団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

産油国

2007年08月31日 | エネルギー 環境

  

我が世の春を謳歌する産油国は油が枯渇したらどうするのだろうと日頃から要らぬ心配をしていましたが、ちゃんと考えているようですね。

  NIKKEI NETより

  中東産油国、省エネ競う8月25日

 【ドバイ=加賀谷和樹】中東のペルシャ湾岸の産油国が太陽光、風力、バイオエタノールといった新エネルギーの開発や利用拡大で競い始めた。アラブ首長国連邦(UAE)は地球温暖化に対処する省エネ地区の建設を相次ぎ発表、9月には日米欧の企業を招き太陽光発電装置の入札を実施する。各国では人口増を背景に国内のエネルギー需要が急増。経済を支える石油輸出量は確保しつつ、次世代技術を導入する狙いがある。

 世界有数の産油国、UAEのアブダビ首長国政府は国際空港の近くに面積6平方キロメートルの省エネ地区「グリーンシティー」を建設する。総工費は50億ドル(約5800億円)。2009年に開業予定で、敷地内には工場、学校、住宅、商店を設ける。使用電力のうち4万キロワット分は太陽光発電でまかなう計画。日米欧の企業に1キロワット分のサンプル発電装置を用意させたうえで、入札で23社の納入会社を決定する。発注額は35000万ドルを超える見通しだ。(16:00)

 今のところは商品である石油を節約して一日も長く持たせるために、自国のエネルギー消費は太陽光などで賄うという考えのようですが、その商品がなくなってしまったらどうするのでしょう。それまでに新たな産業を興してそのエネルギーも太陽光などで賄うとう体制を構築しておくということなのでしょうか。

 いずれにしても、その石油さえないどこかの政府よりは未来のエネルギーに対する備えを考えているだけ立派といえるのじゃないでしょうか。

 原子力発電頼りの政策が失敗したらどうするつもりなんでしょう。その頃には自分達は生きていないから関係ないと思っているのでしょうか。

まさか、そこまで酷いとは思いたくないが!


ガム

2007年08月30日 | 日記・その他

  第2900回で香川県の喫煙率とポイ捨てについて書きましたが、ポイ捨てと言えば第2809回でも書いた私の最も嫌いなガムの吐き捨てを思い出してしまいました。
 我体育館でも相変わらず吐き捨ては収まっていません。どうも常習者がいるようです。実際に目撃すれば注意も出来るのですが、残念ながら未だに遭遇していません。

  時々気がつけばスクレーパーでこそぎ取っているのですが、どうしても完全には取れない場合が出てきます。特に、アスファルトの上はもうどうしようもありません。何とかいい方法は無いものかと思っていましたが、検索してみると面白いものがありました。

  ガムバスターズ・ジャパン株式会社

  写真で見るポイ捨てガム問題

  ガムバスターズ・除去システム

  Gumbusters(ガムバスターズ)は、ポイ捨てチューインガムを除去するユニークで効果的なシステムです。

このシステムが開発される以前は、屋内・屋外問わず床などに捨てられたガムを効果的に除去することは不可能でした。

Gumbustersの除去システムは、天然石、磁器タイル、インターロッキングブロック、コンクリート、化粧舗装材、タイルカーペットなど殆どの条件で、通常の業務を中断することなくガムの除去を行う事が可能です。オランダで開発されたこの技術は永年の研究開発の結果です。使用される洗浄剤と除去方法は、両者とも世界的な特許を出願済みです。

このガムバスターズシステムは、高性能ガム除去機(名称:ガムカート)で実現されます。

現在ではオランダをはじめ、アメリカ、イギリス(商標:ガムファイター)、スペイン、オーストラリアなど世界各国で展開しており、画期的なシステムとして注目を集めています。・・・以下略

  いや~!何でもあるもんですね。オランダで開発されたとは、海外でもガムのポイ捨てで悩んでいるんですね。そう言えば外人さんの方がガムをかむ人は多いのかも。
  それにしても、大掛かりな機械ですね。それだけ厄介な問題なのかもしれません。こんな機械を使ってまで掃除をしているのを見たらポイ捨てした人は恥ずかしいと感じないのでしょうか。
  しかし、ここまでやるのなら罰金制を導入した方が良いかも知れませんね。タバコとガムのポイ捨てには罰金1万円なんてどうでしょう。きっといっぺんに無くなるでしょう。

思い切ってやりませんかね!


