ダンポポの種

備忘録です

駆け込みノリ

2023年03月31日 23時59分00秒 | 旅のあと


あす4月1日から近鉄電車の運賃が値上げされるので、現行最終日のきょう、乗ってきました
値上げ直前の〝駆け込み〟乗車、というやつ。
行き先はどこでも良かったのですが、久しぶりに「大阪線急行乗り通し」をやってみました。
主に急行電車で、五十鈴川まで往復してきた、だけ。


以下、いつもの如く、写してきた画像を全部貼っておきます。
(*^-^*)



↑午後1時前、大阪上本町駅改札口前。乗り鉄スタート。






↑きょう乗るのは、大阪上本町13時28分発の五十鈴川ゆき急行です。
 大阪上本町から五十鈴川まで、途中停車駅は26駅、所要2時間29分。
 途中で降りずに、終点まで全区間乗り通してみたいと思います。



↑13時11分頃、青山町ゆき急行が発車したのと入れ替わるように6番線に上本町終着の電車が到着。
 高安からの普通だったようですが、これが折り返し「五十鈴川ゆき急行」になります。
 5820系6両編成。L/Cカー。
 大阪線所属なので、トイレ付き車両を連結しています。
 「でも、ホントは5200系に乗りたかったなあ…」



↑すでに五十鈴川ゆき急行として乗車口ドアは開放されています。発車待ちの状態。
 電車が入線したときから〝不安〟だったんだけど、座席フォーメーションはこのままなん?
 ドアが開く前に車内整備が行われてクロスシート配置に切り替わるのだろう、と期待したのに。
 「うそぉ ロングシートで五十鈴川まで行くんかい…



↑この5820系では、6両編成のうち2両にトイレが付いています。



↑上本町から五十鈴川まで139.1km。所要2時間29分の旅が始まります。
 でも、もう一度言う。ラッシュ時じゃないのにロングシートで運行するのは何故だ
 2時間29分って近鉄の急行列車の中でも屈指の所要時間だと思うけどなぁ。
 ここでクロスシート配置にしないのなら、何のためのL/Cカーなんだ~



↑私は「端っこの座席」にすわることにしました。車端部のところです。
 座って、上半身を少しひねって、壁(妻面)にもたれるようにして窓の景色を眺めます。



↑こんなふうに車窓風景が見えます。長時間この姿勢だと、首が痛くなるけど



↑きょうはきっぷを買いました。
 大阪上本町から五十鈴川まで1840円です。
 運賃改定により、明日4月1日からは同区間2180円(340円アップ)になります。



↑定刻13時28分に大阪上本町を発車。まずは大阪線を走ります。
 「大和八木へは、後の特急(名阪乙)が先に着く」旨のアナウンスが入り、次駅の鶴橋に停車。
 鶴橋から乗ってくる人は多かったけれど、乗車後も座席は全部埋まらない程度でした。
 ロングシートなので、車内が込んでくると〝撮影〟は難しいです。
 撮っていたらひんしゅく買うだろう 自粛。

布施の次の停車駅-河内国分で、待避線に入って5分ほど停車しました。
名古屋ゆき乙特急アーバンライナーが追い越していきました。
鶴橋でアナウンスがあった、「大和八木へは特急が先に着く」というやつです。


◎大和八木から撮影再開


↑大和八木で降りる客が多くて、車内が空きました。私の隣りに座っていた客も降りた。
 「隣りも、その隣りも空席だし…、こうやって写真撮っても大丈夫そうだな」
 ここから撮影を再開しました。
 以下、このアングルばっかりで単調ですが、撮ってみました。
 大阪上本町から40分経過。14時08分に大和八木を発車。まだ先は長い。



↑大和八木を出ると、すぐに耳成山が見えてきます。



↑大和八木からは「すぐ」ですが、桜井の街並みと三輪山が見えてきました。



↑14時12分、桜井。降りる客のほうが、乗ってくる客よりも多かった。
 急行はここから先、榊原温泉口まで各駅に止まっていきます。
 この先、停車する各駅で写真を撮ろうと思います。(可能な限り)



