五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

幸福感と細野晴臣さん

2011年05月30日 | 第2章 五感と体感
またテレビの話題で申し訳ありません。

昨晩、教育テレビに、元「はっぴいえんど」の、といっても解る人は少ないでしょうが、去年再結成?した「YMO」と云えば大抵の人が解ってくださる細野晴臣さんが出ていました。

自分のやりたい本当の音楽について、細野さんらしく、ゆるりとたおやかに語っていました。

商業ベースに乗ると、ひとつヒットを出せば、次はそれ以上を要求されていきます。
そのうち、自分は一体何がやりたいのか自問自答し始め、結局は、本来やりたかった自分のスタイルに戻っていきます。

大震災を経験し、異常な事態の中でこれからを生きなくてはならないと思った時、本当の幸福とは何かを考えざるを得なかった、とおっしゃっていました。

なんとなく私自身、細野さんの緩やかでありのままの旋律と空気感を求めていたら新アルバムが出て、早々に購入し梅雨入りの湿気の中でカラリとした気分を味わっていたところにタイミング良く番組が放映されたのは私にとってラッキーな出来事でした。私自身の幸福感は、朝起きて珈琲をマグカップで頂きながらパソコンに向かういつもの生活が毎日変わることなく繰り返されることから生まれてきます。

自分の部屋の汚い革張りのソファーにギターを持って座ることの幸福感を語られていた細野さんに身の丈の安定感を感じ、自分の幸福感が生まれる時の体感もそんな感じだな、と思いました。

いろいろな音楽ジャンルを聴いてきた人生で、ハマるというわけでもなく、でも、音作りのセンスに憧れながら、なんとなく自分の音楽歴には大切な存在な細野さんの音を改めて「好きだな」と意識しました。

音から見えてくる人間観と音から生まれる幸福感、音から蘇る記憶、安らぎ…

音から自分の遺伝的記憶の原型を探ることを無意識にしているのが、私の音楽歴でもあるかもしれません。

新アルバム、Hosonovaは緩やかで、若い頃とはちょっと違う声の厚みを愉しむことができます。

昔のアルバムPARAISOも、一緒に入手し、ゆるりと楽しんでいた矢先に、タイミング良くテレビに出てくるのは、戦略的と云えばそれまでですが、心地よさを頂き、幸福感を再確認できました。

自分の幸福感を大切にすると、自分のやりたいことが見えてくるのは本当だと思います。

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