自転車の楽園

2007年08月29日 | 自転車・公共交通

  歩行と自転車と路面電車を中心とした交通体系こそが目指すべき方向とこの部屋で何時も書いていますが、わが坂出は人口5万人弱と街が小さすぎて無理がありそうです。しかし、わが香川には高松市という人口40万人程度の丁度良さそうな県庁所在地の街があります。今現在、既に、レンタル自転車もあり自転車道も少しは整備されています。そんな高松市に面白い動きがあるようです。

  25日読売新聞香川版より

 自転車の楽園ブランド化利用懇、県や高松市に提言書

 自転車を有効活用し、人と環境に優しい街づくりを考える「香川の自転車利用を考える懇談会」(座長=土井健司・香川大工学部教授)は24日、県や高松市に提言書を提出した。地形が平坦で利用が盛んな県を「自転車の楽園・さぬきとしてブランド化。自転車の使いやすさやマナーを全国No.1にしていくため、ハード、ソフトを整え、新たな街の魅力につなげようと呼びかけている。

 自転車の保有台数は県民100万人に対し63万台。人口当たりの台数では全国6位という。また、通勤、通学時の交通手段としての利用は全国平均は15%だが、高松市では27%と2倍近くに上っている。一方、自動車中心の道路整備が行われていることもあり、人口1万人あたりの事故件数はワースト1になっている。

 提言書では、▽歩行者・自転車の安全、快適な空間の確保▽商店街の自転車対策による魅力向上▽路上駐輪の対策▽ルール・マナーの徹底―など六つを掲げた。モデル地区に高松市を制定、秋に委員会をつくり、県警や県教委とも協力して実効性がある取り組みにつなげたいとしている。

 人口当たりの台数が全国6位とは知りませんでした。昨日の喫煙率ワースト1は恥ずかしかったですが、こちらは誇っても良さそうです。とは言っても、環境問題に関心があってとのことではなさそうです。しかし、この自転車の楽園構想は良いですね。是非、自転車道の整備を進めてもらいたいものです。

 そして、是非路面電車を考えてもらいたいですね。地方都市のモデルとしての街整備を考えれば面白くなりそうです。街の大きさとしても丁度いいのじゃないでしょうか。

是非やってもらいたい!


喫煙率

2007年08月28日 | 日記・その他

  第2808回などで書きましたが、毎日の掃除で相変わらずタバコの吸殻の多さが目立ちます。数の上では缶やペットボトルを引き離しています。
  情けないことですが、やはりポイ捨てにたいする罰金刑でも設けないと減らないのかもしれません。
  しかし、もしかしたらこれは香川県が特別多いのかもしれません。そんなことを思わせる記事がありました。

    時事ドットコムより

  2007/08/25-16:08 男性喫煙率、都道府県格差2倍=岐阜28%、香川60%-女性は3倍・NPO調査

 特定非営利活動法人(NPO法人)日本禁煙学会(理事長・作田学杏林大学教授)は25日、都道府県の喫煙対策などに関する初の調査結果を発表した。男性の喫煙率は、低い順に1位の岐阜28.4%から最下位の香川60.0%まで、約2倍の開きがあった。

 同学会は、住民の喫煙率や自治体施設の受動喫煙対策などに関するアンケート用紙を、2月から4月にかけて都道府県に送付。締め切りまでに回答がなかった自治体には直接電話で連絡し、100%回収した。

 男性の喫煙率は、低い順に岐阜、兵庫(31.7%)、山口(34.1%)。高かったのは、香川、京都(54.8%)、茨城(53.8%)だった。

 女性で最も低いのは愛媛の4.2%で、次いで山口、大分、鳥取、島根の4.4%。最下位は宮城の13.5%で、奈良13.3%、東京12.9%と続いた。

  これはちょっと恥ずかしい数字ですね。まさか半分以上の人が喫煙しているとは想像もしませんでした。そう言えば、私の大阪への単身赴任の時は職場やお客様にも喫煙者は少なくタバコを吸わないことが当たり前のような雰囲気で喫煙者は肩身が狭い感じでしたが、香川へ帰って、新しい職についた時に意外と喫煙者が多いことに驚いた記憶があります。

 その時は建築関係の現場作業の多い職種だからかなと漠然と思っていたものですがそんなことは関係なく全体に多いと言うことのようです。今の職場も4人の内2人は喫煙します。体育館の利用者も意外と喫煙者は多く、外に設けた喫煙コーナーは良く利用されています。と言うことは、この調査の数字は意外とあっているのかもしれません。幸い、事務所や体育館内はこの春から全面禁煙になっているので煙に悩まされることはありません。

 喫煙者が多いと言うことは吸殻のポイ捨ても多くなるのは仕方の無いところでしょうか。それにしても、こんな日本一は一日も早く返上してもらいたいものです。

無理かな!


