五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

間を大切に・傾聴6

2010年07月10日 | 第2章 五感と体感
人の話を聞いている時、私はどんな間の取り方をしているのでしょう?

「間」はとても大事な「会話」です。

言葉を発することだけで会話が成立されているわけではありません。

いくら悩んでいても、怒っていても、悲しんでいても、それらを解決するのは自分自身です。
聴く立場の相手が、あなたの変化の義務を求めたとしても、それは聴く立場の人の要求に過ぎません。
聴く立場の相手が、自分の経験を話したところで、それはあなた自身の答えではありません。

自分に内在している答えを聴きとるには、そのための環境が必要です。

聴く側は、その環境の中の一つに過ぎないのです。

悩む人の心と体と魂に添うように、「ことのは」が口から出てくるまで、静かに待つことができる人は、聴く側の自然な自制心が訓練されているか、ほんとうに自然体な「間」を個性に持ち備えているか・・・きっとどちらかだと思います。

「間」を取ることができない聴き方であれば、しないほうがよいと思います。
少なくとも「間を取ることができない、」と意識化して、反省できるようになりたいなりたいものです。

厳しいようですが、傾聴とはそういうものだからです。

言葉と言葉の間の時間を大切にできる聴き手に出会ったら、その人と大切にお付き合いください。貴重な人材だと思います・・・

「間」の取れない聴き手によって、心に傷を負わされたと思ったら、さっさとその場から立ち去る勇気も必要なようです。

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