランプ政権下の指名である。アフガニスタンの戦争の泥沼化はジョン・バスにも相当の責任がある。
さてネオコンの女闘士=ヌーランドはホワイトハウスや党内からも評判が悪かったため、シャーマン副長官退任後の副長官代行だったが、結局、バイデンは彼女 を副長官に指名せずカート・キャンベルを指名した。このときジョン・バスの副長官昇格の噂もあったが、流れた。指名公聴会で承認を得られない可能性があっ たからだ。

 いまなお、タリバンに戦いを挑むのはパンジシール渓谷に盤踞する「北部同盟」くらいである。他の地域も山賊、蕃族に近い少数派武装集団が群雄割拠している。「北部同盟」は嘗ての英雄マスードの息子とサーレハ前副大統領がリーダーで、現在は「民族抵抗戦線」と改称した。

 バス在任中にアフガニスタンへの支援金の不正流用が問題となった。米政府「アフガニスタン復興担当特別監察官」(SIGAR)事務所はタリバン暫定政権の関係者らがNGOを設立し、米国の教育援助資金から不正に利益を得ているという報告書を公表した。
米国は2021年8月のタリバン復権以降、学校設立や給食、教材の提供などに、約1億8500万ドル(約277億円)を投じていた。この善意の行為が悪に利用されていたことになる。

 冒頭のルビオ議員に戻ると、「だからIS─Kは安心してアフガニスタンに這入り込み、拠点を再構築したのだ」と続けた。
 シリアとイラクを追われたIS─K(イスラム国ホラソン派)はアフガニスタンに基地を確保した。タリバンは結果的に黙認したことになり、この拠点からアフガニスタンばかりか、イランとロシアの攻撃目標へ出動した。

  こうしたテロも裏では金の亡者達が蠢いているじゃないでしょうか。そうであればやはりテロが無くなることを期待するのは無理なのかも。
  つまりは、金の亡者の退治が必要なのかも。つまりは、マネーゲームの廃止です。となると、トランプさんの復活にその可能性があるかも。


★ネオコンの断末魔? ウクライナ支援継続の声が少なくなって焦り

2023年08月23日 | マネーゲーム

 

アメリカの民主党を裏で操る金の亡者ネオコンが窮地に追いこまれているようです。これが本当なら世界にとっては朗報じゃないでしょうか。

  宮崎さんが報告してくれています。戦争を仕掛けて金儲けを計るネオコンの恐ろしさにバカなアメリカ人も気が付いて来たということなら大歓迎ですが、そうは甘くないのでしょう。さて、どうなることやら。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)8月21日(月曜日) 通巻第7872号 <前日発行>

 ネオコンの断末魔? ウクライナ支援継続の声が少なくなって焦り
   振り向けば議会は「ウクライナ支援を打ち切れ」が多数派になっていた

 米国政治の外野席でネオコンの理論を率いるのはビル・クリストフである。かれはネオコンの理論誌『ウィークリー・スタンダード』の編集長。
父親のアーヴィング・クリストルは『ネオコンのゴッドファーザー』と言われたユダヤ人理論家、元トロッキストとしての活躍が知られる。

 アーヴィング・クリストルは、政治や文化を論じる『ザ・パブリック・インタレスト』や、国際関係論を扱う『ザ・ナショナル・インタレスト』を創刊した。2002年までは『ザ・パブリック・インタレスト』の編集委員をも務めた。2009年に死去。

 息子のビルはレーガン政権の教育長官だったウィリアム・ベネットの首席補佐官をつとめ、ブッシュ・シニア政権ではダン・クエール副大統領の首席補佐官。以 後、シンクタンク「アメリカ新世紀プロジェクト(PNAC)」の議長。2008年にはジョン・マケイン共和党大統領候補の外交政策アドバンザーを務めた。

 ネオコンはいまのバイデン政権の下で依然、強い政治力をもつ。かれらは戦争継続のために200万ドルの広告キャンペーンを開始した。共和党のなかにはウ クライナ支援の声が萎み、バイデンが議会に要求した追加の20億ドル支援の行方は不透明となった。「これ以上の支援はいかがなものか?」とする懐疑論が大 きくなった。

 ビル・クリストルは、ネオコンの影響力を維持するために常に新しい政治団体を創設し、募金の母胎としてきた。クリストルの「反トランプ」という組織は「ネヴァー・トランパー」と呼ばれ、トランプを目の敵としている。

 広告キャンペーンはテレビ、オンラインで配信され、とくに8月23日に開催される第1回共和党大統領候補者討論会でテレビスポットが放映される予定。ただし、この討論会にトランプ前大統領は(ドングリの背比べではあるまいし)「いまさら」と言って出席しない。

 クリストフのパートナーであるロングウェルは『ワシントン・ポスト』のインタビューで、「ウクライナへの支持率の実質的な低下は過去2年間で最低となっ た。多くの共和党有権者がウクライナやゼレンスキーについて軽蔑的な言葉(タッカー・カールソンがゼレンスキーを『でていかない居候』と比喩したように) で語るのは憂慮すべきだ」と答えた。

 直近のCNN/SSRS世論調査では、共和党員の71%がウクライナ戦争への新たな資金提供に反対している。対比的に民主党員の62%が支持している。

  それにしても、金儲けの為なら戦争を起こすという死の商人という発想はやはりウシハクの考えなのでしょう。
  それを防ぐのはシラス国の日本こそが出来ることなのじゃないでしょうか。まさに武田邦彦さん曰くの誠実と恩義の世界かも。


★ソロスの「オープン・ソサエティー」が活動停止

2023年08月20日 | マネーゲーム

 

マネーゲームの代表と言えるソロスが活動停止だそうです。極左の資金源に何が起きたのでしょうか。これで、極左の動きが少しでも収まれば良いのですが、そうは甘くないのでしょう。

  宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。それにしても、こういう奴がばっこするマネーゲームはやはり禁止すべきでしょう。
  その為にも、トランプさんの復活が望まれます。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)8月18日(金曜日) 通巻第7867号 <前日発行>

  ジョージ・ソロスの「オープン・ソサエティー」が活動停止
     慈善事業、人道援助の仮面、実質は極左集団への資金提供

  ジョージ・ソロスは『慈善事業』を表看板とし、実態は過激な極左団体に資金を提供する財団「オープン・ソサエティー」(以下OSF)を運営してきた。23年7月、息子のアレクサンダーに財団運営を移管した。
新体制となって、アレクサンダー・ソロスは「今後は欧州連合での活動のほとんどを停止する」と発表した。

 「オープン・ソサエティー」の活動は慈善事業、人道援助とされたが、本当の姿は極左集団への資金提供だった。なかでも全米を暴力の巷に巻き込み治安を悪化させたBLMの胴元だった。
OSFは中国の孔子学院となんら変わらない。
孔子様を名乗って、論語と中国語を教えるって? 当該学校では生徒に偏向的洗脳プロパガンダを行っていた。日本にはまだ13の大學に孔子学院がある。