Google

2007年08月27日 | PC

  第2897回で取り上げたところのGoogleがまたまたやってくれました。今度は、「Google Earth」で宇宙が見られるのだそうです。しかし、こんな無償のサービスを提供してくれるのはありがたいのですが、どうやって儲けているのか不思議です。出来るものならそのノウハウを知りたいものです。

  CNET Japanより

  地球だけじゃない「Google Earth--宇宙の表示も可能に

 「Google Earth」のインタラクティブマップに、本当の意味で世界を飛び出した表示機能が加わった。

 「Sky」と呼ばれるこの新モードは宇宙の表示が可能で、ハッブル宇宙望遠鏡から送られた高解像度の写真や、さまざまな発見や星座についての情報も見ることができる。・・・中略

   Skyモードに入るには、まず最新版のGoogle Earthをダウンロードする必要がある。すると、土星を模した小さく黒い丸アイコンがツールバーに表示される。これをクリックすると、Google Earthが「Earth」モードから「Sky」モードに切り替わる。方法としてはもう1つ、Google Earthの「表示」メニューから「Skyに切り替える」を選ぶことも可能だ。

 「Earth」モードの地球同様、「Sky」モードに入ると夜空が回りながら印象的に表示される。もちろん、国、都市、史跡のような情報の代わりに、Skyでは月、惑星、星、そして星雲に関するデータが表示される。・・・中略

  「Earth」モード同様、「Sky」でも特定の場所や各種レイヤに情報や写真がポップアップ表示される。

 星座レイヤには、有名な星座についての情報や星座線が表示される。「身近な天文学」では、アマチュア天文家が自宅から見たような表示が行われる。

 冒険的で理論指向の宇宙探検家向けには、身近な太陽系から天の川までのツアーが「銀河の説明」に用意されている。

 ほかにも、ハッブル宇宙望遠鏡による約120枚の高解像度画像に加え、月の満ち欠けや星の一生といったためになる情報も用意されている。

 これは宇宙や星の好きな人にはたまらないでしょうね。私も子供の頃にはボール紙で望遠鏡を作ってお月さんのあばたを見ていたことがあるくらいですから嫌いではないのですが今やそんな余裕も無く星空を見上げたこともここ何年かはありません。

 しかし、こんなものができたら覗いて見たくなりますね。ということで、早速ダウンロードしてみました。
 「
Google Earth」を立ち上げ「ヘルプ」から「アップデートをオンラインで確認」からで簡単にアップデートできました。
 早速使ってみましたが、心配したより軽く動きました。星座名は日本語なので分かりやすいですが中身の説明は英語でした。
 こうなると「
Google Earth」を楽しむための英語の勉強が必要になったりして。しかし今更ながら60の手習いもしんどそうです。まぁ、写真だけでも楽しむ方法はありそうです。

 それにしても、こんなにいろんな機能が増えるとますますグラフィックボードやCPUの力が要求されそうです。もう極貧パソコンではついていけない時代かもしれません。

Google三昧の日は来るでしょうか!


2007年08月26日 | 軽自動車

  第2846回で新車販売の不振を喜んでしまいましたが、又しても、私をにんまりとさせる記事がありました。

 FujiSankei Business i. 2007/8/21 より

  「軽」2世帯に1台…自家用車保有数は初の減 07年3月末

 全国軽自動車協会連合会が20日に発表した2007年3月末の世帯当たり軽自動車普及台数は、100世帯当たりで前年同期比1・1台多い47・9台と、31年連続で増加し、ほぼ2世帯に1台の割合となった。一方で、登録車の保有台数は減少しており、軽自動車を含む自家用乗用車全体の1世帯当たり保有台数は3月末に初めて減少。“軽高登低”の新車販売状況が、自動車保有構造にも変化をもたらしていることがわかった。・・・以下略

 二極化により我が家のように軽自動車しか買えなくなったのかそれとも少しでも環境に優しいクルマにしようとする人が増えたのかわかりませんが、どちらにしても良い傾向であることは間違いないでしょう。願わくばもっともっと軽自動車の比率が増えて欲しいものです。

