五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

戦艦三笠で考えてみた

2013年12月06日 | 第2章 五感と体感
幕末から明治維新にかけての大転換は、藩、幕府、朝廷、公家、そして脱藩し画策した藩士達の知恵の攻防戦は凄まじいものであったと思います。
昨晩のNHKの番組で岩倉具視の特集を見たことで、藤原不比等から脈々と守り続け蔓延していた藤原摂関を中心とした公家文化の歴史およそ1300年を崩したことに、改めて興味を注がれました。

私達は幕府に代わり、明治政府を司った人々の行動ばかりを歴史の教科書で学んできたわけですが、江戸時代まで脈々と京都が育んできた朝廷文化を改めて知ることとなりました。

先日、横須賀で復興のテーマソングでもある「ドラマ坂の上の雲」の曲を友人のお嬢さんのソロソプラノで聴く機会がありました。
私自身の祖先を調べているうちに幕末から活躍した人々の相関図を気にするようになってから随分経つのですが、公家の立場から画策する人物の視点は、新鮮です。

岩倉具視の策略的な目的が直接でないことに、彼の読みの力は、千年という期間、しぶとい摂関家に仕えてきただけのものがあるな、と感心しました。流石です。

コンサートでのお嬢さんの歌う声は情感豊かで美しく、坂の上を上りながら仰ぐ空が見えてくるのです。ほろほろと涙が落ちました。
そんなこともあり、明治維新という日本の大きな転換期から日露戦争を経て、第二次世界大戦までの日本をふと感じたくなって、三笠公園で管理されている戦艦三笠の甲板に上がりました。

直に指図していたという一番高い場所に上ると甲板も良く見渡すことができ、海の彼方を見極めることができます。
そこで「これからの日本はどこに向かっていくのか」という思いが湧いてきました。

自分の病を理由に日本の矛先を決める会議を欠席する政治家。
金が無いと選挙ができないシステムに自ずと現れる既得を求める人々。
民主主義に胡坐をかき、とんでもない法律を可決しようとしている政治家達。

氾濫し彷彿した情報と民主主義は常に比例していなくてはなりません。

日本という船をどこに向けようとしているのでしょう。

坂の上の雲を気持良く仰ぐためには、有権者の意識が必要なのだと思いつつ、律令国家制定からの日本を大きな視点で見渡すことのできる政治家を私達が育てていかなくてはならないと、真面目に考えています。

奇しくも、さきほどネルソンマンデラ氏逝去の情報が入りました。
何故、今日なのか。意味深いなぁ。。。と、感じております。
マンデラ氏の思想と行動を本日起こる事と重ねることのできるセンスを持つ政治家が一人でも居ることを祈ります。

マンデラ氏に合掌。

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12月6日から8日まで 神宮前の「渋谷のIMA」(神宮前6-17-14六英ビル4階)にて「ちいさく表装・作品展」を開催します。今回は各講座の指導員の表装を展示します。いまようの住まいにも馴染む掛け軸をぜひご覧ください。

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