 OSFは250億ドルの基金を持つとされた。ところが、最近40%の人員削減が行われた。過去20年間、多彩なプログラムに190億ドルを使ったと推定される。どうやら資金が枯渇した模様だ。

 OSFは「戦略的方向性の根本的な転換」だとして、次の運営目標を「大幅な再編」として掲げ、そのためには「すべてのプログラムの閉鎖が必要になる。 「OSFは欧州連合内での資金提供の大部分を終了し、さらなる資金提供は極めて制限される。EUの機関や政府は既に人権や自由に多大な資源を割り当ててい たため、組織が方向転換している」と発表している。

 OSFはハンガリー、ポーランド、スロバキア、ルーマニア、チェコ、ブルガリアなどを含むEU東部の旧共産主義諸国に資金を提供してきた。「民主主義」の強化、「人権」の促進、少数民族の「ロマ」(ジプシー)の貧困と差別の緩和を目的としたプログラムが含まれていた。
就中、注目がウクライナでの「暗躍」だった。ヤヌコビッチ追放劇の影の主役はソロスと言われる。

 ▼そのソロスは中国株への投資を畳んでいた

 90年代にソロスは英国ポンドへの通貨戦争を仕掛け、一晩で10億ドルを稼ぎ出した。
97年からのアジア通貨危機ではマハテール首相(当時)が、「これはソロスの陰謀だ」と強烈に非難していた。

 ウォールストリート・ジャーナル(2013年2月15日)に拠れば、ソロスファンドが2012年11月以降、円の下落を見込んで10億ドルの利益を得たと報じた。

 安倍政権誕生直前から円安を見込んだ取引を加速させていた。オプション取引などのデリバティブ(金融派生商品)を通じて円売りポジションを取る手法を用 い、ヘッジファンドによる円売りが為替市場でさらなる円安に拍車をかけた。2021年来の異常な円安も、これらヘッジファンドが仕掛けているのではない か。

 OSFは2018年までブダペストに欧州本部を置いていた。
ソロス自身、ハンガリー生まれのユダヤ人である。英国へ移住後、証券会社のメッセンジャーボーイから身を起こし、世界最大の投機家となった。日本で活躍す るジム・ロジャーズやドラッケンミラーなどはソロスの右腕として活躍した(それにしてもロジャーズの『予測』なるものはひとつも当たりませんね)。 

 ところが、ハンガリーのオルバン首相はソロスたちの極左的な主張を激しく批判してきた。オルバンの政策が影響したのか、OSF本部はブタペストを引き払い、ベルリンに移転し、支部をバルセロナ、ブリュッセル、ベルギーにおいてきた。

 そのソロスも香港ドルと人民元への投機をしないのは何故か?
 第一に1997年のアジア通貨暴落は、ソロスらファンドの仕掛けもあるが、脆弱な金融インフラの国々がいきなり変動相場制度へ移行したことが大きい。インフラの未整備を衝いたのだ。

 第二に香港ドルはドルペッグ体制ゆえに安定的なのである。人民元も基本的にドルペッグの固定相場制だから、変動幅が限られており、投機筋の対象としての魅力に欠ける。

 第三に、しかしながら不動産バブルがはじけ大手デベロッパーが軒並みでフォルトを繰り返し、中国の地方政府債務が1800兆円を超えた。
昨今、中国の国際金融学者の間には、「中国は『ヘリコプター』が必要だ」と述べている。

 ベン・バーナンキ元FRB議長はドル札をじゃかすか印刷して金融市場に供給したので「ヘリコプター・ベン」と呼ばれた。不思議なことにノーベル経済学賞を受賞した。

 さてソロスの中国投資だが、2015年の上海株式バブル崩壊前まで、彼はドラゴンエア、BYDなどの株式を購入していた。直前に全株を売却し、以後チャイナ株には無縁、一方で中国共産党を厳しく指弾し続けている。

  ソロスもやと共産主義の恐ろしさに気が付いたのでしょうか。余りにも遅かった。こういう奴等がまだまだいるのでしょうね。
  やはり、マネーゲームの禁止が急がれます。


★マネーゲームの始まり

2023年05月25日 | マネーゲーム

 紙幣の始まりがモンゴル人達によることを教えてくれたのもねずさんでした。これも意表を付かれたものでした。
  それこそがマネーゲームの始まりじゃないでしょうか。マネーゲームが世界の経済成長を齎したのも間違いないのでしょう。それが人類にとって良いことだったのかどうかは疑問がありそうです。

  今回もねずさんがそれを書いてくれています。果たして、マネーゲームは人類を何処へ連れていくのでしょうか。

  ねずさんの学ぼう日本より  2023/05/21

  紙幣の誕生の物語

  ・・・略

  一方、この時期にユーラシア大陸を制圧したモンゴルは、各城塞都市に派遣したモンゴル人たちを年に何回かは集めて、互いの情報の交換をしたり、元の本国からの示達事項の徹底を図ったりしていました。
そこには、それぞれの城塞都市の王となっているモンゴル人たちが集まるわけです。
会議が終われば、そこで始まるのが、ご多分にもれず、飲む打つ買う、ですが、たくさんカネ(交渉)を持っている連中です。
気がつけば、博打(ばくち)によって、お互いに莫大な額の貸し借りが生まれています。

 博打のツケというのは、確実に支払われなければならないというのが、古来、人類が築いてきた、というか男社会が築いた男たちのルールです。
ところが、それが各城塞都市の王たちの貸し借りとなると、その資金決済には、遠く離れた城塞に、遠路はるばる、いちいち現金を運ばなければなりません。
実は、そこで活躍するのが、石屋さんです。

 城塞都市というのは、石で出来た堅牢な建造物です。
戦いがあれば、城壁が壊され、新たな城主は、その城壁を修繕しなければならないし、また堅牢で秀麗な石組みは、権力のシンボルでもあったし、城に住む人々の安心、安全の証でもありました。
ですから腕の良い石屋さんは、どこの城塞都市でもひっぱりだこだったし、仕事柄、城主とも面識があるし、顔が広いし、ひっぱりだこだからお金もたくさん持っているわけです。

 そこでこの石屋さんが、それぞれの城塞の城主の貸し借りの資金決済の代行をするようになりました。
そしてその石屋さんのことを、英語でメイソン( Mason)または、石(ロック・Rock)のフェラー(屋・Feller)と言いました。

 さて、このメイソンさんや、ロックのフェラーさんたちが、その後どのようになっていくのか。
続きはまた次回。

  こちらが次回です。

  ねずさんの学ぼう日本より  2023/05/22

  金《GOLD》の道


  さて、人類は金の亡者達によって滅びるのでしょうか。どう考えても人類に平和を齎すとは思えない。


★いまの金融危機は始まりに過ぎない

2023年05月19日 | マネーゲーム

 今の金融危機は始まりに過ぎないそうです。宮崎さんが緊急出版してくれています。
  やはり、この金融危機は恐ろしい事になるのじゃないでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)5月17日(水曜日) 通巻第7749号 

  いまの金融危機は始まりに過ぎない
ホラー映画を見ているようだ、炭鉱のカナリアだ

 緊急出版です!!