 とは言いながらも、軽自動車がデラックス化して燃費も100ccクラスの小型車より悪くなっているのが気がかりです。

  そんなことを考えていたら、面白い記事がありました。

  NIKKEI NETより

  (8/17)炭素繊維で車1割軽く――東レと日産、車台開発

 東レは日産自動車などと共同で、先端材料の炭素繊維を使い、自動車の基幹部品である車台(プラットホーム)を大幅に軽量化する技術を開発した。自動車全体の重量を1割減らし、燃費性能を45%改善。耐衝撃性も1.5倍に高まる。3年後をめどに市販車への採用をめざす。温暖化ガスの排出削減に向けた世界的な燃費規制の強化を背景に、鉄を主力にする自動車用素材の転換が加速しそうだ。

 車台は自動車の足回りの骨格部品で、エンジンなどと並ぶ基幹部品。これまでエンジンの動力を車輪に伝えるプロペラシャフトに炭素繊維が使われている例があるが、今回の技術が実用化できれば基幹部品への初めての採用となる。

 今度のボーイング787の主翼には日本の炭素繊維が100%使われるそうですが、今まで車に使われなかったのはコストか整形の問題があるのでしょうか。

 いずれにしても、炭素繊維で軽量化と耐衝撃性の向上が図れるのなら是非軽自動車に採用して欲しいものです。

 それ以上に、エンジンの要らない電気自動車に使えばより軽量なクルマができるはずです。そうなれば燃費のみならず対人の事故でも衝撃が少なくて済み被害は小さく収めることが出来るのじゃないでしょうか。

 カーボン製の電気自動車こそ目指すべき方向のように思います。

これは良いかも!


Google

2007年08月25日 | PC

  Googleマップに又新しいサービスが加わったようです。

 CNET Japanより

  Google マップにブロガー向けの新機能--HTMLタグの記述でブログなどへ張り付け可能に

 Google822日、オンライン地図サービス「Google マップ」に新機能を追加したことを発表した。HTMLタグを記述するだけで、ブログやウェブサイトにGoogle マップを張り付けることができる。

 これまで、Google マップをブログやウェブサイト上で利用する場合、JavaScriptのコードを書くか、Maps APIを利用したサービスを作成する必要があったが、今後は一般的なブログパーツや動画共有サービス同様に、HTMLタグを記述するだけで利用可能になる。

 利用方法はまず、Google マップの画面右上にある「このページのリンク」をクリックし、「HTML を貼り付けてサイトに地図を埋め込みます」という表記の下に表示されるHTMLタグをコピーする。そしてコピーしたタグを地図を張り付けたいブログやウェブサイトに記述すればよい。

 地図のサイズは通常425×350ピクセルとなっているが、「埋め込み地図のカスタマイズとプレビュー」から自由に変更できる。また、張り付けた地図は衛星写真との切り替え表示にも対応する。

  これは面白そうです。もしかしたらこの部屋でも使えるかもしれません。もう一つ分からないところがありますが、兎に角やってみようで、やれるかどうか試してみました。

  第2569回でリンクしている坂出市  拡大地図を表示

 第2851回でリンクしているGoogle本社 
拡大地図を表示

 どうです見れますでしょうか。

ますます面白くなりますね!


Q‐Cells

2007年08月24日 | 太陽光発電

 昨日のQcellなどの追い上げに危機感を感じてでしょうか第2883回でも取り上げたようにシャープは薄膜太陽電池の新工場の建設を発表しています。それを取り上げたFujiSankei Business i. 2007/8/21Qcellにも言及していました。

  シャープ太陽電池“世界一堅持”大阪・堺に最先端工場 液晶と併設、コストも圧縮

  シャープが、堺市堺区に新設する液晶新工場の敷地内に1000億円規模を投じ、太陽電池工場を新設する。巨額の先行投資と世界最先端の技術を打ち出し、追いすがるライバル各社を引き離し、世界首位の座を固める強い意思表示の表れとみられる。(藤原章裕)…中略

  米調査会社PVニュースによると、シャープの2006年の世界シェアは17・4%と7年連続で首位だった。昨年、国内メーカー各社はシリコン不足で思うような増産に踏み切れなかったが、傘下にシリコン精製メーカーを抱える独Qセルズが、欧州の太陽電池ブームに乗って躍進。首位の座を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。中国サンテックも三洋電機を抜いて4位に躍り出るなど、海外の新興メーカーがすさまじい勢いで増産に乗り出している。…以下略

  Qcellはシリコン精製メーカーを抱えているんですね。英語のHPなので詳しくは読んでないので、そこまでは気がつきませんでした。やはり、英語力が無いと性格で早い情報を仕入れるのは難しいですね。まぁ、今更悔やんでも仕方ありませんが。

  それにしても、中国のメーカーの伸びも凄いですね、この中国サンテックは第2514回で取り上げた日本のMSKを買収した企業です。
  いよいよ恐れていたことが起きそうです。シャープさん頑張り切れるでしょうか。何となくメモリーなどと同じ道を歩みそうですね。

日本メーカー風前の灯火か!


