五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

掛け軸文化・表装のお話

2015年08月23日 | 第2章 五感と体感
掛け軸文化・表装のお話2015年8月23日

何でもチャレンジできる都市の生活は、もしかしたら「自分が出来ているつもりの勘違い生活」と等しいかもしれない、とつらつら思います。

職人の仕事に敬意を表することは、つまり、職人がその仕事で食べていけるということであり、家族を養うことができる環境であることを周囲が支える事のようにも思います。

先日、浄土真宗東本願寺寺院の親戚に問い合わせると、浄土真宗は位牌は作らず、故人の法名(戒名)は、小さな掛け軸に仕立て、仏壇の奥に掛けることが解りました。今さらながら、そんなことも知らないということは、無知であった、、、と、恥ずかしくもなりましたが、そこでハタと自分が表装をしていることに気付き、「掛け軸だったら私作ってますけれど。」と言うと、寺でお願いしている表具屋さんが店をたたむという事で路頭に迷っていたとのこと。
「表具屋が無くなり、困っている人もいらっしゃるのだ。。。」と、嬉しくも思いました。
風習を面倒くさがる傾向の昨今と文化が衰退すると懸念し憂うことが上手く噛み合っていないことを改めて実感する事となりました。

祀りと祭を大切にすることに回帰することは、日本の文化を継承することに繋がるのです。

風習を継承する事をきちんと繋げてゆくことは、日本の文化の価値を知らせ、高める大事な役割なのです。

手間暇かけて拵える物と量産した安価な物は、やっぱり価値が違います。
「同じ用途のものが百円だろうと一万円だろうと同じよ。だったら百円を選ぶわ~」と安易に思うこと自体が文化を衰退させることを心に留めていたいものです。

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