  宮崎正弘『国際金融危機! 米中メルトダウンの結末』(ビジネス社)

  https://www.amazon.co.jp/dp/4828425314

 5月17日発売決定(1,650円)
 ~~「炭鉱のカナリア」って? 

●米国・シリコンバレー銀行の経営破綻から始まり、米国の銀行、数行から1日に400億ドルが預金口座から蒸発した。IT系のベンチャー企業に無理な融資を行い、焦げ付きが生じた。
●クレディスイス銀行、ドイツ銀行などEUの金融大国にも危機が飛び火。中国の資産家や企業も打撃を受ける事態に!
●世界経済のバブルが弾ける。
●そのとき日本経済は生き延びられるか?
●ドル基軸体制は、いつまで持つのか?

[本書の内容]
ジャック・マーに帰国をうながした中国政府
米国主導だったグレートゲームは終了する?
米国の分裂状態は悪化する/政権中枢に経済通がいない
金融も共産党直轄になるなんて!
海外マネーの逃避が続出している
米国の対中制裁「ブラックリスト」は651社

  ジャック・マーは東大客員教授になるようです。本当でしょうか。


  Haranoさんも金融危機を取り上げてくれています。


  さて、世界はどうなるのでしょうか。やはりトランプさんに復活して貰いマネーゲームを禁止してくれることを期待したい。


★ソロスが検察官と関係を否定する

2023年04月05日 | マネーゲーム

 トランプさんが起訴で今日NYに出廷するようです。一体どうなるのでしょうか。この起訴を仕掛けたのはソロスだと言われているようですが、本人は否定しているようです。
  どう考えても、ソロスの仕業というのは納得出来るものがあります。真実はどうなのでしょうか。  

  Haranoさんが詳しく報告してくれています。

 

箝口令でトランプ大統領の口を封じる、ソロスが検察官と関係を否定する、元反トランプ検察官ですら法的根拠が弱いと主張。


  それにしてもソロスの執拗さは驚きますね。それ程にトランプさんがマネーゲームを止めることを恐れているのでしょうか。
  やはり、金の亡者は人類の敵ですね。今度こそ、トランプさんに復活してもらいたいものです。
  その時こそ、マネーゲームが禁止されると信じます。

★次のリーマンショックはドイツ銀行が震源地となるかも

2023年03月27日 | マネーゲーム

 一時はもう終わりと言われていたドイツ銀行が今回の銀行破綻問題でも名前が出てこないので不思議に思っていましたが、とうとう出て来たようです。
  宮崎さんや及川さんが取り上げてくれています。それにしても、ここにChinaの銀行が出て来ないのも不気味です。 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)3月26日(日曜日)
 通巻第7685号 

 次のリーマンショックはドイツ銀行が震源地となるかも。
 シュルツ連合政権の混迷。ドイツがユーロから離脱するシナリオ

 欧州でも銀行株が下落している。とくにドイツ銀行の株価は3割下落した。スイスの金融大手UBSによるクレディ・スイス救済買収後も、次の信用不安の可能性に投資家は疑心暗鬼となったからだ。

 ドイツ銀行の夥しい過去のスキャンダルのうち代表例を思い起こしてみよう。
2013年12月5日、警視庁はドイツ証券社員が三井物産連合厚生年金基金の常務理事に対し、高額な接待を頻繁に行ったとして、贈賄の疑いで逮捕した。

 2015年12月15日、日本の金融庁は証券取引等監視委員会が検査の結果、ドイツ証券アナリストが東証1部上場会社の決算に関する情報を公表前に入手し、同社職員や顧客に伝えていた事実が認められたためドイツ証券に業務改善命令を出した。
 2016年8月には、アルゼンチン支店をコマフィ銀行(スペイン語版)に売却した。 これによりドイツ銀行は中南米市場から撤退した。

 2017年4月には中国の海航集団がドイツ銀行筆頭株主となった。ところが、海航集団は倒産寸前となって2018年に独銀株を売却した。同集団は王岐山と密接な関係があり、ドイツ銀行が経営にふらつき赤字転落した折、メルケルが訪中し、出資を頼み込んだ経緯がある。

 同年7月、中国の大富豪で米国に事実上亡命していた郭文貴が「ドイツ銀行の筆頭株主である海航集団が中国共産党中央規律検査委員会書記王岐山と関連する資金洗浄でアメリカ政府に調査されている」と発表した。

 ニューヨーク・タイムズ(2019年10月14日)はドイツ銀行のCEOだったヨゼフ・アッカーマンが江沢民、温家宝、王岐山ら中国共産党幹部に贈賄や縁故採用などを行ったと報じた。
その後、2023年3月15日になってNY連邦検察は、中国共産党最高指導部の腐敗を告発し続けてきた郭文貴を詐欺などの疑いで逮捕、起訴した。

 2017年にはロシア人の富裕層による数十億ドル相当の資金洗浄(マネーロンダリング)をドイツ銀行員が手助けした疑惑があり、罰金4億2500万ドルを支払った。
パナマ文書関連では2018年11月、マネーロンダリング捜査でドイツ銀行に総勢170人もの警察官や検察官、税務調査官らが家宅捜索に入った。
2019年7月、従業員の2割(18000人)の削減、株式売買業務から撤退し、リストラを実施していた。

 日本ではドイツ銀行グループとして、ドイツ銀行、ドイツ証券、ドイチェアセットマネジメント、ドイチェ信託の四つが金融事業を展開している。
2006年にソフトバンクがボーダフォン日本法人(現在はSBに完全統合)を買収するおり、みずほコーポレート銀行やゴールドマン・サックス証券とともにソフトバンク側アドバイザリーとして共同主幹事を務めた。

 ▲次のリーマンショックはドイツ銀行が震源地となるかも。

 2023年3月24日、ドイツ銀行株は前日比で9%安、2月末比で28%安まで下落した。銀行株は軒並み売られており、仏ソシエテ・ジェネラルが27%安、英スタンダードチャータードは25%安、オランダのINGグループは22%安となった。
2008年のリーマンショックを凌駕する規模の金融危機が迫った。

