団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

三菱電機

2008年08月31日 | 太陽光発電

  第3253回で多結晶式で頑張っている三菱電機を取り上げましたが、生産能力の拡大を前倒しするそうです。

  EDリサーチ社より 2008828

三菱電機が飯田市に太陽電池セル第2工場を建設、3年後に600MW体制

  三菱電機は08827日、太陽光発電システムの急速な需要拡大に対応して、太陽電池セルの生産能力を拡大することを決め、中津川製作所飯田工場(長野県)内に新たに太陽電池セル第2工場を建設する、と発表した。同社は太陽電池セルの年間生産能力を03950MW04690MW054135MW078150MW0810220MWと着実に拡大してきたが、これを第2工場の建設で11年度に一気に4倍の600MW体制に引き上げるという。これまで12年度中の確立を目標としていた500MW体制への設備投資計画を上積みして前倒すことになる。投資金額は11年度までに500億円。

 太陽光発電システムの世界市場規模は07年度の1950MWから、11年度には4430MW程度と見込まれ、さらなる需要拡大が予測されている。三菱電機グループは0710月、環境経営における長期ビジョン「環境ビジョン2021」を策定し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの一つとして、太陽光発電システムのさらなる普及と発電効率向上を掲げた。現在、年間生産能力を0810月から220MW体制とするため準備を進めている。同社では、このように生産体制の強化を進める一方、世界最高クラスの光電気変換効率18.6%を達成した多結晶太陽電池セルを今後製品化し、業界トップ・クラスの電力変換効率97.5%のパワー・コンディショナと組み合わせて、効率の良い太陽光発電システムの普及促進を進めている。また薄膜太陽電池についても研究・開発を進めており、市場動向を見極めつつ、事業化を判断していく、としている。

  前回の発表から半月しか経っていないのにこの前倒しの増産はどうしたのでしょう。それほどまでに需要の拡大が見込めると言うことなのでしょうか。
  それにしてもこうした日本のメーカーの頑張りに対して日本政府の取り組みの遅さにはがっかりさせられどうしです。昨日も取り上げた補助金の復活が本当に後押しになるようにしっかりと考えて欲しいものです。何となく、中途半端なものになりそうな気がするのは私だけでしょうか。

どうにも信用できない!


補助金復活

2008年08月30日 | 太陽光発電

  

さて、散々太陽光発電の足を引っ張ってきた政府がいよいよ動き出すそうです。

  時事ドットコムより

  太陽光発電へ補助復活=238億円盛り込む-経産省概算要求

 経済産業省の2009年度概算要求案が26日固まった。太陽光発電普及のため補助金制度を復活させて238億円を要求するほか、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で合意した原油価格高騰を受けた監視システム構築に向けた費用として2億円を新規に盛り込むなど、エネルギー・原油高対策費を重点的に要求する。(2008/08/26-19:30

  やはり補助金で行くのでしょうか。有効に使うことができるのでしょうか。又、面倒くさい手続きばかりで自分たちの人件費を稼ぐのじゃないでしょうか。

  上記は経済産業省、今度は、環境省だそうです。

  太陽光発電を普及=温暖化対策に重点-環境省概算要求

 環境省は27日、一般会計総額で前年度比16.8%増の2567億円となる2009年度予算概算要求をまとめた。政府が7月に閣議決定した「低炭素社会づくり行動計画」を踏まえ、太陽光発電の普及を後押しする事業を盛り込むなど、地球温暖化対策に重点を置いた。(2008/08/27-12:37

  何で両方がやるのでしょうか。やはり目的は無駄遣いじゃないかと思うのは私だけでしょうか。
どちらにしても有効に使って欲しいものですが、中身は発表になってないですから分かりません。どこまで本気でやるのか。二つの省が別々にやること自体、どう見ても本気とは思えません。

取りあえずお手並み拝見!


九州電力

2008年08月29日 | 太陽光発電

  第3119回でRPS法の枠異常の電力買取を打ち出した九州電力が今度は大規模発電所を設置するのだそうです。

日本経済新聞(8/25)

九電、福岡県に大規模太陽光発電所 10年末稼働予定

 九州電力は25日、福岡県大牟田市に太陽光発電所を建設すると発表した。九電にとって初の本格的な太陽光発電所で、2010年末に稼働する予定。出力は3000キロワットで、総事業費は約25億円。新発電所を足がかりに二酸化炭素(CO2)排出の少ない太陽光発電の拡大を目指す。

 04年に廃止した同社の港発電所(福岡県大牟田市)跡地(敷地約7万平方メートル)に太陽光パネルを150003万枚程度設置する。昼間の発電時には一般家庭約2200戸分の電気を賄う規模となる。現在日本で稼働する太陽光発電システムではシャープの亀山工場の設備が最大だが、今回の出力規模はそれに次ぐものとなる。

 九電はこれまで営業所などに太陽光発電システムを試験用に設置し、自社での消費用に約300キロワット分を発電していた。外部への電力販売を主目的にした太陽光発電所の建設は初めて。

  足を引っ張ってるのかと思えばこうした方針が出てくる。関西電力の大規模発電所といい今まで乗り気でなかった電力会社は方針を転換したのでしょうか。それなら良いのですが、その割には、政府の方針はスピードが足らないし、一体この国は太陽光発電をやる気が本当にあるのでしょうか。

 折角、電力会社がその気になってきているのなら一気に方針を打ち出して本気で世界一奪還を目指してもらいたいものです。

はっきりしろよ!