Q‐Cells

2007年08月23日 | 太陽光発電

  第2845回で取り上げたドイツの太陽電池メーカーQcellの成長がやはり急速のようです。

 NIKKEI NETより

  独Qセルズの1―6月、純利益2.1倍・太陽電池世界2位

 【フランクフルト=後藤未知夫】太陽電池生産世界2位の独Qセルズが14日発表した200716月期決算は、純利益が前年同期の2.1倍にあたる7700万ユーロ(約125億円)に拡大した。太陽電池の基幹部品であるセルの生産・販売が好調で、売上高は前年同期比44%増の35000万ユーロに伸びた。

 同社は、0712月通期の売上高が前期比48%増の8億ユーロとなる強気の業績予想を示した。年間生産量は46%増の370メガワットに拡大する見通しで、生産能力の増強にも着手している。

 太陽電池業界は、世界首位のシャープなど日本メーカーがリードしてきたが、01年から生産を開始したQセルズは、独政府の代替エネルギー推進策や世界的な太陽電池パネルの需要増を追い風に急成長している。(20:15)

  第2451回でも書いたように、創立が1999年で生産開始が2001年だそうです。そして2005年には世界第二位。頑張っているとは言えども国が足を引っ張っているシャープが抜かれるのも時間の問題かもしれません。
  
昨日の新日鉄の嬉しいニュースもこうしたニュースを見るとなんだかぬか喜びだったような気がします。

  その国のバックアップを証明する記事がありました。

  太陽電池取材,世界一周記より

 …略

  「では,なぜQ-Cells社だけが突出して成長を遂げているのか」と聞くと,「ドイツが国策として,太陽電池で発電した電力を高額で買い取っており,ドイツで太陽電池の設置ラッシュが起こっている。地元企業としてこの恩恵を受けていることは確かだ。これに加えて,我々の会社がユニークな点は,セルの生産のみに注力していること。日本メーカーのように,セルからモジュール,システムまで幅広く手掛けることはしない。設備投資をはじめとした経営資源を集中投入できるため,生産能力を短期間に高められる」(Q-Cells社)と述べている。…以下略

  なるほど、セルだけの生産に特化しているんですね。それにしても、ドイツと日本のこの差はどうしたものでしょう。
  メーカーの力から言えば日本の方が圧倒的に優位だったのに政府の政策の違いでここまで追い上げられたということです。世界のエネルギー大国になる折角のチャンスを逃がした日本政府はいずれ世界の笑い物になるのでしょうか。それとも今からでも政策を変える事が出来るのでしょうか。

どうも望みは無いかも!


シリコン

2007年08月22日 | 太陽光発電

  第2890回で住友商事の中国のシリコン材料メーカーへの出資を取り上げ、なぜ日本政府は日本でのシリコン製造に予算を廻さないのかと書きました。
  しかし、無策な日本政府に任せずに、
第2505回第2515回第2568回で取り上げた日本の鉄鋼メーカーがいよいよ動き出すようです。

 19日、NIKKEI NETより

  新日鉄、太陽電池素材に参入・2010年にも新工場 

 新日本製鉄は太陽電池の基礎素材である多結晶シリコンを量産、同市場に本格参入する。生産コストを最大5割低減できる製法を開発、年産2000トン規模の新工場を2010年にも建設する方向で検討に入った。JFEスチールも今年度中に同300トンの量産プラントを建設する。太陽電池メーカーの相次ぐ増産で多結晶シリコンは品不足が深刻化。鉄鋼大手の量産開始で素材を含めた太陽電池の国内一貫生産体制が強化され、環境分野での日本企業の競争力が一段と高まることになる。

 二酸化炭素(CO2)を排出せずに発電できる太陽電池は温暖化対策を急ぐ世界的な動きのなかで需要が急拡大するとみられている。世界最大手のシャープを筆頭に京セラ、三洋電機など国内各社が一斉に増産計画を打ち出しており、多結晶シリコンの確保が最重要課題に浮上。同素材を鉄鋼大手が低コストで国産化することで、各社の増産に弾みがつく。(07:00)

