五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

漱石思いながら精養軒で

2021年11月16日 | 第2章 五感と体感

上野精養軒から不忍池を眺める

精養軒のカニクリームコロッケとオムライスを真剣に悩み、
オムライスに(笑)



漱石思いながら精養軒で 2021年11月16日

毎年恒例の表導会の展示が終わり、ホッと一息。
私の記憶では四半世紀以上参加しているのですが、
今年も先輩方の作品が一つ、また一つ出品されず、
気付くと知らない方々ばかりになってきました。
プラスな考え方をすれば、
新たな弟子が増え、次に繋がっている証でも
あるということです。
相変わらずの師匠の前に進む姿勢に
敬意を表し、修業を続けていくモチベーションを
新たに注入させていただきました。

そのような中、上野の都立美術館の童画会の展覧会を拝見し、
久しぶりに友達と精養軒にて
のんびりと昼食を頂きました。
秋晴れの精養軒のテラスで食事は気持ちが良かったです。
不忍池の冬枯れを見渡しながら、
夏目漱石の三四郎を思い出し、
「にやにや」と妄想もできました。
帝大に入学した九州の田舎育ちの秀才三四郎が、
都会育ちの大人で教養溢れる美彌子さんに
振り回されつつ、
憧れつつ、
好きという感情が三四郎の中で
思考と附合せず、
モヤモヤしながら、
フラれていくお話は、
東京の名所や流行りを取り混ぜながら、
展開していきます。

上野の精養軒も登場します。

夏目漱石の文章は、
情景描写と心情描写が、
写真で写したかのように
細やかです。
それなのに、
落語を聞いているかのように、
歯切れが良いのです。

虞美人草のような美文の羅列は、
読んでいて疲れてしまいますが、
見事に人の心を掴んでいく技は、
小説家という職業だけでなく、
商いも上手い、と、しみじみと
感じます。

今度は「道草」読み始めました。
5年ほど前から続いている
私の漱石マラソンは、しばらく続きそうです。
夏目漱石の小説は、
一行一行が「目に映る情景」、
もしくは、「見ている絵画」のようなので、
一気読みが好きな私ではありますが、
それができません。
読み通すのに時間がかかります。
生涯の趣味の一つとして、
夏目漱石が加わり、
字を読むのが億劫にならないうちに
出来る限り漱石を読むことを
楽しんでいきたいと思うのです。



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講座スケジュール 

目黒カルチャースクール
第1金曜日
2021年12月3日
13:00~15:00


目黒カルチャースクール
第3金曜日
2021年 11月19日
13:00~15:00


綾子塾「生き甲斐の心理学」
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2021年12月14日第4回(第2火曜日)
(綾子塾は、限定メンバー制)

③甲斐の心理学木曜綾子塾
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2021年11月25日(木)

紅葉坂植村勉強会
場所:横浜桜木町婦人会館
日程:
2021年12月7日火曜日
2022年2月からは会場が町田修道院になります。

小金井植村勉強会
日程:2021年11月16日火曜日
   2021年12月21日火曜日






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