五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

上野公園を歩く

2014年06月22日 | 第2章 五感と体感
上野公園といえば、幼い頃から美術館通いで慣れ親しんでいますが、今一つ全容を把握しきれていません。
たいてい、展覧会を観た後は精根尽き果て、帰路に着くことが多かったので、どこかにふらりと寄ろうという気持ちが起きませんでした。

でも、これだけ慣れ親しんでいる場所なのに寄り道しないなんて勿体無いわけで、4,5年前から少しずつ上野公園を中心に根津や谷中、不忍池の向こう側にある岩崎邸や神社を巡ってきました。

それでもまだまだ歩き足りません。

昨日は展覧会を見終え、久しぶりに上野動物園のゲートの真ん前を突き抜け、徳川家康と徳川慶喜を祀った上野東照宮を参拝。美しく修復されており、そこで若く美しい巫女さんが書いてくださった豪快なご朱印を頂きました。そして、参道から戻らず東照宮の脇から階段を下りてみました。すると、道路を挟んだ向こう側には上野動物園の敷地が広がっており、その道を左側御徒町方面に歩くと、上野公園に貼りつくように花園神社がありました。

江戸時代になり、そこに大きな寺院「寛永寺」が建立された際、山を崩し多くの動物がそこに棲めなくなりました。当然、そこに棲む「おきつねさん」も棲む場所を失います。それを畏れ、おきつねさんが棲むことのできる穴を掘り、その場所を祀ったのが花園神社の由来だそうです。

上野のお山は面白いです。

寛永寺の塔頭の名残はありますがまだまだ勉強不足でイメージが湧きません。
これから江戸の古地図と照らし合わせながら、きちっと巡りたい気持が湧いてきました。

明治維新後、不忍池の周囲が競馬場になったり、遊園地になったり、徳川家の寺院の風格を一掃してきた節があるようですが、土地の持つ力は、どうもそんなことでは一掃されないようです。第二次世界大戦での史実の学びも必要なようですが、時を経て重ねられてきた人々の念は、どうも未だにありそうです。

土地の持つ力「地霊」を感じつつ、上野を丹念に巡る楽しみが一つ増えました。次回は古地図持参で歩いてみます。

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