日本の太陽光発電の退潮はもうとまらないのかもしれません。中国・韓国にまで抜かれるだけでなく本気になったアメリカにはとうていかなわなくなるかもしれません。私の心配を見事に表してくれたブログがありました。
Greener Worldより
アメリカが太陽光発電でも盛り返す
一時低迷していたアメリカの太陽光発電ビジネスが、再び盛り上がりを見せ始めている。
コロラド州南部のアラモーサには、今年8.22メガワット(8220kW)の太陽光発電所が建設される予定だ。太陽光発電システムの販売・設置を手がけるサンエジソンが建設を手がけ、2008年初頭に完成・発電を始める。発電された電力は中西部・西部で電力・ガス供給事業を展開するエクセルエネルギーが全量を買い取ることになっている。
コロラド州は、電力会社に再生可能エネルギー導入を義務づけており(RPS制度)、その比率は2020年までに20%。エクセルエネルギーはその達成のために、この発電所の電力を買い取るのだ。全米の25州が何らかのかたちでRPSを制度化しており、その導入義務比率も日本(2014年に1.63%)とは比べものにならないほど高い(というより日本が恥ずかしいほど低い)。だから、こうしたプロジェクトは今後増えてくるだろう。
カリフォルニア州では2010年までに20%という高いRPS制度をもち、さらに2017年までに州内に3000メガワットの太陽光発電を設置するというソーラーイニシアティブを今年初め発表した。これに呼応して、コールズデパートやウォルマートが、店舗に大規模な太陽光発電を導入する計画を発表している。
ドイツを中心とするヨーロッパが世界の太陽光発電市場を引っ張る構図は当面変わらないだろうが、もう一極であるアメリカ市場の急速な巻き返しが見込まれる。2010年以降は中国市場も伸びるだろう。日本はといえば、昨年度の国内市場はとうとう縮小してしまい、日本メーカーのシェアも低下した。
太陽光発電も、太陽熱の二の舞をたどり始めたかもしれない。だから言ったじゃないの!
アメリカも政府はボケていても州が頑張っているようです。日本は上から下までボケきっていますか。
ここで取り上げられているウォールマートの記事もありました。
CNET Japanより
ウォルマート、ソーラーエネルギー計画に着手--一部店舗で導入へ
Wal-Mart Storesが、22件の小売り店舗で実施するソーラーエネルギーの試験プロジェクトを発表した。プロジェクト全体で見ると、ソーラーエネルギー分野最大の民間投資となる。
同社は米国時間5月7日、カリフォルニア州とハワイ州において年間20メガW時のエネルギーをソーラーシステムで得る予定だと発表した。ソーラーパネルは、Wal-Mart Stores、Sam's Clubs、配送センターなどの一部に設置される計画となっている。
システムを受注したのは、BP Solar、SunEdison、SunPower傘下のPowerLightである。
Wal-Martによると同社は、最終的にすべてを再生可能エネルギーで賄うことを目指す計画の一環として、このシステムを試みる意向である。
同社によると、ソーラー設備は各店舗で必要となるエネルギー需要の最大30%を供給可能で、温室効果ガスを年間6500トンから1万トン削減できる予定だという。
Wal-Martのエネルギー担当ディレクターであるDavid Ozment氏は声明で、「試験プロジェクトを実施する店舗が直ちに、運転開始の当日からでも、現在の電気料金の削減を達成することを期待している」と述べた。
Wal-Martの取り組みが初めて公になったのは2007年1月のことで、それ以来、ソーラー業界からの注目を集めてきた。
Wal-Martの規模を考えると、同社によるソーラーエネルギーへの投資が、ソーラーシステムメーカーの財務状況に大きな影響を与える可能性がある。再生可能エネルギーに対する大規模投資の前例としても役立つかもしれない。
Wal-Martによるソーラーシステムメーカーとの契約は当初2月に予定されていたが、これまで延期されていた。
日本の企業もこのくらいのことをやってくれませんかね。さしずめ、2兆円も儲けているどこやらの自動車メーカーさんはやらないのでしょうか。ハイブリッドで環境を謳うのも良いですが、少しは儲けを還元したらどうでしょう。噂では、太陽光発電は採算が取れるようになればやるとのことですが、そんなケチなこと言わずに世界に貢献したらどうですか。
やらないだろうなぁ!