五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

修業と修行

2010年01月18日 | 第2章 五感と体感
心理学と表装、「二足のわらじ」と言いたいところですが、ここ半年、心理学のほうに時間を費やす生活を送っています。でも、いつも私の思考の中では、双方が響き合いながら私というバランスがとれています。

昨日は、表装をカルチャーセンターで指導している指導員の勉強会でした。

指導員は全員私より年上です。
これは、大問題です。若い人が育っていない証拠なのですから。。。

習い事の好きな日本人。。。書道や水墨画、日本画を趣味にする人がたくさんいるにも関わらず、表装は、「安い早い」産業へと追いやられてしまっているようです。

これは、危機的な状況です。

表装文化は、日本の文化の集合的価値を秘めています。
今もそうですが、基本的には徒弟制です。

師匠の成りを見ながら職人として育てられていきます。

表層だけではありません。どの世界もそうです。

作品をいかに魅力的に掛け軸にするか。昔の職人さんの多くは、そこまで感性を磨く余裕はなかったようですが、現代では、「安かろう早かろう」との差別化を真剣に考えなくてはならず、結局は、そこに必要なのは、作り手の感性がとても大事になってきたようです。

「しつらえ」の文化は、私の感性にぴたりときます。

「真善美」と「しつらえ」は、いつも隣り合わせです。比喩的なことを含めて、です。

自分にとって本当によいものを見据える「審美眼」をひたすら養いたいものです。
技術習得は、果てしない努力が必要です。でも、審美眼も果てしない修行が必要です。

修業と修行、息耐えるまで…

先週、天国に逝ってしまった友人のご冥福を祈りつつ、
生きている私が「今、何をしたいのか」、改めて考えてみました。

[生き甲斐の心理学参照」
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