  いよいよ新日本製鉄が動き出すんですね。生産コストが最大5割減。それも年産2000トン。これは面白くなりそうです。久し振りに嬉しいニュースです。
  これが実現すれば、太陽電池の生産は一気に増えることになりそうです。いよいよ日本がエネルギー大国になることも夢じゃなくなるかもしれません。
  しかしながら、今の日本政府の取り組み方では折角増えた太陽電池も利益第一のメーカーは輸出に回してしまうことになるかもしれません。

余りにも勿体無い!


北京オリンピックボイコット

2007年08月21日 | 日本再生

  

最近テレビで北京オリンピックの一年前のリハーサルとか星野ジャパンのオリンピック球場での練習のニュースが流れ来年のオリンピックを盛り上げようとの意図が見えます。

 しかしながら、その背景の空を見るとどんよりとしてバックの高層ビルが霞んで見えます。相当に大気汚染がすすんでいることが見て取れますが、テレビはそのことには一言も触れずにひたすらに盛り上げようとしています。世界ではボイコット問題が起きているのに相変わらず日本のテレビは中国礼賛のようです。オリンピックで設けることがそんなに大事なのでしょうか。その為には選手の健康なんてどうでもいいのでしょうか。

 第504話では北京オリンピックを応援していますが、今では、あんな空気の悪そうなところで競技をする選手が可哀想と思うのは私だけでしょうか。

 と思っていたら、やはり問題にしているところがありました。

  団藤保晴の「インターネットで読み解く!

  中国の酸性雨拡大にみる越境汚染の怖さ

  北京五輪まで1年。ホッケーの五輪テスト大会開幕戦で中国に敗れたアルゼンチン女子チーム選手たちは顔を真っ赤にしながら肩で息をしていたと、朝日新聞が伝えた。暑さに加えて空気が悪く、深く息をすると息苦しくなってしまうのだという。北京の大気汚染物質は2004年頃までは、やや減少傾向とも伝えられたが、止まらない高率成長を受けて制御どころではなく、昨年、今年と深刻なニュースが目立つ。

  …中略

 「中国、あるいはオリンピックはできるのか」(あいあ~る村塾)は7月中旬に「本日の英国ガーディアンの記事を読むと、これは心配性の人でなくとも、ぞっとするようなことが書かれている」とOECD調査を引きながら危惧している。「1億9千万の人が、水が原因で病気に苦しんでいる」「主要湖水の75%は高度に汚染されている」「『グリーンオリンピック』の装いに凝らしている北京も、途方も無い成長の恐るべき結果から逃れてはいない」「一昨日も昨日も今日も北京の空は硫黄スモッグで暗く、あまりにもそれが濃いものだから摩天楼もスッポリ飲み込まれている」「空気の質があまりにも悪いものだから、時には、学童は休み時間でも屋内に留まるよう警告が出されている」「こんなところで42キロもマラソンできるのかね。日本の陸連と水連はよくよく考えて、参加するか否か決めた方がよいのではなかろうか」…以下略

  もう一つ

  四国新聞社より

  やっぱりマスク必要/北京五輪の大気汚染対策 2007/08/15 07:38

 やっぱりマスク必要/データを集める研究者 北京五輪ビーチバレーのテスト大会が行われている会場で、大気の計測を行う関係者=13日、北京市(共同)

 外出の際はマスクを-。来年の北京五輪に向け大気汚染が心配されている中、日本オリンピック委員会(JOC)情報医科学委員会は14日、北京市内の約10カ所で汚染物質の濃度などを測定。杉田正明委員は「汚染は明らかで無視できない。しっかりした対策が必要」と注意を呼びかけた。

 計測したのは、粉じんや二酸化炭素(CO2)など約10項目。場所や物質によっては、日本の3倍近く数値が悪いものもあった。それでも計器にマスクをかぶせたところ「確実に(汚染物質を防ぐ)効果があった」(杉田委員)とし、外出の際のマスク着用や、汚染源となる車の交通量が少ない時間帯を選んで練習するなどの対策が必要とした。

 杉田委員は「大気汚染は慣れることは不可能。10分程度外にいただけでも目や鼻、のどに影響が出るケースもある」という。(共同)