生産能力増強

2008年08月28日 | 太陽光発電

  

日本の停滞をよそ目に世界の太陽光発電は絶好調のようです。日本のメーカーも生産は頑張っているようです。

  参考:第2935回

  NIKKEI NET

  太陽電池生産能力、世界主要メーカー倍増 2010年メド 22日

 【フランクフルト=後藤未知夫、台北=新居耕治】世界の主要な太陽電池メーカーが2010年までに生産能力を2倍前後に増強する。世界首位の独Qセルズと同3位のサンテック・パワー(中国)は生産能力を09年までに年100万キロワット(1ギガワット)、10年までに倍増の200万キロワット以上に引き上げる。4位の米ファーストソーラーも09年に生産能力を100万キロワットに倍増する方針だ。2位のシャープなど日本勢も能力増強を急いでおり、量産効果や販売競争による単価下落に伴い普及に拍車がかかりそうだ。

 太陽電池市場は地球温暖化対策や原油価格の高騰で、年率34割のペースで拡大が見込まれ、10年の世界の導入規模は累計2500万キロワットに達する見通し。住宅や事務所の屋根に設置する形で産業、家庭用に広く使われるほか、最近では広大な敷地に太陽電池パネルを並べて周辺地域に電力を供給する太陽光発電所の建設も進んでいる。

  というのは日本以外の国のようです。

  46月の国内太陽電池出荷量、36%増 輸出がけん引 20日

 太陽光発電協会は20日、46月の国内メーカーの太陽電池出荷量が前年同期比36%増の258900キロワットになったと発表した。輸出が45%増えて全体をけん引した。国内出荷量も前年同期比6%増となり、2年ぶりにプラスに転じた。

 輸出は太陽光で発電した電気を割高に購入する制度が普及している欧州向けが43%増と好調を持続している。新興国など欧米以外への輸出も90%伸びた。総出荷のうち82%が輸出だった。

 国内出荷は増加に転じたものの、前年同期の水準が低かった影響もあり、「本格的な市場の回復を判断するにはまだ早い」(太陽光発電協会)としている。政府は09年度から太陽電池普及策の導入を検討しており、7月以降は買い控えが出始めるのではとの懸念もあった。

  82%が輸出とは恐れ入りました。第3217回で恐れていた買い控えが出てくるともっと悲惨な数字になりそうですね。それにしても、わが日本政府はどこまで太陽光発電の足を引っ張るつもりなのでしょうか。
  メーカーは生き残っても、国内の販売業者や設置業者は全滅なんてことにならないかと心配します。尤も、単価が下がって需要が出てくれば雨後のタケノコのようにまた新たな参入者が湧いては来るでしょうが、技術の蓄積もない企業が問題を起こしそうです。

そんなことで良いのでしょうか!


世界一奪還

2008年08月27日 | 太陽光発電

  822日付・読売社説が珍しく太陽光発電を取り上げていました。

  太陽光発電 世界一の座をどう奪回する

 二酸化炭素(CO2)を排出しない身近なエネルギーの一つに太陽光発電がある。

 日本はかつて世界一の太陽光発電国だったが、3年前にドイツに抜かれてしまった。停滞気味の国内での普及に弾みをつけようと、政府が補助制度の復活を検討している。

 福田首相は、地球温暖化対策として、太陽光発電を2030年に今の40倍にする方針を掲げた。

 この際、国民に使い勝手のいい補助制度を打ち出し、太陽光発電の普及を図るべきである。

 太陽光発電装置の多くは、出力3キロ・ワット程度だ。一般家庭なら、年間電気使用量のほぼ半分を賄える。晴れた日中など発電量が多い時は、余った電気を電力会社に売ることも可能だ。

 日本では1990年代初頭から普及し始めたが、当時は装置が1000万円以上した。そこで、政府が94年度から1キロ・ワットあたり90万円の補助金をつけたことで、人気が一気に高まった。

 その後、装置の価格が5分の1程度まで値下がりし、補助金も引き下げられた。05年度は1キロ・ワットあたり2万円になり、それを最後に打ち切られた。これで急ブレーキがかかった。補助金打ち切りは時期尚早だったのではないか。

 これを反省し、今回、政府が打ち出すのが、補助金と税制上の優遇策の2本立ての支援策だ。

 補助金の額は未定だが、年間予算で総額100億円以上出していたこともある。少なくとも1キロ・ワットあたり10万円以上必要だ、とする声もある。確かに、あまり少額では効果も期待できまい。

 税制では、装置にかかった費用の一部を、所得税から差し引くことなどを検討している。

 一方、ドイツのように、電力会社に余った電気を売る場合の単価を、大幅に引き上げるべきだとの指摘もある。

 日本の売電単価は、電気使用料とほぼ同じ1キロ・ワット時あたり23円程度だが、ドイツでは04年から使用料の約3倍の90円程度に引き上げられた。これがドイツで太陽光発電が一気に普及した要因だ。

 だが、この仕組みにも難点がある。電力会社にとっては、電気を高値で仕入れることになる。その分をドイツでは電気料金に反映させており、一般家庭で月500円程度の負担増になっている。