↑大和朝倉。
 大阪方面から走ってきた準急・区間準急・普通の多くはここで終点になり、折り返していきます。
 かつては昼間も準急・普通は榛原まで到達していたんだけどな。
 利用状況に照らしてか、現在は大和朝倉で終着となってしまう列車が増えています。
 その代わりに、急行が大和朝倉と長谷寺に停車するようになりました。
 ホーム向かい側に止まっている電車は、折り返し大阪上本町ゆき普通。
 「下りホーム待避線に到着したまま、そこから折り返して行くんやね」(上りホームに回送されない)



↑大和朝倉を出ると、ぐんぐん坂を登っていきます。
 今までに当ブログでも書いたことがあったと思うけど、私はこの区間の車窓風景が好きです。



↑長谷寺。ホーム越しに大きな桜の木が見えます。



↑長谷寺から榛原へ、さらに坂を登っていきます。



↑14時24分頃、榛原(はいばら)。
 特急待避は無く、すぐに発車しました。












↑三本松~赤目口間では、地形が開けて、蛇行する宇陀川を三回渡ります。
 ここも車窓風景がいい区間だと思います。



↑赤目口に着く手前で、また川を渡ります。これは宇陀川に注ぐ支流。
 「さくらがきれい」






↑名張に着きます。(反射映り込みがあります)



↑14時40分、名張に到着。ホームの画像ありません(反射映り込みアリ)
 私が乗っていた車両からの降車客は少しでした。
 名張では9分停車し、名古屋ゆき甲特急「ひのとり」の通過を待ちました。
 所要時間の面では、この駅で大阪上本町~五十鈴川の〝真ん中〟です。



↑五十鈴川へ向けて、後半区間に突入。
 名張を14時49分に発車して、さらに、各駅に停車しながら進みます。
 桔梗が丘、14時52分。



↑ステーション・ナンバー〝デゴイチ〟の、美旗。
 大阪線の駅ナンバーは、大阪上本町「D03」から始まっています。

※追記
大阪線の駅ナンバーは、大阪上本町「D03」から始まって、真菅「D27」までは一つずつ数字順に進みます。しかし、真菅の次駅-大和八木は京都・橿原線からの通し番号を用いて「D39」を名乗っています。
大和八木以東の大阪線各駅は「D39」から一つずつ数字順で進みます。



↑14時57分頃、伊賀神戸。
 伊賀鉄道(伊賀線)乗り換え駅。
 上本町からの乗車時間はほぼ1時間半。ここから五十鈴川まで残り1時間!



↑伊賀神戸を出てすぐに渡る鉄橋。この川は、木津川なのだそう。
 いつも私が地元で眺めている木津川の、うんと上流に当たります。
 車窓に見えている鉄橋は伊賀鉄道。鉄橋を渡ったら伊賀線は ぷいっと向こうへ離れていきます。
 京都線だけじゃなく、大阪線と伊賀線にも木津川鉄橋がある―、というお話です。



↑たくさんの線路(電車の車庫)が見えてくると、青山町に着きます。
 青山町車庫。



↑15時01分、青山町。
 特急待避は無く、すぐに発車しました。






↑「こうづ」と読む、伊賀上津。
 青山町から先、伊勢中川までの各駅は、昼間の時間帯は〝停車列車〟が少ないです。



↑伊賀上津~西青山間では、大阪線の旧線跡(単線時代の線路敷跡)を横目に走ります。
 赤マル印のとこらへんに旧トンネルの入り口があります。ちゃんと写っていないけど






↑鉄橋の柵の向こうに、旧線(単線時代)の橋脚が見えます。
 複線化によって新しい鉄橋に架け替えられたので、旧線の鉄橋は廃止されたんやね。
 旧鉄橋の橋桁は撤去されたけれど、橋脚はそのまま残されているのですね。



↑一層、山深い景色になってきました。まもなく西青山です。



↑近鉄電車の秘境駅ともいわれる、西青山。



↑乗降客はかなり少ない駅ですが、ホームはガラ~ンと広いです。
 西青山を発車すると、すぐに、近鉄線最長のトンネル(新青山トンネル)に入ります。
 西青山から次の東青山までは近鉄線で駅間距離が一番長い区間です。(合ってるよな?)



