五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

スロヴェニアの音楽から

2009年10月09日 | 第2章 五感と体感
スロヴェニアでお世話になった神父さんは、とても歌の上手な方です。しかも教会の子供たちの聖歌隊は、コンテストで優勝するほどの腕前です。

終始通訳を務めてくださった案内役の恩師も喋り出すと止まらず、陽気な音楽が大好きな方。

一週間、私たちの会話は、スロヴェニア語と日本語が交差し賑やかなものでしたか、そのうち恩師も通訳するのを忘れて、興奮すると私たちに母国語で喋り出す始末…、それでも何を言っているのかわかるようになり、互いの国の言葉で勝手に喋ってもなぜか通じ合うのが不思議です。
そうはいっても音楽は、もっと通じ合う普遍的なもの。喜怒哀楽の感情は世界共通。
スロヴェニアの伝統的な音楽は、カンツォーネ風の明るさと、オーストリアのチロルを混ぜ合わせたようなメロディーで、リズムはミュンヘンのビアガーデンにいると聞こえてきそうな感じでのものです。アコーディオンの音色に金管楽器とコントラバスのチェロの間の大きさの楽器に歌が入ります。

私たちがウィーンに経つ日は土曜日でした。村の子供たちが眠い目をこすりながら教会に集まり、天にも届く美しい歌声を聴かせてくれました。

たった350人で支えている村の小さな教会。村の中心に建つ古い教会は、皆の力で美しく整備され、花好きで几帳面な神父さんはたくさんの花を咲かせこまめに労働し、街の世話役をし、母国の明日のために忙しく働いています。民主化になりまだ10数年しか経っていませんが、長い長い我慢の期間を経験した人たちには、もともと持ち備えた陽気なアイデンティティが備わっていて、それが音楽や暮らしぶりに映し出されています。

地球は丸くて、どこかが朝であれば、どこかが夜です。世界中のいろいろなところで祈りの連鎖が永遠に続くことを願い、私たちの幸せを祈ります。

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