 三人の有名なファンド、学者たちの十年前の予言的発言を思い出す。
 ジョージ・ソロスは「無敵の投機家」「世界一の相場師」と言われた。つねに意表を突く投資を実行し、そのかたわらで慈善活動家のイメージをふりまいてき た。世界各地に慈善事業の足跡を夥しく残した。自由市場の信奉者で、グルジアの「薔薇革命」の黒幕ともスポンサーとも言われ、ポーランドの「連帯」にも多 額の寄付、ウクライナでは「マイダン革命」の黒幕であり、トランプ大統領落選運動も展開した。
ソロスの名前を冠した大学の研究所や講座が目立つが、慈善事業の活動母体は「開かれた社会研究所」と「ソロス財団」である。とくに後者は出身地であるハンガリーを中心に東欧諸国の民主化のための政治活動に巨額を支援してきた。
 そのソロスが世界有数のパフォーマンスを誇ったヘッジ・ファンドを解散し、派手な寄付行為によりダボス会議で予言危機発言を繰り出す。

 ソロスは「ユーロ」の未来に懐疑的なのである。
 「ユーロの未来はドイツに掛かっている」と独誌『シュピーゲル』とのインタビュー記事の中で、ソロスは「ユーロを守るというドイツの姿勢は本格的ではない」と舌鋒鋭くメルケル前政権を批判した。
通貨投機の名人の発言に独財務省関係者、ドイチェ銀行首脳らは神経を尖らせた。なにしろソロスはたった一人で英国ポンドの空売りを仕掛け、二十億ドルを稼ぎ出した「実績」がある。

  ▲ドイツがユーロから離脱するシナリオ

 『大国の興亡』を書いた歴史家ポール・ケネディ(エール大学教授)は「国際的な決済の85%が米ドルだった時代はとうに去った」とし、「米ドルの価値は下がり、米経済はくたびれ、中国が台頭し、決済通貨は多元化する」として次のように今後の世界を予測する。

 「これからの世界経済はドル、ユーロ、人民元の三極体制に移行し英ポンド、日本円は補助通貨となる。欧州は通貨統一の次は政治統一へすすむ過程にあり、 まごついている時間はないはずである。中国の台頭は欧州五百年の歴史を終焉させる可能性があり、国連は無力で米ロ中は自国利益にこだわってまとまりがな い。アジアの軍拡、とりわけ中国の主導を黙視すれば、歴史は違う角度への変革をとげるだろう。すなわち現在よりも深刻で問題だらけの世界がやってくること になる」

 世界経済はより深刻に一歩一歩、恐慌に近づく。
 ノーベル経済学賞に輝くコロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツ教授は嘗てソロス財団のシンポジウムでソロスと並んで発言したことがある。

 そのスティグリッツは、「ユーロが破綻するのであれば先にドイツがユーロ圏を離脱する方が脆弱(ぜいじゃく)な債務国が離脱するより事態収拾は容易にあ る。つまりギリシャがユーロから離脱すれば同国通貨=ドラクマの価値は低下する」と指摘し、「もしドイツが離脱する場合は貨幣価値が上昇するだろう。そう なればドイツ・マルクで債務を支払えばよいから対応は非常に楽になる」と分析していた。
 基本的にこうしたスキームは変わりがない。

  こんどこそドイツは危ないのじゃないでしょうか。及川さんも解説してくれています。
  


  ドイツ銀行が表に現れる前の動きも宮崎さんが取り上げてくれています。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)3月24日(金曜日) 通巻第7682号 <前日発行>

 FED、利上げを強行、ウォール街はもちろん下落
  GAFAMに替わったFAANGもTANDも冴えなかった

 米国連邦準備制度理事会(FRB)は3月22日、025%の利上げを決めた。多くの予想通りに株価は下落した。経済メディアの漫画にはスーパーマンの衣 装をきたパウェル議長がベッドに横になり熱に浮かされ唸っている風刺画に溢れた。香港では習近平を揶揄するプーさんの映画が上映禁止となった。
銀行株、金融株はもちろんローン連鎖利上げで景気が後退するため住宅、建材、自動車販売なども軒並み下落した。

 GAFAMとはグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトの総称で株式市場を長らくリードした。
かわっての略語はFAANGとTANDだった。
FAANGはフェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックスとグーグル。マイクロソフトがネットフリックスに置換された。
TANDはテスラ、アクテイブ・ヴィジョン、エヌヴィデア、ディズニーの総称でいずれも株価の牽引役だった。

 米国の金融危機は深化した。
とくに商業用不動産ローンである。CMBSという不動産担保証券は商業地の地価上昇を見込んで投資家に人気があった。
コロナ禍でシリコンバレーの多くが在宅勤務、テレワークとなると、家賃の安さをもとめてアリゾナ州へテキサス州へと移動が続き、サンフランシスコのシリコ ンバレーで不動産価格が値下がり、商業用ビルはテナントが埋まらなくなった。価格は過去一年間で25%下がったため銀行のリスクとなったのである。

 CMBSはこのオフィスやホテルなど商業用不動産へのローンをセットにした金融商品であり、おそらく4・4兆ドル(580兆円強)の残高がある。

 他方、スイス銀行は「富裕層」から絶大な信用を得たのは過去の話となった。
UBSがクレディスイスを救済合併するが、すでに同行から流れ出したカネは1兆ドルを超え、167年の長い歴史を誇った老舗銀行が消えるのだ。

 「クレディスイス救済ではなくスイス国家そのものの救済が必要だ」(ウォールストリートジャーナル、3月23日)といわれるほど、国の基幹産業だった国際金融ビジネスが急転してしまった。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)3月21日(火曜日) 通巻第7677号   <前日発行>

 クレディスイスはなぜ経営が傾いたのか?
テロ資金、麻薬取引、マネーロンダリングなどで「透明性を高めよ」と圧力

 天下の名門、老舗のクレディスイスはなぜ経営が傾いたのか。
 世界の大富豪がスイスの銀行にお金を預けるという図式はとうに崩れていた。「ゴルゴ13」の機密口座もスイスのプライベート銀行と想定され、ゴルゴの『仕事』が済むと、『ご指定のスイス銀行口座に振り込みました』という台詞が導かれる。

 事実は劇画より奇なり。
 スイス銀行の隠し口座やプライベート銀行の不正が世界的規模で問題視されたのは、テロ資金、麻薬取引、マネーロンダリングなど不正資金の移動問題で、米国が「透明性を高めよ」とスイスに強い圧力をかけたためだ。
そのうえ『パナマ文書』『パラダイス文書』『パンドラ文書』などが、世界の大富豪たちの名前まで暴露した。

 これではプライバシーの保護どころではない。富豪たちはタックスへブンを彷徨い始めた。英領ヴァージン諸島は中国共産党幹部の隠し預金が集合した。ロシ アのオルガルヒらはキプロスからドバイへ。暗号通貨では大手FTXは本社をバハマに登記していた。CEOのバックマンフリードは両親を島の豪邸に住まわせ ていた。
首都ナッソーはニュー プロビデンス島にあり、「パラダイス島」と結ばれている。パラダイス文書の由来はこの島からも知れない。

 暗号通貨は富豪たちの隠れ蓑となった。
香港、シンガポールから、現在はドバイに集中、ようするに「危ない資金」をスイスから「もう少し安全な場所」へ移したのだが、いずれ次は「ドバイ文書」の出現となるかもしれない。