 太陽光発電に関係ない家庭にとって、少ない額ではあるまい。こうした負担を受け入れるべきか。日本で売電単価を見直す場合、国民的な議論が必要になろう。

  まぁ、こんなものだろうなぁと深く疑問も感じず読みましたが、見る人が見るとどうやらおかしいところがあるようです。

  Een Japanner die zonneceより

  読売新聞社説の不見識を批判する

 822日付の読売新聞に、太陽光発電 世界一の座をどう奪回すると題した社説が掲載された。マスコミは専門分野をろくに調べもせずに、わかったような記事を書くが、発信力があるために一般市民はその記事にすぐに納得する。記事に間違いがあっても、ろくに訂正しないし、訂正したとしても、何日もあとに目立たぬようにこっそりと訂正記事を載せるだけだ。専門家としては、このマスコミのやりようにホトホト迷惑しているので、この不快感を忘れないためにも、この場に記しておくことにする。

  ここで、上記の社説を引用。

  まず間違っていることが一つ。ドイツでの太陽光発電による各家庭の負担は、2007年現在は毎月20ユーロセント(33)である。EPIA(欧州太陽光発電協会)の報告書の58ページにそう書いてある。ちゃんと調べればわかることを、調べもせずわかったようなことを書き、間違った結論を導いてエラそうにふんぞり返っている。アホとしか言いようがない。

 では、「月500円」という数字はどこから出てきたか。これは、太陽光発電に加えて、風力・バイオマスを加えた、全ての「再生可能エネルギー」を高値で買うために、各家庭・需要家に分配した負担である。どの資料を調べたのか知らないが、「再生可能エネルギー」と聞いて太陽光発電しか頭に浮かばない視野狭窄が、「発行部数世界一」を誇る大新聞論説室の脳ミソの程度である。

 もう一つの視野狭窄は、設置量世界一の競争相手が未だにドイツだけだと思っていることである。

 2007年に、どれほど大量の太陽電池がスペインに設置されたか知らないのか。今年、どれほどの勢いでスペインの設置量が増えているのか知らないのか。早ければ設置量世界一は、今年末の段階でスペインに移行する可能性さえ指摘されている。来年分は、ドイツも日本も手の届かないところに突き抜けているだろう。

 考えてもみよ。スペインの年間日射量はドイツのほぼ2倍、日本と比べても1.5~1.8倍だ。日本では、太陽光発電の電気のコストは約46/kWhと言われているが、同じ設備コストで年間日射量58割増しのスペインでは、30~35円になってしまう計算だ。スペインの電気の販売価格は約20/kWhなので、まだまだフィードインタリフのような制度が必要とはいえ、ドイツほど極端に高い買取価格にせずとも、十分短期間で投資分の償還は可能なのだ。

 また、衛星写真でスペイン国土を見てみると、砂漠地帯がかなり多いことに気づく。ドイツでは、本来牧草地であったところを潰してまで、太陽電池を設置する事例が多かったが、スペインでは緑を減らすことなく、大量の太陽電池を設置することができるのだ。

 そういうわけで、スペインではフィードインタリフが実行に移された昨年から、爆発的に太陽光発電の設置量が増えているわけだが、「新」しいことを「聞」くのに長けているはずの「新聞社様」が、こんな事実も知らずに暢気に“世界一を奪還をせよ”なぞと、星野ジャパンを応援するような気楽さで書く(まあ、星野ジャパンも無様だったが)。どう考えてもスペインには勝ちようがないのだから、もっと視野を広げて、違った視点で提言をしたらどうなのだ。えぇ?読売新聞さん。

 もう一つ指摘しておこう。ヨーロッパの電力ネットワークは全て繋がっている。国境を越えた電気の売り買いなど当たり前だ。ドイツは風力や太陽光を大量に導入しているが、フランスから原子力で発電した電気を買って、自国で足りない分を補っている。スペインも風力でも大量の設置があり、将来はフランスと融通しあうことを視野に入れている。

 他国と電力ネットワークが繋がっていることなど、日本人には想像にも及ばないと思うが、日本の電力事情は、世界の中でも非常に特殊であることを、いち読売新聞だけでなく、将来の日本の電力エネルギーをどうするかに興味のある人は、ぜひ認識しておいて欲しい。

  成るほど、プロの目から見るとかなり好い加減なのですね。太陽光発電の負担分がわずか33円というのも驚きですが、スペインが早くもドイツを抜きそうなと言うのも驚きました。
  こうしてみると日本のマスコミの記事は信用できないとは漠然と思っていましたが、こんなところまで好い加減なんですね。
  私も、太陽光発電の記事ばかりを取り上げている割にはこの程度のことさえ知らないのですから情けない限りです。
  それにしても、マスコミはせめて統計数字などは本当のものを載せて欲しいですね。こんなところまで自虐史観のような好い加減さを持ち込まれては何を信用すればいいのやら。

困ったものです!


