五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

表装展でつらつら…

2013年06月23日 | 第2章 五感と体感
昨日は東京都の表具協会主催の展覧会を見てきました。

仕事の無い日を表装作業に当てている身なので、土曜日の午前中に進めたい作業をこなし、なんとか行くことができました。

今やどれが仕事か勉強か趣味か解らない状態になっていますが、とりあえず、片方の仕事が片付かないと表装作業ができない状況が10年以上は続いているわけで、頭の切り替えのコツはここ1,2年でようやく身についてきたようです。

東北から北陸にかけての表具師、そして表具の訓練生やそのOBの皆さんも参加されているので、多様な作品を拝見することができます。

今回は箔を均等に細く切り、連続性のある同じ文様をにかわで貼った屏風に感服。根気強さや集中力、耐久力を持ち備えている日本の職人は素晴らしいです。
きっと私の場合、表装だけをする日々を過ごしていても、ここまで追求する精神が芽生えるかどうかは怪しいものです。

切って貼るよりも描いたほうが早いわけで、でも、それでは職人としての意味はないわけです。

それをやりたい情動に駆られるのが職人としての向上心であり、制作欲でもあるのです。

凡人の私が、今できることは、作業を丁寧にし、貼りつける時間をなるべく長くするために早めに制作を始めることぐらいです。でも、裂を合わせることだけには、ちょっとばかりこだわりが強いかもしれません。そんなわけで制作よりも裂を眺めている時間のほうが長いこともしばしばです。

受賞している掛け軸は、取り合わせが抜きに出ていました。

「丁寧な作業と、制作時期をなるべく前倒しにすること、取り合わせ、」今の私はこの3点をしっかりとやっていこう。。。と改めて心に誓い、会場を後にしました。

私の師匠は、技術力のみならず、向上心あり、健康感あり、指導力あり、です。目を輝かせて良い作品を褒めて弟子の私達に伝えてくださる大きな心にいつも感心しています。

粛々と学び、実行することを目標に、自分の暮らしそのものである表装を人生の楽しみにし続けていたいものです。
表装を始めて20年目にしてようやくそんな気持になってきたような。。。

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