 『パナマ文書』は2016年に公開された。筆者はこのペーパーバックをロンドンの書店で購入したが、タックスヘイブン(租税回避地)に設立された法人に関するファイルだ。
「パナマ文書」によると、スイスはペーパーカンパニー設立に最も多く関与した国の1つだった。翌年に明るみにでた「パラダイス文書」でも、スイスの大物政治家や企業経営者、大企業の名前が関係者として挙がった。

 ロシアのプーチン大統領の名前はなかったが、彼の三人の友人の名前が挙がった。
中国の習近平共産党総書記の義兄、同李鵬元首相の娘、キャメロン首相の亡父、マレーシアのナジブ・ラザク首相の息子、アゼルバイジャンのアリエフ前大統領 の子供達、カザフスタンのナザルバエフ前大統領の孫、パキスタンのシャリーフ元首相の子供、南アフリカのズマ大統領の甥、モロッコのムハンマド6世国王の 秘書、韓国の盧泰愚元大統領の息子や、俳優のジャッキー・チェンら有名人の名前もあった。
パナマ紙『エル・シグロ』は、ジャッキーがヴァージン諸島に登記された6つのダミー会社の株主になっていると報じた。

 ▲『パラダイス文書』で極楽から煉獄へ

 2017年に暴露された「パラダイス文書」は漏洩案件が1340万件もあり、調査に時間がかかった。顧客の企業や個人数を国別に分けると、アメリカが31000余、次いでイギリス14000余だった。

 ついで『パンドラ文書』の発覚は2021年10月だった。
国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)がリーク書類を暴露したため、銀行と組んだスイスの弁護士、会計士、コンサルタントらが富裕層や権力者の資産を世界各地に移動させる手助けをしていた事実が浮かんだ。

 分析の結果、91ヶ国の330人以上の政治家や政府高官にタックス・ヘイヴンとのつながりが確認された。ブレア元イギリス首相、アブドゥッラー2世ヨルダン国王、ウクライナ大統領のゼレンスキーの名前が報道された。

 ウクライナのゼレンスキー大統領の名前があるのだ。
 詐欺や贈収賄や人権侵害等の不正行為で告発された人物や企業が隠れ資産を所有していた事実も明るみにでた。

 スイスの銀行法第47条は、たとえ違法行為を公開する目的であっても、個人の口座情報を他人に公開した場合は刑事罰に問われる可能性があると規定している。
 しかしスイスの法律の壁は壊れた。大富豪たちはスイス口座を畳みはじめ、世界のオフショア、とりわけドバイ、リヒテンシュタイン、ケイマンなどへ巨額を移動した。

 2023年3月9日、クレディスイスは22年度決算で最終損益が72億9300万スイスフラン(約1兆円)の赤字だったと発表した。経営不安による顧客の預入資産の流出が原因だとした。

 ▲UBSは32億5000万ドルで買収へ

 表面的には22年10月頃から経営不安が強まり、富豪顧客が預金引き出しを開始したため、対応策で7%という高金利を謳ってクレディスイスは中国へも進出した。
 日本の定期預金は百万円を一年あずけても利息は雀の涙にもならない!

 クレディスイスは新規500万ドル以上の預金に対して3カ月定期預金に年率6.5%の金利を設定。1年物では最高7%の金利を設けた。

 中国に開設した合弁の「クレディ・スイス・セキュリティーズ(中国)」は深センに限られていたブローカー免許の拡大も認められ、中国全土で営業をはじめ た矢先だった。同行は米国投資銀行と熾烈な競争を繰り返し、その無謀とも言える拡大主義によって多くの不祥事を起こし信頼を落としてしまった。

 内部告発情報を元に行った調査で、クレディスイスに、汚職官僚や犯罪者らが不正資金を預けた口座が、まだ数十件あるという疑惑が浮上した。 「Suisse Secrets(スイス・シークレット)」と名付けられた同調査では数十件の問題口座を特定。預金額は計80億ドル(約9200億円)を超え、汚職スキャ ンダルに関与した重要人物の名前もある。
 ベネズエラの石油関連汚職で告発された官僚や、追跡不可能な57億ドルの負債を抱えて自身の銀行が破綻し、ポルトガルで捜査を受けているアンゴラの銀行家らの名前が挙がっている。

 かくして秘密口座の機密が漏洩し世界の富裕層はスイスに預金口座をおく必要性がなくなった。クレディスイスはUBSに急襲され、およそ1万人が解雇される


  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)3月22日 (水曜日)弐 通巻第7680号  

  シリコンバレー銀倒産は「トランプの責任」とこじつけ論
    暗号通貨投資が多かったのはNY基盤のシグニチャー銀行だ

 米国のリベラルなメディアにSVB(シリコンバレー銀行)の倒産は「トランプの責任」とこじつけ論が目立つようになった。
 2018年のトランプ政権時代に小規模な銀行(資産2500億ドル以下)への監査基準が緩和されたからだ。
 したがってFEDサンフランシスコ支部もSVBに対して「乱高下が烈しいハイテク企業への投資や暗号通貨保有」に関して何度か警告を発していた。暗号通貨への投資が多かったのはNY基盤のシグニチャー銀行だった。

 FEDには注意するだけで、それ以上の行政命令権は付与されておらず、法改正はトランプ時代だったとして金融危機を招いたのは法律を緩和したトランプだと牽強付会な論理をリベラルなメディアが展開をしている。
 「2022年7月にFEDは全面的警戒を発し、SVB幹部を呼んで話し合いを持ったが『金利が上昇するので大丈夫』」と見通しを語ったとか。たしかに金 利は上昇した。それは銀行経営を利したのではなく危機を深めた。2023年初頭、リスクマネジメントが必要と危機ランプが点った」(NYタイムズ、3月 21日から要約)

 SVBの取締役会は2020年選挙でバイデンに11900ドルの政治献金をしており、CEOのグレグ・ブレィデイは個人的にも5600ドルの献金をバイデン選挙本部にしたことは報じられていない。

 問題は25万ドル以下の預金者の預金保護だが、FDIC(連邦預金保険公社)にはそれだけの資力はない。アメリカ人の預金総額は18兆ドル(正確な数字は17兆9750億ドル=邦貨換算で2336兆円強)。
 ちなみに日本人の預金好きは世界的にも有名で、2000兆円の金融資産がある。
 今後もずるずると地方銀行、小規模な銀行が経営危機に直面するだろう。フランスやドイツが試みたように銀行国有化とう最後の手段を唱える論客も出始めている。

 一方、クレディスイスが起債したAT1債(ADDITINAL TIER ONE)が紙くずになるが、保有者は裁判の準備に入った。
2月末時点でAT1債保有が大きいファンドには、ラザード・フレール・ジェスティオン、PIMCO、GAMインベストメンツが運用するものが含まれている。