 こんなに問題の多そうなオリンピックをボイコットしようと言う話題が出ないのは日本くらいじゃないのでしょうか。

 何と言っても中国様様で「北京オリンピックを支援する議員の会」なんてのを立ち上げた日本陸上競技連盟会長であり河野洋平衆議院議長なんて人もいるくらいですから。

 それにしても、この河野洋平なる人物はいったい日本の国をどうしたいのでしょうか。私は、彼の生体肝移植は息子の太郎氏の提供ではなく中国の贈り物じゃないかと疑っています。そう思えるほどに中国寄りが目に付きます。

  参考:河野式辞・これが戦没者遺族に投げかける言葉でしょうか

      「河野談話」の白紙撤回を求める署名にご協力をお願いします。

  こんな人が衆議院議長をしている国は世界中を探してもどこにもないでしょうね。そんなに日本が嫌いなら中国に移住すれば良いのに。

本当に日本って、変な国です!


レンタル自転車システム

2007年08月20日 | 自転車・公共交通

  第2828回第2862回で取り上げたパリのレンタル自転車が大好評だそうです。

  時事ドットコムより

  2007/08/16 貸自転車制度が大好評=発足1カ月、今や通勤の足に-パリ

 【パリ15日時事】フランスのパリ市全域で7月15日に始まった公共のレンタル自転車制度が予想以上の人気を博している。発足後1カ月間の延べ利用者数は、市の人口の8割近くに相当する約165万人に達した。通勤・通学の足を地下鉄から貸自転車に切り替える市民も急増中だ。

 やはり安価で便利なものは受け入れられるということなのでしょうか。つまり、どんなに高尚な考えで作られたものでもそれが利用者にとって大きなメリットがなければ普及しません。それの最たる物が日本における太陽光発電と言えば言い過ぎでしょうか。
 人間、どんなに素晴らしい理想より現実の利益を選んでしまうのは仕方が無いのかもしれません。所詮人間なんてその程度のものと思えば腹もたたないし、そうであれば、如何に人を動かすかのシステムを作ることを考えるべきでしょう。

  ということは、パリのこのシステムのように何事も利用者にメリットがあるシステムを考えれば良いと言うことになります。
  それとは相容れないかもしれませんが、罰則も同じような効果を持ちます。どんなに悪いことと分かっていても、罰則が無ければつい甘えてやってしまう。たとえば、タバコやガムのポイ捨てなども罰金が取られるとなれば激減するはずです。
  つまりは、悲しいことかもしれませんが、人間世界を上手く動かすためにはやはりアメとムチしかないのかもしれません。
  要するに、為政者がその辺りを真剣に考えれば、やるべきことは自然に見えてくるのじゃないでしょうか。

基本に戻りましょう!


CIS太陽電池

2007年08月19日 | 太陽光発電

  シリコン不足に苦労している結晶系に対抗して薄膜系の太陽電池が少しずつのびてきているようです。第2256回第2651回で取り上げた昭和シェル石油が早くも増設だそうです。

  日刊工業新聞より

  昭和シェル石油、宮崎県にCIS太陽電池工場を建設-09年稼動

 昭和シェル石油は15日、子会社の昭和シェルソーラー(東京都港区)が銅・インジウム・セレン(CIS)太陽電池の建設工場を宮崎県に建設すると発表した。投資金額は約150億円。生産能力は一般家庭1万5000世帯分に相当する年間60メガワットで、CIS太陽電池の工場として世界最大となる。09年上期に生産を開始。グループの販売網を通じ全国に販売する。

 CIS太陽電池は銅やレアメタル(希少金属)を主原料とした薄膜型太陽電池の一種。世界的な需要の高まりで価格が上昇しているシリコンを使用しないのが特徴で、生産コストを低く抑えることが可能になる。同社では既に宮崎市内に生産能力20メガワットのCIS太陽電池工場を設置、7月から商業生産に入っている。(更新日 2007 816日)

  参照: 環境・新規ビジネス 太陽電池

  第2883回で薄膜太陽電池が伸びそうな予測を取り上げましたがいよいよ本物になりそうなのでしょうか。
  どちらにしてもコストダウンが進むことにより太陽光発電がエネルギーの本命になることは大歓迎です。

  それにしても、今年の暑さは凄まじいですね。16日、岐阜県の多治見と埼玉県の熊谷で40.9度を記録し、山形で1933(昭和8)年7月25日に記録した40.8度の国内最高気温が74年ぶりに更新された。翌17日も多治見で40.8度を記録。いよいよ温暖化は本物になって来たのでしょうか。
  一日も早い太陽光発電の普及が望まれます。

間に会うのでしょうか!


