五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

どうやって食っていくか

2013年07月14日 | 第2章 五感と体感
働いた分の報酬を得て生活することは、人間社会の中心的な考え方であるように思います。

若い時は、その場凌ぎで何とかなったとしても、歳を経るとそういうわけにはいかなくなります。

どんな職業に就きたいか?ということを学校に通う間に考える事も大事な学習のひとつであるように思います。

もっと具体的に書くとすれば、「どうやって食っていくか、つまり生業(なりわい)をどうするか?」ということです。

就きたい職業が叶う人は、どのくらいの割合かわかりませんが、私自身、学生の頃に描いていた生業(なりわい)とは違った世界で生きています。

美術では食べていけないという思い込みが自分を小さくしていたかもしれませんが、何となく防御的な意味で教職を取り、それでも学校は自分には最も似合わない場所だと思っていました。
つまり、本音と建前が混然とした状況の中で学生時代を過ごしていたように思います。それでも、真善美の中の美を大切にしながら生きてきたことで、自分のアイデンティティは根本的に崩れることなく生活を営んできたようにも思います。
そして、今、自分が最も相応しくないと思っていた場所で、生業の一つとして報酬を得、自分を活かすことができていることも、学びや出会いと経験が重なりつつ、そして、何かの計らいに違いない、、、と、思ったりしています。

報酬を得る事を当たり前だと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、「報酬を得る」ことは、自分の証に繋がることも忘れてはならないと思うのです。

「どうやって食っていくか。。。」
将来の夢は?なんてことを問いかけるよりも、多分リアルな問いかけかもしれません。

夢を叶えることよりも夢に向かっていることのほうが真善美に限りなく近いような気もします。

「人は思った通りの人に成る」という言葉は、まことであるな、と。


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