目が開く。

仔犬達は順調に育っている様で目が開いて来た。
デブ以外が育てているが姫が全部取ろうとするのでクマ子とトラ子の顔に傷が有る、仔犬の奪い合いで軽い喧嘩でもしたのだろう。
夕方寒くなったが子犬達を一塊にさせて散歩に行く。
罠の無い谷を自由に走らせる、奥に他の猟師の箱檻が有るのだがわしが大きい奴を獲っているのでイノシシは少なく今は扉を閉めてある。
デブ以外は仔犬が気になるのか遠くまで走らずに直ぐに足元へ帰り車の方へ先に歩いて行く。
いつもこうなら有難いのだが、帰宅後姫に３・トラ子１・クマ子１と仔犬を与えるがクマ子の分はトラ子が獲るかもわからない、どちらにせよ邪険にせずに大事に育てているので安心だ。
さあ、明日ぐらいから少ない罠を追加しようか？。

（早く帰りたがる犬達）

寒くなりそう。

昨夜からの雨も朝には小雨に変わった。
少し濡れるが簡易カッパを持って巡回に出る、近所の谷２カ所のうち１カ所は罠がもう無いのだが中形の足跡が有るので２，３日内に設置しよう。
別の谷にも中形が１頭居る筈なのに中々掛からず、今朝も異変なし。
北へ走り順に見て回るも期待した場所には掛からず、おばあさんに頼まれていた畑の横で小さいのが掛かっていた。
わしとしては逃がしたいのだが猟期前より何度も捕獲を頼まれていたので止む無く処理をする。
残りの罠は気配も無し。
１１時前に帰宅。
午後は休息に当てよう。