↑15時14分、東青山。
 駅前には「東青山四季のさと」が広がっています。



↑東青山では、当駅始発の伊勢中川ゆき普通と接続。1253系の2両編成。
 急行は榊原温泉口から先は通過運転を再開するので、東青山での緩急接続は良いと思います。
 ダイヤ的にはうまい設定だと思いますが、肝心の乗り換え客(乗り継ぎ客)が少ない



↑東青山を発車したところ。四季のさとを見ながら進む。
 桜が立ち並んでいるとこらへんが、大阪線の旧線跡だろうと思います。



↑現在線「新総谷トンネル」の手前付近。
 このあたりが総谷トンネルの入り口があったところだと思う。
 画面右端のとこらへん、黒く陰のように見えるのがトンネル入り口かな?
 いっぺん東青山で下車して、四季のさとを散策してみないといけませんな。
 


↑榊原温泉口の色褪せた駅名板。塗り直し作業中かな?
 桜井から続いてきた「急行の各駅停車区間」はここまで。
 五十鈴川に向けて、ここからは急行運転(通過運転)再開します。



↑山間部の区間を走り切って、伊勢の平野部に下ってきました。



↑伊勢中川の短絡線。



↑名古屋線の線路が近づいてきます。合流地点が伊勢中川駅ホーム。



↑15時27分、伊勢中川着。上本町からほぼ2時間です。
 これで、大阪線(大阪上本町~伊勢中川間108.9km)を全部乗り通しました。
 伊勢中川でも特急接続・待避はありませんでした。



↑15時29分に伊勢中川を発車。
 ここからは山田線(伊勢中川~宇治山田間、28.3km)を走ります。
 五十鈴川まであと30分ほど。ラストスパートです。



↑伊勢中川から7分ほどで松阪(まつさか。←濁らない)に到着。
 まとまった下車があり、私が座っている周囲が全て空席になりました。
 チャンス到来とばかりに、写真撮りまくり!
 ここで賢島ゆき普通と接続。

私は、上本町出発のときから一貫して車端の妻面を背もたれにして座っていたけれど、鶴橋から乗ってきた高齢女性が私と同じロングシートの乗降ドア側(らくらくコーナー)に座っておられました。この方も、松阪で降車されました。
「鶴橋から松阪まで<急行>で移動する〝一般の方〟もおられるのだな…」と私は感心してしまいました。
なんとなく、大阪~松阪間だったら特急利用がふつうでは?という私の先入観がありました。

そもそも、いま乗っている急行は、終点の五十鈴川まで〝先着〟するダイヤなのです。

この急行は、河内国分で名古屋ゆき乙特急(アーバンライナー)、名張で名古屋ゆき甲特急(ひのとり)に追い抜かれました。特急に追い抜かれたのはその2回だけで、特筆すべきは(?)伊勢志摩方面への特急に追い抜かれていないことです。
大阪難波14時10分発の賢島ゆき特急が、大阪上本町をこの急行の45分後(14時13分)に発車し、後方から追い上げてきているのですが、五十鈴川着は急行到着の3分後です。

昼間の時間帯、大阪~伊勢志摩方面の特急も運転回数が減ってしまったのですね。
大阪難波~賢島間の特急(乙)が片道1時間に1本走るだけか…。
昔は乙特急が毎時片道2本ありましたよね。
加えて毎時片道1本阪伊甲特急が走っていた時代もあったと思う。鶴橋から宇治山田まで止まらないやつ。当時は伊勢市にも止まらなかったですね。昼間にも甲特急が走っていたなんて、懐かしい時代やね。




↑松阪を出ると、JR紀勢本線としばらく並走。



↑松阪で降車が多かったので、そのあとの車内はガラーンとしました。
 この先は伊勢市・宇治山田・五十鈴川に止まるだけなので、もう車内が動くことはなさそう。



↑櫛田川をわたる。



↑明星検車区(車庫)のそばを通過。



↑上本町からずうっと私が座ってきた座席。



↑宮川をわたる。



↑JR参宮線と寄り添って、伊勢市に着きます。
 画面中央、小さい写り方だけど、JR駅にキハ25編成が停車中です。



↑伊勢市に停車。外宮前です。
 「しまかぜ」を含めて、伊勢市には甲特急も停車します。
 近鉄とJRと、双方の伊勢市駅が並んでくっ付いています。
 ここから先、急行は各駅に停車します。



↑伊勢市から目と鼻の先(?)、すぐに宇治山田に着きます。15時53分。
 山田線の区間はここまで。
 宇治山田で終着になる急行も多いけど、この列車はもう一駅先の五十鈴川まで行きます。