日陰

2008年08月26日 | 太陽光発電

  

少し古い記事です。太陽が出ていないと発電しない太陽電池の大きな弱点に似た弱点にパネルの一部が陰になったり汚れていたりすると全体の発電量が落ちると言うものがあります。それを克服する技術が開発されたそうです。

  ITmedia

  日陰での太陽光発電効率を上げる新技術、National Semiconductorが開発

太陽光発電パネルが日陰のときの発電効率を最高44%向上させる新技術が開発された。

20080701 0630更新

 米National Semiconductor630日、太陽光発電システムのエネルギー出力を向上させる新技術「SolarMagic」を開発、試験運用中であることを明らかにした。

 新技術は、複数並べられた太陽光発電パネルの一部が日陰になっていたり、汚れやゴミが付着していたりする場合でも、発電効率を最大限にするというもの。

 同社は米カリフォルニア州の大手太陽光発電パネル設置会社REgrid Powerと協力、新技術を採用したパネルの試験運用を行っている。今後数カ月以内にほかのパネル設置会社も試験運用に参加する予定で、太陽光発電パネル導入率の高い米国外諸国での試験運用も見込む。また年内には、新技術によるパネルの商用化を予定しているという。

 REgrid Powerによると、新技術を採用したパネルを採用していない同型のパネルと比較した場合、パネルが日陰にある場合での発電効率は最高44%向上し、全体的にみても12%の向上が見られた。

  EDリサーチ社 200871

 NS、太陽電池市場に参入

 米National Semiconductor(NS)社は08630日、太陽光発電システム全体のエネルギー出力を引き上げる新技術を開発、太陽電池市場に参入することを発表した。新技術「SolarMagic」は、太陽電池アレイを形成するパネルのいくつかが日影に入ったり、汚れの堆積などのより効率が低下している場合やパネル間のミスマッチにより出力が上がらないような場合でも、エネルギーの損失分の50%以上を補償することで、太陽電池パネル(アレイ)全体としては、最大限のエネルギー効率を引き出すことを可能にする。Solar Magicはパネルごとのソリューションであり、太陽電池セル技術やアーキテクチャと互換性を持っている。NSでは既に米RFgrid Power社と共同で、米カリフォルニア州で実用化実験を進めている。今後、数ヶ月内にさらにいくつかの太陽電池企業が実験に参加する予定だ。08年後半には、太陽電池のインストーラ向けにSolarMagic製品の出荷を開始する計画で、09年第1四半期には実際の導入が始まる見通しである。

  URLhttp://www.national.com/news/item/0,1735,1344,00.html

  太陽電池の弱点を次々に克服されている克服する技術が次々に開発されているようですが、実用化にはまだまだ時間がかかるのでしょうね。

 それにしても、こうしてみていると技術の限界というのはないのでしょうか。この分で行くと、何時の日にか変換効率50%で夜も発電できて発電コストは原子力より安いなんて太陽電池が登場するのも夢じゃないのかもしれません。

 そうなると地球上のエネルギーは全て太陽光発電で賄うなんてこともできそうです。となると何億年か先の太陽の爆発までエネルギーは何の心配もいらなくなるなんてことになりそうです。尤も、その頃まで人類が生き残っているかの問題はありそうです。それとも他の惑星を見つけて移住しているでしょうか。この争いの好きな人類がそこまで団結するでしょうか。

ありそうに思えない!


派遣制度

2008年08月25日 | 非正規・派遣

  第3235回などで何度も取り上げた派遣制度が日本の国を悪くしているのは間違いないところですが、追い討ちをかけるようなニュースがありました。

   毎日jpより

  派遣労働者:労災が3年で9倍 危険な業務裏付け…厚労省

 07年に労災で被災した派遣労働者(休業4日以上の死傷者数)は5885人(うち死者36人)に上り、製造業への派遣が解禁された04年に比べ約9倍に増加したことが20日、厚生労働省のまとめで分かった。厚労省が派遣労働者の労災件数を集計し明らかにしたのは初めて。日雇い派遣などの派遣労働者が十分な安全教育を受けないまま危険な業務に従事させられていることを裏付け、労働者派遣法改正の議論にも影響を与えそうだ。

 まとめによると、被災者数は04年の667人から年々増加。労働者全体の被災者数は04年が13万2248人、07年も13万1478人で派遣労働だけ被災者が急増している。派遣労働者数は04年の227万人から07年には321万人に増えたが、労災件数の伸びはそれを大きく上回っている。

 業種別では、製造業が2703人で最多。▽運輸交通316人▽商業308人▽貨物取り扱い127人--と続く。特に日雇い派遣が多いとされる貨物取り扱いや運輸交通での増加が目立つ。

 年代別では、30代が29%、20代が26・9%で、20~30代で過半数を占める。経験の少ない若年者が被災する例が多いとみられる。

 死亡労災では、「粉砕機の運転を停止せずに清掃して巻き込まれた」(食品製造)、「ドリルで穴あけ作業中につなぎが巻き込まれた」(機械機具製造)など安全教育の不十分さが原因とみられるケースがあった。

 派遣法を巡っては、秋の通常国会へ向けて厚労省が改正案の検討を進めている。日雇い派遣は原則禁止の方向だが、経営側からは「ニーズがあり一律禁止はなじまない」との意見が出され、禁止を求める労働側と対立している。

 派遣労働者が加入する労働組合「派遣ユニオン」の関根秀一郎書記長は「日雇い派遣など派遣先が雇用に責任を持たない登録型派遣では、安全教育がどうしてもおろそかになる。組合には労災隠しの相談も数多く、この数字さえ氷山の一角と見ている。きちんとした法的規制が必要だ」と指摘している。【東海林智】