 この金融危機はウクライナ戦争のように長引く可能性がある。

  リーマンショックはChinaの予算の投入で無理やり胡麻化され、それが今のChinaの崩壊に繋がると期待していたら今回の米欧の銀行破綻が先になってしまったという予想外の動きになっています。
  こうなると、もう何が起きても驚くこともないのかも。

  さて、本当に世界は大丈夫なのでしょうか。


★第二のリーマンショックとなるか

2023年03月17日 | マネーゲーム

 アメリカの金融危機は世界に広がりそうです。何と、クレディ・スイスも危ないようです。
  今のところはスイスが必死で防ごうとしているようですが果たしてどうなるのか。

  及川さんや宮崎さんが取り上げてくれています。まさに金融業界の危機です。


  宮崎さんは第二のリーマンショックとなるかと心配されています。  

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)3月17日(金曜日) 通巻第7670号  <前日発行>

 シリコン・ヴァレー銀、シグニチァー銀に続きクレディ・スイスも経営危機
   ウォール街の予言師カール・アイカーン:「異常事態の発生だ」

 シリコン・ヴァレー銀行は3月9日、取り付け騒ぎに発展し、3月10日に倒産した。
バイデン大統領は慌てて「一口座は25万ドルまで保証されているから安心だ。金融システムはちゃんと機能している」と人心の安定を呼びかけた。
 それも束の間、シグニチュアー銀が倒産した。

 そもそも一口座につき上限25万ドル保証というのは、それなら25萬ドル以上の預金者はどうなるのか? とくにIT、AI企業が集中するカリフォルニア州では日々、巨額の取引がある。保証の対象外となる口座は、じつに86%である。
これではドミノが発生し、多くの連鎖倒産が免れないだろう。
預金者保護というスキームは同行が保有する債券(貸し出し残額は742億ドル)を担保に保証金をだす仕組み、これを当て込んでKKRやブラックストンなどの禿鷹ファンドが同行買収に動いた。

 シリコン・ヴァレー銀行は全米16位。預金規模は2090億ドルで、全米最大のJPモルガンの18分の1,リーマンブラザーズの三割。だから安心かと云々する向きもあるが、預金の大半がシリコン・ヴァレーに蝟集したハイテク企業である。
次期技術開発、ベンチャーキャピタルに深刻な悪影響が出る。げんにGAFAMは昨今の不況と業績不振から7万人以上がレイオフされている。

 借り手はFRBの利上げによって経営が圧迫されたとしており、世界経済を牽引してきたハイテク企業の連鎖倒産に繋がりかねず、またロンドン、アムステルダムの支店でも取り付けが起きた。
シリコン・ヴァレー銀行英国支店はHSBCが1ポンドで買収した。
 シリコン・ヴァレーが銀行は18億ドルの損失を計上したが、その後のしらべで420億ドルが蒸発していた。発端は3月8日、シリコン・ヴァレー銀行が210億ドルの保有する有価証券を売却し、加えて22億5000万ドルの増資を発表、ところが筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが「増資に応じることは絶対にない」としたため、株価が暴落した。
あまつさえCEOのグレッグ・ベッカーが個人口座から360万ドルを引き出していたことが発覚し、3月9日から一斉に預金引き出しが始まった。

 預金保護の対象外はシリコン・ヴァレー銀行が86%、シグニチャーが90%、連鎖で株価暴落に見舞われているファーストレパブリック銀行は68%だ。後者は一時80%の株価暴落となった。
  
 ▲第二のリーマンショックとなるか

 シグニチュアー銀の倒産は預金1000億ドル弱で、倒産額としては史上三番目の規模。筆者の米国の友人の何人かが、この銀行発行のクレジットカード所有者である。カードが使えないとなると日常生活にも影響がでるだろう。

 シリコン・ヴァレー銀行とシグニチャー両行あわせての預金は3000億ドル。全米すべての銀行の預金は23兆ドル(ちなみに米国の赤字国債上限は21兆ドル)

 引きつづいて3月15日にスイスの老舗、クレディ・スイス銀行の経営危機が報じられた。
 ただちにスイス国立銀行(中央銀行)とスイス金融市場監督局は、「米国の特定の銀行の問題が、スイスの金融市場に波及して直接的なリスクを及ぼすことはない」との共同声明をだした。「資本や流動性(資金)の要件を満たしており、スイス国立銀行が必要に応じて流動性を供給する」としてひたすら沈静化にうごいた。

 ウォール街の予言師。嘗てはT・ブーン・ピケンズと並んだ乗っ取り王のカール・アイカーンはテレビのインタビューに応じてこう発言した。

 「これは平板な不況ではない。企業経営者と議会のリーダーシップに欠陥があり、未曾有のインフレに対応しきれず、現在の経済状況に最悪の欠陥がある。このままでは世界一のアメリカの経済が転覆する危険性がある」。

 はたして「第二のリーマンショック」となるか 

  ニセ大統領(バイデン)の悪事が絡んでいるようです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」  令和五年(2023)3月17日(金曜日) 弐 通巻第7671号

 ウォール街の大混乱、銀行の連続倒産に既視感がある
   バイデン政権は金融界の大型再編をうながす姿勢

 3月16日、経営不安に陥ったクレディスイスに対し、スイス中央銀行は邦貨換算で7兆円をぶち込み、事実上の救済をすると発表、暴落していた株式市場が回復基調となった。
 クレディスイスは22年末に1兆円の赤字となり、顧客の預かり資産が30%も激減したと発表していた。

 米国ではシリコンバレー銀、シグニチャー銀の倒産に続いて、ファーストリパブリック銀行が経営危機とされた。
しかしイエーレン財務長官は「まだ米国の金融システムは健全です」と言い放って救済姿勢をみせたため、株式市場の下落は小康状態となった。

 現状打破には銀行間の合併が必要である。
既視感がある。2008年のリーマンブラザーズ倒産直後、野村證券と三菱銀行が死に体の米国金融機関の部門買収を「強要」された。さらにウォール街はバンカメ、メリル、モルガン等の大型合併による再編が促進され、危機を回避した。

 すなわちリーマンショックの震源地であるリーマンのアジア欧州部門を野村證券が買収し、三菱UFJはモルガンに90億ドルを出資し、みずほ銀行はメリルに12億ドル、三井住友は英国バークレイに5億ポンドを出資したのだ。
その後、野村はリーマンの残骸を維持するべく長らく苦労したことは語り草だろう。

 こんなタイミングで、バイデン一家の腐臭に満ちた金銭スキャンダルの具体的な数字、金額が暴露された。

 ワシントンタイムズ、ニューヨークポストなどによれば、バイデン大統領の義娘、ハリー・バイデンが、ハンター・バイデンが中国のエネルギー会社から300万ドルの電信送金を受け取ったカネの分け前にあずかっていた。ハリー・バイデンはボー・バイデン未亡人。夫の死後、義兄のハンター・バイデンと濃密な関係が噂された。

