五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ぴかぴかの一年生と好奇心

2013年04月15日 | 第2章 五感と体感
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学や専門学校、就職、転職、、、

人生においてぴかぴかの一年生を経験する回数は、数えてみると案外あるものです。

不安感と好奇心はいつも隣合わせです。

不安感より好奇心が増していくと、自分にかかっているストレスがプラスの方に向いていきますが、好奇心よりも不安感が増長すると段々と見えてくるものが狭まってきます。

好奇心で目を輝かせる人に会うと「めんどくさいなぁ~~」と、思いながらもついつい目の輝きに私の好奇心が向いていってしまいます。
結果、人が喜ぶ姿を見ることで、私自身も生き甲斐を感じていくのです。

人との関わりを閉じてしまうと、共感し合う喜びの機会も減っていきます。

私自身、自分の好奇心の強さのお陰で、それに比例して動き廻ざる得ない状況に陥るわけですが、それが私の傾向であると、最近は居直りつつあります。

先日、稲取の温泉旅館で、初めて大きな鯉が爆睡しているのを見ました。ほんとうに横たわってクタッとしているのです。海水魚の寝姿を思い出し、夜だから寝ているんだ。。。と、思いながらも従業員を呼び尋ねました。すると、やはり、これは寝ている姿なので問題がない、と、軽やかに答えが返ってきました。
従業員さんも初めてこの姿を見た時はびっくりしたそうです。

鯉の寝姿に興味を示さない人もいれば、興味津々でいつまでも眺めている人もいるわけです。

ちょっとしたことの好奇心は、新しい環境に歓びを見い出すことのきっかけになります。

柱の陰から眺める時間が長ければ長いほど、不安感は増長していきます。鯉が寝ているのか死んでいるのか確かめないでいたら翌日、恐る恐る池を覗いていたことでしょう。

とりあえず、自分の内から表出する好奇心から関わっていくと、徐々に自分にとって居心地の良い環境が整えられていくはずです。

与えられた環境は変えることはできませんが、自分の好奇心から環境に飛び込んでいくと自分好みの環境を自分が構築していくことは不可能では無いはずです。

与えられることばかりを望むよりも、自らを主人公にして悔いの無いスタートを切りたいものです。


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