  こんなニュースを読むと本当に腹が立ちます。企業は自分達の繁栄のために若者の未来を取り上げて良いのでしょうか。こんな国に未来があるとは思えません。極論を言えば人件費を削るために派遣を利用しなければ成り立たないような企業は市場から退場すべきです。経営者の人たちは心が痛まないのでしょうか。

   その労災が多い業種は私にとっては意外でした。

  21日読売新聞より

  ・・・略製造業の中で、労災による死傷者が最も多かったのは、スーパーの惣菜やコンビニ弁当を作るために1日中工場をフル稼働している食品製造業だった。製造業全体の2割を超えた。・・・以下略

 大阪での単身赴任時代には私もお世話になった惣菜などの製造の裏でこんな悲劇が増えているとはちょっとショックでした。

   便利さにかまけてどんな原料が使われているかも分からないものを安易に利用しているのは我々消費者なのですから責任の一旦もあるのじゃないでしょうか。
  家で手間をかけて食事を作ることをしないで弁当や惣菜で間に合わせそのお金を稼ぐためにパートで働くお母さん達という図は何とも皮肉な話です。

 収入は主人の働きだけにして、共働きをやめ、お母さんは家庭で近くで取れる素材で食事を作るという昔ながらの日本の家庭を取り戻すことが必要です。
  お母さんのパートや派遣を使わなければ成り立たない産業はなくして、家族の働き手である主人の給料で一家が充分生活できるような社会を作り直していく必要があるのじゃないでしょうか。

今更無理なのか!


安定供給

2008年08月24日 | 太陽光発電

  第3250回の安定供給で今更何を言っているんだろうと書きましたが、その後この件について書いているところも無かったのですが、いつものソフトエネルギーが取り上げてくれました。

   蓄電池整備に6兆円 経産省、太陽光発電10倍目標で試算

  …略

  コメント

  一般住宅用太陽光発電に、一軒当たり150万円という法外な規模の蓄電池システムは、必要ありません。大規模な太陽光発電所の電力の平準化のために、蓄電池という話なら、百歩譲って、多少蓄電池という話もあるような気もしますが、一般住宅用となると、、、、話はまったくことなります。

 太陽光発電の発電量と変動パターンはかなり正確に予測が可能です。予測できる、読めるという部分を生かせば、電力の不安定化につながりません。家庭の電力の消費が真夏の暑い日にピークとなることを考えれば、ピークカットという大きな役目をもっているわけですから、現状のままの一般住宅用の連系システムのメリットで十分なはずです。試算にしろ、蓄電池をこの規模で導入することを考えるのはナンセンスです。この試算の本当のねらいは、太陽電池の普及のためのコスト削減と技術開発の重しになることはあっても、意味のある需要を喚起するとは思えません。今回の試算は、電力の安定、リスク管理という考え方における、日本の不思議な”システム”の存在を感じさせます。再生可能エネルギーのメリットを生かした国造りではなく、既得権益の保護など別のところに意図があると考えるのが妥当なような気がします。

  誰も反論しないので私の考え方がおかしいのかと心配していましたが、こうやってやっぱり裏があると考える人がいてくれると安心します。
  それにしても日本には余程太陽光発電が広まるのが嫌な勢力があるようですね。日本や世界の未来より今の自分たちの利益の方が余程大切なのでしょう。
  人類の未来を考えるなら少々前途に困難な問題があっても挑戦していくべきです。それも太陽光発電と言う願っても無いエネルギー源があるというのに挑戦しなくてどうするのでしょう。

本当に変な国です!


柔道

2008年08月23日 | 日本再生

  

テレビ観戦はしないと決めた今回のオリンピックですが、ニュースもオリンピック一辺倒といった状態なのでなんだかんだ言いながらもそれなりに見てしまっています。

  そんな中でも第2922回などで格闘技(Judo)になってしまった国際大会から撤退しませんかと書いた柔道はやはりひどかったですね。

  記者ブログ一覧:イザ!より

  鈴木桂治の二連敗が日本柔道への年来の課題を露呈した――二回の足取りに敗れる

  …略

  北京五輪では周知のように柔道の100キロ級で期待された鈴木桂治が一回戦と、敗者復活戦と、いずれもあっさりと敗北しました。

この二回の敗北に共通するのは「足取り」です。そうです。鈴木は二試合とも相手に足を取られて、つまりタックルされて、投げられたのです。…以下略

  日本の男子柔道は断崖絶壁なのか――山下泰裕氏の分析

  …略

  ダイナミックな一本を狙わずに相手にも道着を持たせず、腰を曲げたままというのではジャケットを着たレスリングとなってしまう。…以下略

  ジャケットを着たレスリングとは面白いですね。柔道はレスリングになってしまったんですね。
 
Judo(ジャケットを着たレスリング)なんか何の魅力も無いと言えば言い過ぎでしょうか。やはり、国際柔道連盟(IJF)から脱退して元の柔道に戻るべきときが着ているのじゃないでしょうか。今のままでは加納治五郎氏が柔術から柔道を作り上げたのが無駄になってしまうでしょう。
  柔道・剣道・相撲は日本独自の心身鍛錬の道で良いじゃないですか。

只のスポーツになるのは勿体無い!