住友商事

2007年08月18日 | 太陽光発電

  

昨日は本気かどうか疑わしい日本政府の太陽光発電への取り組み発表を取り上げましたが、やはり、民間の方が具体的に動いているようです。

 今やシリコン系太陽電池の最大の弱点とも言える原材料のシリコン不足にも手を打っているようです。

 News CHINAより

 住商が太陽電池材料製造のソーラーギガに出資 中国展開も視野 2007/08/14()

 住友商事は、太陽電池用のシリコン材料を製造する中国企業、ソーラーギガ社と資本・業務提携した。同社が同企業に3%程度、約3億円出資し、販売代理権を取得し、日本だけでなく中国でも今後大幅な成長が見込まれる太陽電池原材料ビジネスの拡大を目指す。

 太陽光発電は世界的に普及の速度を高めていくに伴い、急速な需要の伸びに原材料となるシリコンの供給が追いつかず、世界的に品不足状態が続いているなか、中国の製造業者が増産に相次ぎ乗り出し、中国での生産量が急増している。

 ソーラーギガ社は太陽電池用単結晶シリコンインゴットを中心とした生産量および品質において中国トップクラスの企業である。年間製造能力を2007年に100メガワット予定しており、2008年にさらに倍増する計画。

 ソーラーギガ社は、遼寧省錦州市に太陽電池用単結晶シリコンインゴットおよびウェハーの製造子会社5社、上海市にシリコン原料の再生子会社を保有している(添付地図参照)。北京=川島尚子

  詳しくは、

  住友商事 ニュースリリースより

  住友商事が中国シリコンメーカーSolargiga Energy Holdings Limitedと戦略的パートナーシップ締結

 住友商事と言えば第2558回でのシャープのシリコン調達にもかかわっていましたね。どうやらシリコンに力が入っているようですね。もっと集めてきてもらいたいですね。

 しかしながら、今回の相手が中国というところに一抹の不安を感じるのは私だけでしょうか。原料を中国に押さえられているとなると先行きどうなるか予想がつきません。何とか日本国内でシリコンを調達できる技術が開発されないものでしょうか。それが出来れば、本当に日本はエネルギー大国になれるのですが。

 どうせ予算をつぎ込むのなら、昨日の政府予算もこうしたシリコンを日本で製造できる研究に使った向けた方が将来のエネルギー大国の実現のために夢が持てそうです。

実現して欲しいものです!


技術開発

2007年08月17日 | 太陽光発電

  第2811回で取り上げた国管理の全庁舎への太陽光発電の設置のニュース以外、国の無策に腹を立てるばかりでしたが、今度こそ本当だろうかという衝撃的な記事がありました。

    YOMIURI ONLINEより

  CO2半減へ技術開発、10年で予算1兆円の政府計画 

 政府は13日、温室効果ガス排出量を2050年までに半減させるための技術開発計画を、年内にとりまとめる方針を固めた。

 10年間で総額数千億~1兆円の予算を重点投入する方向で調整する。さらに、この計画をたたき台に日米欧などで共同の技術計画を策定し、来夏の北海道洞爺湖サミットで提案する考えだ。

 計画に盛り込む具体的な新技術として、〈1〉製鉄の過程で、コークスの代わりに水素を使って鉄鉱石から酸素を取り除き、二酸化炭素(CO2)の排出を削減する全く新しい製鉄技術〈2〉発電効率を現在の3~4倍に高めコストを火力発電並みに抑えた太陽電池技術〈3〉途上国で需要が高まっている中小型の原子炉開発――などが候補に挙がっている。

 2008年度予算では、約600億円を投入する方向で調整している。…以下略

 太陽光発電が入っていることに驚きましたが、現在の3~4倍の発電効率というのが何とも胡散臭いですね。そんな夢みたいなことに金をかけるより、その予算をドイツ式の買い取り価格に廻してくれた方が余程現実的だと思うのですが、どうでしょう。
  設置して儲かるとなれば放っておいても設置は爆発的に増えることは間違いありません。売り上げが上がり競争が激しくなればメーカーは放っておいてもより良い商品を開発することに力を注ぐでしょう。もう基本的な開発より如何に大量生産によるコストダウンを計るかのときじゃないでしょうか。
  それとも、計画だけ打ち上げておいて本音は電力会社との裏取引があるのでしょうか。

どうも信じ難い!