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北条王朝

2010-11-16 | 井原今朝男『中世の借金事情』
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年11月16日(火)01時49分24秒

>azumaさん
いつもありがとうございます。
『中世の借金事情』については弱い者いじめみたいな感じになってしまって、ちょっと書きづらかったですね。
書こうと思っていた批判のポイントは以下の通りです。
①「債務契約」も井原氏の造語であって、井原氏の体系的知識の欠如を反映していること。
②債権(=債務)の発生原因である契約・事務管理・不当利得・不法行為のうち、典型契約の一部である消費貸借契約、しかも一方が社会的弱者であるような金銭消費貸借契約にしか関心がない、つまり債権各論の極々一部にしか関心のない井原氏が債権総論を論じることは、目の不自由な人が象を撫でるようなものであること。
③中世を光り輝かせようとするため現代の破産制度を非常に残酷なものであるかのように描くのは単なる無知であるばかりか、一般人に多大な誤解を与える有害な行為であること。
④近代資本主義の発展をもたらした株式会社制度は、井原氏の言う債務の無限の拡大の対極にある制度であること。つまり井原氏は近代資本主義を理解していないこと。

>筆綾丸さん
>高倉健
北条王朝の滅び方は健さんの美学に合いそうですね。

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