電源の揺らぎ

2008年08月23日 | エネルギー 環境

  直流ハウスを2日間取り上げましたが、こうしたシステムが本当に広がるためには現在の電力会社との折り合いをどうつけるかの問題がありそうです。近頃は、大規模太陽子発電を計画しているようですが、基本的には日本の太陽光発電の発展の足を引っ張っている電力会社がどう動くかが大きく影響してきそうです。
  何時もの
市民のための環境学ガイドに興味深い話題がありました。

  必要なとき、必要なところで、必要なことだけ  10.19.2008

  ・・・略

   C先生:社会システムが相当変わることになる。ということで、電力がどう変わるかを検討しよう。

A君:電力における「必要なとき、必要なところで、必要なことだけ」とは何か。

B君:超長期を考えると、当然のことながら、再生可能エネルギーが大量に電力系統に接続されることになる。ゆらゆらと揺らぐ再生可能エネルギーなだけに、それをある程度平滑化しないと、場合によっては使いにくいものになりかねない。

C先生:現時点の日本の電力会社は、世界最高の品質の電力を提供していると自慢している。しかし、それが本当に必要なのか、というのが問題点。

A君:停電をしないという意味でも日本の電力は世界全体とは完全に違ったレベルの品質を提供している。

B君:日本では当然だと思われているが、世界の標準から言えば超超驚異的な、年間に1~3分間(台風や落雷などの災害時を除く)が平均停電時間。

A君:途上国などでは、何の前触れもなく、停電するのが当然。日本では、停電してしまうと、補償も大変なのでは。

B君:電気は常時来るのが当然、電圧も100V、周波数も50あるいは60Hzぴったりが当然。

C先生:周波数を維持するのは結構大変で、大型の発電機などが、すべて同じ回転するでぐるぐると回っているという図を想像すると、それらのスピードが狂いだしたら大変そうだと分かるだろう。

A君:しかし、ユーザ側から考えると、周波数が1Hzぐらい狂ったところで、あまり問題はない。モーター類は、50Hzと60Hzで出力が違うことからも分かるように、ほんの少々影響はあるが、通常の電源であれば、大丈夫。それなりの工夫をすれば良い。特に、ノートパソコンのように、何ボルトでも動作するようになっているものは、電池もあるし、全く問題はない。

B君:そうなると、適当にふらふらする電源でも、それをマイクログリッドでも作って、揺らぎを防止することが可能。

C先生:電気自動車の電源にもなる高温型燃料電池は、電圧変動への追従などの速度も優秀だから、家庭用マイクログリッドを構成するには好都合。なんらかの燃料を燃やしながら発電して、電源の揺らぎを抑えることが可能。

A君:となれば、電力会社が提供する電気はもともとフラフラという前提で設計すれば、それはそれなりに実現も可能だし、対応も可能。

B君:各家庭が自家発電装置をもって、また、電気自動車のバッテリーも平滑用に使用できるので、現時点とは全くことなった電力供給システムが実現可能。

C先生:電力は、まずは、量的に十分であること。さらに、再生可能エネルギーを大量に導入すること。という2つの条件を満たしたもので良さそう。それが「必要なとき、必要なところで、必要なことだけ」を提供する電力。それに、家庭内で様々な装置が組み合わされて、その家庭に適した品質の電力が供給される。・・・以下略

 参考:NEDO→ マイクログリッドとは

 過度な品質も良し悪しというところでしょうか。何事も適当が良い。それが揺らぎでしょう。

 それにしても、私のような素人が心配しなくても頭の良い人達が既に考えているんですね。ただ、残念なのはそのスピードが余りにも遅いと言うことでしょう。個人的なことであれば、私のマアいいか精神で「やってから考える」でも十分対処できるのでしょうが、こうした大きな問題となるとそうも行かないのでしょうね。そうは言いながらもやはりスピードは大切です。どんな良い事も時期を失しては効果は半減でしょう。

 いずれにしても、これからの地球の進むべき方向は自然エネルギーの利用であることは間違いないと思います。そのためには良さそうなことは兎に角早く始めることです。修正しながら最終的に良い方向に行けば良いのじゃないでしょうか。

楽観に過ぎますか!


停電

2008年08月22日 | 太陽光発電

  太陽光発電で勘違いされることに停電したときに設置している太陽光発電が発電している場合その電気が全て使えると思っていることです。実際は、停電と同時に太陽光発電も停止になって停電状態になります。これは、もし電力会社の人が近所で停電の修理を行うときに太陽光発電が動いているとその電気により感電するのを防止するために停止にするようになっているのです。
  ですから、停電のとき太陽光発電が発電している電気を使うにはモニターで「系統」を「自立」に切り替えて停電時でも使えるようにモニターの横に
設置されているコンセントから使うしかないのです。
 
つまりは、地震などの災害で近辺が停電になったときでも発電量が全て使えるのじゃなく1500ワットしか使えなくなっているのです。このあたりは本当に理解できている人は少ないかもしれません。そんなときに全部使うためにはバッテリーなどを設置して独立したシステムに切り替えができるようにしておくしかないのです。
我が家もそうしたいのですが、何分費用が高くて手が出ません。

  そして、そんな停電のときのシステムも今のように設置個数が少ない場合は問題が無いのですが、設置が増えると問題になるのだそうです。それを解決する製品が開発されたそうです。

   日本経済新聞より

 (8/20)太陽光発電装置、停電時に停止 オムロンが発売

 オムロンは停電を感知して自動的に太陽光発電を止める機能を持つ装置を12月から順次発売する。太陽光発電を広域で導入する際には現在、停電時の事故などを防ぐためにすべての建物に設置できないなどの制約がある。このため、停電からの復旧に支障が出ない機能を搭載することで地域単位での太陽光発電の導入を促す考えだ。

 電力会社では事故を防ぐため、太陽光発電システムを電力会社の送電系統につなげる場合、昼間の最低消費電力の7割に発電量を抑えることを決めている。

  業界初 太陽光発電システムの普及に必要不可欠な複数台連系時の単独運転防止技術を開発

  こうして、なんだかんだと言いながらも太陽光発電の普及のネックが少しづつ解決されて行くのでしょう。だから第3250回で取り上げた安定供給の問題なども実際に設置が広まっていけば解決されるはずです。

まずはやって見る事です!