 下院監督責任委員会の調査で、バイデン一族は、中国企業からの電信送金により、三ケ月間で約106万5000ドルの支払いを受け取ったという。

 https://www.washingtontimes.com/news/2023/mar/16/house-committee-exposes-china-linked-payments-hunt/?utm_source=pushly&utm_campaign=pushnotify&utm_medium=subscriber&utm_id=desktop

 具体的にハリー・バイデンは2017年3月1日に中国企業のState Energy HK Limitedから数百万ドルを受け取った後、ウォーカー氏の会社から合計3万5000ドルの支払いを2回受けた。
ちょうどバイデンが副大統領の任期を終えたタイミングだった。

 弟のジェームズ・バイデンとハンター・バイデンが関与した企業にも中国からの振り込みがあった。
17 年に 300 万ドルの電信送金が決済され、その後も、「バイデン」と特定されル口座にロバート・ウォーカーが所有する会社から送金があった。 

「銀行の記録から、バイデン一族は中国の電信送金から得た資金の約 3 分の 1 を受け取ったようだ」と委員会の報告は述べた。

 アメリカ国民はこれでも立ち上がらないのでしょうか。やはり、アメリカは崩壊するしかないのかも。
 最悪の場合はChinaの世界制覇も有り得るのかも。


★誰も書けなかったディープ・ステートのシン真実

2023年02月05日 | マネーゲーム

 DS(ディープステート)を疑う説も多いようです。しかし、私は有り得ると考えています。
  そうとでも思わないとこの混沌とした悪意に満ちた社会を受け入れられないものがあります。
  きっと、金の亡者達が裏で蠢いているはずです。

  何と、宮崎さんがそんな本を書いてくれたようです。今まで、どちらかはっきりと発言されていなかったような気がしていたので、これは興味深いものがああります。
  さて、どんな説を展開してくれるのでしょうか。楽しみです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)2月2日(木曜日) 号外 

 宮崎正弘『誰も書けなかったディープ・ステートのシン真実
 ディープ・ステート、ドラゴンの正体』(宝島社)

 2月10日発売です!!

  ●国家のなかに「別の国家」がある
  ●西側(日米欧)解体を狙う不気味な龍の正体
  ●中国のなかに「共産党国」の空間、その党に「党内党」がある
  ●中国を本当に動かしているのはドラゴン版ディープ・ステートとは?


★宮崎正弘『誰も書けなかった「ディープ・ステート」のシン・真実』(宝島社)
https://www.amazon.co.jp/dp/4299038703/
(予約受付中。1650円)

プロローグ ディープ・ステート論
 「少数の組織された集団がまつりごとを動かす」
  真の支配者は表舞台には立たない
  環境、反原発、新資本主義という隠れ蓑
  ウクライナ戦争を仕掛けたのは誰? 影で嗤うのはいったい誰か?

第一章     欧の影の政府は左翼の理想EUという官僚巣窟
日本のディープ・ステートは、じつは米国だ
日本の保守党、官僚、財界の三位一体から第四権力(マスコミ)
スウェーデン、オーストリア、イタリアの保守政権がなぜ「極右」
ドイツは極左に乗っ取られ、フランスはドゴール主義の復活が見える

第二章 米国はネオコンと左翼に乗っ取られた
アイク時代「軍産共同」、ニクソン時代「リベラル猛威と反戦運動」
ブッシュジュニア「ネオコンが登場」、トランプはひっくり返したが
バイデン時代に「軍産+ウォール街にCIA、FBI」が合流
メディアのリベラル偏向が国を誤らせた
トランプ共和党の反撃はディープ・ステートとの対決

第三章 中国を動かすのは共産党だが、『党内党』がチャイナドラゴンの本質だ
皇帝システムを守るスパイ網の伝統
三権分立、民主主義、法治は「敵」のシステム
習皇帝は中委、軍事委、司法、公安、宣伝部(メディア)の五権を抑えた
歴代皇帝は謀略と陰謀でなりたった。それがステルス・ドラゴンの正体
だから習王朝の末路は哀れなものになるだろう

第四章 紫禁城の隠された野望
コミンテルンに替わる中国の謀略震源地は中南海
西側の解体と中華圏確立による冊封。台湾侵攻派不可避的となる
ステルス・ドラゴンの体質は『張り子の虎』と汚職と横着と権力の癒着
ロシアと組んで金本位制度復活を主導へ
ロシアのディープ・ステートは皇帝とオルガルヒとロシア正教会

第五章 利益独占の裨益組
米主導のペトロダラー体制が崩れる日
ビットコインからデジタル経済へ移行する? FTXの破産は?
INVISIBLEから可視化した陰謀の構図

エピローグ 日本人は世界の裏のリアリティを知らない

  宮崎さんの出版数には本当に驚かされます。毎日のメルマガ発行の合間にどうやって時間を作るのかと感心するしかない。
  何名のスタッフを抱えられているのでしょうか。まさか一人でやられているなんてことはないでしょう。

ファンとしては有難いことです!

★怪情報、フェイクニュースが飛び交うウクライナ

2023年02月03日 | マネーゲーム

 

下で取り上げたファイザーの話題といい、このウクライナのおかしな動きといい、これが人間の本性なのでしょうか。

  宮崎さんが取り上げてくれています。これこそがウシハクの本性なのでしょうか。何とも悲しいことです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)1月29日(日曜日) 通巻第7610号 

 怪情報、フェイクニュースが飛び交うウクライナ
  調停役にアブラモヴィッツ再登場? チェモシェンコ元首相はドバイで豪遊?

 ユリア・チェモシェンコは独特な髪型で知られた女性宰相。ウクライナ政治を牽引したが、途中でスキャンダルが発覚し、獄に繋がれた。
ウクライナ有数の資産家と言われ、祖父はアルメニア人(ユダヤ人説あり)、36歳までウクライナ語を喋れなかった。

 昨夏には来日し、小池都知事と面会した。ウクライナ難民198名を都営住宅に引き取った人道援助に感謝の意を伝えた。日本はウクライナへ防弾チョッキと ヘルメットを贈ったが、金銭面でも協力はダントツ、またゼレンスキー大統領は「復興資金」を1兆ドルと見積もり、欧米に要請している。
日本は「最後の、最大の財布」と当てにされ、6000億円ほどぼられるだろうと予測されている

 そのユリア・チェモシェンコ元ウクライナ首相が家族とともにドバイの豪華ホテル「ケンピンスキー」に長期滞在し、戦争の最中に豪遊しているとする写真が出回った(フェイクの可能性が高い)。

 ゼレンスキー大統領の与党「国民の僕」所属のミコラ・ティシイチェンコ議員は外遊先タイの海岸で海水浴に興じていた。写真が確認されたため、与党はただちに会合を開き、議員資格解任を決めた。