↑宇治山田から先は、鳥羽線に入ります。
 鳥羽線は、宇治山田~鳥羽間13.2kmの線区。
 この急行は五十鈴川までの一駅区間1.9kmだけ鳥羽線を走ります。



↑大阪上本町から約2時間半の〝急行のひととき〟が、まもなく終点です。



↑五十鈴川に着きました。
 「ロングシート運用に、乗り通したぞ



↑とくに遅れはなく、定刻15時57分頃に五十鈴川着でした。



↑約3分後の16時ちょうど頃に、大阪難波からの賢島ゆき特急が到着しました。
 急行で上本町を出発してから初めて「伊勢志摩方面ゆきの特急に追い付かれた」という状況です。
 と言っても、もう急行は五十鈴川終点に到着済みですけれどね。
 事前に特急券を確保してあれば、ここでスムーズに特急に乗り継ぐことができます。



↑下りホーム待避線(1番線)に到着した急行電車。「お疲れさま~」
 乗車口ドアは開いたままで、すでにテールライトが点灯しています。
 約15分のインターバル後に大阪上本町ゆき急行として折り返し発車していきます。
 「また今来た道を<急行>で戻っていくんやね。お疲れさま~」



↑五十鈴川駅。



↑五十鈴川駅前で連節バスに遭遇しました。


   ◇          ◇          ◇

◎私も五十鈴川で引き返す


↑15時06分。上り4番線に賢島から走ってきた伊勢中川ゆき普通が到着した。
 3番線から、後続の名古屋ゆき特急が先に発車します。(先発)
 それに続いて1番線から先ほどの大阪上本町ゆき急行が発車します。(次発)
 この普通は、五十鈴川に10分停車して「次々発」となります。
 私は、この普通に乗って伊勢中川まで戻りました。






↑16時58分、伊勢中川へ到着。
 ここからは、大和八木経由で京都方面へ帰ろうと思います。
 中川での乗り継ぎ候補列車は、このふたつ。
 ・17時10分発、大阪難波ゆき特急(賢島から走ってくる列車です)。
 ・17時13分発、大阪上本町ゆき急行(当駅始発です)。
 ホームのコンビニ売店で缶ビール買って特急で八木まで帰る…のも悪くないと思ったけど、
 思案して、結局きょうは帰りも<急行>に乗ることにしました。



↑17時01分、名古屋からの五十鈴川ゆき急行が入ってきました。
 「出た 5200系やんか!」
 きょうは私もこの車両に乗りたかった~ 車内は転換クロスシート。
 名古屋線の急行には5200系がよく使われています。



↑17時07分、大阪上本町から走ってきた伊勢中川終着の急行が2番線に静々と入線。
 この電車が折り返し17時13分発の大阪上本町ゆき急行になります。
 入線のアナウンスが「4両編成」であることを告げて、それで私も初めて気が付いた
 「えっ、4両なの
 この画像は、所定の4両停止位置に電車が止まった状態。
 ホームで私が待機していた地点に届かず、ずうっと向こうのほうで電車は止まってしまった



↑ドアが開くと、ホームで待っていた客が一斉に乗車。
 もう夕方の時間帯になっているので、乗客は決して少なくない状況でした。
 「モタモタしてたら座るとこ無くなる!?」と思い、私も急いで電車に駆け寄り、乗り込んだ。
 大丈夫でした。余裕で座れました。よかった~。
 2610系。もとは固定クロスシートを装備していた電車です。
 現在はロングシート改造されています。(トイレ前だけボックス席が残っている)
 私は中学・高校生の頃に2~3回、固定クロス時代の2610系に乗ったことあります



↑4両編成だったけれど、名張で前寄りに2両増結して6両編成になりました。



↑18時28分に大和八木着。
 伊勢中川から1時間25分、心地よく電車に揺られました。
 この急行に乗車した伊勢中川~大和八木間での急行〝通過駅〟は、
 川合高岡・伊勢石橋・大三・大福・耳成の5駅のみ

このあと、橿原線ホームに下りて、京都ゆき急行に乗って帰りました。

きょうは、五十鈴川まで<急行>で往復してきただけ、の半日でした。
みなさんは「これの何が面白いねん??」と思われるかもしれません。
私としては、車窓風景をたくさん眺めることができて、十分楽しかったです。
結局きょうは、特急利用が無いまま終わった。
缶ビール飲む場面が無かった。((+_+))