ガソリン高

2008年08月21日 | エネルギー 環境

  

ガソリン高がいろんな方面に影響を与えているようです。直接的には、クルマの販売が落ち込んでいるし、使用も減っている。これは環境から見て好ましい傾向でしょう。歓迎します。

  間接的な動きもあるようです。

  FujiSankei Business i. 2008/8/16より

  男性用帽子売れ行き好調 ガソリン高が影響か

 猛暑が続く中、男性用の帽子が売れている。連日の強い日差しに加え、ガソリン価格上昇で車の利用が控えられていることが影響、売上高が倍増した百貨店もある。このところ消費者の財布のひもは締まりがちだが、節約につながる商品は人気のようだ。

 西武百貨店池袋本店では7月、男性用帽子の売上高が前年の2倍以上だった。天気が悪かった前年の反動もあるが、従来の年配層だけでなく、30~40代の購入が目立つ。同店には、自転車で得意先を回る営業マンや、マイカーを極力使わず電車やバスを利用するようになった人が帽子を買いに来るという。

 販売促進部の熊谷栄さんは「節約志向がこういう形で顕在化してきた」とみる。売れ筋は、かばんの中に入れておき必要な時に取り出して使える折り畳み式の帽子。水でぬらしてかぶると、気化熱で涼しくなる商品もヒットしている。東京・銀座の老舗「トラヤ帽子店」でも、折り畳めて放熱性が高いパナマ帽が売れている。「初めての人でも気軽にかぶれる」そうだ。

 帽子関連の業界団体「東京帽子協会」の横山光宏事務局長は「最近の中高年はおしゃれな人が増えており、出掛ける機会が多く、夏の外出には帽子が必需品になっている。ガソリン高で外出が“近場”志向になっている影響もあるかもしれない」と話している。

  春から夏にかけての草抜きにも絶対に帽子をかぶらない私には縁の無い話ですが、ガソリン高で帽子が売れるなんて「風が吹いたら桶屋場が儲かる」みたいな話ですね。いずれにしても、クルマ離れは歓迎です。

  もう一つ、これは間接的と言うより諸に歓迎すべき話です。

  四国新聞社より

  お盆の交通事故死が最少/「ガソリン高騰が一因」 2008/08/19

 お盆休みシーズンの9-18日の交通事故死者数は、前年同期比30・2%減の143人で、日付別の統計が残っている1970年以降で最も少なかったことが19日、警察庁のまとめで分かった。

 事故発生件数は1万8278件、負傷者数は2万3571人で、それぞれ前年比で20・6%減、22・3%減と大幅に減少した。同庁は「ガソリン価格の高騰で交通量自体が減ったことが一因ではないか」としている。

  まとめによると、死者数は飲酒運転によるものが10人減の9人。帰省した人が関係した事故によるものは11人減の5人。都道府県別では、茨城、神奈川、長野が8人で最多。山形、富山、徳島、高知、長崎はゼロだった。

 また、今年の交通事故死者数は18日現在で3000人を超え、3011人となった。年間死者数が54年ぶりに5000人台となった昨年より25日遅く、統計が残っている70年以降、最も遅いペースという。

  クルマが減ると良いことばかりと言えば自動車業界の人達に怒られそうですが、これなど最も歓迎すべきことではないでしょうか。
この機会に一気にクルマの台数を減らしたいものですが、肝心の原油価格が少し落ち着いてきているのでまた元に戻るかもしれません。今こそ、この効果を生かすためにガソリンに環境税を付加して貰いたいものです。なんてことを言うと総スカンでしょうか。
  しかしながら、目指すべき方向は間違いないと思います。

今こそクルマを止めましょう!


量子ドット型

2008年08月20日 | 太陽光発電

  第3254回などでこれからの太陽電池は薄膜式と結晶式のどちらが主流になるのかと書きましたが、もっと強烈なのがあるようです。

  18日、読売新聞コラム「キーワード地球温暖化」に「太陽電池」と題した記事がありました。

  太陽電池が1954年に米国で発明されて半世紀余り。地球温暖化防止に役立つだけでなく、経済性でも近い将来、石油などの化石燃料由来の電力を上回ることが現実的になってきた。…中略

  化学燃料を上回ると書いたのは始めてみました。いよいよそういう時代が現実のものになってきているのでしょうか。
 さて、この中で、結晶式、薄膜式、化合物型、色素増感型に言及した後に紹介されていました。

  将来に有望視されるのが「量子ドット型」。ナノ・メートル(ナノは10億分の1)単位の結晶を基板上につくり、ごく少ない材料で60%以上もの高い変換効率を達成する仕組みだ。研究が始まったばかりで、現在の効率は8%程度だが、実用化されればエネルギー事情を大きく変える可能性を秘めている。