 ロシアの侵攻が始まってからウクライナでは18歳から60歳までの男性は海外への出国が認められていない。

 1月23日からウクライナ政界は「辞任」「解任」ブームとなっている。
大統領府副長官、国防次官、副検事総長、そして地方行政長官が四人解雇された。次はシュミガル首相も解任されるという噂が飛び交っている。

 モスクワとキエフを行き来して舞台裏で調停役を果たしているのはロマン・アブラモヴィッツらしい。表舞台の調停役はトルコのエルドアン大統領だ。

 アブラモヴィッツは英国でサッカー「チェルシア」のオーナーだった。ウクライナ戦争で制裁をうけて、個人資産150億ドルが56億ドルに減らされた。
カナダでは資産凍結、所有したヨット、自家用ジェット機も多くがスペインなどで差し押さえられた。

  いずれにしても、金の亡者になった人達は哀れですね。


★Project Veritas その2ファイザー社の秘密

2023年02月03日 | マネーゲーム

 ファイザーのコロナワクチンの恐ろしさが正体を表そうとしていますが、真実はどこにあるのでしょうか。
  及川さんが続きを報告してくれています。今の壊れたアメリカならありそうにも思えます。
  それにしても、本当にこんなことをやるとは人間もここまで落ちたのかとがっかりさせらます。

  信じられないのはその怪しげなワクチンを今でも続けようとする日本政府の対応です。誰かが儲けているのでしょうか。


  どこまで真実が追求されるかはわかりませんが、これが本当なら世界も大騒ぎになるでしょう。
  それとも、何も起きないのでしょうか。さて、どうなることやら。


★バイデン政権がガスコンロ禁止?

2023年01月22日 | マネーゲーム

 グローバリスト達が裏で蠢いているのでしょうか。ニセ大統領(バイデン)政権がガスコンロの禁止を言い出したようです。
  これも、環境問題を利用する積もりのようです。何だか怪しげな環境問題が増えそうです。

  及川さんが報告してくれています。 


  この裏で蠢いているのは、やはりDS(ディープステート)のような気がします。
  それにしても、金の亡者達は庶民の苦しみなんて全く興味がないのでしょう。奴等にとっては奴隷でしかないのでしょう。
  これこそがウシハクの典型でしょう。こうした奴等がシラスを理解する日が来るのでしょうか。


★ビットコインは過去一年で61%の下落

2023年01月13日 | マネーゲーム

 

ビットコインなど暗号通過がどうなるのか分かりませんが、やはりその前途は厳しいものがありそうです。

  宮崎さんが詳しく報告してくれています。この暗号通過についてはマネーゲームとしか思えないだけに、どうせなら消えて欲しいものです。
  それにしても、この金の亡者達に利用されるのは腹立たしい。やはり廃止して貰いたいものです。   

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)1月7日(土曜日) 通巻第7580号  

  ビットコインは過去一年で61%の下落
   すでに91%の暗号取引業者が姿を消した

 2017年がピークだった。当時、704の暗号通貨の取引業者がいた。
およそ2000近くあった暗号通貨を取引していた。2018年を通じて14兆ドルもの取引がなされていた。投資家は幻想に酔った。

 暗号通貨取引の、じつに80%以上が中国だった。
富裕層が便利に利用して資産を海外へ移行させたため、中国共産党は慌てて暗号通貨のマイニングを禁止した。
このため中国の業者はドバイ、シンガポール、そして米国テキサス州や電力の安いウズベキスタンなどへ移った。
現に中国人経営で世界最大となった「バイナンス」の拠点はドバイ、倒産したFTXの本社はバハマだった。

 現在までにFTX倒産(22年11月)が挟まって、91%の業者が姿を消していた。
 ビットコインは過去一年で61%の暴落(5665009円から、1月6日には2227911円)となった。

 現在生き残っている暗号通貨の取引所で、信用が高いとされる「コインベース」社は、200の暗号通貨を扱っている。
業界の世界一は中国人経営のバイナンスで、350の暗号通貨を扱い、手数料は0・1%、いまも1200万人のユーザーがいるという(ネット情報誌『COIN KIKOFF』、23年1月1日)。

 余波の直撃を受けたのはFTXなど暗号取引所の預金を引き受けていた銀行で、とりわけカリフォルニア州が拠点の「シルバーゲート・キャピタル」は預金が七割も激減し、株価は絶頂から90%もの暴落となった。

 専門家の間では強気と弱気が交錯している。
楽天的な予測では「ビットコインは2023年中に10万ドルを超える」という。ハッカーの身代金などの非通常な方面で需要があり、ロシアもガス取引決済の一部をビットコインで承認したとの情報がくわわった。

  腹黒い世界に利用されて息を吹き返すことがないことを望みたし。


★獅子舞の獅子はなぜ金歯

2023年01月13日 | マネーゲーム

 偶然でしょうか、昨日日本がもう一度金を海中から産出して金本位制で世界に君臨するなんてことは無いのでしょうかと素人考えを書いたところ、ねずさんがそのリンカーンに盗まれた金の話を書いてくれています。
  それにしても、この事を知っているアメリカ人なんて殆ど居ないのでしょう。と言う日本だってねずさが何度も書いてくれたので少しは知る人も増えたというところじゃないでしょうか。
  こういうことを世界に広めてアメリカの恐ろしさを世界に知ってもらいたいものです。
  それにしても、こんなことが平気で行われるウシハク国は本当に嫌ですね。

  何としても、シラス国の素晴らしさを世界に広めましょう。

  何時ものように全文をリンク元で読んで下さい。

  ねずさんの学ぼう日本より      2023/01/07
  
  獅子舞の獅子はなぜ金歯

  ・・・略

 もっとも、欲と言うのは恐ろしいものです。
日本から金を入手した米国は、その金によって南北戦争という内乱を起こし、なんと米国内だけで南北合わせて120万人の尊い命が犠牲になりました。
それだけ多くの尊い米国人の命を奪った大統領のリンカーンは、一方では奴隷解放の英雄的大統領とされています。
まさに「ありえへん」と思えるようなことが現実に起きています。

 先の大/統/領/選挙も同じです。
日本人である我々は、あれは不正選挙だと言います。
なるほど不公正があったことは事実でしょう。
けれど、米国は法治国家です。
それがどれだけ不道徳であっても、違法でなければ適法なのです。
そこに法治主義の限界があるということに、私達は気づかなければなりません。

 人の世は矛盾に満ちています。
必ずしも良い方向、正しい方向にばかり向いていくとは限りません。
むしろ、どのようにすることが、魂を鍛え、魂がより神に近づくことができるようになるのかという、苦心惨憺修業の場として現実世界と云う名のシミュレーション世界があって、そこに我々は暮らしています。

 「それでも生きていく」
そこに魂の修行があります。
私達の生きる道があり、クニつくりがあります。



  あの不正選挙に何故アメリカ国民は立ち上がらないのか不思議でしたが、なる程、ここにこそ法治国家の弱点があるんですね。これは目から鱗です