五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

心おきなく変身する

2015年10月27日 | 第2章 五感と体感
心おきなく変身する2015年10月27日

何らかの制服を着て過ごした時期を日本に住んでいれば多くの人が経験しているはずです。
日本の制服の歴史は、奈良時代から始まります。律令国家が制服を育くみ、人の立場と役割を一目で解るようにしてきたのです。
とはいえ、服という概念で身体を纏うこと自体、同じような発想しか無いはずで、縄文時代にはある系統の服の着方がそれぞれの土地に定着していたことは、確かであり、当時の発想豊かなオシャレな装いに驚きます。

幼い頃から、流行に乗らない教えを親から受けてきた私ですが、皆と同じ物を持っていないコンプレックスは大人になっても引きずり、子育てでは、皆と同じ物を持つこと関しては肯定的に捉えて暮らしました。そうはいっても、私自身、親の教えは身に付いているわけで、何とはなしに罪悪感と隣り合わせで自分に言い聞かせてきた部分もあります。
皆がやるから私もやる。という心の流れは、案外大事な精神力動であるように思います。

日本では、祭では無礼講を許す風習もあり、羽目を外すことも、長いものに巻かれる歴史故のストレス発散でもあるような解釈もしています。
現代では、学校や制服、職業による制服、会社の制服、そしてコスプレ文化が広がり、制服による変身の種類は数えきれないほどあります。

着物に袴を着けて行う「道」や「能楽」の世界も然り。自分が変身する事で、意識が変わります。変身した結果、その世界に自分の身が置かれる体感は、普段とは明らかに違います。
先週末から各地でおこなわれているハロウィンのイベントも日本人のアイデンティティに深く繋がるように思います。変身は心身の開放媒体でもありましょう。だからこそ、これだけ流行するのかもしれません。

流行と制服の関係は、とても仲良しなのだと思います。
お姫様になりたい。アニメのキャラになりたい。いろいろな職業の制服を着てみたい。人の変身願望は人それぞれ。私はやっぱり着物に袴であろうかな、と。演目ごとに変身して舞うことは、やればやるほど止められない、、、というわけなのであります。自分自身、謡いも仕舞いも覚えが悪いのに止めないことには、そういった背景が自分の内にもきっとあるのでしょう。


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お知らせ:2015年1月から3月まで、東急セミナーBE雪谷教室が改装工事に入ります。その間、「生き甲斐の心理学」は、東急セミナーBE二子玉川にて行います。日時は今まで通り第3金曜日13時半~15時半まで。
尚、表装教室は、1月から3月までお休みします。

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