  量子ドット型とは初めて見たような気がします。どんなものでしょう。サーチしてみました。

  ウィキペディアより

   量子ドット型

使用する材料がまだ特定されていない太陽電池として、量子効果を用いた太陽電池が検討されている。第三世代型太陽電池とも呼ばれる。例えばp-i-n構造を有する太陽電池のi層中に大きさが数nm~数10nm程度の量子ドット構造を規則的に並べた構造などが提案されている[19]。この量子ドットの間隔を調整することで、基の半導体(シリコンやGaAsなど)の禁制帯中に複数のミニバンドを形成できる。これにより、単接合の太陽電池であっても、異なる波長の光をそれぞれ効率よく電力に変換することが可能になり、変換効率の理論限界は60%以上に拡大する([18]P.78)。現在の一般的な半導体プロセスよりもさらに微細な加工プロセスの開発が必要であり、米国などで開発が進められている

 参照: 【3】量子ドット超格子を用いた太陽電池研究の進展

  残念ながら、このあたりになると読んでも私には理解できません。取りあえず変換効率が60%の可能性があると言うことは分かります。
  いずれにしても、これが実現されればエネルギー問題は解決される可能性が大きそうです。
 「石油などの化石燃料由来の電力を上回ることが現実的になってきた」どころか全て太陽電池で賄える時代が来るかもしれません。

是非実現させて貰いたい!


バイオ燃料

2008年08月19日 | エネルギー 環境

  第2945回でも取り上げたバイオエタノールを食料品である穀物から造るのはどうも納得が行かないものがありますが、それをきちんとした根拠で反対してくれているところがありました。

  「国際派時事コラム・商社マンに技あり!」より Aug 13, 2008

生産に貴重な真水を大量消費する「バイオ燃料」の非道さ

  トウモロコシ農場経営者の票をあてにした補助金政策を下支えする 「なにが何でもCO2削減」 論だが、ものには限度というものがある。

トウモロコシから燃料用のエタノール (エチルアルコール) を作るのにつかう水の量を知って、たまげた。

米国エネルギー省によると、1リットルのエチルアルコールをトウモロコシから作るために2,000リットルの水が必要だ。

植物を育て、得られる植物油を加工して1リットルのディーゼル油をつくるためには、5,000リットルから10,000リットルの水が必要だ。

6月13日の 『ウォールストリート・ジャーナル』 紙上にネスレ社のブラベック・レトマット (Brabeck-Letmathe) 会長が寄せた Global Drying という評論 Global Warming もじり) で、この驚きの数字を知った。

農業が いかに多くの水を使うかの表れで、朝な夕なの食べ物もものすごい量の水の産物と思うとありがたみが増す。

食糧・食料を粗末にしてはならぬというのは本能に裏打ちされた思いだけど、それは食物の背後にある膨大な水の幻影を見るからだろうか。

地球の危機は、温暖化ではなく真水不足にあり。

温暖化で死者は増えないが、農業用水の不足、食べる糧の欠乏は人民を滅ぼす。

いま行われているような、食糧・植物油からつくる 「バイオ燃料」 は、非道と言わねばならぬ。

「化石燃料をだいじに使う」 という常識の健全さ。

 これは良い視点ですね。バイオエタノールを造るのに水をこんなに使うとは想像もしませんでした。それでなくても穀物を育てるには大量の水が必要だし、今やその水不足が世界的にも問題になっているというのに、こんなに大量に水を使うことが許されるわけはありません。

 しかし、これは食糧になる穀物からバイオエタノールを作ることに対する強力な反論に使えますね。このことを世界中に知らせることができればバイオエタノールの製造を中止させることができるかもしれません。

 とは言いながらも、こんなことをやっている人たちは食糧にも水にも困らない一握りの人たちでしょうから世界中の弱者が声を上げても知らん顔なのでしょうね。

どこかおかしい!


オリンピック

2008年08月18日 | NHK

  

今回のオリンピックは見る気が無いのでテレビ番組欄も見ることなく何時もの通り7時のNHKニュースを見ようと思いスイッチを入れるとオリンピック中継をやっています。ニュースの合間に中継を入れているんだろうと暫く待っていても一向にニュースをやる気配もないので、番組欄を見てみると、何と、ニュースが何時からやるのか分からない。オリンピック中継の合間にニュースを入れているといった感じです。

 NHKさん、何か勘違いしていないですか。ニュースの合間にオリンピックは分かりますが、オリンピックの合間にニュースは本末転倒でしょう。日本中がオリンピックに注目していると思ったら大間違いですよ。

  NHKがニュースをきちんとやらなくてどうするのですか。お陰で、オリンピック始まってからまともにニュースを見ることができません。それでなくても、テレビなんか見る気がしないのにその上ニュースが何時やっているかも分からないのじゃもうNHKの存在価値はありません。

 幸いネットがあるのでニュースのチェックに問題はありませんが、こうなるとますますテレビの価値はなくなりそうです。今回のオリンピックでテレビ離れが起きれば日本にとっては幸いなことになるかもしれません。日本人が自虐史観に囚われたテレビを見放すことにより健全な社会が戻ってくるかもしれません。

 今回のオリンピックが日本人の目を覚ますきっかけになれば最高ですね。

なんてことはないですかね!